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「面を上げよ」
玉座の間。
重厚な絨毯の先、数段高い場所に鎮座する玉座から、しわがれた、しかし芯のある声が降ってきた。
私とアイザック公爵は顔を上げる。
そこにいたのは、ガレリア帝国皇帝、ヴィルヘルム三世。
齢七十を超えているはずだが、その背筋は剣のように伸び、鷲のような鋭い瞳は爛々と輝いている。
まさに「生ける伝説」と呼ばれる覇王の風格だ。
(……ふむ。確かに迫力はあるわね。そこら辺の成金貴族とはオーラが違う)
私は冷静に分析した。
普通なら萎縮して震え上がるところだろうが、生憎と私の神経は、度重なる修羅場(レジナルド殿下やチンピラとの遭遇)で太く鍛え上げられている。
「……そちが、クリム・ベルベットか」
皇帝の視線が、私を射抜く。
「噂は聞いておる。『氷の公爵』を飼い慣らし、隣国のバカ王子を檻にぶち込み、あまつさえ先ほどの広間で『歩く宝石箱』を撃沈させた毒舌女とな」
「……訂正させていただきます、陛下」
私は間髪入れずに口を開いた。
隣でアイザック公爵が「おっ」という顔をするが、構わない。
「公爵を飼い慣らしているのではなく、『介護』しているのです。王子を檻に入れたのは『保護』であり、ご令嬢を撃沈させたのは『美的指導』でございます」
シーン……。
側近たちが息を呑む。
皇帝に対して、いきなりの口答え。
不敬罪で首が飛んでも文句は言えない。
しかし、皇帝はピクリと眉を動かしただけだった。
「……介護、だと? 我が国の至宝であるアイザックを、介護が必要な老人扱いか?」
「精神年齢においては、幼児並みの部分がございますので」
私は横にいる公爵をチラリと見た。
「偏食をする、書類を溜め込む、気に入らないことがあると拗ねる。……これを介護と言わずして何と呼びましょう?」
公爵が「うっ……」と呻いて目を逸らす。
「ふん……」
皇帝の喉が鳴った。
「なるほど。アイザックが何も言い返せんとは珍しい。……だが、娘よ。ここは帝国の中心だ。口先だけの小娘が生きて帰れる場所ではないぞ?」
皇帝がスッと手を挙げると、玉座の裏から黒装束の近衛兵たちが現れ、殺気を放った。
物理的な威圧だ。
「余を楽しませてみよ。もし退屈な答えを返せば……その美しい首と胴体が泣き別れになるかもしれんぞ?」
試されている。
この皇帝、相当な性格の悪さだ。
アイザック公爵が「厄介な変人」と言った意味がわかった。
私は深呼吸をし、ニッコリと微笑んだ。
「……陛下。そのような『脅し』は、三流の悪役がすることですわよ?」
「なに?」
「真の支配者たるもの、武力ではなく『知性』と『ユーモア』で相手を圧倒すべきです。近衛兵を使ってか弱い乙女を脅すなど、器の小ささを露呈しているようなものです」
「……ほほう? 余の器が小さいと?」
「ええ。ノミの心臓よりは大きいでしょうが、小指の先ほどかと」
側近たちが「ひいいっ!」と悲鳴を上げる。
アイザック公爵が、ハラハラしつつも笑いを堪えているのが気配でわかる。
私は一歩踏み出した。
「それに、私を処刑すれば、困るのは陛下ご自身ですわよ?」
「なぜだ?」
「現在、帝国の行政改革案、ならびに道路整備計画、さらにはアイザック公爵のメンタル管理……これら全てを私が握っております。私が死ねば、明日から公爵は書類の海で溺れ死に、帝国の一部機能は麻痺するでしょう」
私は胸を張って宣言した。
「つまり、私は今の帝国にとって『代替不可能な重要パーツ』なのです。それを感情任せに壊そうとするのは、経営者として……失格ですわね」
言い切った。
静寂が支配する。
皇帝は目を丸くし、ポカンと口を開けていた。
そして、次の瞬間。
「……ぶっ」
皇帝が吹き出した。
「くく……ははははは!!」
玉座の間が震えるような大爆笑。
皇帝は腹を抱え、涙を流して笑い転げている。
「傑作だ! 痛快だ! 余に向かって『経営者失格』と言い放った人間は、この五十年で初めてだぞ!」
「光栄です。事実を申し上げたまでですが」
「いい、実にいい! アイザックよ!」
皇帝は笑い涙を拭いながら、公爵を見た。
「お前の目は節穴ではなかったな! こんな面白い女、どこで見つけてきた! いや、よくぞ連れてきた!」
「……お気に召して何よりです、陛下。ですが、あまり笑わせすぎると、彼女は調子に乗って陛下のおやつまで管理し始めますよ?」
「構わん! 余の健康管理も任せたいくらいだ!」
皇帝は身を乗り出し、興味津々に私を見た。
「クリムよ。そち、気に入った。余の側室にならんか?」
「お断りします」
即答。
「なぜだ? 金も権力も思いのままだぞ?」
「介護対象が一人増えるのは御免です。アイザック公爵一人で手一杯ですので」
「ガハハハ! 振られたか! 清々しいな!」
皇帝は本当に楽しそうだ。
どうやらこの一族(公爵含む)は、自分に対して物怖じしない人間に飢えているらしい。
変態の血筋なのかもしれない。
「……よい。側室は諦めよう。だが、クリムよ」
皇帝の表情が、急に真面目なものに戻った。
「そちのその知恵と度胸、帝国のために使う気はあるか?」
「……条件次第です」
「条件?」
「残業なし、休日保証、そして……理不尽な命令には『NO』と言う権利を」
「よかろう。認める」
皇帝はニヤリと笑った。
「その代わり、一つ頼みがある」
「なんでしょう?」
「来月、隣国……そちの祖国との『首脳会談』がある。そこに、アイザックと共に出席せよ」
「……は?」
私は眉をひそめた。
祖国との会談?
あの泥団子王子と国王がいる国と?
「向こうの国王……レジナルドの父が、どうしてもそちに会いたいと言ってきているのだ。『息子の教育係として呼び戻したい』とな」
「……お断りしたはずですが」
「ああ。だが、向こうもしつこくてな。『国境付近の鉱山利権を譲渡するから、クリム嬢を返還してくれ』とまで言ってきた」
「私は貿易摩擦の種ですか?」
「そこでだ。そち自身が会談の席で、向こうの国王に『完全なる絶縁宣言』を突きつけてきてほしいのだ。……公式な外交の場でな」
なるほど。
裏でコソコソ交渉されるより、公の場で私が「帰りません」と言い切れば、向こうも諦めざるを得ない。
「……分かりました。引き受けましょう」
「うむ。期待しておるぞ、『ガレリアの毒舌姫』よ」
皇帝は満足げに頷いた。
「……ただし」
皇帝は意地悪そうに付け加えた。
「会談の場所は、両国の国境にある『中立都市』だ。そこには……レジナルドの新しい婚約者候補も同席するらしいぞ?」
「……新しい婚約者候補?」
「ああ。どうやら懲りずに、また『聖女』と呼ばれる女を見つけてきたらしい。『今度こそ真実の愛だ』と騒いでいるそうだ」
私は天を仰いだ。
学習能力ゼロか。
むしろマイナスだ。
「……頭が痛くなってきました。鎮痛剤をいただけますか?」
「ははは! 苦労するな、アイザック!」
皇帝に笑われながら、私たちは玉座の間を後にした。
廊下に出ると、アイザック公爵が申し訳なさそうに私を見た。
「……すまない、クリム。また厄介ごとに巻き込んでしまった」
「いいえ、ボス。予想の範囲内です」
私はため息をつきつつ、ドレスの裾を直した。
「それに、少し興味があります」
「興味?」
「ええ。その『新しい聖女』とやらが、どんな猫を被っているのか。……そして、レジナルド殿下がどれだけ『進化(退化)』しているのか」
私はニヤリと笑った。
「私の毒舌が錆びついていないか、試すには丁度いいサンドバッグ……いえ、相手ですわ」
公爵は、私の不敵な笑みを見て、安堵したように、そして愛おしそうに微笑んだ。
「……やっぱり君は、最高だ」
次なる舞台は、国境の中立都市。
元婚約者との最終決戦(ラウンド2)。
そして、謎の新キャラ「聖女」の登場。
私の平穏な日々は、まだまだ遠いようだ。
玉座の間。
重厚な絨毯の先、数段高い場所に鎮座する玉座から、しわがれた、しかし芯のある声が降ってきた。
私とアイザック公爵は顔を上げる。
そこにいたのは、ガレリア帝国皇帝、ヴィルヘルム三世。
齢七十を超えているはずだが、その背筋は剣のように伸び、鷲のような鋭い瞳は爛々と輝いている。
まさに「生ける伝説」と呼ばれる覇王の風格だ。
(……ふむ。確かに迫力はあるわね。そこら辺の成金貴族とはオーラが違う)
私は冷静に分析した。
普通なら萎縮して震え上がるところだろうが、生憎と私の神経は、度重なる修羅場(レジナルド殿下やチンピラとの遭遇)で太く鍛え上げられている。
「……そちが、クリム・ベルベットか」
皇帝の視線が、私を射抜く。
「噂は聞いておる。『氷の公爵』を飼い慣らし、隣国のバカ王子を檻にぶち込み、あまつさえ先ほどの広間で『歩く宝石箱』を撃沈させた毒舌女とな」
「……訂正させていただきます、陛下」
私は間髪入れずに口を開いた。
隣でアイザック公爵が「おっ」という顔をするが、構わない。
「公爵を飼い慣らしているのではなく、『介護』しているのです。王子を檻に入れたのは『保護』であり、ご令嬢を撃沈させたのは『美的指導』でございます」
シーン……。
側近たちが息を呑む。
皇帝に対して、いきなりの口答え。
不敬罪で首が飛んでも文句は言えない。
しかし、皇帝はピクリと眉を動かしただけだった。
「……介護、だと? 我が国の至宝であるアイザックを、介護が必要な老人扱いか?」
「精神年齢においては、幼児並みの部分がございますので」
私は横にいる公爵をチラリと見た。
「偏食をする、書類を溜め込む、気に入らないことがあると拗ねる。……これを介護と言わずして何と呼びましょう?」
公爵が「うっ……」と呻いて目を逸らす。
「ふん……」
皇帝の喉が鳴った。
「なるほど。アイザックが何も言い返せんとは珍しい。……だが、娘よ。ここは帝国の中心だ。口先だけの小娘が生きて帰れる場所ではないぞ?」
皇帝がスッと手を挙げると、玉座の裏から黒装束の近衛兵たちが現れ、殺気を放った。
物理的な威圧だ。
「余を楽しませてみよ。もし退屈な答えを返せば……その美しい首と胴体が泣き別れになるかもしれんぞ?」
試されている。
この皇帝、相当な性格の悪さだ。
アイザック公爵が「厄介な変人」と言った意味がわかった。
私は深呼吸をし、ニッコリと微笑んだ。
「……陛下。そのような『脅し』は、三流の悪役がすることですわよ?」
「なに?」
「真の支配者たるもの、武力ではなく『知性』と『ユーモア』で相手を圧倒すべきです。近衛兵を使ってか弱い乙女を脅すなど、器の小ささを露呈しているようなものです」
「……ほほう? 余の器が小さいと?」
「ええ。ノミの心臓よりは大きいでしょうが、小指の先ほどかと」
側近たちが「ひいいっ!」と悲鳴を上げる。
アイザック公爵が、ハラハラしつつも笑いを堪えているのが気配でわかる。
私は一歩踏み出した。
「それに、私を処刑すれば、困るのは陛下ご自身ですわよ?」
「なぜだ?」
「現在、帝国の行政改革案、ならびに道路整備計画、さらにはアイザック公爵のメンタル管理……これら全てを私が握っております。私が死ねば、明日から公爵は書類の海で溺れ死に、帝国の一部機能は麻痺するでしょう」
私は胸を張って宣言した。
「つまり、私は今の帝国にとって『代替不可能な重要パーツ』なのです。それを感情任せに壊そうとするのは、経営者として……失格ですわね」
言い切った。
静寂が支配する。
皇帝は目を丸くし、ポカンと口を開けていた。
そして、次の瞬間。
「……ぶっ」
皇帝が吹き出した。
「くく……ははははは!!」
玉座の間が震えるような大爆笑。
皇帝は腹を抱え、涙を流して笑い転げている。
「傑作だ! 痛快だ! 余に向かって『経営者失格』と言い放った人間は、この五十年で初めてだぞ!」
「光栄です。事実を申し上げたまでですが」
「いい、実にいい! アイザックよ!」
皇帝は笑い涙を拭いながら、公爵を見た。
「お前の目は節穴ではなかったな! こんな面白い女、どこで見つけてきた! いや、よくぞ連れてきた!」
「……お気に召して何よりです、陛下。ですが、あまり笑わせすぎると、彼女は調子に乗って陛下のおやつまで管理し始めますよ?」
「構わん! 余の健康管理も任せたいくらいだ!」
皇帝は身を乗り出し、興味津々に私を見た。
「クリムよ。そち、気に入った。余の側室にならんか?」
「お断りします」
即答。
「なぜだ? 金も権力も思いのままだぞ?」
「介護対象が一人増えるのは御免です。アイザック公爵一人で手一杯ですので」
「ガハハハ! 振られたか! 清々しいな!」
皇帝は本当に楽しそうだ。
どうやらこの一族(公爵含む)は、自分に対して物怖じしない人間に飢えているらしい。
変態の血筋なのかもしれない。
「……よい。側室は諦めよう。だが、クリムよ」
皇帝の表情が、急に真面目なものに戻った。
「そちのその知恵と度胸、帝国のために使う気はあるか?」
「……条件次第です」
「条件?」
「残業なし、休日保証、そして……理不尽な命令には『NO』と言う権利を」
「よかろう。認める」
皇帝はニヤリと笑った。
「その代わり、一つ頼みがある」
「なんでしょう?」
「来月、隣国……そちの祖国との『首脳会談』がある。そこに、アイザックと共に出席せよ」
「……は?」
私は眉をひそめた。
祖国との会談?
あの泥団子王子と国王がいる国と?
「向こうの国王……レジナルドの父が、どうしてもそちに会いたいと言ってきているのだ。『息子の教育係として呼び戻したい』とな」
「……お断りしたはずですが」
「ああ。だが、向こうもしつこくてな。『国境付近の鉱山利権を譲渡するから、クリム嬢を返還してくれ』とまで言ってきた」
「私は貿易摩擦の種ですか?」
「そこでだ。そち自身が会談の席で、向こうの国王に『完全なる絶縁宣言』を突きつけてきてほしいのだ。……公式な外交の場でな」
なるほど。
裏でコソコソ交渉されるより、公の場で私が「帰りません」と言い切れば、向こうも諦めざるを得ない。
「……分かりました。引き受けましょう」
「うむ。期待しておるぞ、『ガレリアの毒舌姫』よ」
皇帝は満足げに頷いた。
「……ただし」
皇帝は意地悪そうに付け加えた。
「会談の場所は、両国の国境にある『中立都市』だ。そこには……レジナルドの新しい婚約者候補も同席するらしいぞ?」
「……新しい婚約者候補?」
「ああ。どうやら懲りずに、また『聖女』と呼ばれる女を見つけてきたらしい。『今度こそ真実の愛だ』と騒いでいるそうだ」
私は天を仰いだ。
学習能力ゼロか。
むしろマイナスだ。
「……頭が痛くなってきました。鎮痛剤をいただけますか?」
「ははは! 苦労するな、アイザック!」
皇帝に笑われながら、私たちは玉座の間を後にした。
廊下に出ると、アイザック公爵が申し訳なさそうに私を見た。
「……すまない、クリム。また厄介ごとに巻き込んでしまった」
「いいえ、ボス。予想の範囲内です」
私はため息をつきつつ、ドレスの裾を直した。
「それに、少し興味があります」
「興味?」
「ええ。その『新しい聖女』とやらが、どんな猫を被っているのか。……そして、レジナルド殿下がどれだけ『進化(退化)』しているのか」
私はニヤリと笑った。
「私の毒舌が錆びついていないか、試すには丁度いいサンドバッグ……いえ、相手ですわ」
公爵は、私の不敵な笑みを見て、安堵したように、そして愛おしそうに微笑んだ。
「……やっぱり君は、最高だ」
次なる舞台は、国境の中立都市。
元婚約者との最終決戦(ラウンド2)。
そして、謎の新キャラ「聖女」の登場。
私の平穏な日々は、まだまだ遠いようだ。
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