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夜会から帰宅した私を待っていたのは、温かい出迎えではなく、怒号と飛んできた花瓶だった。
ガシャン!
私の顔の横をかすめた花瓶が、壁に当たって砕け散る。
「よくものこのこと帰ってこれたな、この恥さらしが!!」
玄関ホールで仁王立ちしているのは、私の父、ベルベット侯爵だ。
顔を真っ赤にして、血管が切れそうなほど興奮している。
その後ろでは、義母が「ああ、なんてこと。これで我が家の評判は地に落ちたわ」と、嘘泣き用のハンカチを目元に当てていた。
私は砕けた花瓶の破片をヒールのつま先で避けながら、冷めた目で二人を見上げた。
「ただいま戻りました、お父様。相変わらずコントロールがお悪いですね。狙うなら眉間になさらないと、暗殺なんてできませんわよ?」
「減らず口を叩くな! 貴様、殿下になんたる狼藉を働いたのだ! 早馬で知らせが来たぞ! 婚約破棄された上に、殿下を罵倒して逃げ帰ったと!」
「事実誤認ですね。罵倒ではなく『教育的指導』です。あのままでは国が傾くので、親切心で現実を教えて差し上げたのです」
「黙れ黙れ黙れ! 貴様のような娘は勘当だ! 即刻修道院へ行け! いや、北の好色男爵が『若い嫁なら誰でもいい』と言っていたな。そこに売り飛ばしてやる!」
父の言葉に、私はため息をついた。
予想通りすぎる。
この親にしてこの娘あり……とは思いたくないが、思考回路が単純なところはレジナルド殿下とそっくりだ。
「お父様。私を売るのは構いませんが、もう少し市場価値を見極めてはいかがですか? 男爵程度に売るには、私のスペックは高すぎますわ」
「戯言を! 傷物の分際で! おい、誰か! このふざけた娘を部屋に閉じ込めろ! 明日の朝一番で馬車に乗せるぞ!」
父が指を鳴らすと、屈強な家令たちが申し訳なさそうな顔で近づいてきた。
彼らは長年私に仕えてくれた人たちだ。
「お嬢様……申し訳ありません」
「いいのよ、セバス。貴方たちも仕事だものね」
私が抵抗せずに捕まろうとした、その時だ。
ドォォォォン!!!
屋敷の正門の方から、大砲でも撃ち込まれたような爆音が響いた。
「な、なんだ!?」
父が腰を抜かしかける。
慌てて駆け込んできた執事が、青ざめた顔で叫んだ。
「だ、旦那様! 大変です! 屋敷が……包囲されています!」
「はあ!? 包囲だと!?」
「ガ、ガレリア帝国の紋章が入った騎兵隊です! そ、それに……こ、この国の近衛兵も一緒です!」
「ガレリア……!? な、なぜ隣国の軍隊が……!」
父がパニックに陥る中、玄関の扉が乱暴に開かれた。
夜風と共に現れたのは、漆黒の礼服に身を包んだアイザック・ル・グラン公爵だった。
背後には、武装した兵士たちがずらりと控えている。
「よお。夜分に騒がしくてすまないね」
公爵はまるで散歩のついでに立ち寄ったかのような気軽さで、土足のままホールに入ってきた。
その優雅な笑みに反して、彼が放つ威圧感(プレッシャー)は凄まじい。
父がヒィッと短い悲鳴を上げて後ずさる。
「ア、アイザック公爵……!? な、なぜ貴方のような方が我が家に……!」
「いやなに、私の大事な『補佐官』を迎えに来たのだが。どうやら歓迎されていないようだな」
公爵はチラリと私を見た。
そして、足元の割れた花瓶の破片に目を留めると、その瞳がスゥッと冷たくなった。
「……侯爵。これはなんだ?」
「え、あ、それは……」
「私の補佐官に向かって、物を投げたのか? 彼女は我がガレリア帝国が正式に雇用契約を結んだ、貴国の『国賓』扱いになる予定の人間だぞ?」
「こ、こくひん……!?」
父が目を剥いて私を見る。
私は肩をすくめてみせた。
「そういうことですわ、お父様。先ほど申し上げましたでしょう? 男爵程度に売るには惜しいと」
「ば、馬鹿な! クリムが……公爵様の補佐官だと!?」
「不服か?」
アイザック公爵が低く唸るように言うと、父は首がちぎれそうな勢いで横に振った。
「め、滅相もございません!! 光栄の極みでございます!! ああ、クリム! 私の自慢の娘よ! まさか隣国の公爵様に認められるなんて、お父さんは鼻が高いぞ!」
……出た。
伝家の宝刀、手のひら返し。
さっきまで「恥さらし」と叫んでいた口が、よくもまあそこまで滑らかに回るものだ。
私は冷ややかな笑みを浮かべた。
「あら、お父様。先ほどは『勘当』だと仰いませんでした? 修道院か男爵家に売り飛ばすと」
「な、何を言うんだ! あれは冗談だ、親子のコミュニケーションだよ! ハハハ!」
「冗談? 花瓶を投げつけるのが? では私も、親愛の情を込めてお父様の頭にこの壺を落としてもよろしいですか?」
私が横にあった高そうな壺を持ち上げると、父は顔面蒼白になってアイザック公爵の後ろに隠れようとした。
公爵は、こらえきれないといった様子で吹き出した。
「くく……ははは! いいね、実にいい。家族相手でも容赦なしか。やはり君を選んで正解だった」
公爵は私の手から壺を優しく取り上げ、元の場所に戻した。
「さて、クリム嬢。荷物はまとめたか?」
「いえ、着の身着のまま追い出されるところでしたので」
「なら、そのまま行こう。必要なものは全て向こうで用意させる。ドレスも、靴も、宝石もな」
「まあ、太っ腹。経費で落ちますか?」
「私のポケットマネーだ。君への『先行投資』だよ」
公爵は私の肩を抱き寄せ、出口へと促した。
父と義母が「お待ちください!」とすがりつこうとする。
「こ、公爵様! 結納金……いえ、契約金のようなものは……!」
がめつい。
どこまでもがめつい親だ。
アイザック公爵は足を止め、氷のような瞳で父を見下ろした。
「契約金? ……ああ、そうだな」
公爵は懐から一枚の書類を取り出し、父に突きつけた。
「これは、貴殿が過去に行った『闇賭博への関与』と『違法薬物の密輸疑惑』に関する調査資料だ。我が国の諜報部が掴んだものだが……これを王宮に提出するか、それともここで燃やすか。どちらがいい?」
父の顔から、完全に血の気が引いた。
「あ、あう……あ……」
「娘一人分の代価としては、十分すぎると思うが?」
「……も、燃やしてください……!! 娘は差し上げます!!」
父はその場に崩れ落ち、土下座をした。
私は呆れを通り越して感心してしまった。
(さすが公爵様。仕事が早すぎるわ)
「行きましょう、ボス。ここの空気を吸っていると、知性が下がりそうです」
「ああ、そうだな」
私たちは屋敷を出た。
外には豪華な馬車が待機しており、家令のセバスが目に涙を浮かべて立っていた。
「お嬢様……どうか、お元気で」
「セバス。今までありがとう。貴方の淹れる紅茶だけは、この家で唯一の良心だったわ」
私は彼にだけは心からの微笑みを向け、馬車に乗り込んだ。
馬車が動き出す。
窓から見える実家が、どんどん遠ざかっていく。
寂しさは微塵もない。
あるのは、これから始まる新しい生活への期待と、隣に座る変人公爵への興味だけだ。
「……ふぅ。これで名実ともに、家なき子になりましたわ」
ふかふかのシートに背中を預け、私が呟くと、向かいに座ったアイザック公爵が楽しそうに笑った。
「訂正しろ。家なき子ではなく、今日から君は『公爵邸の住人』だ。私の城は広いぞ? 迷子にならないようにな」
「私の方向感覚を甘く見ないでください。王城の隠し通路も全て把握していた女ですよ?」
「ほう? それは初耳だ。詳しく聞かせてもらおうか」
「別料金になりますが?」
「ははは! 商魂たくましいな!」
夜道を駆ける馬車の中で、私たちの笑い声が響いた。
こうして私は、生まれ育った国を捨て、隣国ガレリアへと旅立ったのだ。
毒舌と、ほんの少しの度胸だけを武器にして。
ガシャン!
私の顔の横をかすめた花瓶が、壁に当たって砕け散る。
「よくものこのこと帰ってこれたな、この恥さらしが!!」
玄関ホールで仁王立ちしているのは、私の父、ベルベット侯爵だ。
顔を真っ赤にして、血管が切れそうなほど興奮している。
その後ろでは、義母が「ああ、なんてこと。これで我が家の評判は地に落ちたわ」と、嘘泣き用のハンカチを目元に当てていた。
私は砕けた花瓶の破片をヒールのつま先で避けながら、冷めた目で二人を見上げた。
「ただいま戻りました、お父様。相変わらずコントロールがお悪いですね。狙うなら眉間になさらないと、暗殺なんてできませんわよ?」
「減らず口を叩くな! 貴様、殿下になんたる狼藉を働いたのだ! 早馬で知らせが来たぞ! 婚約破棄された上に、殿下を罵倒して逃げ帰ったと!」
「事実誤認ですね。罵倒ではなく『教育的指導』です。あのままでは国が傾くので、親切心で現実を教えて差し上げたのです」
「黙れ黙れ黙れ! 貴様のような娘は勘当だ! 即刻修道院へ行け! いや、北の好色男爵が『若い嫁なら誰でもいい』と言っていたな。そこに売り飛ばしてやる!」
父の言葉に、私はため息をついた。
予想通りすぎる。
この親にしてこの娘あり……とは思いたくないが、思考回路が単純なところはレジナルド殿下とそっくりだ。
「お父様。私を売るのは構いませんが、もう少し市場価値を見極めてはいかがですか? 男爵程度に売るには、私のスペックは高すぎますわ」
「戯言を! 傷物の分際で! おい、誰か! このふざけた娘を部屋に閉じ込めろ! 明日の朝一番で馬車に乗せるぞ!」
父が指を鳴らすと、屈強な家令たちが申し訳なさそうな顔で近づいてきた。
彼らは長年私に仕えてくれた人たちだ。
「お嬢様……申し訳ありません」
「いいのよ、セバス。貴方たちも仕事だものね」
私が抵抗せずに捕まろうとした、その時だ。
ドォォォォン!!!
屋敷の正門の方から、大砲でも撃ち込まれたような爆音が響いた。
「な、なんだ!?」
父が腰を抜かしかける。
慌てて駆け込んできた執事が、青ざめた顔で叫んだ。
「だ、旦那様! 大変です! 屋敷が……包囲されています!」
「はあ!? 包囲だと!?」
「ガ、ガレリア帝国の紋章が入った騎兵隊です! そ、それに……こ、この国の近衛兵も一緒です!」
「ガレリア……!? な、なぜ隣国の軍隊が……!」
父がパニックに陥る中、玄関の扉が乱暴に開かれた。
夜風と共に現れたのは、漆黒の礼服に身を包んだアイザック・ル・グラン公爵だった。
背後には、武装した兵士たちがずらりと控えている。
「よお。夜分に騒がしくてすまないね」
公爵はまるで散歩のついでに立ち寄ったかのような気軽さで、土足のままホールに入ってきた。
その優雅な笑みに反して、彼が放つ威圧感(プレッシャー)は凄まじい。
父がヒィッと短い悲鳴を上げて後ずさる。
「ア、アイザック公爵……!? な、なぜ貴方のような方が我が家に……!」
「いやなに、私の大事な『補佐官』を迎えに来たのだが。どうやら歓迎されていないようだな」
公爵はチラリと私を見た。
そして、足元の割れた花瓶の破片に目を留めると、その瞳がスゥッと冷たくなった。
「……侯爵。これはなんだ?」
「え、あ、それは……」
「私の補佐官に向かって、物を投げたのか? 彼女は我がガレリア帝国が正式に雇用契約を結んだ、貴国の『国賓』扱いになる予定の人間だぞ?」
「こ、こくひん……!?」
父が目を剥いて私を見る。
私は肩をすくめてみせた。
「そういうことですわ、お父様。先ほど申し上げましたでしょう? 男爵程度に売るには惜しいと」
「ば、馬鹿な! クリムが……公爵様の補佐官だと!?」
「不服か?」
アイザック公爵が低く唸るように言うと、父は首がちぎれそうな勢いで横に振った。
「め、滅相もございません!! 光栄の極みでございます!! ああ、クリム! 私の自慢の娘よ! まさか隣国の公爵様に認められるなんて、お父さんは鼻が高いぞ!」
……出た。
伝家の宝刀、手のひら返し。
さっきまで「恥さらし」と叫んでいた口が、よくもまあそこまで滑らかに回るものだ。
私は冷ややかな笑みを浮かべた。
「あら、お父様。先ほどは『勘当』だと仰いませんでした? 修道院か男爵家に売り飛ばすと」
「な、何を言うんだ! あれは冗談だ、親子のコミュニケーションだよ! ハハハ!」
「冗談? 花瓶を投げつけるのが? では私も、親愛の情を込めてお父様の頭にこの壺を落としてもよろしいですか?」
私が横にあった高そうな壺を持ち上げると、父は顔面蒼白になってアイザック公爵の後ろに隠れようとした。
公爵は、こらえきれないといった様子で吹き出した。
「くく……ははは! いいね、実にいい。家族相手でも容赦なしか。やはり君を選んで正解だった」
公爵は私の手から壺を優しく取り上げ、元の場所に戻した。
「さて、クリム嬢。荷物はまとめたか?」
「いえ、着の身着のまま追い出されるところでしたので」
「なら、そのまま行こう。必要なものは全て向こうで用意させる。ドレスも、靴も、宝石もな」
「まあ、太っ腹。経費で落ちますか?」
「私のポケットマネーだ。君への『先行投資』だよ」
公爵は私の肩を抱き寄せ、出口へと促した。
父と義母が「お待ちください!」とすがりつこうとする。
「こ、公爵様! 結納金……いえ、契約金のようなものは……!」
がめつい。
どこまでもがめつい親だ。
アイザック公爵は足を止め、氷のような瞳で父を見下ろした。
「契約金? ……ああ、そうだな」
公爵は懐から一枚の書類を取り出し、父に突きつけた。
「これは、貴殿が過去に行った『闇賭博への関与』と『違法薬物の密輸疑惑』に関する調査資料だ。我が国の諜報部が掴んだものだが……これを王宮に提出するか、それともここで燃やすか。どちらがいい?」
父の顔から、完全に血の気が引いた。
「あ、あう……あ……」
「娘一人分の代価としては、十分すぎると思うが?」
「……も、燃やしてください……!! 娘は差し上げます!!」
父はその場に崩れ落ち、土下座をした。
私は呆れを通り越して感心してしまった。
(さすが公爵様。仕事が早すぎるわ)
「行きましょう、ボス。ここの空気を吸っていると、知性が下がりそうです」
「ああ、そうだな」
私たちは屋敷を出た。
外には豪華な馬車が待機しており、家令のセバスが目に涙を浮かべて立っていた。
「お嬢様……どうか、お元気で」
「セバス。今までありがとう。貴方の淹れる紅茶だけは、この家で唯一の良心だったわ」
私は彼にだけは心からの微笑みを向け、馬車に乗り込んだ。
馬車が動き出す。
窓から見える実家が、どんどん遠ざかっていく。
寂しさは微塵もない。
あるのは、これから始まる新しい生活への期待と、隣に座る変人公爵への興味だけだ。
「……ふぅ。これで名実ともに、家なき子になりましたわ」
ふかふかのシートに背中を預け、私が呟くと、向かいに座ったアイザック公爵が楽しそうに笑った。
「訂正しろ。家なき子ではなく、今日から君は『公爵邸の住人』だ。私の城は広いぞ? 迷子にならないようにな」
「私の方向感覚を甘く見ないでください。王城の隠し通路も全て把握していた女ですよ?」
「ほう? それは初耳だ。詳しく聞かせてもらおうか」
「別料金になりますが?」
「ははは! 商魂たくましいな!」
夜道を駆ける馬車の中で、私たちの笑い声が響いた。
こうして私は、生まれ育った国を捨て、隣国ガレリアへと旅立ったのだ。
毒舌と、ほんの少しの度胸だけを武器にして。
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