女王直属女体拷問吏

那羽都レン

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【第1章】亡国王女の陰核

第04話:吸引

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「め、雌ちんぽで果てます! い、いやあああぁぁぁーーーー!」

 何度目かの絶頂を迎えたアリアーヌの陰核から筆を放すと、彼女はがくりと脱力する。既に一々指示しなくてもお決まりの口上を述べるようになっている。いい傾向だ。

「はぁ……はぁ……はぁ……お、お願いです……もう、許して下さい」

 度重なる絶頂で体力を奪われたせいか、アリアーヌは荒い息を吐きながら弱弱しく懇願してきた。
 無論、拷問対象のそのような懇願を斟酌する必要は全くないのだが、既に大分時間が経っていることもあり、本日の責めはここまでにすることにした。

「ふむ、今日はここまでとするか」
「あ、ありがとうございます」

 俺が終わりを告げると、ほっと安堵の溜息を吐き感謝を告げてきたアリアーヌだが、どうやらとても幸福な勘違いをしているようだ。

「あの、早く降ろして下さい」
「何故だ?」
「何故って……もう終わったのでしょう?」
「俺の今日の務めはな」

 そう、ここまでとするのは俺の方だけであり、彼女に安息が訪れるわけではない。

 言いながら、俺は棚から新たな道具を取り出した。それは、ガラス製の注射器のような形状の道具だ。長さ十センチメートル程の小さな器具で、先端は針ではなく一センチメートル程の直径の筒になっている。
 これは俺がこの世界で製作した──注射器型クリキャップだ。
 クリキャップとは本来スポイト状の器具でゴムのキャップを押し潰すことで真空状態にして陰核を吸引させる道具だが、生憎とこの世界においてはゴムが開発されていないため、全く同じものは再現出来なかった。よって、代わりに注射器のようにプランジャを引いて真空状態を生み出すことで代用しようと考えたのが、この道具だ。

 俺はプランジャを一番奥まで押し込んだ状態で、注射器型クリキャップの先端をアリアーヌの陰核に被せた。

「や、やめて下さい……」

 おそらくこれから何が起こるかまでは理解出来ていないのだろうが、散々筆で責められた経験から峻烈な快感に襲われることを理解したのだろう。拷問台の上で身を捩って逃げようとするアリアーヌだが、しっかり固定されているせいで肝心の陰核は僅かにも逃れられていない。むしろ下手に動いたせいで注射器型クリキャップの先端に陰核を擦り付けるような形になってしまい、感じてしまう有様だった。俺は自爆して悶えているアリアーヌを尻目に注射器型クリキャップのプランジャを引いた。

「ひぃぃぃーーーーっ!? す、吸われてる!? 吸われてます!!」

 これまで味わったことのないような刺激にアリアーヌは混乱し、俺にそんなことを報告してきた。プランジャを引っ張ることで真空状態となり、陰核は吸い出されるように大きく盛り上がっていた。散々刺激されたことで固くそそり立っていたアリアーヌの陰核だが、今は周囲の肉が引っ張られてそれ以上の大きさに見えた。
 俺は目に映る数字を注意深く見ながら、彼女が痛みではなく快感を感じているギリギリの範囲でプランジャを固定する。

「お願いです! 取って……取って下さい!」

 普通のクリキャップであれば、軽い為に陰核に吸いついた状態で屹立するのだが、この注射器型クリキャップは小さいとはいえガラス製であり直立しない程度には重さがある。当然、俺が手を放せば重力に引かれてだらんと垂れ下がることになる。

「ひあぁっ!?」

 垂れ下がると言うことは吸引された陰核が下に引っ張られると言うことでもある。ガラス越しに見える引き延ばされて膨らんで見える陰核を見ながら、彼女の股間に垂れ下がっている注射器型クリキャップを指でピンッと弾いた。

「あきゃああ!?」

 ただでさえ陰核を強烈に吸引される刺激に耐えていたアリアーヌだが、そこに唐突に与えられた刺激には耐えられなかったらしく、間抜けな悲鳴を上げた。

 俺は注射器型クリキャップに棚から取り出した糸を括り付けると、その逆側の先端をとある器具へと伸ばした。
 それは回し車だった。ネズミなどの動物を中に入れて走らせる器具だが、通常の回し車と異なるのは車輪の横から棒が伸びており、その棒の先に楕円状の板が固定されていることだ。
 アリアーヌの股間から伸ばした糸はこの楕円状の板を一周させるように括り付けてある。糸は遊びが無いように長さを調節しているため、回し車からアリアーヌの陰核に吸いついた注射器型クリキャップまで一直線に糸が伸びている。

 俺は籠から一匹のハムスターを取り出すと、回し車の車輪の中へと入れた。
 最初は戸惑ってキョロキョロしていたハムスターだが、やがて車輪が回り始めるとそれに沿って走り始めた。
 車輪が回れば当然その横に付いている棒も回転し、その棒の先に付けられた楕円状の板も回転する。
 楕円形であるため、その長い辺が糸と垂直になった時と平行になった時ではアリアーヌの股間とは逆側の糸の位置が異なることになる。
 するとどうなるか。
 楕円の長い辺が糸と並行になった時は輪が遠くなるため糸は引っ張られ、逆に垂直の時には引っ張られた糸は戻されるのだ。
 ハムスターが回し車を一回転させるごとに、糸は二回引っ張られる。回し車の中のハムスターが走ることを止めない限り、陰核を吸引する注射器型クリキャップは断続的に引っ張ったり戻したりを繰り返されるという寸法だ。その動きは精々一センチメートルから二センチメートルくらいの微細な動きだが、陰核を揉みくちゃにするには十分な動きだろう。
 電動式の器具が存在しない世界で、自動で責めを行う方法を幾つか考えたが、これがその一つの成果だ。

「あ、や、これ、だめ、止めて、止めてぇ!」

 アリアーヌが刺激によって切れ切れの悲鳴を上げているが、少なくとも彼女の股間に浮かび上がっている数字はどんどん減っている。彼女がこの責めに快感を感じており、絶頂に向かっていることが見て取れた。

「さて、それでは俺は今夜は帰って休むとする。
 お前はそいつが走るのをやめるまで、十分愉しむと良い」
「な!? あん! そ、そんな……お願いです、止めて下さい!」

 このまま一晩置き去りにすることを宣言してやると、アリアーヌは快感に喘ぎながらも驚愕を露わにし赦しを乞うてきた。
 俺は構わず扉を開けて外に出る。

「待って! お願い! いかないで! これを止めてーーーーーーっ!!」

 必死に叫ぶ声を無視して扉を閉めると、一切の音が聞こえなくなった。


 † † † † † † † †


 一日経って扉を開けて拷問部屋に入ると、昨日は麻痺していた為に感じなかった凄まじい性臭がした。
 拷問台の方を見ると、既にハムスターは走るのを止めており回し車は止まっていた。台の上のアリアーヌは意識が無く、目を閉じている。その股間からは大量の蜜液が垂れ床に水たまりを作っている。水たまりは薄黄色に染まっており、蜜液だけでなく小便も混ざっているようだ。陰核を襲う刺激に耐えかねて失禁したのか、それとも単純に時間の経過で漏らしたのかは分からない。
 俺は床の掃除は後回しにして、彼女の股間に吸い付いたままの注射器型クリキャップのプランジャを押して吸着を外した。

「ん……」

 プランジャを押されたことで刺激を感じたらしく、アリアーヌが朧気ながら目を醒ました。

「ここは……」
「よく眠れたようだな」
「あ、貴方は……!?」

 キョロキョロと辺りを見回していたアリアーヌだが、俺が声を掛けると急速に状況を思い出したらしく、険しい表情と声を向けてきた。しかし、その声には何処か怯えが混ざっていた。

「ま、また昨日みたいに酷いことをする気ですか!?」
「酷いとは心外だな。
 散々気持ちよくしてやったというのに」
「だ、誰が……っ!?」

 顔を赤くして反論して来るアリアーヌに、俺は一歩下がると床に目を落として見せた。彼女の姿勢では股間の下の床の惨状は見えないだろうから、口で説明してやることにする。

「散々蜜液を垂れ流した上に小便まで漏らしておきながら、感じてないと抜かすつもりか?」
「しょ、小……っ!?」

 俺の指摘にアリアーヌは絶句すると、赤かった顔を更に真っ赤にして涙目で押し黙った。どうやら、自分が失禁したことは覚えているらしい。

「……貴方は、女性をこんな風に辱めて恥ずかしくはないのですか」
「それが俺の任だ」

 不本意だが。
 女王がこんな役職に俺を任じたのは自分が快楽を得る道具として直属に置いておきたいこととが半分、残り半分は初日に散々啼かせたことに対する意趣返しなのだろう。
 しかしまぁ、他に何の役にも立たない能力を活かす天職でもあるのは事実だ。

 尤も、アリアーヌに関しては本来の俺の任務とは大分外れているのだが。

「さて、一晩吸引させ続けてどこまで成長したか見てやろう」
「え?」

 俺は話を切り上げて、先程まで注射器型クリキャップが装着されていたアリアーヌの股間を覗き込んだ。何やら頭上の方で喚いているが、聞き流す。
 ずっと吸引されていた陰核は昨日に見たときよりも大きくなっており、直径一センチメートル程まで成長していた。今は吸い出されて一時的にこうなっているだけだろうが、この吸引を何日も繰り返せば癖が付いて元には戻らなくなるだろう。

「ふむ、いい感じで大きくなっているな」
「そ、そんな!?」
「ああ、気になるか? それなら見せてやろう」

 俺は昨日もそうしたように棚から鏡を取り出すと、アリアーヌから陰核が見えるように照らしてやった。

「どうだ? 昨日見た時よりも大きくなっているだろう?」
「は、はい……」
「未熟なお前の雌ちんぽを鍛えてやったのだ、有難く思え」
「………………」

 俺の言葉に、アリアーヌは猜疑心に満ちた視線を向けてきた。性知識の乏しい元王女ならそれが正常だと信じるかと思ったが、流石に騙されないか。ここで「ありがとうございます」などと言ってきたら内心で嗤いを堪えられそうになかったところだ。
 陰核を「雌ちんぽ」と呼ばせた時には素直に受け入れた彼女だが、どうも散々責められたせいで俺に対して警戒心を強めているようだ。
 まぁ、遅過ぎるくらいだが。

 俺はアリアーヌから見えないように苦笑すると、急成長した彼女の弱点を指で弾いた。

「おひぃ!? め、雌ちんぽで果てます!!」
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