【書籍化に伴い近日一部非公開へ移行予定】幼女となった社畜は異世界の救世主となる

藤原遊

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第2部

12章役割分担

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翌朝、一行は宮殿内での行動を再度分担することにした。

「ルイス様、私が護衛として同行します。殿下の安全を第一に守るべきですから」ライアンがきっぱりと申し出る。

ルイスも頷いて同意した。「分かった。ライアンが一緒なら心強い。一方で、ミユとエリオットには引き続き探索を進めてもらう。昨日の発見から、さらに情報を掘り下げる必要がある」

エリオットが軽く笑いながら言った。「任せてくれよ。俺の魔術で何か新しい仕掛けを見つけられるかもしれないしな」

「ミユ、無理をせずにエリオットを頼って動いてくれ」ルイスが優しく言葉をかけた。

「はい、ルイス様!」ミユは力強く頷いた。

ルイスとライアンの行動:アレクシスとの会談

ルイスとライアンは再びアレクシスとの会談に臨んだ。アレクシスは笑顔を浮かべて二人を迎え入れ、柔らかな口調で挨拶を交わした。

「ルイス殿下、今日も貴国の文化や歴史について話を聞かせていただきたいと思います」

「もちろんです。私もヴェルザリアのことを学ぶ良い機会だと思っています」ルイスは微笑を浮かべつつ、相手の様子を探るように答えた。

会談の中で、ルイスは契約魔術に関する話題を再び持ち出した。「昨夜、宮殿内で興味深い紋章を見かけました。古代魔術の一部だと伺いましたが、これについてもう少し詳しくお聞きしても?」

アレクシスは一瞬だけ表情を曇らせたが、すぐに柔らかな笑みを浮かべて答えた。「確かに、その紋章は我が国の歴史に深く関わっています。ただ、私自身も詳しいことは知りません。宮殿内の記録を探れば何か分かるかもしれませんが……」

「なるほど」ルイスは相手の言葉の裏に隠された意図を感じながらも、それ以上深く追及することは避けた。

会談を終えた後、ライアンが静かに言った。「殿下、アレクシス殿下は何かを隠しているように見えました。明確ではありませんが、警戒を強めるべきです」

「その通りだな。だが、敵を直接追い詰めるにはまだ情報が足りない。エリオットたちがどこまで掴めるかにかかっている」

一方、エリオットとミユは隠された書庫でさらに探索を続けていた。エリオットが手をかざして魔力を集中させると、壁の一部が微かに光り始めた。

「この壁……何か隠されているな」エリオットは呟きながら、魔法陣を展開した。「よし、少しだけ押し込むぞ。ミユ、後ろに下がっていろ」

ミユは言われた通りに下がり、エリオットが魔法を発動するのを見守った。彼が手を振り上げると、壁が音を立てて開き、新たな通路が現れた。

「また隠し通路……」ミユは驚きの声を上げた。

「まあ、ヴェルザリアの宮殿なんてこんなもんさ」エリオットは軽く笑いながら通路を進んでいった。

通路の先にあったのは、小さな円形の部屋。その中心には古びた祭壇があり、そこには奇妙な模様が刻まれていた。

「この模様……紋章と似てる。でも、何か違います」ミユが言う。

「そうだな。これは恐らく契約の中核に関わるものだ」エリオットは慎重に祭壇を調べながら言った。「ここには強い魔力の痕跡が残っている。術者がここで何らかの儀式を行った可能性が高い」

「でも、今は何も起きていませんね。もう使われていない……?」ミユが首をかしげる。

「いや、それが逆に厄介なんだよ」エリオットは険しい表情で続けた。「この場所が現在進行形で力を発しているなら手がかりになるが、これが“終わった”場所だとすると、黒幕が既に次の動きに進んでいる可能性が高い」


ルイスとライアンが宿舎に戻ると、エリオットとミユも探索の結果を報告した。

「祭壇があった。恐らく契約に関係しているが、既に使われていない可能性がある」エリオットが説明すると、ライアンは腕を組んで考え込んだ。

「もしそこが儀式の場だったとすれば、黒幕は別の場所に移動しているか、次の儀式の準備を進めているだろう」

「その通りだ。これ以上は時間との勝負になる」ルイスが決意を込めて言った。「明日以降の行動をさらに絞り込み、黒幕に迫る準備を整えよう」

「分かりました!」ミユは力強く答えた。
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