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王宮へ
間話 とある昼下がり
王都の一角の噴水広場で、買い物の荷物を降ろして休憩をする二人の女がいた。
大きな声で話しているが、このような騒がしい場所では誰もがみなそうするだろう。聞き耳を立てる者などいないのだ。
「はーあ、部屋に戻りたくないね」
「本当に。みんなしてネネだのルルだの、あんな孤児上がりのどこがそんなにいいんだか」
「ローディック商会ってのはよっぽど待遇がいいんだろうね。だからあんな奴らのとこでも人が集まるんじゃないのかい」
「えっ、じゃああの時あっちが王宮に行って、わたしらが出て行った方が良かったってことかい? そしたら今ごろはこっちが大商会に拾われていたって? そりゃあ惜しいことした」
「まあでもあの生意気なお嬢さんのご機嫌取らなきゃいけないなんてわたしゃ勘弁だね。サーシャだっけ? 平民のくせに気取っちゃって、パッとしない男とひよっ子引き連れて笑っちまうよ」
「ああ、あの男も何様だって話だよ。『手伝わないならせめて静かにしてください』だとさ。あんななりして騎士様気取りなのかね。ハッ」
「完成品も大したことなかったねえ。あんなの誰でも作れるのに、何をありがたがってるんだか」
聞いている者がいればうんざりするような応酬に、別の声が混じった。
「そのお話、詳しく教えてくださいな」
大きな声で話しているが、このような騒がしい場所では誰もがみなそうするだろう。聞き耳を立てる者などいないのだ。
「はーあ、部屋に戻りたくないね」
「本当に。みんなしてネネだのルルだの、あんな孤児上がりのどこがそんなにいいんだか」
「ローディック商会ってのはよっぽど待遇がいいんだろうね。だからあんな奴らのとこでも人が集まるんじゃないのかい」
「えっ、じゃああの時あっちが王宮に行って、わたしらが出て行った方が良かったってことかい? そしたら今ごろはこっちが大商会に拾われていたって? そりゃあ惜しいことした」
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「ああ、あの男も何様だって話だよ。『手伝わないならせめて静かにしてください』だとさ。あんななりして騎士様気取りなのかね。ハッ」
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