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第10章 大蛇襲来
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「お姉様!」
「エレオノーラ!」
学院から戻ったイザベラと再会を果たし、思わず駆け寄って抱き合った。
ひとときだけ、領主一族の責務も騎士団の鍛錬も忘れて、ただ姉妹としての温もりを確かめ合う。
――その瞬間。
乾いた金属音が、城下に轟いた。
「警鐘……!」
重く沈む音が何度も続き、空気が張りつめていく。
「領都に魔獣が迫っています!」
駆け込んできた兵の声に、私は息を呑んだ。
「騎士団、出撃を!」
叫ぶと同時に、祖父ディートフリートが厳しい眼差しでこちらを見据える。
「エレオノーラ。今日をもって、騎士団長代理の座を譲る。以後、おまえが騎士団長だ」
瞬間、背筋が凍りついた。
けれど、その瞳の奥に託されたものを理解して、私は小さく頷いた。
「――はい。私が率います」
その場に立つ者たちがざわめきを飲み込み、沈黙の中で覚悟を共有した。
「シンシア」
凛とした声が、横から響く。イザベラが自らの側近護衛を呼び寄せる。
「あなたは騎士団と共に行きなさい」
「お姉様!? だめです、シンシアは――」
慌てて制止する私に、イザベラは揺らぎなく首を横に振った。
「今は一人でも多くの上位貴族の騎士が必要でしょう? ここで止める方が愚策だわ」
あまりにも自然に、当然のように。
その一言で空気が変わり、誰もが次の行動に移れるようになった。
私は喉の奥が熱くなるのを感じながら、すぐに言葉を継ぐ。
「では、イルマとライナー。あなたたちはイザベラ姉様と共に」
イルマは幼い頃から騎士団稽古で鍛えられた身、ライナーは元王都派の下位貴族で魔力量も多い。
彼らなら、イザベラの側近を支えられる。
イザベラは一瞬目を見開き、すぐに頷いた。
「……ありがとう、エレオノーラ。その判断、受け取るわ」
姉妹の視線が交わり、互いの決意を確かめ合う。
(お姉様は即断で動く……なら私は、その後を支える判断をしなきゃ)
こうして、戦いの布陣が整えられていった。
「エレオノーラ!」
学院から戻ったイザベラと再会を果たし、思わず駆け寄って抱き合った。
ひとときだけ、領主一族の責務も騎士団の鍛錬も忘れて、ただ姉妹としての温もりを確かめ合う。
――その瞬間。
乾いた金属音が、城下に轟いた。
「警鐘……!」
重く沈む音が何度も続き、空気が張りつめていく。
「領都に魔獣が迫っています!」
駆け込んできた兵の声に、私は息を呑んだ。
「騎士団、出撃を!」
叫ぶと同時に、祖父ディートフリートが厳しい眼差しでこちらを見据える。
「エレオノーラ。今日をもって、騎士団長代理の座を譲る。以後、おまえが騎士団長だ」
瞬間、背筋が凍りついた。
けれど、その瞳の奥に託されたものを理解して、私は小さく頷いた。
「――はい。私が率います」
その場に立つ者たちがざわめきを飲み込み、沈黙の中で覚悟を共有した。
「シンシア」
凛とした声が、横から響く。イザベラが自らの側近護衛を呼び寄せる。
「あなたは騎士団と共に行きなさい」
「お姉様!? だめです、シンシアは――」
慌てて制止する私に、イザベラは揺らぎなく首を横に振った。
「今は一人でも多くの上位貴族の騎士が必要でしょう? ここで止める方が愚策だわ」
あまりにも自然に、当然のように。
その一言で空気が変わり、誰もが次の行動に移れるようになった。
私は喉の奥が熱くなるのを感じながら、すぐに言葉を継ぐ。
「では、イルマとライナー。あなたたちはイザベラ姉様と共に」
イルマは幼い頃から騎士団稽古で鍛えられた身、ライナーは元王都派の下位貴族で魔力量も多い。
彼らなら、イザベラの側近を支えられる。
イザベラは一瞬目を見開き、すぐに頷いた。
「……ありがとう、エレオノーラ。その判断、受け取るわ」
姉妹の視線が交わり、互いの決意を確かめ合う。
(お姉様は即断で動く……なら私は、その後を支える判断をしなきゃ)
こうして、戦いの布陣が整えられていった。
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