【完結】推しに命を奪われる運命ですって?

楽歩

文字の大きさ
29 / 66
第1章

29聖地へ

イヤーカフに付与する魔法の相談をお父様にする。
私は過ちを繰り返さない幼女、アイリーン。


危険から身を守るようなものにしたいと言ったら、すんなりOKがでた。アクセサリー付与の定番なのだそうだ。



ほうほうよくあるのね。あまり想いが重くならなそうでよかったわ。じゃあ、やりましょう。まず、魔物・魔獣が出るそうだから、攻撃を受けたら跳ね返す付与、シールドのイメージ。万が一、億に一、けがをしたら自然に治癒してくれる付与、あ、身近な人も治癒できるといいわね。大事な人が亡くなったらノエル様悲しむもの。『私、失敗しないので』のイメージ。これでよし!

やっぱりレナルドに相談して正解だわ。小さな魔石をちりばめたこのイヤーカフとっても素敵。満足のいく出来よ。



お父様とお兄様用にも違うデザインのものを作ってもらっているし、お母さまには、もっとエレガントなものをデザインしたわ。そちらも楽しみね。



レナルドが、使わなかったデザインを欲しがってたから、もちろんあげたわ。


********************

出発よ!今回は、お母様も一緒。留守番のセルジュが寂しそうだわ。

お父様の転移魔法を期待したけど、大人数は無理なのだそうだ。そうよね。メイドたちもいるし大荷物だしね。聖地に行くのですもの。お尻の犠牲は仕方ないわ。


馬の蹄の音を聞きながら揺られている。


あ゛あ゛、腰が!お尻が!う゛ーーー。
あら!?ちょっと待って、馬車に魔石がついてるじゃない。もう付与はついているようだけど、二重付与いけるかしら。
ハイブリット馬車、ハイブリット馬車、静粛性に優れ、走行中でも静かで騒音や振動による余計な刺激を受けませんよ、と。…はい、できた!


お母様とボニーが高速で私を見たわ。お、お父様に言っちゃう?
私は過ちを繰り返す幼女、アイリーン。



結局、お母様がお父様に報告。その間こっそり、全部の馬車に付与をして回る。呆れたお顔も素敵です、お父様。えへへ。


長い旅だったけれど、おかげで前回よりも快適だったわ。そして今日の私は、いつもと一味違う。馬車の中で寝ていない。だってもうすぐ着くのよ。身だしなみは完璧。
私は過ちを繰り返さない幼女、アイリーン。

「ユーグ、アリー待ってたよ。」

光り輝く推しが、おられる。

3人で手を取り合ってぴょんぴょんしたわ。ああ、満たされていく。浄化と言ってもよい。天に召される気はないけど。

さあ、ボニー、シャッターチャンスよ。手振れ防止機能はもう付けてあるわ。

********************


邸がある場所は、辺境伯領の中では、比較的安全だそうだ。よかったわ。きっと、熊よりも怖いわよね魔獣。

あら、美男美女たちが、ガゼボでお茶をしている。目の保養。

ノエル様の髪も瞳もお母様譲りだったのね。そりゃそうよね。辺境伯様、赤髪赤目ですもの。
なんでも、テディベアの売り上げが好調で、領民の生活が改善しているらしく、お二人にすごく感謝されたわ。アンゴラヤギの毛も辺境伯産だそうで、酪農家はウハウハらしい。いえいえ、お母様と、レナルドの手腕ですわ。



「アリー、こっちだよ。」

「はい、ノエルさま!」

これが手紙でおっしゃていた花ですか?きゃーノエル様が耳にかけてくださったわ。

「ほら、やっぱり似合う。」

何もしていないのに、ご褒美をいただくなんて。ああ、神よ。毎日のお祈り、今日からさぼりませんわ。

あなたにおすすめの小説

【完結】内緒で死ぬことにした〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を、なぜわたしは生まれ変わったの?〜  

たろ
恋愛
この話は 『内緒で死ぬことにした  〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を〜』 の続編です。 アイシャが亡くなった後、リサはルビラ王国の公爵の息子であるハイド・レオンバルドと結婚した。 そして、アイシャを産んだ。 父であるカイザも、リサとハイドも、アイシャが前世のそのままの姿で転生して、自分たちの娘として生まれてきたことを知っていた。 ただアイシャには昔の記憶がない。 だからそのことは触れず、新しいアイシャとして慈しみ愛情を与えて育ててきた。 アイシャが家族に似ていない、自分は一体誰の子供なのだろうと悩んでいることも知らない。 親戚にあたる王子や妹に、意地悪を言われていることも両親は気が付いていない。 アイシャの心は、少しずつ壊れていくことに…… 明るく振る舞っているとは知らずに可愛いアイシャを心から愛している両親と祖父。 アイシャを助け出して心を救ってくれるのは誰? ◆ ◆ ◆ 今回もまた辛く悲しい話しが出てきます。 無理!またなんで! と思われるかもしれませんが、アイシャは必ず幸せになります。 もし読んでもいいなと思う方のみ、読んで頂けたら嬉しいです。 多分かなりイライラします。 すみません、よろしくお願いします ★内緒で死ぬことにした の最終話 キリアン君15歳から14歳 アイシャ11歳から10歳 に変更しました。 申し訳ありません。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】さよならのかわりに

たろ
恋愛
大好きな婚約者に最後のプレゼントを用意した。それは婚約解消すること。 だからわたしは悪女になります。 彼を自由にさせてあげたかった。 彼には愛する人と幸せになって欲しかった。 わたくしのことなど忘れて欲しかった。 だってわたくしはもうすぐ死ぬのだから。 さよならのかわりに……

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

【完結】わたしが嫌いな幼馴染の執着から逃げたい。

たろ
恋愛
今まで何とかぶち壊してきた婚約話。 だけど今回は無理だった。 突然の婚約。 え?なんで?嫌だよ。 幼馴染のリヴィ・アルゼン。 ずっとずっと友達だと思ってたのに魔法が使えなくて嫌われてしまった。意地悪ばかりされて嫌われているから避けていたのに、それなのになんで婚約しなきゃいけないの? 好き過ぎてリヴィはミルヒーナに意地悪したり冷たくしたり。おかげでミルヒーナはリヴィが苦手になりとにかく逃げてしまう。 なのに気がつけば結婚させられて…… 意地悪なのか優しいのかわからないリヴィ。 戸惑いながらも少しずつリヴィと幸せな結婚生活を送ろうと頑張り始めたミルヒーナ。 なのにマルシアというリヴィの元恋人が現れて…… 「離縁したい」と思い始めリヴィから逃げようと頑張るミルヒーナ。 リヴィは、ミルヒーナを逃したくないのでなんとか関係を修復しようとするのだけど…… ◆ 短編予定でしたがやはり長編になってしまいそうです。 申し訳ありません。

悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。

ねーさん
恋愛
 あ、私、悪役令嬢だ。  クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。  気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…

《完結》悪女と噂されたわたくしのざまぁ

ヴァンドール
恋愛
悪女と噂のわたくしとの結婚なら、どれほど軽んじても問題はないと思っていた旦那様。 ところが……。

【完結】愛してました、たぶん   

たろ
恋愛
「愛してる」 「わたしも貴方を愛しているわ」 ・・・・・ 「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」 「いつまで待っていればいいの?」 二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。 木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。  抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。 夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。 そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。 大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。 「愛してる」 「わたしも貴方を愛しているわ」 ・・・・・ 「もう少し我慢してくれ。シャノンとは別れるつもりだ」 「いつまで待っていればいいの?」 二人は、人影の少ない庭園のベンチで抱き合いながら、激しいキスをしていた。 木陰から隠れて覗いていたのは男の妻であるシャノン。  抱き合っていた女性アイリスは、シャノンの幼馴染で幼少期からお互いの家を行き来するぐらい仲の良い親友だった。 夫のラウルとシャノンは、政略結婚ではあったが、穏やかに新婚生活を過ごしていたつもりだった。 そんな二人が夜会の最中に、人気の少ない庭園で抱き合っていたのだ。 大切な二人を失って邸を出て行くことにしたシャノンはみんなに支えられてなんとか頑張って生きていく予定。