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王都への帰還。
それは、私にとって「凱旋」であり、レオニード様にとっては「敵地への潜入」のようなものだった。
私たちは目立たないように、少し古びた(しかし内装は最高級に改装させた)宿にチェックインした。
窓の外には、煌びやかな王宮が見える。
「……あそこに、あいつらがいるのか」
レオニード様が、カーテンの隙間から王宮を睨みつけている。
その背中からは、殺気というか、ただならぬ緊張感が漂っていた。
「睨んでも城壁にはヒビ一つ入りませんわよ、レオニード様」
私は優雅にお茶を啜りながら言った。
「落ち着いてください。今日は『決戦』の前日。作戦会議の日です」
「作戦会議……?」
「ええ。頼もしい助っ人をお呼びしています」
コンコン。
タイミングよく、ドアがノックされた。
「入りなさい」
ドアが開くと、一人の小柄な男が入ってきた。
銀縁メガネに、撫で付けた髪。
仕立ての良いスーツを着ているが、その目は笑っていない。
彼こそが、王都で一番性格が悪く……いえ、一番優秀な敏腕弁護士、クラウスだ。
「ごきげんよう、エーミール様。……いやはや、久しぶりに拝見しましたが、随分とお綺麗になられたようで」
クラウスは慇懃無礼にお辞儀をし、それからチラリとレオニード様を見た。
その瞬間、彼の顔が引き攣った。
「ひっ……! そ、其方が……噂の……」
レオニード様が、無言で立ち上がり、軽く会釈をした(だけのつもり)。
しかし、その鋭い眼光と巨大な体躯に、クラウスは一歩後ずさった。
「ご安心を、クラウス。この方は私の『新しい飼い犬』……じゃなくて、婚約者のレオニード様です。躾は行き届いていますので、噛みつきませんわ」
「は、はぁ……。それが本当なら、猛獣使いの才能がおありですね」
クラウスは額の汗を拭きながら、テーブルの席に着いた。
「さて、ご依頼の件ですが……」
彼は分厚い書類の束を取り出した。
『慰謝料請求書(案)』と書かれている。
「エーミール様から頂いた情報を元に、ロベルト殿下およびリリィ嬢への請求額を算出いたしました」
「拝見します」
私は書類を手に取り、数字の羅列を目で追った。
レオニード様も、恐る恐る横から覗き込む。
そして、その数字を見た瞬間、目を見開いた。
「なっ……!? なんだこの桁は!? 国家予算か!?」
「適正価格です」
私とクラウスの声が重なった。
「いいですか、レオニード様」
私はペンを取り出し、項目を一つずつ解説した。
「まず、ここ。『婚約破棄による精神的苦痛』。これは基本料金です」
「き、基本でこの額……?」
「次に、『王家への貸付金返済』。我が実家が、王家の借金を肩代わりしていた分です。利子を含めるとこうなります」
「そ、そんなに貸していたのか……」
「そしてここ。『貴重な青春の浪費に対する賠償金』。私が殿下の世話に費やした三年間を、時給換算しました。ちなみに、私の時給は『超高級官僚』並みに設定してあります」
「……お前、そんなに高かったのか」
「当然です。さらに、ここをご覧ください。『リリィ嬢による嫌がらせへの対応費』」
「対応費?」
「ええ。彼女が画鋲を入れた靴の修理代、破かれた教科書の再購入費、嘘泣きに付き合った際の『演技指導料』などです」
私はニッコリと笑った。
「そして最後に、特大の『迷惑料』。通称『バカ税』です」
「バカ税……」
レオニード様が絶句している。
クラウスが、メガネを光らせながら補足した。
「殿下の軽率な行動により、エーミール様の社会的評価が一瞬でも傷つけられたことへのペナルティです。……まあ、法律のギリギリのラインを攻めましたが、裁判になれば間違いなく勝てます。証拠は全て揃っていますから」
クラウスが取り出した別のファイルには、ロベルト殿下の浮気の証拠写真(隠し撮り)、リリィ嬢が陰口を叩いている録音データ、そして殿下が横領した予算の裏帳簿のコピーがぎっしりと詰まっていた。
「……お前たち、いつの間にこんなものを……」
レオニード様が震えている。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず、ですわ」
私は請求書にサインをした。
「この請求書を、明日の夜会のクライマックスで叩きつけます。殿下が『真実の愛』を叫んだ直後にね」
「……悪魔だ」
レオニード様がボソリと呟いた。
「いいえ、ビジネスです」
クラウスがニヤリと笑い、書類を鞄にしまった。
「これで慰謝料の件は整いました。……次に、お二人の『婚約契約書』についてですが」
「あ、ああ。頼む」
レオニード様が、少しホッとした顔をする。
金の話が終わって安心したのだろう。
だが、甘い。
私との契約は、もっとシビアだ。
「こちらが草案です」
クラウスが差し出した新しい書類。
レオニード様はそれを読み上げ、またしても固まった。
「……『甲(レオニード)は乙(エーミール)に対し、全財産の管理権を譲渡する』……これはいい」
「はい、当然です」
「……『甲は乙の許可なく、髪を切ったり、髭を伸ばしたりしてはならない』……?」
「ビジュアル管理です。あなたの価値を最大化するためです」
「……『甲は、毎日最低一時間、乙の前で筋力トレーニングを行い、その成果(筋肉の張り)を確認させる義務を負う』……!?」
レオニード様が顔を上げた。
「な、なんだこの条項は!?」
「最重要項目です」
私は真顔で答えた。
「私がなぜあなたと結婚するのか。その理由の八割は、その大胸筋と上腕二頭筋にあります。つまり、筋肉が衰えることは『契約不履行』にあたります」
「け、契約不履行……」
「もし腹が出てきたり、腕が細くなったりした場合、ペナルティとして『一週間、野菜生活のみ』の刑に処します」
「……そ、それはきつい(肉が好きだから)」
レオニード様は脂汗を流しながら、助けを求めるようにクラウスを見た。
しかし、クラウスは涼しい顔で肩をすくめた。
「法的には有効です。『役務の提供』の一環とみなされますので」
「そ、そんな……」
レオニード様はガックリと項垂れた。
しかし、最後には観念したようにペンを取り、震える手で署名した。
「……分かった。俺は、一生お前のために鍛え続けよう」
「素晴らしい決断です!」
私は拍手をした。
「これで契約は成立しました。あなたは私のもの、私はあなたのもの(管理担当)。ウィンウィンの関係ですわ!」
クラウスが「では、私はこれで」と立ち上がる。
「明日の夜会、楽しみにしておりますよ。……ロベルト殿下の顔色が、青から白、そして土気色に変わる様を」
悪徳弁護士は、不吉な予言を残して去っていった。
部屋には、私とレオニード様が残された。
嵐の前の静けさだ。
レオニード様は、署名したばかりの契約書の控えを見つめ、複雑な顔をしている。
「……エーミール」
「はい?」
「俺は……お前にとって、ただの『金ヅル』と『筋肉』なのか?」
彼が不意に、核心を突く質問をしてきた。
その瞳は、少しだけ不安げに揺れている。
私はお茶の手を止めた。
(……ここで『そうです』と言うのは簡単だけれど)
私はカップを置き、彼のそばへ歩み寄った。
そして、彼の逞しい肩に手を置く。
「レオニード様。もし私が金だけが目的なら、もっと年老いた富豪を選びますわ」
「……!」
「もし筋肉だけが目的なら、傭兵を雇って観賞用にします」
私は彼の耳元に顔を寄せ、囁いた。
「私が選んだのは、あなたです。不器用で、優しくて、私の無茶な要求にも応えようとしてくれる、あなただからこそ……この契約を結んだのです」
「……エーミール……」
「それに、契約書には書きませんでしたが……『乙は甲を生涯守り、幸せにする義務』も、裏テーマとして含まれていますから」
私がニッと笑うと、レオニード様は顔を真っ赤にして、大きな手で顔を覆った。
「……お前には、一生勝てる気がしない」
「勝とうとしなくていいのです。一緒に、勝ちに行きましょう」
私は窓の外、煌々と輝く王宮を指差した。
「明日は、私たちの『勝利宣言』の日です。……準備はよろしくて?」
レオニード様が顔を上げ、立ち上がる。
その表情からは、もう迷いは消えていた。
「ああ。……行こう、エーミール。俺たちの戦場へ」
王都の夜空に、花火が上がった。
それはまるで、明日のロベルト殿下の「爆死」を祝う前祝いのように見えた。
さあ、ショータイムの始まりだ。
それは、私にとって「凱旋」であり、レオニード様にとっては「敵地への潜入」のようなものだった。
私たちは目立たないように、少し古びた(しかし内装は最高級に改装させた)宿にチェックインした。
窓の外には、煌びやかな王宮が見える。
「……あそこに、あいつらがいるのか」
レオニード様が、カーテンの隙間から王宮を睨みつけている。
その背中からは、殺気というか、ただならぬ緊張感が漂っていた。
「睨んでも城壁にはヒビ一つ入りませんわよ、レオニード様」
私は優雅にお茶を啜りながら言った。
「落ち着いてください。今日は『決戦』の前日。作戦会議の日です」
「作戦会議……?」
「ええ。頼もしい助っ人をお呼びしています」
コンコン。
タイミングよく、ドアがノックされた。
「入りなさい」
ドアが開くと、一人の小柄な男が入ってきた。
銀縁メガネに、撫で付けた髪。
仕立ての良いスーツを着ているが、その目は笑っていない。
彼こそが、王都で一番性格が悪く……いえ、一番優秀な敏腕弁護士、クラウスだ。
「ごきげんよう、エーミール様。……いやはや、久しぶりに拝見しましたが、随分とお綺麗になられたようで」
クラウスは慇懃無礼にお辞儀をし、それからチラリとレオニード様を見た。
その瞬間、彼の顔が引き攣った。
「ひっ……! そ、其方が……噂の……」
レオニード様が、無言で立ち上がり、軽く会釈をした(だけのつもり)。
しかし、その鋭い眼光と巨大な体躯に、クラウスは一歩後ずさった。
「ご安心を、クラウス。この方は私の『新しい飼い犬』……じゃなくて、婚約者のレオニード様です。躾は行き届いていますので、噛みつきませんわ」
「は、はぁ……。それが本当なら、猛獣使いの才能がおありですね」
クラウスは額の汗を拭きながら、テーブルの席に着いた。
「さて、ご依頼の件ですが……」
彼は分厚い書類の束を取り出した。
『慰謝料請求書(案)』と書かれている。
「エーミール様から頂いた情報を元に、ロベルト殿下およびリリィ嬢への請求額を算出いたしました」
「拝見します」
私は書類を手に取り、数字の羅列を目で追った。
レオニード様も、恐る恐る横から覗き込む。
そして、その数字を見た瞬間、目を見開いた。
「なっ……!? なんだこの桁は!? 国家予算か!?」
「適正価格です」
私とクラウスの声が重なった。
「いいですか、レオニード様」
私はペンを取り出し、項目を一つずつ解説した。
「まず、ここ。『婚約破棄による精神的苦痛』。これは基本料金です」
「き、基本でこの額……?」
「次に、『王家への貸付金返済』。我が実家が、王家の借金を肩代わりしていた分です。利子を含めるとこうなります」
「そ、そんなに貸していたのか……」
「そしてここ。『貴重な青春の浪費に対する賠償金』。私が殿下の世話に費やした三年間を、時給換算しました。ちなみに、私の時給は『超高級官僚』並みに設定してあります」
「……お前、そんなに高かったのか」
「当然です。さらに、ここをご覧ください。『リリィ嬢による嫌がらせへの対応費』」
「対応費?」
「ええ。彼女が画鋲を入れた靴の修理代、破かれた教科書の再購入費、嘘泣きに付き合った際の『演技指導料』などです」
私はニッコリと笑った。
「そして最後に、特大の『迷惑料』。通称『バカ税』です」
「バカ税……」
レオニード様が絶句している。
クラウスが、メガネを光らせながら補足した。
「殿下の軽率な行動により、エーミール様の社会的評価が一瞬でも傷つけられたことへのペナルティです。……まあ、法律のギリギリのラインを攻めましたが、裁判になれば間違いなく勝てます。証拠は全て揃っていますから」
クラウスが取り出した別のファイルには、ロベルト殿下の浮気の証拠写真(隠し撮り)、リリィ嬢が陰口を叩いている録音データ、そして殿下が横領した予算の裏帳簿のコピーがぎっしりと詰まっていた。
「……お前たち、いつの間にこんなものを……」
レオニード様が震えている。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず、ですわ」
私は請求書にサインをした。
「この請求書を、明日の夜会のクライマックスで叩きつけます。殿下が『真実の愛』を叫んだ直後にね」
「……悪魔だ」
レオニード様がボソリと呟いた。
「いいえ、ビジネスです」
クラウスがニヤリと笑い、書類を鞄にしまった。
「これで慰謝料の件は整いました。……次に、お二人の『婚約契約書』についてですが」
「あ、ああ。頼む」
レオニード様が、少しホッとした顔をする。
金の話が終わって安心したのだろう。
だが、甘い。
私との契約は、もっとシビアだ。
「こちらが草案です」
クラウスが差し出した新しい書類。
レオニード様はそれを読み上げ、またしても固まった。
「……『甲(レオニード)は乙(エーミール)に対し、全財産の管理権を譲渡する』……これはいい」
「はい、当然です」
「……『甲は乙の許可なく、髪を切ったり、髭を伸ばしたりしてはならない』……?」
「ビジュアル管理です。あなたの価値を最大化するためです」
「……『甲は、毎日最低一時間、乙の前で筋力トレーニングを行い、その成果(筋肉の張り)を確認させる義務を負う』……!?」
レオニード様が顔を上げた。
「な、なんだこの条項は!?」
「最重要項目です」
私は真顔で答えた。
「私がなぜあなたと結婚するのか。その理由の八割は、その大胸筋と上腕二頭筋にあります。つまり、筋肉が衰えることは『契約不履行』にあたります」
「け、契約不履行……」
「もし腹が出てきたり、腕が細くなったりした場合、ペナルティとして『一週間、野菜生活のみ』の刑に処します」
「……そ、それはきつい(肉が好きだから)」
レオニード様は脂汗を流しながら、助けを求めるようにクラウスを見た。
しかし、クラウスは涼しい顔で肩をすくめた。
「法的には有効です。『役務の提供』の一環とみなされますので」
「そ、そんな……」
レオニード様はガックリと項垂れた。
しかし、最後には観念したようにペンを取り、震える手で署名した。
「……分かった。俺は、一生お前のために鍛え続けよう」
「素晴らしい決断です!」
私は拍手をした。
「これで契約は成立しました。あなたは私のもの、私はあなたのもの(管理担当)。ウィンウィンの関係ですわ!」
クラウスが「では、私はこれで」と立ち上がる。
「明日の夜会、楽しみにしておりますよ。……ロベルト殿下の顔色が、青から白、そして土気色に変わる様を」
悪徳弁護士は、不吉な予言を残して去っていった。
部屋には、私とレオニード様が残された。
嵐の前の静けさだ。
レオニード様は、署名したばかりの契約書の控えを見つめ、複雑な顔をしている。
「……エーミール」
「はい?」
「俺は……お前にとって、ただの『金ヅル』と『筋肉』なのか?」
彼が不意に、核心を突く質問をしてきた。
その瞳は、少しだけ不安げに揺れている。
私はお茶の手を止めた。
(……ここで『そうです』と言うのは簡単だけれど)
私はカップを置き、彼のそばへ歩み寄った。
そして、彼の逞しい肩に手を置く。
「レオニード様。もし私が金だけが目的なら、もっと年老いた富豪を選びますわ」
「……!」
「もし筋肉だけが目的なら、傭兵を雇って観賞用にします」
私は彼の耳元に顔を寄せ、囁いた。
「私が選んだのは、あなたです。不器用で、優しくて、私の無茶な要求にも応えようとしてくれる、あなただからこそ……この契約を結んだのです」
「……エーミール……」
「それに、契約書には書きませんでしたが……『乙は甲を生涯守り、幸せにする義務』も、裏テーマとして含まれていますから」
私がニッと笑うと、レオニード様は顔を真っ赤にして、大きな手で顔を覆った。
「……お前には、一生勝てる気がしない」
「勝とうとしなくていいのです。一緒に、勝ちに行きましょう」
私は窓の外、煌々と輝く王宮を指差した。
「明日は、私たちの『勝利宣言』の日です。……準備はよろしくて?」
レオニード様が顔を上げ、立ち上がる。
その表情からは、もう迷いは消えていた。
「ああ。……行こう、エーミール。俺たちの戦場へ」
王都の夜空に、花火が上がった。
それはまるで、明日のロベルト殿下の「爆死」を祝う前祝いのように見えた。
さあ、ショータイムの始まりだ。
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