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卓朗君のお悩み その1
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私は怪物。
□□□
通常であれば逆ではないかと思いつつ、彼は空港のベンチに腰掛けていた。
卓朗は出張で二週間、海外にいた。今は帰国するため、飛行機の搭乗手続きを終え、出発まで時間を潰している最中だ。
その二週間のあいだ、卓朗は妻の柊子に一度も連絡をしなかった。柊子も、卓朗に一度も連絡をしてこなかった。
緊急に伝えなければならない出来事がなかったということだ。卓朗にも柊子にも。喜ばしいことだ。
自分にそう言い聞かせている時点で、卓朗は確実に後ろめたさを感じている。まるで第三者のように自分を分析しているのも、現実逃避のひとつに過ぎない。
目の前の仕事にのめり込み、それと食事以外を全て脳から切り離してしまうのは、卓朗の癖、もしくは性質のようなものだ。卓朗の独身時代は、恋人とその件で喧嘩し、それが原因で別れる、の繰り返しだった。
どうして連絡をしてくれないの?と怒りや呆れと共に聞かれたものだ。卓朗から言わせると、大きな問題も生じていないのに、何故連絡をしなければならないのか理解できなかった──当時は。
それが今はこうだ。
卓朗は持っていたカップの珈琲をあおった。これは本来、交際時に腐心する内容であり、結婚に至ったあとは落ち着くはずの事案ではなかろうか。
俺から一切連絡がなかったことに、柊子は怒っていないだろうか。
今になって、過去の恋人らの言い分が分かるなど、皮肉なものだ。連絡をしなかった自身に腹を立てているし、連絡をしてこない柊子のことが心配でたまらない。
そもそも自分たちは三十路を越えた大人であって、一人暮らし時代もあった。自宅でひとり、生活をするのに大丈夫なのかという心配は杞憂であるし、見下しも甚だしい。だが柊子は女性だ。男である自分と比べると、彼女は「弱者」にあたる。しかも華奢でおとなしそうな外見をしている。連絡がないと、何か事件に巻き込まれていたりしないだろうかと、悪い方に考えてしまう。
さらに自分が情けなくなることに、卓朗は少し「柊子に腹を立ててほしい」のだ。どうして連絡をしてくれなかったのかと。これまでの恋人のように、放置しないでくれ、かまってくれと柊子からは言われたいらしい。
一度、怒らせたことはあった。結婚して半年くらいだったろうか。卓朗が難しい仕事にのめり込み、帰宅が遅れた初日、卓朗の携帯電話には、柊子から連絡をしてきた履歴があった。家に帰ったその日のうちに、卓朗は「俺にかまうな」と面と向かって彼女に釘を刺した。柊子は言われた通りのことをした。この上なく分かりやすい行動だった。家を出たのだ。その旨の連絡も当然のように、携帯を介さずメモ書きのみだった。
卓朗はあてつけかと腹を立て、意地を張って帰ってこいと言わなかったが、柊子が家を出たのは気を引きたいためではなかった。
曰く、不機嫌な人間の傍になどいたくないと。
真に理に適った理由で、卓朗は最終的に病気を盾に柊子を家に留めた。
今思い出しても、情けない。今際の際に生涯で最も情けなかったことを三つ挙げよと聞かれたら、確実にコレを入れる(これよりも愚かなことをしたくないという戒めも込め)。
こんなことをしでかしてもなお、俺は柊子から、何故、連絡をくれなかったのかと怒られたい。
卓朗は項垂れ、自嘲した。
これが惚れた弱みか。
「お帰りなさい」
妻──柊子は満面の笑みで卓朗を迎え入れた。引っ越したばかりだが、卓朗が設計した家だからか、住み始めた最初からすでに「慣れた住処」という感じがしている。こうして柊子に迎えてもらうことすら、長年そうであったような錯覚を抱いてしまう。
正午前、帰国した日本は梅雨の晴れ間で蒸し暑かった。戻った家のダイニングは、すでに冷房が効いていて、卓朗は洗面所で手洗い等を済ませたあと、ソファに腰掛け背もたれに首を預けた。
長旅と時差のせいで卓朗はクタクタだ。飛行機に乗る前、あれだけグダグダと悩んでいたことは、十時間のフライトを経て、もう脳内にない。一刻も早く眠りたい。
玄関でガタンと音がしたので、卓朗はそこへ戻った。案の定、柊子が卓朗のスーツケースを横にして玄関内に上げていた。
「それはそのままでいいから。後で俺が片づける」
「まあまあ。疲れているでしょ。洗濯物だけ出させて。他はそのままにしておくから」
そうは言いつつ、柊子は卓朗のスーツケースの車輪の部分を雑巾で丁寧に拭いている。独身のときはやったことすらない手入れだが、よくよく考えると外の道路を通ってきたものだ。屋内にそのまま入れるのは確かに抵抗がある。
柊子に聞かれるまま、洗濯してほしいものを指示すると、彼女は言質の通りそれだけ手にして、スーツケースを閉じ玄関に放置した。
「とりあえずシャワーだけ浴びて寝る。夕飯できたら起こして」
「はーい」
卓朗は半分意識が飛びそうな状態で、言うやいなやバスルームに入り、シャワーを浴び、いつの間にか脱衣所に用意されていた下着と寝間着を身に着けた。無言で自室に入り、ここにもすでに冷房が入っていたことに気を止めず、ベッドに潜り込んだ瞬間に意識を飛ばした。
嘘だろ。
卓朗はベッドの上で上体を上げて、静かな音を立てているエアコンを凝視した。
俺ってこんなに亭主関白だったのか?
風呂に入るのに下着も何も持っていかず用意させ、寝床まで整えてもらって、挙げ句「メシができたら起こせ」だと……?
六時間ほど眠ったことで冴えた頭で、帰宅後の行動をかえりみて、卓朗は自分自身にどん引きした。ないわ~いくらなんでもそれはないわ~と脳内福海先輩が言い、卓朗兄さんもパートナーには甘えるんですねと脳内従兄弟が言う。うるせえ。
卓朗はベッドから降りダイニングへ向かった。柊子は夕食の支度をしていた。卓朗の足音に気付いたのだろう、顔を出した夫に対し、彼女はにこりと微笑んだ。
「あと十分くらいで夕ご飯できるけど、もう大丈夫そう?」
屈託なく聞かれ、卓朗もそれに便乗し、いかにも普段通りですという顔をして「ああ」なんぞ返事をしてみたが、内心はものすごく後ろめたい。
気のせいかもしれないが、柊子がなんとなく嬉しそうに見える。理由は分からないまま、その空気に逆らわず、卓朗は恩師から譲り受けた椅子に腰を落ち着かせた。
料理をしている妻。二週間ぶりに見たが、相変わらず美人──俺好みの顔をしている。どこかに出かけるわけでもないのに、彼女はいつでも外出できそうな格好で生活している。部屋着という概念がないのか。だが卓朗がヨレヨレのスエットを着ていても、特に嫌な顔をすることはない。過去に一度、風呂上がりに下着の用意を忘れて全裸で自室に戻ろうとしたとき、廊下で柊子と鉢合わせしてしまったことがあった。彼女は唖然とした顔をしたまま硬直していた。
慌てて衣類を身に着け、直後に顔を合わせて謝った。柊子は「家の中なんだから、気にしないで」と言いつつも、盛大に照れていた。本来なら反省すべきなのに、彼女の反応が新鮮で余りにも可愛かったので、本気で気にせず毎日家では全裸で生活するかと考えた。露出狂の思考をはからずもなぞってしまったことは墓まで持っていく秘密だ。
「おまたせ」
柊子が声をかけてきたので、卓朗はキッチンテーブルへ移動した。
夕食は親子丼、オクラとわかめの味噌汁、ひじきとゴボウのサラダ。
海外帰りで日本食を欲している人間のための食事そのものだ。人様が自分のために作ってくれたものに点を付けるのは嫌らしい行為だと知りつつ、コレ百億万点だろと脳内スタンディングオベーション状態で箸を取って、まず味噌汁を飲んだ。
「……はあ~うま……」
限界だ。求めていた味に出会え涙が出てきた。
「やっと日本に帰ってきたって気がする」
「今回はいつもより大変だったの?」
「いつもとそんなに変わらな……」
いや、厳密にはそうではない。海外出張は過去に何度かあったが、新しい家で、柊子をここに残し、旅出って帰ってきたのは今回が初めてだ。
初めてだった。
卓朗は箸を止めた。
初めて新居で一人になった新妻に対し、卓朗は一度も連絡をしなかった。そんな薄情な夫に、柊子はこんなに世話をやいてくれる。
罪悪感が重くのしかかってきた。
□□□
通常であれば逆ではないかと思いつつ、彼は空港のベンチに腰掛けていた。
卓朗は出張で二週間、海外にいた。今は帰国するため、飛行機の搭乗手続きを終え、出発まで時間を潰している最中だ。
その二週間のあいだ、卓朗は妻の柊子に一度も連絡をしなかった。柊子も、卓朗に一度も連絡をしてこなかった。
緊急に伝えなければならない出来事がなかったということだ。卓朗にも柊子にも。喜ばしいことだ。
自分にそう言い聞かせている時点で、卓朗は確実に後ろめたさを感じている。まるで第三者のように自分を分析しているのも、現実逃避のひとつに過ぎない。
目の前の仕事にのめり込み、それと食事以外を全て脳から切り離してしまうのは、卓朗の癖、もしくは性質のようなものだ。卓朗の独身時代は、恋人とその件で喧嘩し、それが原因で別れる、の繰り返しだった。
どうして連絡をしてくれないの?と怒りや呆れと共に聞かれたものだ。卓朗から言わせると、大きな問題も生じていないのに、何故連絡をしなければならないのか理解できなかった──当時は。
それが今はこうだ。
卓朗は持っていたカップの珈琲をあおった。これは本来、交際時に腐心する内容であり、結婚に至ったあとは落ち着くはずの事案ではなかろうか。
俺から一切連絡がなかったことに、柊子は怒っていないだろうか。
今になって、過去の恋人らの言い分が分かるなど、皮肉なものだ。連絡をしなかった自身に腹を立てているし、連絡をしてこない柊子のことが心配でたまらない。
そもそも自分たちは三十路を越えた大人であって、一人暮らし時代もあった。自宅でひとり、生活をするのに大丈夫なのかという心配は杞憂であるし、見下しも甚だしい。だが柊子は女性だ。男である自分と比べると、彼女は「弱者」にあたる。しかも華奢でおとなしそうな外見をしている。連絡がないと、何か事件に巻き込まれていたりしないだろうかと、悪い方に考えてしまう。
さらに自分が情けなくなることに、卓朗は少し「柊子に腹を立ててほしい」のだ。どうして連絡をしてくれなかったのかと。これまでの恋人のように、放置しないでくれ、かまってくれと柊子からは言われたいらしい。
一度、怒らせたことはあった。結婚して半年くらいだったろうか。卓朗が難しい仕事にのめり込み、帰宅が遅れた初日、卓朗の携帯電話には、柊子から連絡をしてきた履歴があった。家に帰ったその日のうちに、卓朗は「俺にかまうな」と面と向かって彼女に釘を刺した。柊子は言われた通りのことをした。この上なく分かりやすい行動だった。家を出たのだ。その旨の連絡も当然のように、携帯を介さずメモ書きのみだった。
卓朗はあてつけかと腹を立て、意地を張って帰ってこいと言わなかったが、柊子が家を出たのは気を引きたいためではなかった。
曰く、不機嫌な人間の傍になどいたくないと。
真に理に適った理由で、卓朗は最終的に病気を盾に柊子を家に留めた。
今思い出しても、情けない。今際の際に生涯で最も情けなかったことを三つ挙げよと聞かれたら、確実にコレを入れる(これよりも愚かなことをしたくないという戒めも込め)。
こんなことをしでかしてもなお、俺は柊子から、何故、連絡をくれなかったのかと怒られたい。
卓朗は項垂れ、自嘲した。
これが惚れた弱みか。
「お帰りなさい」
妻──柊子は満面の笑みで卓朗を迎え入れた。引っ越したばかりだが、卓朗が設計した家だからか、住み始めた最初からすでに「慣れた住処」という感じがしている。こうして柊子に迎えてもらうことすら、長年そうであったような錯覚を抱いてしまう。
正午前、帰国した日本は梅雨の晴れ間で蒸し暑かった。戻った家のダイニングは、すでに冷房が効いていて、卓朗は洗面所で手洗い等を済ませたあと、ソファに腰掛け背もたれに首を預けた。
長旅と時差のせいで卓朗はクタクタだ。飛行機に乗る前、あれだけグダグダと悩んでいたことは、十時間のフライトを経て、もう脳内にない。一刻も早く眠りたい。
玄関でガタンと音がしたので、卓朗はそこへ戻った。案の定、柊子が卓朗のスーツケースを横にして玄関内に上げていた。
「それはそのままでいいから。後で俺が片づける」
「まあまあ。疲れているでしょ。洗濯物だけ出させて。他はそのままにしておくから」
そうは言いつつ、柊子は卓朗のスーツケースの車輪の部分を雑巾で丁寧に拭いている。独身のときはやったことすらない手入れだが、よくよく考えると外の道路を通ってきたものだ。屋内にそのまま入れるのは確かに抵抗がある。
柊子に聞かれるまま、洗濯してほしいものを指示すると、彼女は言質の通りそれだけ手にして、スーツケースを閉じ玄関に放置した。
「とりあえずシャワーだけ浴びて寝る。夕飯できたら起こして」
「はーい」
卓朗は半分意識が飛びそうな状態で、言うやいなやバスルームに入り、シャワーを浴び、いつの間にか脱衣所に用意されていた下着と寝間着を身に着けた。無言で自室に入り、ここにもすでに冷房が入っていたことに気を止めず、ベッドに潜り込んだ瞬間に意識を飛ばした。
嘘だろ。
卓朗はベッドの上で上体を上げて、静かな音を立てているエアコンを凝視した。
俺ってこんなに亭主関白だったのか?
風呂に入るのに下着も何も持っていかず用意させ、寝床まで整えてもらって、挙げ句「メシができたら起こせ」だと……?
六時間ほど眠ったことで冴えた頭で、帰宅後の行動をかえりみて、卓朗は自分自身にどん引きした。ないわ~いくらなんでもそれはないわ~と脳内福海先輩が言い、卓朗兄さんもパートナーには甘えるんですねと脳内従兄弟が言う。うるせえ。
卓朗はベッドから降りダイニングへ向かった。柊子は夕食の支度をしていた。卓朗の足音に気付いたのだろう、顔を出した夫に対し、彼女はにこりと微笑んだ。
「あと十分くらいで夕ご飯できるけど、もう大丈夫そう?」
屈託なく聞かれ、卓朗もそれに便乗し、いかにも普段通りですという顔をして「ああ」なんぞ返事をしてみたが、内心はものすごく後ろめたい。
気のせいかもしれないが、柊子がなんとなく嬉しそうに見える。理由は分からないまま、その空気に逆らわず、卓朗は恩師から譲り受けた椅子に腰を落ち着かせた。
料理をしている妻。二週間ぶりに見たが、相変わらず美人──俺好みの顔をしている。どこかに出かけるわけでもないのに、彼女はいつでも外出できそうな格好で生活している。部屋着という概念がないのか。だが卓朗がヨレヨレのスエットを着ていても、特に嫌な顔をすることはない。過去に一度、風呂上がりに下着の用意を忘れて全裸で自室に戻ろうとしたとき、廊下で柊子と鉢合わせしてしまったことがあった。彼女は唖然とした顔をしたまま硬直していた。
慌てて衣類を身に着け、直後に顔を合わせて謝った。柊子は「家の中なんだから、気にしないで」と言いつつも、盛大に照れていた。本来なら反省すべきなのに、彼女の反応が新鮮で余りにも可愛かったので、本気で気にせず毎日家では全裸で生活するかと考えた。露出狂の思考をはからずもなぞってしまったことは墓まで持っていく秘密だ。
「おまたせ」
柊子が声をかけてきたので、卓朗はキッチンテーブルへ移動した。
夕食は親子丼、オクラとわかめの味噌汁、ひじきとゴボウのサラダ。
海外帰りで日本食を欲している人間のための食事そのものだ。人様が自分のために作ってくれたものに点を付けるのは嫌らしい行為だと知りつつ、コレ百億万点だろと脳内スタンディングオベーション状態で箸を取って、まず味噌汁を飲んだ。
「……はあ~うま……」
限界だ。求めていた味に出会え涙が出てきた。
「やっと日本に帰ってきたって気がする」
「今回はいつもより大変だったの?」
「いつもとそんなに変わらな……」
いや、厳密にはそうではない。海外出張は過去に何度かあったが、新しい家で、柊子をここに残し、旅出って帰ってきたのは今回が初めてだ。
初めてだった。
卓朗は箸を止めた。
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