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「……ふぅ。これで午前中の決裁は終了ですね」
執務室の時計が正午を告げると同時に、私は万年筆を置いた。
あれから一週間。
私の「ポエム禁止令」と「結論ファースト令」は、城内の文官たちに浸透しつつあった。
当初は禁断症状に震えていた彼らも、今では「簡潔に書くことで業務が早く終わる」という当たり前の事実に気づき、定時退社という新たな喜びを見出したようだ。
生産性は向上し、私の目の下のクマも消えた。
万々歳である。
「お疲れ様、クリム。君のおかげで、私も久々に人間らしい生活ができているよ」
向かいの席で、アイザック公爵が伸びをした。
相変わらず、無駄にキラキラしたオーラを放っている。
この一週間で分かったことだが、この男、顔と能力は完璧だが、中身は相当に「アレ」だ。
「セバスチャン、茶を頼む。クリムも休んでくれ」
「はっ、直ちに!」
控えていたセバスチャンが、手品のような手際でティーワゴンを運んでくる。
漂う香りは最高級のダージリン。添えられた茶菓子は、王都でも有名なパティスリーの焼き菓子だ。
まさに優雅なティータイム。
……のはずなのだが。
「……ふむ」
アイザック公爵は、紅茶を一口飲むと、なぜか物足りなさそうに眉をひそめた。
「どうしました、ボス。紅茶に毒でも入っていましたか? それとも、砂糖と塩を間違えるようなドジっ子メイドが淹れたとでも?」
「いや、味は完璧だ。だが……何かが足りない」
「何がです?」
公爵はカップを置き、真剣な眼差しで私を見た。
「『罵倒』が足りない」
「……はい?」
私は自分の耳を疑った。
「罵倒、ですか? あの、人を不快にさせる言葉の?」
「そうだ。最近、業務がスムーズになりすぎて、君が私を叱ってくれないだろう? どうにも調子が出ないんだ」
「……」
私はティーカップを持ったまま凍りついた。
セバスチャンも、ポットを持ったまま石像のように固まっている。
公爵は、まるで「塩が足りない」と言うような気軽さで続けた。
「私の周囲はイエスマンばかりだと言っただろう? 彼らは呼吸をするように私を褒める。城を歩けば『素敵です』、書類を見れば『流石です』、トイレに行けば『排泄音さえ音楽のようです』と」
「最後のは通報レベルですね」
「だろう? そんな砂糖漬けの環境にいると、感覚が麻痺してくるんだ。そこに君の、あのナイフのように鋭く、氷のように冷たい言葉が突き刺さると……こう、脳がシャキッとするんだよ」
公爵は恍惚とした表情で胸に手を当てた。
「分かるか? サウナの後の水風呂のような、あの整う感覚だ」
「分かりたくもありませんし、同意もしかねます」
私は冷めた目で彼を見た。
(……この人、ただのドMじゃないかしら?)
「頼む、クリム。何か言ってくれ。私を罵って、現実(リアル)に引き戻してくれ」
「……はぁ」
私は大きなため息をついた。
雇い主からの業務命令だ。逆らうわけにはいかない。
私はカップを置き、腕組みをして、じろじろと公爵を観察した。
「……そうですね。では、申し上げます」
「おお! 頼む!」
公爵が目を輝かせて身を乗り出す。
私は冷徹に言い放った。
「まず、その顔です。無駄に整いすぎていて、人間味が欠片もありません。マネキンとお茶をしているようで食事が不味くなります」
「くっ……! いいぞ、もっとだ!」
「次にその性格。部下に崇拝されているのを『困った』と言いつつ、どこか楽しんでいませんか? その『やれやれ系主人公』のような気取った態度が、見ていて鼻につきます」
「ぐふっ……! 効く……!」
「極めつけは、今のその発言です。部下に罵倒を要求する上司? ハラスメントの概念を時空の彼方へ吹き飛ばす奇行ですわ。私がもし常識人なら、今すぐ労働基準監督署に駆け込んでいます」
「ああっ……! 素晴らしい……!!」
アイザック公爵は、なぜかプルプルと震えながら天を仰いだ。
「心が……洗われるようだ……!」
「汚れている自覚はおありなんですね」
「ありがとう、クリム。君の言葉は、どんな最高級のミントティーよりも清涼感がある」
公爵はスッキリとした顔で紅茶を飲み干した。
「よし! 元気が出たぞ。午後の公務も頑張れそうだ!」
さっきまでの気だるげな様子はどこへやら、彼は活力に満ち溢れている。
私は頭痛をこらえながら、自分の紅茶に砂糖を三つ放り込んだ。
(……疲れる。この職場、物理的な業務量は減ったけど、精神的な負担が増えてない?)
その時だ。
背後で気配がした。
振り返ると、セバスチャンがハンカチで目元を拭っていた。
「……爺や、何泣いてるの?」
「い、いえ……閣下があのように生き生きとした表情をされるのは、数年ぶりでございます……」
セバスチャンは感動に声を震わせた。
「先代公爵様が亡くなられてから、閣下はずっと『完璧な公爵』であろうと気を張り詰めておられました。誰にも弱みを見せず、甘えることもなく……。それが、クリム様の前ではあのように無防備に……」
「無防備というか、性癖を暴露しているだけでは?」
「クリム様。どうかこれからも、閣下を……閣下を罵って差し上げてくださいまし! あれが閣下の癒やしなのです!」
「どんな歪んだ癒やしよ」
私は呆れたが、セバスチャンは真剣そのものだ。
「分かりましたよ。仕事の一環として割り切ります」
「ありがとうございます! では、本日のおやつのおかわりをお持ちしますね! 特別にマカロンもつけましょう!」
「餌付けされてる気分だわ……」
こうして、私の業務内容に「定時の罵倒タイム」が追加された。
この国に来てまだ数日。
私は早くも、この城の「猛獣使い」としての地位を確立しつつあった。
だが、私たちはまだ知らなかった。
この平和な(?)日常の裏で、捨ててきた祖国がとんでもないことになっていることを。
◇
一方その頃、隣国・ベルベット侯爵家にて。
「ど、どうなっているんだ……!」
父、ベルベット侯爵は、頭を抱えて執務室をウロウロしていた。
「なぜだ! なぜクリムがいなくなっただけで、何もかもが回らなくなる!?」
机の上には、未処理の書類の山。
そして、あちこちからの督促状。
『至急確認願う』
『計算が合わない』
『前回の指示と矛盾している』
それらは全て、今までクリムが夜なべして処理していたものだった。
「だ、旦那様! 大変です!」
執事が転がり込んできた。
「今度は何だ!?」
「レ、レジナルド殿下がいらっしゃいました! しかも、ひどくご立腹で……!」
「な、なんだと……!?」
父が顔を上げると、部屋の入り口に、やつれ果てたレジナルド殿下が立っていた。
その目は血走り、髪は乱れ、以前のキラキラした王子様オーラは見る影もない。
「おい、侯爵……」
殿下は亡霊のような声で言った。
「クリムは……クリムはどこだ? 彼女を連れ戻せ。今すぐにだ」
「で、殿下? 一体何が……」
「モモだ……! モモのやつ、何もできないんだ! 漢字も読めない、計算もできない、お茶も淹れられない! 『分からない』『できない』と泣くばかりで……僕の仕事が倍になったんだぞ!!」
殿下はバンと机を叩いた。
「クリムがいれば、こんなことにはならなかった! あいつは生意気だったが、仕事はできた! おい、どこに隠した! 修道院か!? すぐに出せ!!」
父は青ざめ、震える声で答えた。
「そ、それが……その……」
「なんだ、早く言え!」
「ク、クリムは……隣国のアイザック公爵に……引き抜かれまして……」
「は……?」
殿下の動きが止まった。
「隣国……? あの『氷の公爵』のとこか……?」
「は、はい……」
一瞬の沈黙の後。
「ふ、ふざけるなあああああ!!!」
殿下の絶叫が、屋敷中に響き渡った。
「僕のクリムを! 僕の便利な道具を! 返せ! 今すぐ返してこい!!」
泥沼の様相を呈し始めた祖国の騒動など知る由もなく。
私はその頃、アイザック公爵の「もっと冷たい目で見てくれ」というリクエストに応え、全力の蔑みの視線を送る練習をさせられていたのだった。
執務室の時計が正午を告げると同時に、私は万年筆を置いた。
あれから一週間。
私の「ポエム禁止令」と「結論ファースト令」は、城内の文官たちに浸透しつつあった。
当初は禁断症状に震えていた彼らも、今では「簡潔に書くことで業務が早く終わる」という当たり前の事実に気づき、定時退社という新たな喜びを見出したようだ。
生産性は向上し、私の目の下のクマも消えた。
万々歳である。
「お疲れ様、クリム。君のおかげで、私も久々に人間らしい生活ができているよ」
向かいの席で、アイザック公爵が伸びをした。
相変わらず、無駄にキラキラしたオーラを放っている。
この一週間で分かったことだが、この男、顔と能力は完璧だが、中身は相当に「アレ」だ。
「セバスチャン、茶を頼む。クリムも休んでくれ」
「はっ、直ちに!」
控えていたセバスチャンが、手品のような手際でティーワゴンを運んでくる。
漂う香りは最高級のダージリン。添えられた茶菓子は、王都でも有名なパティスリーの焼き菓子だ。
まさに優雅なティータイム。
……のはずなのだが。
「……ふむ」
アイザック公爵は、紅茶を一口飲むと、なぜか物足りなさそうに眉をひそめた。
「どうしました、ボス。紅茶に毒でも入っていましたか? それとも、砂糖と塩を間違えるようなドジっ子メイドが淹れたとでも?」
「いや、味は完璧だ。だが……何かが足りない」
「何がです?」
公爵はカップを置き、真剣な眼差しで私を見た。
「『罵倒』が足りない」
「……はい?」
私は自分の耳を疑った。
「罵倒、ですか? あの、人を不快にさせる言葉の?」
「そうだ。最近、業務がスムーズになりすぎて、君が私を叱ってくれないだろう? どうにも調子が出ないんだ」
「……」
私はティーカップを持ったまま凍りついた。
セバスチャンも、ポットを持ったまま石像のように固まっている。
公爵は、まるで「塩が足りない」と言うような気軽さで続けた。
「私の周囲はイエスマンばかりだと言っただろう? 彼らは呼吸をするように私を褒める。城を歩けば『素敵です』、書類を見れば『流石です』、トイレに行けば『排泄音さえ音楽のようです』と」
「最後のは通報レベルですね」
「だろう? そんな砂糖漬けの環境にいると、感覚が麻痺してくるんだ。そこに君の、あのナイフのように鋭く、氷のように冷たい言葉が突き刺さると……こう、脳がシャキッとするんだよ」
公爵は恍惚とした表情で胸に手を当てた。
「分かるか? サウナの後の水風呂のような、あの整う感覚だ」
「分かりたくもありませんし、同意もしかねます」
私は冷めた目で彼を見た。
(……この人、ただのドMじゃないかしら?)
「頼む、クリム。何か言ってくれ。私を罵って、現実(リアル)に引き戻してくれ」
「……はぁ」
私は大きなため息をついた。
雇い主からの業務命令だ。逆らうわけにはいかない。
私はカップを置き、腕組みをして、じろじろと公爵を観察した。
「……そうですね。では、申し上げます」
「おお! 頼む!」
公爵が目を輝かせて身を乗り出す。
私は冷徹に言い放った。
「まず、その顔です。無駄に整いすぎていて、人間味が欠片もありません。マネキンとお茶をしているようで食事が不味くなります」
「くっ……! いいぞ、もっとだ!」
「次にその性格。部下に崇拝されているのを『困った』と言いつつ、どこか楽しんでいませんか? その『やれやれ系主人公』のような気取った態度が、見ていて鼻につきます」
「ぐふっ……! 効く……!」
「極めつけは、今のその発言です。部下に罵倒を要求する上司? ハラスメントの概念を時空の彼方へ吹き飛ばす奇行ですわ。私がもし常識人なら、今すぐ労働基準監督署に駆け込んでいます」
「ああっ……! 素晴らしい……!!」
アイザック公爵は、なぜかプルプルと震えながら天を仰いだ。
「心が……洗われるようだ……!」
「汚れている自覚はおありなんですね」
「ありがとう、クリム。君の言葉は、どんな最高級のミントティーよりも清涼感がある」
公爵はスッキリとした顔で紅茶を飲み干した。
「よし! 元気が出たぞ。午後の公務も頑張れそうだ!」
さっきまでの気だるげな様子はどこへやら、彼は活力に満ち溢れている。
私は頭痛をこらえながら、自分の紅茶に砂糖を三つ放り込んだ。
(……疲れる。この職場、物理的な業務量は減ったけど、精神的な負担が増えてない?)
その時だ。
背後で気配がした。
振り返ると、セバスチャンがハンカチで目元を拭っていた。
「……爺や、何泣いてるの?」
「い、いえ……閣下があのように生き生きとした表情をされるのは、数年ぶりでございます……」
セバスチャンは感動に声を震わせた。
「先代公爵様が亡くなられてから、閣下はずっと『完璧な公爵』であろうと気を張り詰めておられました。誰にも弱みを見せず、甘えることもなく……。それが、クリム様の前ではあのように無防備に……」
「無防備というか、性癖を暴露しているだけでは?」
「クリム様。どうかこれからも、閣下を……閣下を罵って差し上げてくださいまし! あれが閣下の癒やしなのです!」
「どんな歪んだ癒やしよ」
私は呆れたが、セバスチャンは真剣そのものだ。
「分かりましたよ。仕事の一環として割り切ります」
「ありがとうございます! では、本日のおやつのおかわりをお持ちしますね! 特別にマカロンもつけましょう!」
「餌付けされてる気分だわ……」
こうして、私の業務内容に「定時の罵倒タイム」が追加された。
この国に来てまだ数日。
私は早くも、この城の「猛獣使い」としての地位を確立しつつあった。
だが、私たちはまだ知らなかった。
この平和な(?)日常の裏で、捨ててきた祖国がとんでもないことになっていることを。
◇
一方その頃、隣国・ベルベット侯爵家にて。
「ど、どうなっているんだ……!」
父、ベルベット侯爵は、頭を抱えて執務室をウロウロしていた。
「なぜだ! なぜクリムがいなくなっただけで、何もかもが回らなくなる!?」
机の上には、未処理の書類の山。
そして、あちこちからの督促状。
『至急確認願う』
『計算が合わない』
『前回の指示と矛盾している』
それらは全て、今までクリムが夜なべして処理していたものだった。
「だ、旦那様! 大変です!」
執事が転がり込んできた。
「今度は何だ!?」
「レ、レジナルド殿下がいらっしゃいました! しかも、ひどくご立腹で……!」
「な、なんだと……!?」
父が顔を上げると、部屋の入り口に、やつれ果てたレジナルド殿下が立っていた。
その目は血走り、髪は乱れ、以前のキラキラした王子様オーラは見る影もない。
「おい、侯爵……」
殿下は亡霊のような声で言った。
「クリムは……クリムはどこだ? 彼女を連れ戻せ。今すぐにだ」
「で、殿下? 一体何が……」
「モモだ……! モモのやつ、何もできないんだ! 漢字も読めない、計算もできない、お茶も淹れられない! 『分からない』『できない』と泣くばかりで……僕の仕事が倍になったんだぞ!!」
殿下はバンと机を叩いた。
「クリムがいれば、こんなことにはならなかった! あいつは生意気だったが、仕事はできた! おい、どこに隠した! 修道院か!? すぐに出せ!!」
父は青ざめ、震える声で答えた。
「そ、それが……その……」
「なんだ、早く言え!」
「ク、クリムは……隣国のアイザック公爵に……引き抜かれまして……」
「は……?」
殿下の動きが止まった。
「隣国……? あの『氷の公爵』のとこか……?」
「は、はい……」
一瞬の沈黙の後。
「ふ、ふざけるなあああああ!!!」
殿下の絶叫が、屋敷中に響き渡った。
「僕のクリムを! 僕の便利な道具を! 返せ! 今すぐ返してこい!!」
泥沼の様相を呈し始めた祖国の騒動など知る由もなく。
私はその頃、アイザック公爵の「もっと冷たい目で見てくれ」というリクエストに応え、全力の蔑みの視線を送る練習をさせられていたのだった。
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