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翌朝。
最高級の羽毛布団と、朝食に出てきた絶品のオムレツのおかげで、私の気力と体調は万全だった。
用意された執務用のドレス(動きやすいが、素材は一級品だ)に袖を通し、私は鏡の前で不敵に笑う。
「さあ、稼がせてもらいますか」
私はクリム・ベルベット。
昨日までは猫を被った侯爵令嬢だったが、今日からはこのガレリア帝国で「毒舌補佐官」として生きていくのだ。
案内された執務室の重厚な扉を、ノックもそこそこに押し開ける。
「おはようございます、ボス。早速ですが、昨日の契約内容について……」
言いかけて、私は言葉を失った。
広い。
学校の教室が四つは入りそうなほど広い執務室だ。
だが、その空間の八割が「紙」で埋め尽くされていた。
書類、書類、書類。
床から天井近くまで積み上げられた書類の塔が、迷路のように部屋を占拠している。
そして、その奥にある執務机に、死んだ魚のような目をした「氷の公爵」が突っ伏していた。
「……よう、クリム。早いな……」
「……公爵様? これは一体何の嫌がらせです? 紙で作った現代アートの個展でも開くおつもりで?」
私が呆れて尋ねると、アイザック公爵はよろよろと起き上がり、悲壮な顔で言った。
「見ての通りだ。昨日の不在中に溜まった決裁書類だよ。……これでも、夜通し処理して半分に減らしたんだが」
「これで半分!? ガレリア帝国の行政システムはどうなっているんですか? 伝書鳩でも使ったほうがマシなレベルですわよ?」
私は近くにあった書類の山から、適当な一枚を引き抜いた。
「『北西部・鉱山開発に関する進捗報告書』……ふむ、重要案件ですね」
私は中身に目を通した。
『拝啓、偉大なるアイザック公爵閣下。
北の山々は、本日も閣下の威光を受けて白く輝いております。
坑夫たちは、閣下の慈悲深い統治に涙しながらツルハシを振るい、出てきた石炭の一つ一つに閣下への愛を感じて……』
ビリッ。
私は無表情で書類を破り捨てた。
「……ゴミですね」
「だろう?」
公爵が乾いた笑い声を上げる。
「次のを読んでみてくれ」
私は別の書類を手に取った。
「『国境警備隊・定期巡回報告』……」
『異常なし。今日も空は青く、風は清々しい。まるで閣下の瞳と、その爽やかな微笑みのようだ。ああ、願わくばこの風に乗って、私の忠誠心を閣下の元へ……』
クシャッ。
私は書類を握りつぶし、ゴミ箱へダンクシュートした。
「……頭が痛くなってきました。ここは執務室ですよね? アイドルのファンクラブ事務所ではありませんよね?」
「残念ながら執務室だ。そして、これを書いたのは帝国大学を首席で卒業したエリートたちだ」
「エリートの定義を今すぐ辞書で引き直すべきですわ!」
私は腕組みをして、書類の山を睨みつけた。
なるほど、公爵が言っていた「部下の信仰心が過ぎる」というのはこういうことか。
彼らは公爵を崇拝するあまり、客観的なデータよりも「いかに公爵が素晴らしいか」というポエムを綴ることに全力を注いでいるのだ。
その結果、重要な数値や問題点が美辞麗句のオブラートに包まれ、何が言いたいのかさっぱりわからない怪文書が量産されている。
「……ボス。貴方が過労死しかけている理由がわかりました」
「解決策はあるか? このままだと私は、書類の雪崩に埋もれて窒息死する未来しか見えない」
「簡単ですわ」
私はパンと手を叩いた。
「この部屋に、その『ポエム作家』たちを全員呼びつけてください。私が『報告書』の書き方というものを、一から叩き込んで差し上げます」
◇
十分後。
執務室には、青ざめた顔の文官たちが二十名ほど整列していた。
彼らは一様に、公爵の前で直立不動の姿勢をとっている。
「か、閣下! お呼びでしょうか! 私の書いた報告書の『閣下への愛』が足りなかったでしょうか!?」
代表らしき眼鏡の男が、必死の形相で叫ぶ。
アイザック公爵はこめかみを押さえ、無言で私を指差した。
「……彼女が、今日から私の筆頭補佐官になったクリムだ。今後、書類の提出は全て彼女を通せ。彼女が『不可』を出したものは、私は一切読まない」
「は? 女性……? しかも隣国の……?」
文官たちが不審そうな目で私を見る。
「閣下、正気ですか? このような小娘に、我々の高尚な報告書が理解できるとは……」
「高尚?」
私は冷ややかな声で割って入った。
カツ、カツ、カツ。
ヒールの音を響かせて、眼鏡の男の前に立つ。
「貴方、先ほどの鉱山開発の担当者ですね?」
「そ、そうだが……」
「あの報告書のどこが『高尚』なのですか? あんなものは、便所の落書き以下です」
「なっ……!?」
男の顔が真っ赤になる。
「き、貴様! 閣下への忠誠を込めた文章を愚弄するか!」
「忠誠? 笑わせないでください」
私は男の胸倉を掴み(背伸びをして)、強引に顔を近づけた。
「いいですか? 本当の忠誠というのは、主君の時間を奪わないことです。貴方が書いた『ポエム』を読むのに、閣下は三分を費やしました。その三分があれば、閣下は重要な決裁を三件こなせたはずです」
「う……」
「貴方がたは、閣下を崇拝しているようでいて、実はその無能さで閣下の首を絞めているだけの『寄生虫』ですわ。自覚はおあり?」
「き、きせい……っ!?」
私は男を突き放し、全員を見回した。
「今からルールを定めます。メモを取りなさい!」
私の怒声に、文官たちがビクッとして慌てて手帳を取り出す。
「一つ! 報告書に形容詞は禁止! 『素晴らしい』『美しい』『尊い』などの感情語は一切排除し、数値と事実のみを記載すること!」
「ええっ!? そ、それでは文章の味わいが……」
「味わいなんて求めていません! 欲しければ料理店に行きなさい!」
「二つ! 結論を最初に書くこと! 『起承転結』ではなく『結・理・策(結論・理由・対策)』の順! ダラダラと時候の挨拶を書いたら、その場で破り捨てて焚き火の燃料にします!」
「そ、そんな殺生な……!」
「三つ! 用紙は一枚にまとめること! 十枚も二十枚も書く暇があったら、現場に行ってツルハシでも振ってきなさい!」
私は机をバンと叩いた。
「以上です。今すぐ書き直して持ってきなさい。期限は一時間後。出来なかった者は……」
私はにっこりと、悪魔の微笑みを浮かべた。
「閣下の『愛用品(使い古したペン)』をオークションに出品して、その売上を国庫に寄付する刑に処します」
「「「「ひいいいいいっ!! それだけはぁぁぁ!!!」」」」
文官たちは悲鳴を上げ、脱兎のごとく部屋から逃げ出した。
彼らにとって、教祖様の聖遺物が流出することは死よりも辛いらしい。
嵐が去った執務室に、静寂が戻る。
「……ふぅ。喉が渇きましたわ」
私が髪をかき上げると、背後からパチパチパチと拍手の音が聞こえた。
振り返ると、アイザック公爵が感動の面持ちで拍手をしていた。
「ブラボーだ、クリム。あのアホどもが、あんなに必死に働く姿を見るのは初めてだ」
「彼らは無能ではありませんわ。ただ、方向性が『明後日の方向』に全力疾走していただけです。軌道修正してやれば、戦力にはなるでしょう」
「頼もしいな。……これでようやく、私もまともに仕事ができそうだ」
公爵は机の上の書類の山を指差した。
「だが、この過去の山はどうする? これらも全てポエムだぞ」
「ああ、それは……」
私は部屋の隅にあった暖炉を指差した。
「燃やしましょう」
「え?」
「過去のポエムを解読する時間など無駄です。重要案件なら、またすぐに悲鳴が上がって新しい報告が来るはずです。来ていないということは、大した問題ではないということです」
「……豪快だな。だが、理にかなっている」
公爵はニヤリと笑い、書類の束を一つ掴むと、躊躇なく暖炉へ放り込んだ。
メラメラと燃え上がる炎。
「ははは! 燃える燃える! 私のストレスも一緒に燃えていくようだ!」
「楽しそうですね、ボス。ついでにサツマイモでも入れますか?」
「いいな! セバスチャンに持ってこさせよう!」
こうして、私の初仕事は「書類の焼却処分」と「焼き芋パーティー」となった。
その日の午後、書き直された報告書は驚くほど簡潔で分かりやすく、アイザック公爵は通常の三倍の速度で決裁を終わらせたという。
ただし、文官たちは涙目で「形容詞を使いたい……」「閣下を讃えたい……」と禁断症状に震えていたけれど。
最高級の羽毛布団と、朝食に出てきた絶品のオムレツのおかげで、私の気力と体調は万全だった。
用意された執務用のドレス(動きやすいが、素材は一級品だ)に袖を通し、私は鏡の前で不敵に笑う。
「さあ、稼がせてもらいますか」
私はクリム・ベルベット。
昨日までは猫を被った侯爵令嬢だったが、今日からはこのガレリア帝国で「毒舌補佐官」として生きていくのだ。
案内された執務室の重厚な扉を、ノックもそこそこに押し開ける。
「おはようございます、ボス。早速ですが、昨日の契約内容について……」
言いかけて、私は言葉を失った。
広い。
学校の教室が四つは入りそうなほど広い執務室だ。
だが、その空間の八割が「紙」で埋め尽くされていた。
書類、書類、書類。
床から天井近くまで積み上げられた書類の塔が、迷路のように部屋を占拠している。
そして、その奥にある執務机に、死んだ魚のような目をした「氷の公爵」が突っ伏していた。
「……よう、クリム。早いな……」
「……公爵様? これは一体何の嫌がらせです? 紙で作った現代アートの個展でも開くおつもりで?」
私が呆れて尋ねると、アイザック公爵はよろよろと起き上がり、悲壮な顔で言った。
「見ての通りだ。昨日の不在中に溜まった決裁書類だよ。……これでも、夜通し処理して半分に減らしたんだが」
「これで半分!? ガレリア帝国の行政システムはどうなっているんですか? 伝書鳩でも使ったほうがマシなレベルですわよ?」
私は近くにあった書類の山から、適当な一枚を引き抜いた。
「『北西部・鉱山開発に関する進捗報告書』……ふむ、重要案件ですね」
私は中身に目を通した。
『拝啓、偉大なるアイザック公爵閣下。
北の山々は、本日も閣下の威光を受けて白く輝いております。
坑夫たちは、閣下の慈悲深い統治に涙しながらツルハシを振るい、出てきた石炭の一つ一つに閣下への愛を感じて……』
ビリッ。
私は無表情で書類を破り捨てた。
「……ゴミですね」
「だろう?」
公爵が乾いた笑い声を上げる。
「次のを読んでみてくれ」
私は別の書類を手に取った。
「『国境警備隊・定期巡回報告』……」
『異常なし。今日も空は青く、風は清々しい。まるで閣下の瞳と、その爽やかな微笑みのようだ。ああ、願わくばこの風に乗って、私の忠誠心を閣下の元へ……』
クシャッ。
私は書類を握りつぶし、ゴミ箱へダンクシュートした。
「……頭が痛くなってきました。ここは執務室ですよね? アイドルのファンクラブ事務所ではありませんよね?」
「残念ながら執務室だ。そして、これを書いたのは帝国大学を首席で卒業したエリートたちだ」
「エリートの定義を今すぐ辞書で引き直すべきですわ!」
私は腕組みをして、書類の山を睨みつけた。
なるほど、公爵が言っていた「部下の信仰心が過ぎる」というのはこういうことか。
彼らは公爵を崇拝するあまり、客観的なデータよりも「いかに公爵が素晴らしいか」というポエムを綴ることに全力を注いでいるのだ。
その結果、重要な数値や問題点が美辞麗句のオブラートに包まれ、何が言いたいのかさっぱりわからない怪文書が量産されている。
「……ボス。貴方が過労死しかけている理由がわかりました」
「解決策はあるか? このままだと私は、書類の雪崩に埋もれて窒息死する未来しか見えない」
「簡単ですわ」
私はパンと手を叩いた。
「この部屋に、その『ポエム作家』たちを全員呼びつけてください。私が『報告書』の書き方というものを、一から叩き込んで差し上げます」
◇
十分後。
執務室には、青ざめた顔の文官たちが二十名ほど整列していた。
彼らは一様に、公爵の前で直立不動の姿勢をとっている。
「か、閣下! お呼びでしょうか! 私の書いた報告書の『閣下への愛』が足りなかったでしょうか!?」
代表らしき眼鏡の男が、必死の形相で叫ぶ。
アイザック公爵はこめかみを押さえ、無言で私を指差した。
「……彼女が、今日から私の筆頭補佐官になったクリムだ。今後、書類の提出は全て彼女を通せ。彼女が『不可』を出したものは、私は一切読まない」
「は? 女性……? しかも隣国の……?」
文官たちが不審そうな目で私を見る。
「閣下、正気ですか? このような小娘に、我々の高尚な報告書が理解できるとは……」
「高尚?」
私は冷ややかな声で割って入った。
カツ、カツ、カツ。
ヒールの音を響かせて、眼鏡の男の前に立つ。
「貴方、先ほどの鉱山開発の担当者ですね?」
「そ、そうだが……」
「あの報告書のどこが『高尚』なのですか? あんなものは、便所の落書き以下です」
「なっ……!?」
男の顔が真っ赤になる。
「き、貴様! 閣下への忠誠を込めた文章を愚弄するか!」
「忠誠? 笑わせないでください」
私は男の胸倉を掴み(背伸びをして)、強引に顔を近づけた。
「いいですか? 本当の忠誠というのは、主君の時間を奪わないことです。貴方が書いた『ポエム』を読むのに、閣下は三分を費やしました。その三分があれば、閣下は重要な決裁を三件こなせたはずです」
「う……」
「貴方がたは、閣下を崇拝しているようでいて、実はその無能さで閣下の首を絞めているだけの『寄生虫』ですわ。自覚はおあり?」
「き、きせい……っ!?」
私は男を突き放し、全員を見回した。
「今からルールを定めます。メモを取りなさい!」
私の怒声に、文官たちがビクッとして慌てて手帳を取り出す。
「一つ! 報告書に形容詞は禁止! 『素晴らしい』『美しい』『尊い』などの感情語は一切排除し、数値と事実のみを記載すること!」
「ええっ!? そ、それでは文章の味わいが……」
「味わいなんて求めていません! 欲しければ料理店に行きなさい!」
「二つ! 結論を最初に書くこと! 『起承転結』ではなく『結・理・策(結論・理由・対策)』の順! ダラダラと時候の挨拶を書いたら、その場で破り捨てて焚き火の燃料にします!」
「そ、そんな殺生な……!」
「三つ! 用紙は一枚にまとめること! 十枚も二十枚も書く暇があったら、現場に行ってツルハシでも振ってきなさい!」
私は机をバンと叩いた。
「以上です。今すぐ書き直して持ってきなさい。期限は一時間後。出来なかった者は……」
私はにっこりと、悪魔の微笑みを浮かべた。
「閣下の『愛用品(使い古したペン)』をオークションに出品して、その売上を国庫に寄付する刑に処します」
「「「「ひいいいいいっ!! それだけはぁぁぁ!!!」」」」
文官たちは悲鳴を上げ、脱兎のごとく部屋から逃げ出した。
彼らにとって、教祖様の聖遺物が流出することは死よりも辛いらしい。
嵐が去った執務室に、静寂が戻る。
「……ふぅ。喉が渇きましたわ」
私が髪をかき上げると、背後からパチパチパチと拍手の音が聞こえた。
振り返ると、アイザック公爵が感動の面持ちで拍手をしていた。
「ブラボーだ、クリム。あのアホどもが、あんなに必死に働く姿を見るのは初めてだ」
「彼らは無能ではありませんわ。ただ、方向性が『明後日の方向』に全力疾走していただけです。軌道修正してやれば、戦力にはなるでしょう」
「頼もしいな。……これでようやく、私もまともに仕事ができそうだ」
公爵は机の上の書類の山を指差した。
「だが、この過去の山はどうする? これらも全てポエムだぞ」
「ああ、それは……」
私は部屋の隅にあった暖炉を指差した。
「燃やしましょう」
「え?」
「過去のポエムを解読する時間など無駄です。重要案件なら、またすぐに悲鳴が上がって新しい報告が来るはずです。来ていないということは、大した問題ではないということです」
「……豪快だな。だが、理にかなっている」
公爵はニヤリと笑い、書類の束を一つ掴むと、躊躇なく暖炉へ放り込んだ。
メラメラと燃え上がる炎。
「ははは! 燃える燃える! 私のストレスも一緒に燃えていくようだ!」
「楽しそうですね、ボス。ついでにサツマイモでも入れますか?」
「いいな! セバスチャンに持ってこさせよう!」
こうして、私の初仕事は「書類の焼却処分」と「焼き芋パーティー」となった。
その日の午後、書き直された報告書は驚くほど簡潔で分かりやすく、アイザック公爵は通常の三倍の速度で決裁を終わらせたという。
ただし、文官たちは涙目で「形容詞を使いたい……」「閣下を讃えたい……」と禁断症状に震えていたけれど。
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