37 / 40
37.再び歩き出すその日 END
しおりを挟む
別室の静謐な空間に、柔らかなろうそくの灯りが揺れていた。薄絹のカーテン越しに差し込む淡い光が、大聖女と私たち聖女を静かに照らしている。
「――さて、光耀の癒聖。おめでとうございます」
大聖女の声は優しく、しかしどこか凛とした威厳を湛えていた。彼女はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「樹霊と炎煌の聖女。二人の聖女の神紋が半分だけ色づくという事態は、これまでに例がありません。神の意志が明確に示されるまで、しばらく神殿から出ることは叶いません」
二人の聖女が不安げに目を伏せ、互いに視線を交わす。
「光耀の聖女……お願い、手伝って。私たち半分しか色づかないくらいまだ未熟なの。戻ってきて、あなたの力が必要よ。選ばれた貴方が一緒に神への許しを願って」
彼女たちは切実に、救いを求めるように訴えかける。
しかし、私は穏やかに首を横に振る。
「ーー私は戻りません。今までの私は世間を知らなかった。私が「世間知らずの聖女様」であることは間違いではありませんでした。だから、これからは各地を巡り、人々のもとへ行き、癒していきたいのです」
聖女たちは戸惑いながらも声を重ねる。
「ならば、私たちも光耀の聖女と共に巡礼に……神の許しを乞います」
「ずるいわ。なら私も行く。貴族同士、仲良くしましょう?」
私は微笑み、静かに返した。
「いいえ。私には、婚約者がついてきてくれますので、結構です」
二人から驚きの声が漏れた。
「婚約者……?婚約者がいるの?」
「ええ。婚約者は商人でもありますので、わざわざ商品を買うのに呼びつける必要もありません。それこそ、私への贈り物は十分すぎるほどなのです。ですから、神殿の予算を気にすることもありません」
「そ、それは・・・・・・」
聖女たちは言葉を失い、静まり返った。私は少し肩の力を抜き、語りかける。
「旅の中で、たくさんのことを知りました。自分の力の意味も。自分でできることも増えました。それに……神殿の食事より、市井の屋台の食事のほうがずっと私には合うみたいです」
聖女たちはそれぞれの胸に去来する思いを噛み締めているように見えた。
言い過ぎたかしら・・・・・・。
「……私たちが、悪かったわ。だから――」
二人が言葉を続ける前に、大聖女が静かに鋭く言い放った。
「もう、やめなさい」
その一言に、部屋の空気が引き締まる。大聖女の厳しさと慈愛が同居した視線が、皆の心に深く響いた。
静寂が神殿の広間を満たす中、大聖女の言葉は、決定の鐘の音のように響いた。
「要望がありましたので、光耀の癒聖、リディアナの居住は、公爵家に移されます。今後は巡礼を続けながら、神に仕えなさい。残る二人は神殿に残り、神の言葉を待つのです」
二人の聖女は、目の前の現実に戸惑いと不安を隠せない。
「神の言葉は、いつ……?」
樹霊の聖女が震える声で問いかける。大聖女は静かに首を振った。
「それは神のみが知ること。明日かもしれないし、十年後かもしれません」
その言葉に、ため息にも似た落胆の波が小さく漏れた。
「……そんな……」
だが、大聖女は慈愛に満ちたまなざしを向け、静かに締めくくる。
「私からは、これ以上言えることはないわ。とにかく、今は、ご家族に会いに行きなさい」
その声を合図に、私の緊張の糸がゆっくりと解かれていった。
*****
「リィナ、さすが私の娘だわ」
母の言葉は、いつになく温かく、どこか誇らしげだった。私はわずかに笑みを返す。
「選ばれると思っていた。当然だ」
父の冷静な声に、重みが宿る。
「ふふ、ありがとうございます」
感謝の気持ちが自然と口をついた。誇りと安堵が胸を満たす。
「王都の邸での滞在は、三日だったな。短いな……クリスが寂しがるぞ」
家族の会話は穏やかで、そこにしかない安心感があった。弟クリストファーのことを思い出し、少しだけ心が和む。
「テオの実家にも行くのよね。少ししか滞在しないと知ったらセリーナも、きっと寂しがるわ」
「また、すぐに会いに来ますから」
私の言葉に、父も母も笑顔で頷いた。
「そうだな」
「結婚式の準備も進めておくわ。セリーナと一緒に」
これから始まる日々に少しずつ希望が差し込んでいた。
「……出発の前に少しだけ、神殿内を歩いてもいいですか?」
思わず口にしたその言葉に、少しだけ寂しさが混じっていた。
「ああ、もちろん。ゆっくりしてくるといい」
父の優しい許しの言葉に、私は胸が熱くなる。
「俺も行こう」
背後からテオの声。彼の存在が、何よりも心強かった。
*****
静かな神殿の庭園。柔らかな日差しが緑を照らし、風が葉を揺らす。
「この庭……私のお気に入りだったんです」
そう呟いた声には、静かな哀しみと愛惜の念が滲んでいた。何度も足を運んだこの場所は、今や遠い過去の思い出となり、その一つ一つが胸の奥にかけがえのない輝きを放っていた。
「そうか」
テオは優しく頷き、静かに答えた。その声には、言葉以上の温かさが宿っていた。
「テオ、本当にいいのですか? これからも巡礼に付き合ってくれるって」
私は少し不安げに問いかける。でも、まだ見ぬ土地を巡る旅に、彼が伴うことに、安心感があった。
「ああ、行ったことのない土地で商品を仕入れるのも楽しそうだしな。何より、リイナが手の届かないところで何かあったら嫌だ」
彼の言葉は軽やかだが、私を想う誠実な気持ちが強く伝わってくる。
「私、力を試してみたいんです」
私は心に秘めた願いを打ち明けた。まだ知らない自分自身の可能性を確かめたいと。
「いいことだ。お前の力は外に出た方が発揮される。お前を待っている者がいる、そう思うぞ」
テオの言葉は背中を押し、未来への希望を灯すようだった。
「はい!!」
私の答えに、彼は微笑んだ。
「でもーー意気込んでいるところ水を差すようだが。できないこともあるかもしれないぞ」
「そのときはそのときです」
私は力強く言い切ると、彼は笑いながら言った。
「はは、そうだな。俺の婚約者は頼もしくなった」
そっと、テオが私を抱き寄せる。彼の温もりが、心の奥底まで染み渡り、どこかほっとした安堵が私を満たした。
「テオの心臓の音が聞こえます。生きていますね……でも、前より少し、早いような」
不意に彼の胸に耳を当てる。確かに、速く鼓動が刻まれている。
「婚約者を抱きしめているんだ。それくらい当然だろう。まあ、リイナの心臓の鼓動も、俺と変わらないぞ?」
冗談めかす彼の声に、私は自然と笑みを返す。
「ふふ、そうですね……。テオ、どうして、あなたは生きているのですか?」
問いながら、私はその答えが欲しかったわけではなかった。ただ、今の彼の想いを、もう一度確かめたかった。
「またそれか?」
彼は軽く笑いながら、私の額にそっと唇を落とした。
「――朝、目が覚めたとき、今日もお前がこの世界にいる。だから・・・・・・俺は明日も生きているんじゃないか、そう思っているんだが、どう思う?」
その問いは、祈りのようだった。
「ふふ。じゃあ、明日も生きることにします」
彼の瞳が細められ、ゆるやかに笑みがこぼれる。その笑顔は、心から安堵したかのように、どこまでも優しかった。
次の瞬間、抱きしめられる腕の力が、ぐっと強くなる。守るように、願うように、ただひたすらに存在を確かめるように。
遠くで、草むらの向こうからクリスの声が響いた。
「お姉さまぁー! どこ行ったのー!」
少し涙ぐんだような、焦ったような声。
「ふふ。クリスが探しているわ。行かなくちゃ」
「……ああ。でも、あと少しだけこのままで」
その言葉に私は頷き、夕陽のなか、ふたりの影がそっと重なった。
END
「――さて、光耀の癒聖。おめでとうございます」
大聖女の声は優しく、しかしどこか凛とした威厳を湛えていた。彼女はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「樹霊と炎煌の聖女。二人の聖女の神紋が半分だけ色づくという事態は、これまでに例がありません。神の意志が明確に示されるまで、しばらく神殿から出ることは叶いません」
二人の聖女が不安げに目を伏せ、互いに視線を交わす。
「光耀の聖女……お願い、手伝って。私たち半分しか色づかないくらいまだ未熟なの。戻ってきて、あなたの力が必要よ。選ばれた貴方が一緒に神への許しを願って」
彼女たちは切実に、救いを求めるように訴えかける。
しかし、私は穏やかに首を横に振る。
「ーー私は戻りません。今までの私は世間を知らなかった。私が「世間知らずの聖女様」であることは間違いではありませんでした。だから、これからは各地を巡り、人々のもとへ行き、癒していきたいのです」
聖女たちは戸惑いながらも声を重ねる。
「ならば、私たちも光耀の聖女と共に巡礼に……神の許しを乞います」
「ずるいわ。なら私も行く。貴族同士、仲良くしましょう?」
私は微笑み、静かに返した。
「いいえ。私には、婚約者がついてきてくれますので、結構です」
二人から驚きの声が漏れた。
「婚約者……?婚約者がいるの?」
「ええ。婚約者は商人でもありますので、わざわざ商品を買うのに呼びつける必要もありません。それこそ、私への贈り物は十分すぎるほどなのです。ですから、神殿の予算を気にすることもありません」
「そ、それは・・・・・・」
聖女たちは言葉を失い、静まり返った。私は少し肩の力を抜き、語りかける。
「旅の中で、たくさんのことを知りました。自分の力の意味も。自分でできることも増えました。それに……神殿の食事より、市井の屋台の食事のほうがずっと私には合うみたいです」
聖女たちはそれぞれの胸に去来する思いを噛み締めているように見えた。
言い過ぎたかしら・・・・・・。
「……私たちが、悪かったわ。だから――」
二人が言葉を続ける前に、大聖女が静かに鋭く言い放った。
「もう、やめなさい」
その一言に、部屋の空気が引き締まる。大聖女の厳しさと慈愛が同居した視線が、皆の心に深く響いた。
静寂が神殿の広間を満たす中、大聖女の言葉は、決定の鐘の音のように響いた。
「要望がありましたので、光耀の癒聖、リディアナの居住は、公爵家に移されます。今後は巡礼を続けながら、神に仕えなさい。残る二人は神殿に残り、神の言葉を待つのです」
二人の聖女は、目の前の現実に戸惑いと不安を隠せない。
「神の言葉は、いつ……?」
樹霊の聖女が震える声で問いかける。大聖女は静かに首を振った。
「それは神のみが知ること。明日かもしれないし、十年後かもしれません」
その言葉に、ため息にも似た落胆の波が小さく漏れた。
「……そんな……」
だが、大聖女は慈愛に満ちたまなざしを向け、静かに締めくくる。
「私からは、これ以上言えることはないわ。とにかく、今は、ご家族に会いに行きなさい」
その声を合図に、私の緊張の糸がゆっくりと解かれていった。
*****
「リィナ、さすが私の娘だわ」
母の言葉は、いつになく温かく、どこか誇らしげだった。私はわずかに笑みを返す。
「選ばれると思っていた。当然だ」
父の冷静な声に、重みが宿る。
「ふふ、ありがとうございます」
感謝の気持ちが自然と口をついた。誇りと安堵が胸を満たす。
「王都の邸での滞在は、三日だったな。短いな……クリスが寂しがるぞ」
家族の会話は穏やかで、そこにしかない安心感があった。弟クリストファーのことを思い出し、少しだけ心が和む。
「テオの実家にも行くのよね。少ししか滞在しないと知ったらセリーナも、きっと寂しがるわ」
「また、すぐに会いに来ますから」
私の言葉に、父も母も笑顔で頷いた。
「そうだな」
「結婚式の準備も進めておくわ。セリーナと一緒に」
これから始まる日々に少しずつ希望が差し込んでいた。
「……出発の前に少しだけ、神殿内を歩いてもいいですか?」
思わず口にしたその言葉に、少しだけ寂しさが混じっていた。
「ああ、もちろん。ゆっくりしてくるといい」
父の優しい許しの言葉に、私は胸が熱くなる。
「俺も行こう」
背後からテオの声。彼の存在が、何よりも心強かった。
*****
静かな神殿の庭園。柔らかな日差しが緑を照らし、風が葉を揺らす。
「この庭……私のお気に入りだったんです」
そう呟いた声には、静かな哀しみと愛惜の念が滲んでいた。何度も足を運んだこの場所は、今や遠い過去の思い出となり、その一つ一つが胸の奥にかけがえのない輝きを放っていた。
「そうか」
テオは優しく頷き、静かに答えた。その声には、言葉以上の温かさが宿っていた。
「テオ、本当にいいのですか? これからも巡礼に付き合ってくれるって」
私は少し不安げに問いかける。でも、まだ見ぬ土地を巡る旅に、彼が伴うことに、安心感があった。
「ああ、行ったことのない土地で商品を仕入れるのも楽しそうだしな。何より、リイナが手の届かないところで何かあったら嫌だ」
彼の言葉は軽やかだが、私を想う誠実な気持ちが強く伝わってくる。
「私、力を試してみたいんです」
私は心に秘めた願いを打ち明けた。まだ知らない自分自身の可能性を確かめたいと。
「いいことだ。お前の力は外に出た方が発揮される。お前を待っている者がいる、そう思うぞ」
テオの言葉は背中を押し、未来への希望を灯すようだった。
「はい!!」
私の答えに、彼は微笑んだ。
「でもーー意気込んでいるところ水を差すようだが。できないこともあるかもしれないぞ」
「そのときはそのときです」
私は力強く言い切ると、彼は笑いながら言った。
「はは、そうだな。俺の婚約者は頼もしくなった」
そっと、テオが私を抱き寄せる。彼の温もりが、心の奥底まで染み渡り、どこかほっとした安堵が私を満たした。
「テオの心臓の音が聞こえます。生きていますね……でも、前より少し、早いような」
不意に彼の胸に耳を当てる。確かに、速く鼓動が刻まれている。
「婚約者を抱きしめているんだ。それくらい当然だろう。まあ、リイナの心臓の鼓動も、俺と変わらないぞ?」
冗談めかす彼の声に、私は自然と笑みを返す。
「ふふ、そうですね……。テオ、どうして、あなたは生きているのですか?」
問いながら、私はその答えが欲しかったわけではなかった。ただ、今の彼の想いを、もう一度確かめたかった。
「またそれか?」
彼は軽く笑いながら、私の額にそっと唇を落とした。
「――朝、目が覚めたとき、今日もお前がこの世界にいる。だから・・・・・・俺は明日も生きているんじゃないか、そう思っているんだが、どう思う?」
その問いは、祈りのようだった。
「ふふ。じゃあ、明日も生きることにします」
彼の瞳が細められ、ゆるやかに笑みがこぼれる。その笑顔は、心から安堵したかのように、どこまでも優しかった。
次の瞬間、抱きしめられる腕の力が、ぐっと強くなる。守るように、願うように、ただひたすらに存在を確かめるように。
遠くで、草むらの向こうからクリスの声が響いた。
「お姉さまぁー! どこ行ったのー!」
少し涙ぐんだような、焦ったような声。
「ふふ。クリスが探しているわ。行かなくちゃ」
「……ああ。でも、あと少しだけこのままで」
その言葉に私は頷き、夕陽のなか、ふたりの影がそっと重なった。
END
916
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】キズモノになった私と婚約破棄ですか?別に構いませんがあなたが大丈夫ですか?
なか
恋愛
「キズモノのお前とは婚約破棄する」
顔にできた顔の傷も治らぬうちに第二王子のアルベルト様にそう宣告される
大きな傷跡は残るだろう
キズモノのとなった私はもう要らないようだ
そして彼が持ち出した条件は婚約破棄しても身体を寄越せと下卑た笑いで告げるのだ
そんな彼を殴りつけたのはとある人物だった
このキズの謎を知ったとき
アルベルト王子は永遠に後悔する事となる
永遠の後悔と
永遠の愛が生まれた日の物語
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
【完結】離縁王妃アデリアは故郷で聖姫と崇められています ~冤罪で捨てられた王妃、地元に戻ったら領民に愛され「聖姫」と呼ばれていました~
猫燕
恋愛
「――そなたとの婚姻を破棄する。即刻、王宮を去れ」
王妃としての5年間、私はただ国を支えていただけだった。
王妃アデリアは、側妃ラウラの嘘と王の独断により、「毒を盛った」という冤罪で突然の離縁を言い渡された。「ただちに城を去れ」と宣告されたアデリアは静かに王宮を去り、生まれ故郷・ターヴァへと向かう。
しかし、領地の国境を越えた彼女を待っていたのは、驚くべき光景だった。
迎えに来たのは何百もの領民、兄、彼女の帰還に歓喜する侍女たち。
かつて王宮で軽んじられ続けたアデリアの政策は、故郷では“奇跡”として受け継がれ、領地を繁栄へ導いていたのだ。実際は薬学・医療・農政・内政の天才で、治癒魔法まで操る超有能王妃だった。
故郷の温かさに癒やされ、彼女の有能さが改めて証明されると、その評判は瞬く間に近隣諸国へ広がり──
“冷徹の皇帝”と恐れられる隣国の若き皇帝・カリオンが現れる。
皇帝は彼女の才覚と優しさに心を奪われ、「私はあなたを守りたい」と静かに誓う。
冷徹と恐れられる彼が、なぜかターヴァ領に何度も通うようになり――「君の価値を、誰よりも私が知っている」「アデリア・ターヴァ。君の全てを、私のものにしたい」
一方その頃――アデリアを失った王国は急速に荒れ、疫病、飢饉、魔物被害が連鎖し、内政は崩壊。国王はようやく“失ったものの価値”を理解し始めるが、もう遅い。
追放された王妃は、故郷で神と崇められ、最強の溺愛皇帝に娶られる!「あなたが望むなら、帝国も全部君のものだ」――これは、誰からも理解されなかった“本物の聖女”が、
ようやく正当に愛され、報われる物語。
※「小説家になろう」にも投稿しています
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる