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5 初戦闘
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町の外は中と同じように、人で溢れていた。
あまりに人が多かったので、魔物退治は少し奥に進んだところですることにした。
……途中、歩みが遅い上に人波に流される私に痺れを切らしたレイちゃんに、小脇に抱えられるということがあったけれど、ここでは割愛させてもらう。
人の目が痛かったです、はい。
「腰についているポシェットがアイテムボックスになっているから、そこから武器を取り出せるよ。
大丈夫とは思うけど、もしもの時は助けるから」
「ありがとう、カイ」
「自爆しないようにせいぜい頑張れよ」
「レイちゃんは一言余計!」
ぐしゃぐしゃと頭をかき混ぜられたせいで、髪がボサボサになってしまった。
文句を言おうとしたけれど、咄嗟にカイがレイちゃんに蹴りを入れて、沈めたのでやめておいた。
綺麗に脛にきまってたね、ご愁傷様。
気を取り直して、木の棒を取り出す。
何も無いところから木の棒が出てきたことに感動していると、上から視線を感じた。
顔をあげれば、マイ武器を凝視するイケメン二人。
「…あげないよ?」
「いやいやいや!ちょっと待って!
それは何、ソラ!?」
カイさんによる、本日二回目の揺さぶり攻撃。そろそろ首がポロリする気がする。
「カイは武器を出せと言ったんだぞ。
木の棒で魔物が倒せるか」
「そんな事言われても、これが私の武器なんだよねー」
「「なんでだ!!」」
あ、2人が膝から崩れ落ちた。
だんだんこの反応にもなれてきたな。
よし、もういいや!
勝手に初戦闘と行きましょうか!
2人を放置して、近くにいた角ウサギの前に立つ。
薄桃色のモコモコ丸々ボディはなんとも可愛らしい。まあ、それも額から突き出した殺傷力の高い角で台無しだけど。
木の棒を構えて魔物と対峙する。
………
……
……こないな。案山子君が全員向かって来たからてっきりこっちの魔物も向こうから仕掛けてくると思ったのに。
私が首を傾げるのと一緒のタイミングで角ウサギも同じ方向に首を傾けた。
「みゅ?」
あ、鳴き声可愛い。
「……ソラ。
可愛いよ、小動物とソラの組み合わせはマジで天国だと思うけど、低レベルの魔物は先に一撃入れなきゃ向かってこないんだよ!
ああああ、なんでこのゲームスクショ機能無いんだよ!!」
角ウサギに少し癒されていたら後からカイの声が飛んできた。
振り向けば、地面に手をついたカイと口元に手を当てそっぽ向いたレイちゃんがいた。
そういうの早めに言って欲しかった!
私すごく恥ずかしい人じゃんか!
「えいっ!」
ポコン。
「フシャーー!!」
恥ずかし紛れに角ウサギを叩くと、大口開けて威嚇してきた。
うわっ、歯鋭い!噛まれたら痛そう。
慌てて距離をとるけど、角ウサギは勢いつけて向かってくる。
「ふぎゃっ!」
角ウサギのタックルがお腹にあたった。幸い、角は避けられた。
「うそ、HPが残り30しかない!」
ここでまさかの防御0の弊害が!
「魔法を使え、ソラ!」
あわあわ、していると横から声が掛かる。
「サ、【サンダーボール】!!」
手を相手に向け、呪文を唱えると、ソフトボール程の大きさの玉が手のひらから発射された。
「ギュッ!!」
おお!角ウサギが膨らんだ!
静電気のせいで表面積が倍ほどに膨れている。
「フシャーー!フシャー!」
余計に怒らせたみたい。
次攻撃が当たったら確実に死ぬ!!
「そうだ!」
適度に距離を取りつつ、考えているとあることを思いついた。
「【羅刹化】」
毛先まで血液が流れているような、そんな感覚が体内をめぐる。
「【サンダーボール】」
もう一度手を突き出して呪文を唱えれば、今度はサッカーボールほどの大きさの電気玉が出た。そしてその玉はすごい速さで角ウサギを弾き飛ばした。
「みゅ、みゅぅ~」
キラキラのエフェクトとなって、角ウサギは消滅した。
あい あむ あ うぃなー!
初勝利ですよ!
「カイ!レイちゃん!勝ったよ!」
褒めて褒めて!と2人の元に向かったけれど、2人は角ウサギが消えた方を向いたまま固まっていた。
「もーしもーし?」
「…ソラ。
なんで色が変わってるの?」
「スキルの影響だよ。
町の中でも一回使ったんだけど、カイ見てなかった?」
「そう。スキルの影響ね……」
「ボール系の魔法ってあんな威力高かったか?」
「いや。最初のでも既に大きかったけど、変身してからぶっ飛んでいた」
「ユニーク種族だから、で片付けるしかないか」
カイとレイちゃんが遠い目をしながらなにかブツブツ言っている。
置いてけぼりの私はアイテムボックスの中に変なものが入っているのを見つけた。
「ねえ、虹色の角って何?
これって元々入ってるやつ?」
「虹色の角って……
角ウサギの超レア素材じゃねーか!
1000体に一体落とすか落とさないかの!」
「へ?そんなにすごいの?
やったね!運に極振りして正解だった!」
「うん、そだねー」
こうして私の初魔物退治は大勝利で終わった。
ー残り時間0秒になりました。羅刹化解除ー
あ、羅刹化切れた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
名前 ソラ
種族 鬼っ娘
Lv 2
HP 32/250
MP 59/200
攻撃 0
防御 0
速さ 0
知力 0
運 20
スキル 【羅刹化lv1 3min】【雷魔法 lv1】【料理lv1】
AP 5
SP 0
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あまりに人が多かったので、魔物退治は少し奥に進んだところですることにした。
……途中、歩みが遅い上に人波に流される私に痺れを切らしたレイちゃんに、小脇に抱えられるということがあったけれど、ここでは割愛させてもらう。
人の目が痛かったです、はい。
「腰についているポシェットがアイテムボックスになっているから、そこから武器を取り出せるよ。
大丈夫とは思うけど、もしもの時は助けるから」
「ありがとう、カイ」
「自爆しないようにせいぜい頑張れよ」
「レイちゃんは一言余計!」
ぐしゃぐしゃと頭をかき混ぜられたせいで、髪がボサボサになってしまった。
文句を言おうとしたけれど、咄嗟にカイがレイちゃんに蹴りを入れて、沈めたのでやめておいた。
綺麗に脛にきまってたね、ご愁傷様。
気を取り直して、木の棒を取り出す。
何も無いところから木の棒が出てきたことに感動していると、上から視線を感じた。
顔をあげれば、マイ武器を凝視するイケメン二人。
「…あげないよ?」
「いやいやいや!ちょっと待って!
それは何、ソラ!?」
カイさんによる、本日二回目の揺さぶり攻撃。そろそろ首がポロリする気がする。
「カイは武器を出せと言ったんだぞ。
木の棒で魔物が倒せるか」
「そんな事言われても、これが私の武器なんだよねー」
「「なんでだ!!」」
あ、2人が膝から崩れ落ちた。
だんだんこの反応にもなれてきたな。
よし、もういいや!
勝手に初戦闘と行きましょうか!
2人を放置して、近くにいた角ウサギの前に立つ。
薄桃色のモコモコ丸々ボディはなんとも可愛らしい。まあ、それも額から突き出した殺傷力の高い角で台無しだけど。
木の棒を構えて魔物と対峙する。
………
……
……こないな。案山子君が全員向かって来たからてっきりこっちの魔物も向こうから仕掛けてくると思ったのに。
私が首を傾げるのと一緒のタイミングで角ウサギも同じ方向に首を傾けた。
「みゅ?」
あ、鳴き声可愛い。
「……ソラ。
可愛いよ、小動物とソラの組み合わせはマジで天国だと思うけど、低レベルの魔物は先に一撃入れなきゃ向かってこないんだよ!
ああああ、なんでこのゲームスクショ機能無いんだよ!!」
角ウサギに少し癒されていたら後からカイの声が飛んできた。
振り向けば、地面に手をついたカイと口元に手を当てそっぽ向いたレイちゃんがいた。
そういうの早めに言って欲しかった!
私すごく恥ずかしい人じゃんか!
「えいっ!」
ポコン。
「フシャーー!!」
恥ずかし紛れに角ウサギを叩くと、大口開けて威嚇してきた。
うわっ、歯鋭い!噛まれたら痛そう。
慌てて距離をとるけど、角ウサギは勢いつけて向かってくる。
「ふぎゃっ!」
角ウサギのタックルがお腹にあたった。幸い、角は避けられた。
「うそ、HPが残り30しかない!」
ここでまさかの防御0の弊害が!
「魔法を使え、ソラ!」
あわあわ、していると横から声が掛かる。
「サ、【サンダーボール】!!」
手を相手に向け、呪文を唱えると、ソフトボール程の大きさの玉が手のひらから発射された。
「ギュッ!!」
おお!角ウサギが膨らんだ!
静電気のせいで表面積が倍ほどに膨れている。
「フシャーー!フシャー!」
余計に怒らせたみたい。
次攻撃が当たったら確実に死ぬ!!
「そうだ!」
適度に距離を取りつつ、考えているとあることを思いついた。
「【羅刹化】」
毛先まで血液が流れているような、そんな感覚が体内をめぐる。
「【サンダーボール】」
もう一度手を突き出して呪文を唱えれば、今度はサッカーボールほどの大きさの電気玉が出た。そしてその玉はすごい速さで角ウサギを弾き飛ばした。
「みゅ、みゅぅ~」
キラキラのエフェクトとなって、角ウサギは消滅した。
あい あむ あ うぃなー!
初勝利ですよ!
「カイ!レイちゃん!勝ったよ!」
褒めて褒めて!と2人の元に向かったけれど、2人は角ウサギが消えた方を向いたまま固まっていた。
「もーしもーし?」
「…ソラ。
なんで色が変わってるの?」
「スキルの影響だよ。
町の中でも一回使ったんだけど、カイ見てなかった?」
「そう。スキルの影響ね……」
「ボール系の魔法ってあんな威力高かったか?」
「いや。最初のでも既に大きかったけど、変身してからぶっ飛んでいた」
「ユニーク種族だから、で片付けるしかないか」
カイとレイちゃんが遠い目をしながらなにかブツブツ言っている。
置いてけぼりの私はアイテムボックスの中に変なものが入っているのを見つけた。
「ねえ、虹色の角って何?
これって元々入ってるやつ?」
「虹色の角って……
角ウサギの超レア素材じゃねーか!
1000体に一体落とすか落とさないかの!」
「へ?そんなにすごいの?
やったね!運に極振りして正解だった!」
「うん、そだねー」
こうして私の初魔物退治は大勝利で終わった。
ー残り時間0秒になりました。羅刹化解除ー
あ、羅刹化切れた。
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名前 ソラ
種族 鬼っ娘
Lv 2
HP 32/250
MP 59/200
攻撃 0
防御 0
速さ 0
知力 0
運 20
スキル 【羅刹化lv1 3min】【雷魔法 lv1】【料理lv1】
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