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「……終わった。終わりました。完全に燃え尽きました」
深夜、公爵城の最上階にあるスイートルーム。
分厚い扉が閉まった瞬間、私は泥のようにソファへ崩れ落ちた。
長かった。
本当に長かった。
大聖堂での誓い、披露宴でのスピーチ、数百人に及ぶゲストへの挨拶、そして延々と続くダンス、ダンス、ダンス。
アルフレッド先生直伝の「公爵夫人の微笑み(耐久度無限)」を貼り付け続けた結果、私の顔面筋肉は痙攣寸前だ。
「お疲れ様、クリム。……本当に、素晴らしい式だったよ」
アイザック公爵――今日から正式な夫となった彼が、上着を脱ぎながら近づいてきた。
彼は疲れているはずなのに、なぜか目が爛々と輝いている。
アドレナリンが出過ぎているのか、それとも別の期待に胸を膨らませているのか。
「さあ、クリム。ようやく二人きりだ。……ここからは、大人の時間といこうか」
彼は甘い声で囁き、私の隣に座って肩を抱いた。
その手つきは優しく、雰囲気は最高潮にロマンチックだ。
だが、私は無表情で彼の手を払いのけた。
「……あなた。大人の時間の前に、生死に関わる緊急ミッションがあります」
「えっ? ミッション? 魔王軍の残党か!?」
「違います。……この、呪いの拘束具(コルセット)を外してください」
私は背中を向けた。
「今すぐです。あと五分遅れたら、私の肋骨が粉砕骨折を起こし、内臓が口から飛び出すかもしれません」
「そ、それは大変だ! じっとしていてくれ!」
公爵は慌てて私の背中の紐を解きにかかった。
だが、侍女たちが「絶対に緩まないように」と、船のロープの如く固く結んだ結び目は、そう簡単には解けない。
「くっ……固い! どうなっているんだ、これ! 岩か!?」
「早くしてください……酸素が……視界が白くなってきました……」
「頑張れクリム! 意識を保つんだ! 今、ハサミを……いや、私の魔力で切断する!」
「服ごと切らないでくださいね! レンタルなんですから!」
ムードもへったくれもない。
数分間の格闘の末、ブチン! という音と共に、私はようやく解放された。
「ぷはぁっ!!」
私は深海から浮上したダイバーのように、大きく息を吸い込んだ。
「生きた……! 空気が美味しい……!」
「よかった……。新婚初夜に花嫁が窒息死なんて、笑えない伝説になるところだった」
公爵も額の汗を拭っている。
私はドレスを脱ぎ捨て、用意されていたシルクのネグリジェ(動きやすい)に着替えた。
「……ふぅ。これでようやく人心地つきました」
「ああ。……で、クリム」
公爵が改めて向き直り、熱っぽい視線を送ってきた。
「障害も排除されたことだし……改めて、乾杯しようか? それとも……ベッドへ行く?」
彼は期待に満ちた顔で、キングサイズのベッドをチラ見した。
バラの花びらが散らされた、いかにもな演出が施されている。
私は冷めた目でそれを見やり、そして言った。
「……お腹が空きました」
「はい?」
「披露宴の間、私は一口も食べていないんですよ? コルセットのせいで水さえ通りませんでしたから」
私はテーブルの上にあった、ウェルカムフルーツの盛り合わせに手を伸ばした。
「まずは栄養補給です。色気より食い気。……あ、このブドウ美味しい」
「……クリムらしいな」
公爵はガックリと肩を落としたが、すぐに苦笑して、自分もソファに座った。
「分かった。私も付き合おう。実は私も、スピーチの連続で喉がカラカラだ」
彼はサイドテーブルからワインボトルを取り出し、二つのグラスに注いだ。
「結婚おめでとう、私たち」
「おめでとうございます、私たち」
カチン。
グラスが触れ合う澄んだ音が、静かな部屋に響いた。
私たちは並んで座り、フルーツをつまみながらワインを飲んだ。
窓の外には満月。
遠くからは、まだ続いているであろう城下町の祝宴の音が微かに聞こえる。
「……夢みたいだ」
公爵が、ぽつりと呟いた。
「君が隣にいて、こうして酒を飲んでいる。……数ヶ月前までは、想像もできなかった」
「そうですね。あの頃の貴方は、書類の山に埋もれて死にかけていましたから」
「君のおかげだよ。……君が私の人生を変えてくれた」
公爵はグラスを置き、私の手を取った。
その表情は、いつになく真剣で、そして無防備だった。
「クリム。……改めて言わせてほしい」
「……酔っ払いのポエムなら、録音して明日聞かせますよ?」
「違う。本心だ」
彼は私の目を真っ直ぐに見つめた。
「私は、君の強さが好きだ。賢さが好きだ。……そして何より、その毒舌の裏にある、不器用な優しさが大好きだ」
「……優しくなんてありませんよ」
「いいや、優しいさ。君はいつだって、文句を言いながらも誰かのために動いている。……私のため、国のため、そして捨てられた元婚約者のためにさえ」
公爵は、私の手の甲に口づけを落とした。
「愛してる、クリム。……俺の、世界一可愛い毒舌姫」
ドクン。
心臓が跳ねた。
「可愛い」なんて言葉、私には似合わない。
「毒舌姫」なんて、不名誉な称号だ。
なのに。
今の私には、その言葉がどんな甘い愛の言葉よりも、心地よく響いた。
顔が熱い。
酔いが回ったせいだと思いたいが、きっと違う。
私は視線を逸らし、ワインを一気に飲み干した。
「……悪くないわね、それ」
「ん?」
「『毒舌姫』です。……貴方だけの専属なら、甘んじて受け入れましょう」
私がぶっきらぼうに答えると、公爵はきょとんとし、それから今日一番の笑顔で破顔した。
「……ははっ! 言質(げんち)取ったぞ!」
「調子に乗らないでください。……あと、『俺』って一人称、プライベート限定なら許可します」
「本当か!? やった! 『私』って言うの、堅苦しくて疲れるんだよなぁ!」
公爵――いや、アイザックは、子供のようにはしゃいで私を抱きしめた。
「じゃあ、これからはクリムも敬語禁止な。……夫婦なんだから」
「……それは、努力目標ということで」
「いいや、強制だ。ほら、言ってみろ。『アイザック、好きよ』って」
「言いません。死んでも言いません」
「ケチだなぁ。じゃあ俺から言う。クリム、好きだ。大好きだ。愛してる」
「うるさいです。耳元で囁かないで」
アイザックは私の抵抗など意に介さず、そのままソファへと押し倒してきた。
彼の顔が近づく。
今度は、逃げ場はない。
「……覚悟しろよ、クリム。今夜は寝かせないからな」
「……明日の朝食、起きられなかったら貴方が作ってくださいね」
「任せろ。黒焦げのトーストをベッドまで運んでやる」
「……却下。私が起きます」
唇が重なる。
甘くて、少しワインの味がするキス。
毒舌も、減らず口も、今夜だけは封印だ。
窓の外の月だけが、素直になれない私たちを、静かに見守っていた。
こうして、私たちの長い長い一日は終わりを告げ、本当の意味での「夫婦生活」が幕を開けたのだった。
◇
――翌朝。
「……腰が痛い」
「……俺も背中が痛い」
私たちは二人して、ゾンビのような足取りで食堂に現れた。
理由は、色っぽいものではない。
「まさか、深夜に『枕投げ大会』で白熱するとはな……」
「貴方が『負けた方がマッサージ一時間』なんて賭けをするからです」
新婚初夜の真相は、色気よりも「負けず嫌い」が発動したことによる、深夜のガチバトルだった。
セバスチャンが「お熱いですねぇ(意味深)」と生温かい視線を送ってきたが、訂正する気力もなかった。
これが、私たち夫婦の「通常運転」である。
深夜、公爵城の最上階にあるスイートルーム。
分厚い扉が閉まった瞬間、私は泥のようにソファへ崩れ落ちた。
長かった。
本当に長かった。
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アルフレッド先生直伝の「公爵夫人の微笑み(耐久度無限)」を貼り付け続けた結果、私の顔面筋肉は痙攣寸前だ。
「お疲れ様、クリム。……本当に、素晴らしい式だったよ」
アイザック公爵――今日から正式な夫となった彼が、上着を脱ぎながら近づいてきた。
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「さあ、クリム。ようやく二人きりだ。……ここからは、大人の時間といこうか」
彼は甘い声で囁き、私の隣に座って肩を抱いた。
その手つきは優しく、雰囲気は最高潮にロマンチックだ。
だが、私は無表情で彼の手を払いのけた。
「……あなた。大人の時間の前に、生死に関わる緊急ミッションがあります」
「えっ? ミッション? 魔王軍の残党か!?」
「違います。……この、呪いの拘束具(コルセット)を外してください」
私は背中を向けた。
「今すぐです。あと五分遅れたら、私の肋骨が粉砕骨折を起こし、内臓が口から飛び出すかもしれません」
「そ、それは大変だ! じっとしていてくれ!」
公爵は慌てて私の背中の紐を解きにかかった。
だが、侍女たちが「絶対に緩まないように」と、船のロープの如く固く結んだ結び目は、そう簡単には解けない。
「くっ……固い! どうなっているんだ、これ! 岩か!?」
「早くしてください……酸素が……視界が白くなってきました……」
「頑張れクリム! 意識を保つんだ! 今、ハサミを……いや、私の魔力で切断する!」
「服ごと切らないでくださいね! レンタルなんですから!」
ムードもへったくれもない。
数分間の格闘の末、ブチン! という音と共に、私はようやく解放された。
「ぷはぁっ!!」
私は深海から浮上したダイバーのように、大きく息を吸い込んだ。
「生きた……! 空気が美味しい……!」
「よかった……。新婚初夜に花嫁が窒息死なんて、笑えない伝説になるところだった」
公爵も額の汗を拭っている。
私はドレスを脱ぎ捨て、用意されていたシルクのネグリジェ(動きやすい)に着替えた。
「……ふぅ。これでようやく人心地つきました」
「ああ。……で、クリム」
公爵が改めて向き直り、熱っぽい視線を送ってきた。
「障害も排除されたことだし……改めて、乾杯しようか? それとも……ベッドへ行く?」
彼は期待に満ちた顔で、キングサイズのベッドをチラ見した。
バラの花びらが散らされた、いかにもな演出が施されている。
私は冷めた目でそれを見やり、そして言った。
「……お腹が空きました」
「はい?」
「披露宴の間、私は一口も食べていないんですよ? コルセットのせいで水さえ通りませんでしたから」
私はテーブルの上にあった、ウェルカムフルーツの盛り合わせに手を伸ばした。
「まずは栄養補給です。色気より食い気。……あ、このブドウ美味しい」
「……クリムらしいな」
公爵はガックリと肩を落としたが、すぐに苦笑して、自分もソファに座った。
「分かった。私も付き合おう。実は私も、スピーチの連続で喉がカラカラだ」
彼はサイドテーブルからワインボトルを取り出し、二つのグラスに注いだ。
「結婚おめでとう、私たち」
「おめでとうございます、私たち」
カチン。
グラスが触れ合う澄んだ音が、静かな部屋に響いた。
私たちは並んで座り、フルーツをつまみながらワインを飲んだ。
窓の外には満月。
遠くからは、まだ続いているであろう城下町の祝宴の音が微かに聞こえる。
「……夢みたいだ」
公爵が、ぽつりと呟いた。
「君が隣にいて、こうして酒を飲んでいる。……数ヶ月前までは、想像もできなかった」
「そうですね。あの頃の貴方は、書類の山に埋もれて死にかけていましたから」
「君のおかげだよ。……君が私の人生を変えてくれた」
公爵はグラスを置き、私の手を取った。
その表情は、いつになく真剣で、そして無防備だった。
「クリム。……改めて言わせてほしい」
「……酔っ払いのポエムなら、録音して明日聞かせますよ?」
「違う。本心だ」
彼は私の目を真っ直ぐに見つめた。
「私は、君の強さが好きだ。賢さが好きだ。……そして何より、その毒舌の裏にある、不器用な優しさが大好きだ」
「……優しくなんてありませんよ」
「いいや、優しいさ。君はいつだって、文句を言いながらも誰かのために動いている。……私のため、国のため、そして捨てられた元婚約者のためにさえ」
公爵は、私の手の甲に口づけを落とした。
「愛してる、クリム。……俺の、世界一可愛い毒舌姫」
ドクン。
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「毒舌姫」なんて、不名誉な称号だ。
なのに。
今の私には、その言葉がどんな甘い愛の言葉よりも、心地よく響いた。
顔が熱い。
酔いが回ったせいだと思いたいが、きっと違う。
私は視線を逸らし、ワインを一気に飲み干した。
「……悪くないわね、それ」
「ん?」
「『毒舌姫』です。……貴方だけの専属なら、甘んじて受け入れましょう」
私がぶっきらぼうに答えると、公爵はきょとんとし、それから今日一番の笑顔で破顔した。
「……ははっ! 言質(げんち)取ったぞ!」
「調子に乗らないでください。……あと、『俺』って一人称、プライベート限定なら許可します」
「本当か!? やった! 『私』って言うの、堅苦しくて疲れるんだよなぁ!」
公爵――いや、アイザックは、子供のようにはしゃいで私を抱きしめた。
「じゃあ、これからはクリムも敬語禁止な。……夫婦なんだから」
「……それは、努力目標ということで」
「いいや、強制だ。ほら、言ってみろ。『アイザック、好きよ』って」
「言いません。死んでも言いません」
「ケチだなぁ。じゃあ俺から言う。クリム、好きだ。大好きだ。愛してる」
「うるさいです。耳元で囁かないで」
アイザックは私の抵抗など意に介さず、そのままソファへと押し倒してきた。
彼の顔が近づく。
今度は、逃げ場はない。
「……覚悟しろよ、クリム。今夜は寝かせないからな」
「……明日の朝食、起きられなかったら貴方が作ってくださいね」
「任せろ。黒焦げのトーストをベッドまで運んでやる」
「……却下。私が起きます」
唇が重なる。
甘くて、少しワインの味がするキス。
毒舌も、減らず口も、今夜だけは封印だ。
窓の外の月だけが、素直になれない私たちを、静かに見守っていた。
こうして、私たちの長い長い一日は終わりを告げ、本当の意味での「夫婦生活」が幕を開けたのだった。
◇
――翌朝。
「……腰が痛い」
「……俺も背中が痛い」
私たちは二人して、ゾンビのような足取りで食堂に現れた。
理由は、色っぽいものではない。
「まさか、深夜に『枕投げ大会』で白熱するとはな……」
「貴方が『負けた方がマッサージ一時間』なんて賭けをするからです」
新婚初夜の真相は、色気よりも「負けず嫌い」が発動したことによる、深夜のガチバトルだった。
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