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第1章 裏切り
第1話 裏切りの朝
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それは、ただの調査任務だった。
街の外れで魔物の痕跡を確認するだけ。危険度も低く、時間もかからない。ギルドではそう説明されていた。
……本当に、そうならよかったのに。
石畳を離れ、草の匂いが濃くなる。街の声が背中に遠のいていくにつれて、私はいつもの呼吸に戻っていった。前線の呼吸。危険を探し、危険から外れるための呼吸。
「すぐ終わりそうだね」
自分の声が、やけに軽く聞こえた。いつも通りに見せるのは得意だ。今さら取り繕ったところで、誰が得をするわけでもない――そう思うのに、つい、そう言ってしまう。
隣を歩くベルは、返事の代わりに小さく頷いた。黒髪が揺れる。視線は前ではなく、地面と周囲を忙しく往復している。
無茶はしない。けれど油断もしない。
この人のそういうところが、私はずっと好きだった。
……好き、なんて言葉にしてしまうと、どこかで折れてしまいそうで、胸の奥で音のしない箱に押し込む。相棒。戦友。勇者としての組み合わせ。私が口にしていいのは、そこまでだ。
後ろでは、ユリアが緊張した面持ちで歩いている。弓の位置、足運び、視線の配り方。全部、真面目すぎるほど真面目だ。危険を恐れているのではなく、「役に立てなかったらどうしよう」と考えている顔。
ルカ、レオン、フレイもいる。
このパーティ編成は、ギルドが「生存率が高い勇者」のやり方を学ばせるために選んだものだ。派手さはない。けれど、誰も死なせない。それが一番難しい。
「……ここ」
ベルが足を止め、草をかき分ける。浅い爪痕。土が削れ、乾いた葉が散っていた。
「数は少ない。だけど、動きが速い。群れじゃないな」
私はしゃがみ込み、痕跡に指先で触れる。新しい。半日も経っていない。風で消えるほど浅くはないが、力任せに荒らした跡でもない。つまり――
「新しいね。まだ半日も経ってない」
ベルは地図を広げ、視線を落としたまま淡々と続ける。
「街側に寄ってるのは一体。森側に引き返したのが一体……か」
街道沿いに残る足跡は浅く、一直線。森側の痕は途中で消えている。
消えた、というより――森に溶けた。
「痕跡が二つ。調査地点も二つ」
フレイが短く言う。レオンが鼻を鳴らした。
「面倒くせえな。まとめて片付けたいところだが」
「討伐じゃないよ、今回は。……でも、放置もできない」
ルカがそう言って、視線を森へ向けた。森側は距離がある。足場が悪い。魔物が潜むなら、そちらの方が危険度は高い。
ベルは頷き、結論を置く。
「だから、分ける」
命令口調ではない。ただ、最適解がそこに置かれる。
この人が信頼されるのは、速いからではない。落とす条件がないからだ。帰還時間。地形。逃げ道。被害の出やすさ。戦力の相性。負傷の回復導線。全部、頭の中で同時に組み上げている。
ベルの指が地図の上を滑る。
「街側は距離が近い。逃げ道も多いが、被害が出やすい。短時間で終わらせる必要がある」
「森側は距離がある。足場が悪い。逃げた魔物が潜むなら、そっちの方が危険度が高い」
レオンが腕を組む。
「森側は前衛が必要ってことだな」
「そう。帰還時間も違う。街側は最短で戻れるが、森側は長引けば日が落ちる」
ベルはそこで一度言葉を切り、私を見る。
「街側は任せた」
……それだけ。余計な指示も、確認もない。
この「任せた」が成立するまで、私たちは何年一緒に戦ってきたのだろう。嬉しさと、微かな痛みが同時に胸を叩く。自分が今、何かを隠しているからだ。
私は一切ためらわず頷いた。
「うん。ユリアも一緒に」
「……はい」
ユリアの返事が小さくなる。背負わせた、と自覚したのだろう。
それでも、選ぶならユリアだ。感情を言葉にできる子。怖さを抱えたまま、前に出る子。ベルに物怖じせず、必要なときは止められる子。
ベルは視線を戻し、次は森側の編成を即座に口にする。
「森側は俺とレオン、フレイ。ルカは――」
「森側に行く。状態異常が出る可能性が高いし、距離が伸びたら回復が要る」
ルカが先に言った。ベルがほんの一瞬だけ口角を上げる。
「助かる」
それだけで編成は決まった。
ベルは地面に落ちていた枝を拾い、二本に折る。一本を森側へ、もう一本を街側へ投げた。
「合流地点はギルドが指定した場所の手前。日没前に戻れないなら、無理せず引く」
レオンが肩をすくめる。
「分かってるよ。無茶するのはベル先輩だろ」
「俺は無茶じゃない。勝てる範囲で押すだけだ」
「それが無茶なんですって」
ルカがすぐに突っ込み、フレイが小さく息を吐く。空気が少しだけ和らぐ。
その「少し」が、胸に刺さる。……今日、この空気が終わることを私は知っている。
ユリアがこちらを見ている。緊張している。そうだろう。ベルがいない前線は、彼女にとってまだ未知だ。
「緊張してる?」
私は小声で言った。
「……少し」
正直な答え。いい子だ。
「大丈夫。今回は確認だけ。もし何か出ても、すぐ引く。ベルの判断はそういうことだから」
ベルの判断。
その言葉を口にしてしまうと、心の奥の箱がきしむ。ベルは、引くべきときに引ける。仲間を死なせない判断を迷わず下せる。だからこそ、この人は“止める”。
……私が説明してしまえば、止める。
私の事情を聞き、国と交渉しようとし、姉の話を聞いたとしても「一緒に考えよう」と言う。
それが分かっているから、私は言わない。
言わないと決めた瞬間から、もう、選んでいる。
「じゃあ、行くぞ」
ベルが森側へ足を向ける。レオンとフレイ、ルカが続く。
森の入口でベルが一度だけ振り返った。
「街側、頼む」
私は短く手を上げる。
「任せて」
……言ってしまった。
胸の奥で、別の言葉が暴れる。任せて、ではない。行かないで、でもない。……違う。どれも違う。私が言える言葉は、ここにはない。
森側の背中が木々の間へ消え、気配が遠のく。
ユリアが、ふっと息を吐く音がした。
ベルがいないことが、心細い。
その感覚を、ユリアは今初めて知ったのだろう。
けれど私は、いつも通りの速度で歩き出す。振り返らない。歩幅は、少しだけユリアに合わせる。
守る、というより――遅れないようにするためだ。
「行こう、ユリア」
「はい」
返事は真っ直ぐだった。
この子なら、きっと大丈夫だ。私がいなくなっても――そう思いかけて、思考を切る。
……まだだ。
今この瞬間は、ただの調査任務だ。ギルドがそう言った。私も、そう言った。そういうことにして、ここまで来た。
街側へ向かう道は、穏やかだった。鳥の声。草の擦れる音。人の気配が薄くなる。
穏やかすぎて、息が詰まる。
私は空を見上げない。
空を見れば、金色の光が目に入る。私の髪と同じ色の光が、天使の国を思い出させる。
思い出してしまえば、次の一歩が乱れる。
乱れれば、ベルが気づく。
気づけば、止める。
だから私は、いつも通りに歩く。
勇者の歩幅で。戦場の目で。
……今日が終わることを知ったまま。
街の外れで魔物の痕跡を確認するだけ。危険度も低く、時間もかからない。ギルドではそう説明されていた。
……本当に、そうならよかったのに。
石畳を離れ、草の匂いが濃くなる。街の声が背中に遠のいていくにつれて、私はいつもの呼吸に戻っていった。前線の呼吸。危険を探し、危険から外れるための呼吸。
「すぐ終わりそうだね」
自分の声が、やけに軽く聞こえた。いつも通りに見せるのは得意だ。今さら取り繕ったところで、誰が得をするわけでもない――そう思うのに、つい、そう言ってしまう。
隣を歩くベルは、返事の代わりに小さく頷いた。黒髪が揺れる。視線は前ではなく、地面と周囲を忙しく往復している。
無茶はしない。けれど油断もしない。
この人のそういうところが、私はずっと好きだった。
……好き、なんて言葉にしてしまうと、どこかで折れてしまいそうで、胸の奥で音のしない箱に押し込む。相棒。戦友。勇者としての組み合わせ。私が口にしていいのは、そこまでだ。
後ろでは、ユリアが緊張した面持ちで歩いている。弓の位置、足運び、視線の配り方。全部、真面目すぎるほど真面目だ。危険を恐れているのではなく、「役に立てなかったらどうしよう」と考えている顔。
ルカ、レオン、フレイもいる。
このパーティ編成は、ギルドが「生存率が高い勇者」のやり方を学ばせるために選んだものだ。派手さはない。けれど、誰も死なせない。それが一番難しい。
「……ここ」
ベルが足を止め、草をかき分ける。浅い爪痕。土が削れ、乾いた葉が散っていた。
「数は少ない。だけど、動きが速い。群れじゃないな」
私はしゃがみ込み、痕跡に指先で触れる。新しい。半日も経っていない。風で消えるほど浅くはないが、力任せに荒らした跡でもない。つまり――
「新しいね。まだ半日も経ってない」
ベルは地図を広げ、視線を落としたまま淡々と続ける。
「街側に寄ってるのは一体。森側に引き返したのが一体……か」
街道沿いに残る足跡は浅く、一直線。森側の痕は途中で消えている。
消えた、というより――森に溶けた。
「痕跡が二つ。調査地点も二つ」
フレイが短く言う。レオンが鼻を鳴らした。
「面倒くせえな。まとめて片付けたいところだが」
「討伐じゃないよ、今回は。……でも、放置もできない」
ルカがそう言って、視線を森へ向けた。森側は距離がある。足場が悪い。魔物が潜むなら、そちらの方が危険度は高い。
ベルは頷き、結論を置く。
「だから、分ける」
命令口調ではない。ただ、最適解がそこに置かれる。
この人が信頼されるのは、速いからではない。落とす条件がないからだ。帰還時間。地形。逃げ道。被害の出やすさ。戦力の相性。負傷の回復導線。全部、頭の中で同時に組み上げている。
ベルの指が地図の上を滑る。
「街側は距離が近い。逃げ道も多いが、被害が出やすい。短時間で終わらせる必要がある」
「森側は距離がある。足場が悪い。逃げた魔物が潜むなら、そっちの方が危険度が高い」
レオンが腕を組む。
「森側は前衛が必要ってことだな」
「そう。帰還時間も違う。街側は最短で戻れるが、森側は長引けば日が落ちる」
ベルはそこで一度言葉を切り、私を見る。
「街側は任せた」
……それだけ。余計な指示も、確認もない。
この「任せた」が成立するまで、私たちは何年一緒に戦ってきたのだろう。嬉しさと、微かな痛みが同時に胸を叩く。自分が今、何かを隠しているからだ。
私は一切ためらわず頷いた。
「うん。ユリアも一緒に」
「……はい」
ユリアの返事が小さくなる。背負わせた、と自覚したのだろう。
それでも、選ぶならユリアだ。感情を言葉にできる子。怖さを抱えたまま、前に出る子。ベルに物怖じせず、必要なときは止められる子。
ベルは視線を戻し、次は森側の編成を即座に口にする。
「森側は俺とレオン、フレイ。ルカは――」
「森側に行く。状態異常が出る可能性が高いし、距離が伸びたら回復が要る」
ルカが先に言った。ベルがほんの一瞬だけ口角を上げる。
「助かる」
それだけで編成は決まった。
ベルは地面に落ちていた枝を拾い、二本に折る。一本を森側へ、もう一本を街側へ投げた。
「合流地点はギルドが指定した場所の手前。日没前に戻れないなら、無理せず引く」
レオンが肩をすくめる。
「分かってるよ。無茶するのはベル先輩だろ」
「俺は無茶じゃない。勝てる範囲で押すだけだ」
「それが無茶なんですって」
ルカがすぐに突っ込み、フレイが小さく息を吐く。空気が少しだけ和らぐ。
その「少し」が、胸に刺さる。……今日、この空気が終わることを私は知っている。
ユリアがこちらを見ている。緊張している。そうだろう。ベルがいない前線は、彼女にとってまだ未知だ。
「緊張してる?」
私は小声で言った。
「……少し」
正直な答え。いい子だ。
「大丈夫。今回は確認だけ。もし何か出ても、すぐ引く。ベルの判断はそういうことだから」
ベルの判断。
その言葉を口にしてしまうと、心の奥の箱がきしむ。ベルは、引くべきときに引ける。仲間を死なせない判断を迷わず下せる。だからこそ、この人は“止める”。
……私が説明してしまえば、止める。
私の事情を聞き、国と交渉しようとし、姉の話を聞いたとしても「一緒に考えよう」と言う。
それが分かっているから、私は言わない。
言わないと決めた瞬間から、もう、選んでいる。
「じゃあ、行くぞ」
ベルが森側へ足を向ける。レオンとフレイ、ルカが続く。
森の入口でベルが一度だけ振り返った。
「街側、頼む」
私は短く手を上げる。
「任せて」
……言ってしまった。
胸の奥で、別の言葉が暴れる。任せて、ではない。行かないで、でもない。……違う。どれも違う。私が言える言葉は、ここにはない。
森側の背中が木々の間へ消え、気配が遠のく。
ユリアが、ふっと息を吐く音がした。
ベルがいないことが、心細い。
その感覚を、ユリアは今初めて知ったのだろう。
けれど私は、いつも通りの速度で歩き出す。振り返らない。歩幅は、少しだけユリアに合わせる。
守る、というより――遅れないようにするためだ。
「行こう、ユリア」
「はい」
返事は真っ直ぐだった。
この子なら、きっと大丈夫だ。私がいなくなっても――そう思いかけて、思考を切る。
……まだだ。
今この瞬間は、ただの調査任務だ。ギルドがそう言った。私も、そう言った。そういうことにして、ここまで来た。
街側へ向かう道は、穏やかだった。鳥の声。草の擦れる音。人の気配が薄くなる。
穏やかすぎて、息が詰まる。
私は空を見上げない。
空を見れば、金色の光が目に入る。私の髪と同じ色の光が、天使の国を思い出させる。
思い出してしまえば、次の一歩が乱れる。
乱れれば、ベルが気づく。
気づけば、止める。
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