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「……苦しい。息ができません。誰か酸素ボンベを」
ガレリア帝国の筆頭公爵家、結婚式当日の朝。
私は花嫁控え室で、純白のウェディングドレスに身を包み、瀕死の状態にあった。
「我慢してください、奥様! これが『絶世の美女』を作るための代償です!」
侍女たちが総出で私のウエストを締め上げる。
今日のドレスは、私が「動きやすさ」を主張したにも関わらず、結局はアルフレッド先生とデザイナーのこだわりが詰まった「超・豪華仕様」になっていた。
レースは繊細、宝石は散りばめられ、そしてコルセットは鉄壁の強度だ。
「……内臓の位置が変わった気がします。胃が肺のあたりに移動していませんか?」
「気のせいです! さあ、仕上げのティアラを!」
一時間後。
鏡の前に立たされた私は、自分の姿を見て絶句した。
そこにいたのは、自分でも見惚れるほどの花嫁だった。
純白のシルクは雪のように輝き、長いベールが神秘的な雰囲気を醸し出している。
いつもの「毒舌補佐官」の面影はない。
ただの、幸せそうな花嫁だ。
「……ふん。悪くない」
背後から、ぶっきらぼうな声がした。
アルフレッド先生だ。
彼は腕組みをして、厳しい目で私を上から下まで検分した。
「背筋は伸びている。顎の角度も完璧だ。……まあ、及第点はやろう」
「……素直に褒められないんですか、先生」
「褒めてなどいない! だが……」
先生は少し視線を逸らし、咳払いをした。
「……私の教え子が、帝国の笑い者になることはなさそうだ。……行ってこい、クリム」
その目尻が少し赤くなっているのを、私は見逃さなかった。
「……はい。行ってきます、鬼軍曹殿」
私は深々とカーテシーをした。
この一ヶ月、毎日怒鳴られ、しごかれたけれど。
おかげで今の私は、誰の前に出ても恥ずかしくない自信を手に入れた。
◇
大聖堂の扉が開く。
パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る。
バージンロードの先には、アイザック公爵が待っていた。
純白の礼服に身を包んだ彼は、神々しいほどに美しかった。
ただ、その顔はカチコチに強張っている。
(……緊張しすぎよ、ボス)
私は父……ではなく、なぜか父親代わりとして名乗り出た皇帝陛下(!)のエスコートで、バージンロードを進んだ。
「……陛下。なぜ貴方がここに?」
「ベルベット侯爵が『恐れ多くて歩けない』と気絶したからだ。光栄に思え、余が花嫁の父役だぞ」
「……転ばないでくださいよ、お爺ちゃん」
「誰がお爺ちゃんだ!」
皇帝陛下と軽口を叩きながら祭壇へ。
そして、アイザック公爵の前へ。
「……クリム」
公爵は私を見ると、息を呑んだ。
「……夢かと思った。君が、本当に……私のところに歩いてきてくれた」
「現実ですよ。夢なら、こんなにコルセットが苦しくありません」
「綺麗だ。……世界中の言葉を集めても足りないくらい」
公爵は私の手を取り、祭壇へ向いた。
神父が厳かに誓いの言葉を述べる。
「新郎アイザック・ル・グラン。汝、健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も、これを愛し、敬い、慰め、助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。……例え世界が滅びても、彼女だけは守り抜くと」
重すぎる誓いだ。
会場の女性たちが「キャーッ!」とハンカチを押さえる。
「新婦クリム・ベルベット。汝……」
「誓います」
私は食い気味に答えた。
「健やかなる時も、彼が二日酔いの時も。富める時も、彼が無駄遣いをして貧しくなりそうな時も。これを管理し、叱り、ツッコミを入れ、その命ある限り『猛獣使い』として手綱を握ることを誓います」
「……」
神父が固まった。
会場から笑いが漏れる。
だが、公爵は一番嬉しそうに破顔した。
「……ああ。最高の誓いだ」
そして、指輪の交換。
誓いのキス。
ベールが上げられ、公爵の顔が近づく。
その瞳には、私しか映っていない。
チュッ。
触れるだけの、優しいキス。
大聖堂は、割れんばかりの拍手と祝福の声に包まれた。
私たちは手を取り合い、光の中を歩き出した。
◇
披露宴会場への移動中。
私たちは一時、控え室に戻った。
「……ふぅ。第一関門突破ですね」
私が息をつくと、公爵が興奮気味に抱きついてきた。
「クリム! 最高だった! 君の誓いの言葉、額縁に入れて飾りたい!」
「やめてください、恥ずかしい」
「さあ、次は披露宴だ。君がこだわった『節約&豪華演出』の見せ所だな」
「ええ。安上がりの花でも、照明次第で高級に見えることを証明して……」
その時。
コンコン。
控え室のドアがノックされた。
「……失礼いたします」
入ってきたのは、セバスチャンだった。
だが、その表情はいつもの陽気なものではなく、どこか険しい。
そして手には、トングで摘まれた「汚れた封筒」を持っていた。
「……嫌な予感がしますね、爺や。また生物兵器ですか?」
「生物兵器ではありませんが……精神汚染兵器かと」
セバスチャンは顔をしかめた。
「たった今、城門の警備兵から届きました。……隣国の『矯正施設』に収監されている、レジナルド元殿下からの手紙です」
「……は?」
「どうやら、脱獄……ではなく、看守に賄賂(自分の服)を渡して、手紙だけ託したようで」
空気が冷えた。
結婚式という最高の日に、最悪のノイズだ。
「……燃やせ」
アイザック公爵が、低い声で言った。
その目は完全に据わっている。
「私の妻の晴れ舞台に、泥を塗るつもりか。……中身など見る必要もない。即刻処分だ」
「お待ちください、あなた」
私は手を挙げた。
「……ここで無視しては、彼の『かまってちゃん精神』を助長するだけです。最後くらい、きちんとした『扱い』をして差し上げましょう」
私はトングから手紙を受け取った。
封筒は薄汚れており、宛名には震える字で『僕の女神クリムへ』と書いてある。
裏には『至急開封せよ! 重大発表あり!』と赤字で書かれていた。
「……重大発表?」
私はペーパーナイフで封を切った。
中から出てきたのは、涙で滲んだ藁半紙一枚。
『クリム。結婚おめでとう……なんて言うと思ったか!
僕は認めない! 絶対に認めないぞ!
今すぐその式を中止しろ!
そして僕をここから出せ!
実は僕、あの日から毎日筋トレをして、腹筋が割れたんだ!
どうだ、アイザックより僕の方が魅力的だろう!?
だから、僕とやり直そう!
今なら、側室ではなく正妻にしてやってもいい!
追伸:ルルナが隣の独房から「壁ドン」してきてうるさい。助けて』
以上。
私は無表情で読み終えた。
「……腹筋が割れたそうです」
「どうでもいい情報だな」
公爵が吐き捨てるように言った。
「どうする? 燃やすか? それとも破り捨ててトイレに流すか?」
「いいえ。せっかくのお祝いの手紙ですもの」
私はニヤリと笑った。
そして、近くにあったシュレッダー(魔導式裁断機)のスイッチを入れた。
「有効活用しましょう」
ウィィィィン!!
私は手紙をシュレッダーに投入した。
レジナルド殿下の魂の叫びは、一瞬にして細切れの紙屑へと変わった。
「……ふふっ」
私はその紙屑を手のひらに集めた。
「セバスチャン。これを、次の入場の時の『紙吹雪』に混ぜておいて」
「は?」
「殿下も、私たちの結婚を祝いたいと仰っているのです。その身(手紙)を粉にして、私たちの幸せを彩る一部になってもらいましょう」
「……恐ろしい方だ」
セバスチャンは震えながら、しかし満面の笑みで紙屑を受け取った。
「承知いたしました! 最高に『舞い散る』ようにセッティングいたします!」
◇
そして、披露宴の入場。
「新郎新婦の入場です!」
ファンファーレと共に扉が開く。
私とアイザック公爵は、腕を組んで会場へ進んだ。
その瞬間。
パーン!
天井から、色とりどりの紙吹雪が舞い落ちた。
その中には、細かく裁断された「元婚約者の未練」も混じっている。
「わあ、綺麗!」
「おめでとう!」
ゲストたちの歓声。
私たちは紙吹雪の中を、笑顔で歩いた。
「……クリム」
公爵が耳元で囁く。
「君は、本当に性格が悪いな」
「あら。褒め言葉ですか?」
「ああ。最高に愛しているよ」
公爵は私の肩にある紙屑を、優しく払ってくれた。
「さようなら、レジナルド殿下。貴方のことは、これっぽっちも思い出さないでしょうけど、貴方の一部はこうしてゴミ箱行きです」
私は心の中でそう呟き、前を向いた。
そこには、美味しい料理と、楽しい仲間と、そして愛する夫との未来が待っていた。
もう、過去の亡霊に振り回されることはない。
私は今、世界で一番……いや、宇宙で一番、性格が悪くて幸せな花嫁なのだから。
ガレリア帝国の筆頭公爵家、結婚式当日の朝。
私は花嫁控え室で、純白のウェディングドレスに身を包み、瀕死の状態にあった。
「我慢してください、奥様! これが『絶世の美女』を作るための代償です!」
侍女たちが総出で私のウエストを締め上げる。
今日のドレスは、私が「動きやすさ」を主張したにも関わらず、結局はアルフレッド先生とデザイナーのこだわりが詰まった「超・豪華仕様」になっていた。
レースは繊細、宝石は散りばめられ、そしてコルセットは鉄壁の強度だ。
「……内臓の位置が変わった気がします。胃が肺のあたりに移動していませんか?」
「気のせいです! さあ、仕上げのティアラを!」
一時間後。
鏡の前に立たされた私は、自分の姿を見て絶句した。
そこにいたのは、自分でも見惚れるほどの花嫁だった。
純白のシルクは雪のように輝き、長いベールが神秘的な雰囲気を醸し出している。
いつもの「毒舌補佐官」の面影はない。
ただの、幸せそうな花嫁だ。
「……ふん。悪くない」
背後から、ぶっきらぼうな声がした。
アルフレッド先生だ。
彼は腕組みをして、厳しい目で私を上から下まで検分した。
「背筋は伸びている。顎の角度も完璧だ。……まあ、及第点はやろう」
「……素直に褒められないんですか、先生」
「褒めてなどいない! だが……」
先生は少し視線を逸らし、咳払いをした。
「……私の教え子が、帝国の笑い者になることはなさそうだ。……行ってこい、クリム」
その目尻が少し赤くなっているのを、私は見逃さなかった。
「……はい。行ってきます、鬼軍曹殿」
私は深々とカーテシーをした。
この一ヶ月、毎日怒鳴られ、しごかれたけれど。
おかげで今の私は、誰の前に出ても恥ずかしくない自信を手に入れた。
◇
大聖堂の扉が開く。
パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る。
バージンロードの先には、アイザック公爵が待っていた。
純白の礼服に身を包んだ彼は、神々しいほどに美しかった。
ただ、その顔はカチコチに強張っている。
(……緊張しすぎよ、ボス)
私は父……ではなく、なぜか父親代わりとして名乗り出た皇帝陛下(!)のエスコートで、バージンロードを進んだ。
「……陛下。なぜ貴方がここに?」
「ベルベット侯爵が『恐れ多くて歩けない』と気絶したからだ。光栄に思え、余が花嫁の父役だぞ」
「……転ばないでくださいよ、お爺ちゃん」
「誰がお爺ちゃんだ!」
皇帝陛下と軽口を叩きながら祭壇へ。
そして、アイザック公爵の前へ。
「……クリム」
公爵は私を見ると、息を呑んだ。
「……夢かと思った。君が、本当に……私のところに歩いてきてくれた」
「現実ですよ。夢なら、こんなにコルセットが苦しくありません」
「綺麗だ。……世界中の言葉を集めても足りないくらい」
公爵は私の手を取り、祭壇へ向いた。
神父が厳かに誓いの言葉を述べる。
「新郎アイザック・ル・グラン。汝、健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も、これを愛し、敬い、慰め、助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。……例え世界が滅びても、彼女だけは守り抜くと」
重すぎる誓いだ。
会場の女性たちが「キャーッ!」とハンカチを押さえる。
「新婦クリム・ベルベット。汝……」
「誓います」
私は食い気味に答えた。
「健やかなる時も、彼が二日酔いの時も。富める時も、彼が無駄遣いをして貧しくなりそうな時も。これを管理し、叱り、ツッコミを入れ、その命ある限り『猛獣使い』として手綱を握ることを誓います」
「……」
神父が固まった。
会場から笑いが漏れる。
だが、公爵は一番嬉しそうに破顔した。
「……ああ。最高の誓いだ」
そして、指輪の交換。
誓いのキス。
ベールが上げられ、公爵の顔が近づく。
その瞳には、私しか映っていない。
チュッ。
触れるだけの、優しいキス。
大聖堂は、割れんばかりの拍手と祝福の声に包まれた。
私たちは手を取り合い、光の中を歩き出した。
◇
披露宴会場への移動中。
私たちは一時、控え室に戻った。
「……ふぅ。第一関門突破ですね」
私が息をつくと、公爵が興奮気味に抱きついてきた。
「クリム! 最高だった! 君の誓いの言葉、額縁に入れて飾りたい!」
「やめてください、恥ずかしい」
「さあ、次は披露宴だ。君がこだわった『節約&豪華演出』の見せ所だな」
「ええ。安上がりの花でも、照明次第で高級に見えることを証明して……」
その時。
コンコン。
控え室のドアがノックされた。
「……失礼いたします」
入ってきたのは、セバスチャンだった。
だが、その表情はいつもの陽気なものではなく、どこか険しい。
そして手には、トングで摘まれた「汚れた封筒」を持っていた。
「……嫌な予感がしますね、爺や。また生物兵器ですか?」
「生物兵器ではありませんが……精神汚染兵器かと」
セバスチャンは顔をしかめた。
「たった今、城門の警備兵から届きました。……隣国の『矯正施設』に収監されている、レジナルド元殿下からの手紙です」
「……は?」
「どうやら、脱獄……ではなく、看守に賄賂(自分の服)を渡して、手紙だけ託したようで」
空気が冷えた。
結婚式という最高の日に、最悪のノイズだ。
「……燃やせ」
アイザック公爵が、低い声で言った。
その目は完全に据わっている。
「私の妻の晴れ舞台に、泥を塗るつもりか。……中身など見る必要もない。即刻処分だ」
「お待ちください、あなた」
私は手を挙げた。
「……ここで無視しては、彼の『かまってちゃん精神』を助長するだけです。最後くらい、きちんとした『扱い』をして差し上げましょう」
私はトングから手紙を受け取った。
封筒は薄汚れており、宛名には震える字で『僕の女神クリムへ』と書いてある。
裏には『至急開封せよ! 重大発表あり!』と赤字で書かれていた。
「……重大発表?」
私はペーパーナイフで封を切った。
中から出てきたのは、涙で滲んだ藁半紙一枚。
『クリム。結婚おめでとう……なんて言うと思ったか!
僕は認めない! 絶対に認めないぞ!
今すぐその式を中止しろ!
そして僕をここから出せ!
実は僕、あの日から毎日筋トレをして、腹筋が割れたんだ!
どうだ、アイザックより僕の方が魅力的だろう!?
だから、僕とやり直そう!
今なら、側室ではなく正妻にしてやってもいい!
追伸:ルルナが隣の独房から「壁ドン」してきてうるさい。助けて』
以上。
私は無表情で読み終えた。
「……腹筋が割れたそうです」
「どうでもいい情報だな」
公爵が吐き捨てるように言った。
「どうする? 燃やすか? それとも破り捨ててトイレに流すか?」
「いいえ。せっかくのお祝いの手紙ですもの」
私はニヤリと笑った。
そして、近くにあったシュレッダー(魔導式裁断機)のスイッチを入れた。
「有効活用しましょう」
ウィィィィン!!
私は手紙をシュレッダーに投入した。
レジナルド殿下の魂の叫びは、一瞬にして細切れの紙屑へと変わった。
「……ふふっ」
私はその紙屑を手のひらに集めた。
「セバスチャン。これを、次の入場の時の『紙吹雪』に混ぜておいて」
「は?」
「殿下も、私たちの結婚を祝いたいと仰っているのです。その身(手紙)を粉にして、私たちの幸せを彩る一部になってもらいましょう」
「……恐ろしい方だ」
セバスチャンは震えながら、しかし満面の笑みで紙屑を受け取った。
「承知いたしました! 最高に『舞い散る』ようにセッティングいたします!」
◇
そして、披露宴の入場。
「新郎新婦の入場です!」
ファンファーレと共に扉が開く。
私とアイザック公爵は、腕を組んで会場へ進んだ。
その瞬間。
パーン!
天井から、色とりどりの紙吹雪が舞い落ちた。
その中には、細かく裁断された「元婚約者の未練」も混じっている。
「わあ、綺麗!」
「おめでとう!」
ゲストたちの歓声。
私たちは紙吹雪の中を、笑顔で歩いた。
「……クリム」
公爵が耳元で囁く。
「君は、本当に性格が悪いな」
「あら。褒め言葉ですか?」
「ああ。最高に愛しているよ」
公爵は私の肩にある紙屑を、優しく払ってくれた。
「さようなら、レジナルド殿下。貴方のことは、これっぽっちも思い出さないでしょうけど、貴方の一部はこうしてゴミ箱行きです」
私は心の中でそう呟き、前を向いた。
そこには、美味しい料理と、楽しい仲間と、そして愛する夫との未来が待っていた。
もう、過去の亡霊に振り回されることはない。
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