15 / 28
15
しおりを挟む
「さあ、リーフィー嬢。答えを聞かせてもらおうか」
王城の大広間、シャンデリアの輝きの下。
真紅のドレスを纏った私の周りには、目に見えない結界……ではなく、圧倒的なプレッシャーを放つ三人の男たちが壁を作っていた。
「私の手を取れ! その赤いドレス、私の『燃える魂』とペアルックだ!」
右手を差し出すのは、正装の騎士団長ジェラルド。
なぜかタキシードの上から肩パッド(金属製)をつけている。
「いいえ、僕の手を。君の魔力回路を最高効率で循環させるダンスステップを計算済みです」
左手を差し出すのは、漆黒のローブ(礼装用)の宮廷魔導師サイラス。
指先から微弱な電気が走っているのが見える。感電しそうだ。
「ガハハ! 迷う必要はない。俺を選べば、この後のダンスは全て『俺様オンステージ』にしてやる」
正面で腕を組むのは、胸元全開の帝国皇太子レオナルド。
今日も今日とて、装飾品が重そうだ。
会場中の視線が、痛いほど突き刺さる。
「おい、誰を選ぶんだ?」
「やっぱり騎士団長か?」
「いや、帝国の皇太子なら玉の輿だぞ」
貴族たちの賭けの対象になっている気がする。
私は扇子で口元を隠し、冷ややかに三人を一瞥した。
「皆様。私のドレスコードは『真紅』です。ジェラルド様の銀色は浮きますし、サイラス様の黒は地味すぎますし、レオナルド様の金ピカは色が喧嘩します」
「なっ……!?」
「つまり、視覚的な調和(コーディネート)の観点から、どなたも不合格です」
私がバッサリ切り捨てると、三人は「ぐぬぬ」と呻いた。
「し、しかしだリーフィー嬢! パートナーなしで踊るつもりか!?」
「壁の花になるには、君は美しすぎる」
「俺が許さんぞ。女一人で立たせるなんて、男の恥だ」
食い下がる三人。
確かに、王家主催の舞踏会で、主賓がパートナーなしというのは外聞が悪いかもしれない。
しかし、誰か一人を選べば、残り二人が暴れ出すのは目に見えている。
(……どうしたものか)
私がチラリと玉座の方を見ると、国王陛下と王妃様が、楽しそうにワイングラスを傾けていた。
「あらあら、リーフィーさん。モテモテねぇ」
「若者の青春じゃのう。……よし、余は『全員振られる』に金貨10枚」
助ける気ゼロだ。
私は覚悟を決めた。
「分かりました。では、私のパートナーは……」
ゴクリ、と会場中の男たちが喉を鳴らす。
「『私自身』です」
「はい?」
三人がぽかんとする。
「誰の手も借りず、一人で踊ります。ソロダンスです。私のステップについて来られる殿方がいらっしゃらないので、仕方ありませんわ」
私が傲然と言い放つと、会場は一瞬静まり返り、そして爆発的な歓声に包まれた。
「キャーッ! リーフィー様カッコいい!」
「孤高の華だわ!」
「男なんていらないってことね!」
女性陣からの支持率が急上昇した。
ジェラルドたちは肩を落とすかと思いきや、逆に目を輝かせた。
「……くっ、痺れる!」
「一人で立つ姿すら美しい……。やはり君しかいない」
「ハッ、生意気な女だ。だが、そこがいい!」
逆効果だった。
彼らの好感度がさらに上がってしまったようだ。
「……はぁ」
私がため息をついた、その時だった。
「待てぇぇぇい!! 勝手に結論を出すなぁぁ!!」
会場の入り口から、けたたましい声が響き渡った。
「その声は……」
振り返ると、純白のタキシードに身を包んだアラン殿下が、スポットライトを浴びて立っていた。
その顔には、自信満々の笑みが張り付いている。
「アラン様……」
後ろには、げっそりした顔のミナと、数人の召使いたちが、巨大な台車を押して入ってきた。
台車の上には、高さ3メートルはある巨大な物体が、白い布で覆われて鎮座している。
「リーフィー! お前が誰も選ばなかったのは、俺を待っていたからだろう!?」
アランが大股で歩み寄ってくる。
「違います」
「照れるな! 俺は知っているぞ。お前が本当は、ロマンチックな演出に弱いことを!」
「知りません」
「見ろ! これが俺からの、愛の証だ!!」
アランは私の拒絶を完全にスルーし、バッと手を振り上げた。
「ミュージック、スタート!」
パチンと指を鳴らすと、宮廷楽団が(嫌々ながら)壮大なファンファーレを奏で始めた。
そして、アランが勢いよく布を引き下ろした。
「ジャジャーン!!」
現れた物体を見て、会場の空気が凍りついた。
「……何、これ」
私が漏らした言葉は、会場全員の総意だっただろう。
そこに現れたのは、黄金に輝く『巨大なアラン王子の像』だった。
しかも、その像はなぜか翼が生えており、その腕の中に、小さく震える『リーフィー(私)の像』を抱きかかえているという、悪趣味極まりないデザインだった。
台座には『永遠の愛 ~迷える子羊リーフィーを救う聖なる俺~』と刻まれている。
「……」
シーン……。
沈黙。
圧倒的な沈黙が、大広間を支配した。
「どうだリーフィー! 感動しただろう!?」
アランは像の横でポーズを取り、満足げに叫んだ。
「この像のように、俺はいつでもお前を守ってやる! さあ、涙を拭いて俺の胸に飛び込んでこい!」
アランが両手を広げる。
私はゆっくりと視線を像からアランに移し、そして真顔で言った。
「……ジェラルド様」
「なんだ!」
「あの像、叩き割ってもよろしいですか?」
「許可する! むしろ私がやる!」
ジェラルドが即座に剣の柄に手をかけた。
「サイラス様」
「はいはい」
「あの金メッキ、溶かしてただの金塊にできますか?」
「お安い御用です。産業廃棄物として処理しましょう」
「レオナルド殿下」
「おう」
「あの像のモデルになった男、帝国の法律ではどう裁かれますか?」
「『視覚的公害罪』で象に踏ませる刑だな」
三人の殺気が、黄金の像(とアラン)に向けられた。
「えっ? ちょ、待て! なんでだ!?」
アランが慌てて像の前に立ち塞がる。
「これは純金箔だぞ!? 製作費だけで城の改修費くらいかかってるんだぞ! 喜べよ!」
「税金の無駄遣いです!!」
私が叫ぶと同時に、ジェラルドが動いた。
「問答無用! リーフィー嬢の目に毒だ!」
「ひいいっ! 暴力反対!」
アランが逃げ回る。
その拍子に、像にぶつかった。
グラッ……。
バランスを崩した巨大な黄金像が、ゆっくりと倒れていく。
その先には、逃げ遅れたミナと、高価な料理が並ぶビュッフェ台があった。
「あ」
「キャーーッ!」
ガッシャーーーン!!
黄金のアラン像は、チョコレートファウンテンの塔に見事に直撃し、茶色いしぶきを上げながら崩壊した。
ミナは全身チョコレートまみれになり、アランは倒れた像の下敷き(翼の部分が股間にヒット)になって悶絶している。
「ぐ、ぐえぇぇぇ……俺の……ゴールデン……」
大惨事だ。
王家主催の舞踏会が、コント会場と化した瞬間だった。
「……もう、嫌」
私は顔を覆った。
しかし、会場からはパラパラと拍手が起こり、やがて大爆笑と喝采に変わった。
「ブラボー! いい気味だ!」
「最高の余興だ!」
アランのサプライズは、確かに「伝説」として語り継がれることになった。
ただし、「史上最も滑稽な自爆」として。
「さて、リーフィー嬢」
混乱の中、ジェラルドが私に手を差し出した。
「掃除は使用人に任せて、踊ろうか。曲がもったいない」
楽団は、プロ根性で演奏を続けている。
私はチョコレートの海で溺れる元婚約者を見下ろし、ふっと息を吐いた。
「……そうですね。あんなもののために、夜を台無しにするのは癪ですわ」
私は、目の前に差し出された無骨な手を見つめた。
そして、ついにその手を取ろうとした――その時。
「待て。抜け駆けは許さん」
「僕も混ぜてくださいよ」
サイラスとレオナルドも手を差し出す。
私の目の前には、三つの手。
そして始まる、本当の「ダンスパートナー争奪戦(物理)」。
「……もう、三人でジャンケンしてください!」
私の叫び声が、ワルツの調べにかき消されていった。
王城の大広間、シャンデリアの輝きの下。
真紅のドレスを纏った私の周りには、目に見えない結界……ではなく、圧倒的なプレッシャーを放つ三人の男たちが壁を作っていた。
「私の手を取れ! その赤いドレス、私の『燃える魂』とペアルックだ!」
右手を差し出すのは、正装の騎士団長ジェラルド。
なぜかタキシードの上から肩パッド(金属製)をつけている。
「いいえ、僕の手を。君の魔力回路を最高効率で循環させるダンスステップを計算済みです」
左手を差し出すのは、漆黒のローブ(礼装用)の宮廷魔導師サイラス。
指先から微弱な電気が走っているのが見える。感電しそうだ。
「ガハハ! 迷う必要はない。俺を選べば、この後のダンスは全て『俺様オンステージ』にしてやる」
正面で腕を組むのは、胸元全開の帝国皇太子レオナルド。
今日も今日とて、装飾品が重そうだ。
会場中の視線が、痛いほど突き刺さる。
「おい、誰を選ぶんだ?」
「やっぱり騎士団長か?」
「いや、帝国の皇太子なら玉の輿だぞ」
貴族たちの賭けの対象になっている気がする。
私は扇子で口元を隠し、冷ややかに三人を一瞥した。
「皆様。私のドレスコードは『真紅』です。ジェラルド様の銀色は浮きますし、サイラス様の黒は地味すぎますし、レオナルド様の金ピカは色が喧嘩します」
「なっ……!?」
「つまり、視覚的な調和(コーディネート)の観点から、どなたも不合格です」
私がバッサリ切り捨てると、三人は「ぐぬぬ」と呻いた。
「し、しかしだリーフィー嬢! パートナーなしで踊るつもりか!?」
「壁の花になるには、君は美しすぎる」
「俺が許さんぞ。女一人で立たせるなんて、男の恥だ」
食い下がる三人。
確かに、王家主催の舞踏会で、主賓がパートナーなしというのは外聞が悪いかもしれない。
しかし、誰か一人を選べば、残り二人が暴れ出すのは目に見えている。
(……どうしたものか)
私がチラリと玉座の方を見ると、国王陛下と王妃様が、楽しそうにワイングラスを傾けていた。
「あらあら、リーフィーさん。モテモテねぇ」
「若者の青春じゃのう。……よし、余は『全員振られる』に金貨10枚」
助ける気ゼロだ。
私は覚悟を決めた。
「分かりました。では、私のパートナーは……」
ゴクリ、と会場中の男たちが喉を鳴らす。
「『私自身』です」
「はい?」
三人がぽかんとする。
「誰の手も借りず、一人で踊ります。ソロダンスです。私のステップについて来られる殿方がいらっしゃらないので、仕方ありませんわ」
私が傲然と言い放つと、会場は一瞬静まり返り、そして爆発的な歓声に包まれた。
「キャーッ! リーフィー様カッコいい!」
「孤高の華だわ!」
「男なんていらないってことね!」
女性陣からの支持率が急上昇した。
ジェラルドたちは肩を落とすかと思いきや、逆に目を輝かせた。
「……くっ、痺れる!」
「一人で立つ姿すら美しい……。やはり君しかいない」
「ハッ、生意気な女だ。だが、そこがいい!」
逆効果だった。
彼らの好感度がさらに上がってしまったようだ。
「……はぁ」
私がため息をついた、その時だった。
「待てぇぇぇい!! 勝手に結論を出すなぁぁ!!」
会場の入り口から、けたたましい声が響き渡った。
「その声は……」
振り返ると、純白のタキシードに身を包んだアラン殿下が、スポットライトを浴びて立っていた。
その顔には、自信満々の笑みが張り付いている。
「アラン様……」
後ろには、げっそりした顔のミナと、数人の召使いたちが、巨大な台車を押して入ってきた。
台車の上には、高さ3メートルはある巨大な物体が、白い布で覆われて鎮座している。
「リーフィー! お前が誰も選ばなかったのは、俺を待っていたからだろう!?」
アランが大股で歩み寄ってくる。
「違います」
「照れるな! 俺は知っているぞ。お前が本当は、ロマンチックな演出に弱いことを!」
「知りません」
「見ろ! これが俺からの、愛の証だ!!」
アランは私の拒絶を完全にスルーし、バッと手を振り上げた。
「ミュージック、スタート!」
パチンと指を鳴らすと、宮廷楽団が(嫌々ながら)壮大なファンファーレを奏で始めた。
そして、アランが勢いよく布を引き下ろした。
「ジャジャーン!!」
現れた物体を見て、会場の空気が凍りついた。
「……何、これ」
私が漏らした言葉は、会場全員の総意だっただろう。
そこに現れたのは、黄金に輝く『巨大なアラン王子の像』だった。
しかも、その像はなぜか翼が生えており、その腕の中に、小さく震える『リーフィー(私)の像』を抱きかかえているという、悪趣味極まりないデザインだった。
台座には『永遠の愛 ~迷える子羊リーフィーを救う聖なる俺~』と刻まれている。
「……」
シーン……。
沈黙。
圧倒的な沈黙が、大広間を支配した。
「どうだリーフィー! 感動しただろう!?」
アランは像の横でポーズを取り、満足げに叫んだ。
「この像のように、俺はいつでもお前を守ってやる! さあ、涙を拭いて俺の胸に飛び込んでこい!」
アランが両手を広げる。
私はゆっくりと視線を像からアランに移し、そして真顔で言った。
「……ジェラルド様」
「なんだ!」
「あの像、叩き割ってもよろしいですか?」
「許可する! むしろ私がやる!」
ジェラルドが即座に剣の柄に手をかけた。
「サイラス様」
「はいはい」
「あの金メッキ、溶かしてただの金塊にできますか?」
「お安い御用です。産業廃棄物として処理しましょう」
「レオナルド殿下」
「おう」
「あの像のモデルになった男、帝国の法律ではどう裁かれますか?」
「『視覚的公害罪』で象に踏ませる刑だな」
三人の殺気が、黄金の像(とアラン)に向けられた。
「えっ? ちょ、待て! なんでだ!?」
アランが慌てて像の前に立ち塞がる。
「これは純金箔だぞ!? 製作費だけで城の改修費くらいかかってるんだぞ! 喜べよ!」
「税金の無駄遣いです!!」
私が叫ぶと同時に、ジェラルドが動いた。
「問答無用! リーフィー嬢の目に毒だ!」
「ひいいっ! 暴力反対!」
アランが逃げ回る。
その拍子に、像にぶつかった。
グラッ……。
バランスを崩した巨大な黄金像が、ゆっくりと倒れていく。
その先には、逃げ遅れたミナと、高価な料理が並ぶビュッフェ台があった。
「あ」
「キャーーッ!」
ガッシャーーーン!!
黄金のアラン像は、チョコレートファウンテンの塔に見事に直撃し、茶色いしぶきを上げながら崩壊した。
ミナは全身チョコレートまみれになり、アランは倒れた像の下敷き(翼の部分が股間にヒット)になって悶絶している。
「ぐ、ぐえぇぇぇ……俺の……ゴールデン……」
大惨事だ。
王家主催の舞踏会が、コント会場と化した瞬間だった。
「……もう、嫌」
私は顔を覆った。
しかし、会場からはパラパラと拍手が起こり、やがて大爆笑と喝采に変わった。
「ブラボー! いい気味だ!」
「最高の余興だ!」
アランのサプライズは、確かに「伝説」として語り継がれることになった。
ただし、「史上最も滑稽な自爆」として。
「さて、リーフィー嬢」
混乱の中、ジェラルドが私に手を差し出した。
「掃除は使用人に任せて、踊ろうか。曲がもったいない」
楽団は、プロ根性で演奏を続けている。
私はチョコレートの海で溺れる元婚約者を見下ろし、ふっと息を吐いた。
「……そうですね。あんなもののために、夜を台無しにするのは癪ですわ」
私は、目の前に差し出された無骨な手を見つめた。
そして、ついにその手を取ろうとした――その時。
「待て。抜け駆けは許さん」
「僕も混ぜてくださいよ」
サイラスとレオナルドも手を差し出す。
私の目の前には、三つの手。
そして始まる、本当の「ダンスパートナー争奪戦(物理)」。
「……もう、三人でジャンケンしてください!」
私の叫び声が、ワルツの調べにかき消されていった。
0
あなたにおすすめの小説
大好きなあなたが「嫌い」と言うから「私もです」と微笑みました。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
私はずっと、貴方のことが好きなのです。
でも貴方は私を嫌っています。
だから、私は命を懸けて今日も嘘を吐くのです。
貴方が心置きなく私を嫌っていられるように。
貴方を「嫌い」なのだと告げるのです。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました
よどら文鳥
恋愛
ルーンブレイス国の国家予算に匹敵するほどの資産を持つハイマーネ家のソフィア令嬢は、サーヴィン=アウトロ男爵と恋愛結婚をした。
ソフィアは幸せな人生を送っていけると思っていたのだが、とある日サーヴィンの不倫行為が発覚した。それも一度や二度ではなかった。
ソフィアの気持ちは既に冷めていたため離婚を切り出すも、サーヴィンは立場を理由に認めようとしない。
更にサーヴィンは第二夫妻候補としてラランカという愛人を連れてくる。
再度離婚を申し立てようとするが、ソフィアの財閥と金だけを理由にして一向に離婚を認めようとしなかった。
ソフィアは家から飛び出しピンチになるが、救世主が現れる。
後に全ての成り行きを話し、ロミオ=ルーンブレイス第一王子を味方につけ、更にソフィアの父をも味方につけた。
ソフィアが想定していなかったほどの制裁が始まる。
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる