ここまでお膳立てしてあげたのに、どうして恋に落ちないの!?

*菜乃

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第1章

悪役令嬢なんてごめんです!

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王立マリアージュ学園に通う、 高等学部二年生のルシア・マリアージュ。
さらさらと流れる流麗な黒髪はうなじに張り付き、深い海のような青い瞳は限界まで見開かれていた。透き通るような白い肌やさくらんぼのような愛らしい唇はぶるぶると震え、顔はいつもより青白い。
生徒ごとに分けられている寮の部屋に入った時、急な激痛が襲ってきたのだ。
そしてーー

「思い出したわ……」

それは突然のことだった。

「私、乙女ゲーの世界に転生してるっ?」

急に前世にやり込んでいた乙女ゲー…『ドキドキ胸キュン学園』の情報が一気に押し寄せてきたのは。

「まさか私がドキ胸にいるなんて…」

喜んだのもつかの間。人物相関図を思い出してみて、さっと顔が青ざめる。
相手は、この国の王太子ルーク・アルフレッド、その側近のソル、騎士のフォレストがいるのだが。

まさか……自分が悪役令嬢なんて!

あの頃は、とにかくルシア--今の私だけど--が邪魔で、最後の断罪イベなんていい気味だと思っていたけど、今自分がその立場にいると思うと、落ち着いてなんかいられない。

どのルートに行っても、必ず邪魔してたし、悪役令嬢の最後といえば…

「国外追放、最悪な伯爵との結婚はまだマシだけど……やっぱ印象的だったのはルークのルートだよな…最後が処刑とか嫌すぎ!」

そうだ。決まって破滅フラグが立つ。
もしこのままいけば、いい未来なんて絶対こない。ヒロインが誰を好きになるのかハッキリさせとかないと、物理的に私の人生が途絶える可能性だってある。

幸いにも、このゲームのヒロインは実の妹のユリア・マリアージュだ。艶やかな黒髪にスカイブルーの瞳が印象的な、思わず守ってしまいたくなるような可憐で可愛い容姿をしている。私が誰か勧めてあげれば、必ず恋に堕ちる。

「そうよ!結婚を祝福すればいいじゃない!そうすれば、破滅フラグも無くなるでしょうし。イベとかたくさん発生させて…うん、我ながらいい考えだわ!」

そう意気込んで、早速机に向かう。

「問題は、誰にするか…よね」

一人一人の設定を思い出しながら、ノートにつづっていく。
まずは、側近のソル。
紺に近い髪と黒い瞳を持っていて、イケメンなのは言うまでもないが、少々性格に難がある。
ヒロインが他の男と話してるだけでその相手を……なんて何回もあった。
そのたびに私は萌えていたわけだけど……

「ヤンデレは、困るのよねぇ」

何しろ、ユリアを監禁レベルまで閉じ込めてしまった人だ。流石にそれはユリアがかわいそうだったので、候補から外させてもらおう。

次に、騎士のフォレスト。
彼は赤褐色の瞳と髪を持ち、女遊びが激しい事で有名だったイケメン。
ただ、剣の腕は王国一で、実力は確かだ。さすがハイスペック男子。
恋に堕ちてからはヒロインにだけ甘く、ルシアにはそれで人を殺せるくらいの睨みをしてきた人だ。
私のメンタルが終わるので、候補から外させてもらおう。

となると、残るのは……

「この国の王太子のルークだけ、か……」

彼は他の二人と比べても群を抜いて人気キャラだった。かく言う私も一番好きだったキャラ。
金髪碧眼で身分も高く、その上運動も勉強もできる。The二次元キャラの彼だ。
優男だけど、いざって時は頼りになるし、ルシアにも殺しそうなほど強くは当たってこなかった。
欠点は、一歩踏み間違えれば、最悪なエンドの処刑が待ってるっていうくらいだ。

「まあ、大丈夫でしょ!ドキ胸ガチ勢だったし、大体のストーリーは頭に入ってるわ」

最初は、確か薔薇の咲き誇る庭でルークが寝ていて、そこにたまたまヒロインが出くわすっていう、いかにもな出会い方だ。

「…今思い返すと、私よくこんなコテコテのゲームやってたわよね。今更ながら恥ずかしいわ……」

発売当日に、3時間待ってやっと手に入ったと喜んでいた私を叩きたい。
いや、感謝すべきなのかな…?
まあ、どちらにしろ、今の私にとって現実はここだ。

「スタートは四月の入学式の日からだし、今は十月。まだ時間があるわ。ゲーム通りに行けば、十一月にはルークは生徒会長になって、私は副会長になる…嫌でもそこから『悪役令嬢』が始まってしまう……」

いやいや、ここでネガティヴになっちゃダメだ!
最悪エンドにならないようにする方法もある。むしろ、知っていたことに感謝すべきだ。

「…よし。やってやろうじゃないの!!」

ドキ胸ガチ勢をなめるんじゃないわ!
そう自分を鼓舞して、来るべき時に備えて、戦う気満々だった。

「破滅フラグになんてならないんだから!」

悪役令嬢なんてごめんです!
たとえ、ハイスペックイケメンばかりだとしても、絶対恋になんて堕ちない。
そもそも、このゲームの登場人物全員がハイスペックなんだ。
全員美男美女だし、悪役令嬢やその取り巻きですら設定がちゃんとある。
悪役令嬢なんて、人望が厚く、優しくて、頭がいい完璧令嬢として最初は登場していた。

今思うと、結構かわいそうな役どころよね…

まあ、ヒロインいじめたりしないけど。むしろ応援するわ!
がんばれ、ユリア!

公爵家の娘が王太子と結婚するなんて、いいじゃない!
将来安泰じゃない?あとはユリアの方だけだけど。
なんてったってあの子は…

「ルシア様、いらっしゃる?お食事はいいかがされますの?」
「…は、はいっ」

いけない、物思いにふけってて今が食事の時間だって忘れてた…!
控えめにノックして入ってきた令嬢には、忘れてたと悟られないように、ニッコリと微笑み返した。

…毎日毎日食事に誘ってくるから、正直あんまり好きではなかったけど、今この瞬間だけは助かったわ。

「…何をしてましたの?」
「ええと……そう、今日の授業の復習をしてましたの!」

書いていたノートをさっとしまい、そう言ってはぐらかす。

「さあ、食事に行きましょう!」
「え?ええ……」

不思議そうな顔をしてこっちを見てくる令嬢--ローズ様の背中を押し、急いで食堂へ向かう。

「ルシア様、いかがいたしましたか?顔色が悪いようですが…」
「な、なんでもありませんわ!」
「そうですか?」
「ええ!」

その間も、ローズからの不信な眼差しは取れなかった。

「ルシア様、お隣、よろしくて?」
「ええ」
「ルシア様、お隣、座っても?」
「え、ええ…」
「ルシア様……」

…どんだけみんなルシアの隣座りたいんだよ!あいにく私の隣は二席しか空いてないわ!

食堂に着くなり、ご飯を持った私に「隣いい?」と聞いてくるご令嬢方。
普段は当たり前のようにしていたけれど、今思うとちょっとヤバイ。
優雅に紅茶すら飲めないじゃない!

この状況をどう打破しようか考えあぐねていると、周りが急に騒がしくなり始めた。
どうしたのかとみんなの視線の先に目を向けると…

「……ルーク様とソル様、フォレスト様…」

その三人がちょうど食堂に入ってきたところだった。
この学園でもずば抜けて目を引く容姿に、ご令嬢方は目をハートにして熱い視線を送っている。
……もちろん、私以外の令嬢ね。

まあ、そりゃ私もイケメンは好きだし、同じ学年に王太子みたいに身分の高い人たちがいたら、キャーってなるのもわかる。
ただ、ねえ…
フラれるってわかってるのに、好きになるわけないでしょ。

そう思いながら黙々と、しかし優雅にご飯を食べていると。

「…ちょっといいかな」
「……え?」

自分に声をかけられていると思わなくて、危なくスルーしてしまいそうになり、慌てて顔を上げると。

「…!ルーク様っ?」

そこには、ついさっきまで視線の的だった王太子御一行がいた。
びっくりして、口に含んでいたものを危なく喉に詰まらせそうになった。

「あはは、ごめんね、いきなり。ちょっとルシアと話したかったんだけど…今、平気?」
「ええと……」

チラッと自分を取り巻く令嬢たちに視線を向けても、みんな近くに憧れの人たちがいるので、『ここは夢かしら』という状態になっていて、助けてもらえそうにない。

「…わかりました」
「本当にごめんね。じゃあ、ちょっとあっちで話そうか」
「はい…」

……ちょっと待って。
あっちって言ったけど、その先にあるのは王族専用の食堂室だ。
王族と、限られた人しか入ることができない。

そこに、入る?
全力でお断りしたい!

「あの、そこでなくても…」
「ああ、平気だよ。ルシアは僕が認めた人だから」

そうだけど、そうじゃない!
だいたい、私たちみたいな噂好きがどんな噂流すかわかんないでしょ!

「着きましたよ」

着いてしまったーー!!
もとからそんなに距離があったわけどはないけど、あるのは隣の塔だったはずだ。
ソル様が流麗な手つきで鍵を開けると。

「……」

中は、さっきの食堂とは大違いだった。
食堂にもシャンデリアが付いているけれど、ここのシャンデリアはもっと大きくて、細工にまでこだわっているのがわかる。全体的に落ち着いた金色で統一されていて、その中はまさに王族専用というにふさわしい豪華絢爛さだ。眩しさはないけれど、なんか目がチカチカする。

できるなら、ここで今すぐ失神したい…

「さあ、座って、ルシア」
「はい……」

言われるがまま座ると、すぐに紅茶が準備された。

「それじゃ、早速本題に入るよ」
「はあ……」

ソル様達はすぐにルークのすぐ後ろに控える。

「ルシア、もうすぐ生徒会選挙が行われるというのを知っているね?」
「ええ」
「僕はたぶん、生徒会長になれると思うんだ」
「……そうですね」

何その絶対的自信。
…ん?待って。
この話の流れはもしかして…

「だから、ルシアには副会長になって欲しいんだけど、いい?」

……やっぱり、そうですよねー!!
内心、泣きたくなった。
まあ、そうだね。話の場を変えたのはいい選択だったと思うし、ルークもそこらへんはわかってたんだろう。

副会長に女がなるっていうのは、すなわち王太子妃に一番近いということだ。

良くも悪くも、噂の的になる。なんてったって、生徒会長が他の役員を指名するんだから。

「……嫌?」
「時間をいただいてもよろしくて?」
「構わないよ」
「……?」

あれ、遠回しに部屋へ返して欲しいって伝えたんだけど。
伝わってない…

まあ、いっか。
ここでも考え事はできるし。
そう思いなおし、考えることに集中する。

これを受けてしまえば、私の悪役令嬢ライフがスタートしてしまう。
後戻りなんかできないだろう。
ただ、これを断れば、ユリアと近づけるチャンスを逃してしまいかねない。
何かと理由をつけて、妹を紹介すれば、ルークの目にも止まる可能性が高い。
なら、受けるのが正解なんだろう。

でも、ついさっき決めたけど、やっぱり悪役令嬢になるのはちょっと躊躇いがある。

「あの…」
「ん?」
「このお話を断った場合はどうなるんでしょうか」
「…断るの?」

少し驚いた感じになっているルークを見て不思議に思う。後ろの二人も似た感じの反応をしている。
……なぜ?

「あの、どうかしましたか?」
「いや、だって、みんな嬉しいものなんじゃないの?未来の王太子妃候補なんて言われて」
「そうでしょうか……?」

ああ、なるほど。
副会長をお願いされて、喜ぶどころか断ろうとしてるのが不思議だったのね。
そりゃ、私も自分が悪役令嬢になるなんて知らなければ、喜んでこの話を受けていたかもしれない。

「ふ、あはは!ルシアは本当に面白いね!」

今、笑われるような部分あったかしら?

「やっぱり、ルシア。君には副会長になって欲しい!」
「……」

あ、ダメだ。これ、断れないやつ。
目をキラキラさせて私を見てくるルーク。後ろの二人も面白いものを見つけたって顔に書いてある。

そういえば、このルシアが副会長になるシーンは、言葉でしか表されていなかった。
確か、『始まりは、あの日…私が初めて殿下に声をかけられた日からでした……』ていう一文だったよね。投獄された後の回想シーン。あれは泣けた。

まあ、とにかく今は断れそうにないし、この後の選挙でルークがなんかやらかしてくれる可能性にかけよう。
……ないか。

「……わかりました。この話、お受けいたします」
「本当!?ありがとう」

そう言って手を握ってくるルークの可愛さにキュンとなるが、騙されてはいけない。

このルークが、すごい策士だということを……!!
ドキ胸をやっているうちに、ルークは王太子の顔を見せていくのだが、その時にわかったのが、ルークの頭の良さ。テストで万年学年一位の学力を誇る彼は、どんな状況にでも臨機応変に対応し、頭の回転も相当早い。

つまり、これは演技!
なんでわかるかって?
ヒロインにだけ見せる素に萌えてたからだよ!

「……ルシア?」
「あっ……」

一人で百面相していたのに気づき、慌てて顔を引き締める。

「話は以上ですか?失礼ですが部屋に戻らせてもらってもよろしいですか?」
「え?いいけど…」

いいとは口で言っているけれど、顔が納得してない。
でも、いいって言ったよね?言いましたよね?

「では、失礼します」
「うん…またね」

スッと立ち上がり、不満そうなルークを残して部屋を出る。

…は?またねって言った?あの王太子。

まあ、社交辞令的な挨拶だろうから、気にしないけど。
そう思いながら、私はスタスタと部屋へ戻っていった。

「あ、しまった…あの高そうなお茶飲んでない…」

そんな独り言を呟きながら。


❄︎ ❄︎ ❄︎ ❄︎ ❄︎


「変わった子だったなぁ、ルシア・マリアージュ」

普通、副会長をお願いしたら、泣いて喜ぶひとが多かったから、ルシアの反応は面白かったし、すごく興味を持った。

ルシアはこの学園の理事長の娘であり、人望や社交性も申し分ない。
それだけの理由で副会長に推薦したのだが。

だいぶ思っていた感じとイメージが違う。
クールって言われてるけど、単に口下手なだけなんじゃないの?
それに一人で百面相してたし。青くなったり赤くなったり、忙しそうだった。

「面白い子を見つけた」

あんな子が近くにいたら、この退屈な日々も楽しくなるだろう。

「ルーク様。ほどほどにしてくださいね」

何を感じたのか、ソルが忠告してきた。

「いやー、それにしてもえらい美人だったなぁ」

そう言ったのは騎士のフォレストだった。
今まで黙り込んでいたが、そうだ、こいつもいたんだった。

「ルーク様、マリアージュ嬢どうだった?」
「……」
「え?無視とか酷くない!?」

…うるさい。

「フォレスト、食事後の運動だ。付き合え」
「えー…」
「フォレスト、付き合ってあげたらどうです?それとも、今までの悪事バラされたいですか?」
「……行きます」

こいつは女ったらしだから、悪事の十や二十あるのだろう。
さすがソル。使い方が上手い。

そう感心しながら、フォレストと王族専用の庭へ向かう。
フォレストと手合わせをしながらも、どうしてかルシアのことが頭から離れなかった。
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