異世界転生した世界は男尊女卑。

馳 影輝

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第17話 私と彼と恋愛について

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駅の入り口前に私達は人の目も気にすることなく抱き合った。
若者の特権で勢いでなんでも出来ると大人達は感心して見ていたに違いない。
舌を絡めてキスをすると、満たされた気持ちが私の中に充満する。
これが人を好きになると言う感覚なのだろうか?

「楢崎。
家まで送るよ。」

「うん。
ありがとう。」
家までの道のりは数分。
堀越くんは私の手を握った。
手を繋いで歩くのは照れ臭い。
だが、悪くは無い。

歩く事数分、家に着いてしまった。

「堀越くん。
ありがとう。」

「どういたしまして。」
私達は繋いだ手を離せずにいる。

「ねぇ?
ちょっと寄ってく?」
言ってしまった。
部屋に入れてしまったら、エッチな事がしたくなる。
まだ付き合い始めて数分でいくところまでいくのか?

「いや。
今日は帰るよ。
部屋に入ったら理性を保てるか自信がない。」
堀越くんは冷静になれている。
私は恥ずかしい事を言ってしまって真っ赤になってモジモジしているのに。

「そうなんだ。
じゃあ、またね。」

「ああ、またな。」
繋いでいた手を離した。
そして、堀越くんは手を振って駅に向かって歩いていく。
私はエッチな事が少ししたいと思ってしまった。
詩織ちゃんは処女では無いが、私は初体験。
この年頃は興味津々ですよ。

家に入ると身体が熱っているのに気がつく。
そして、胸が苦しい。

とりあえず自分の部屋に帰ってきた。
まだキスの余韻が残っている。

「はぁ~、帰っちゃうなんて生殺しだよ。」
高校生の恋愛だから、こんな感じなのかもしれ無いが、正直エッチな事はしたかった。

ベッドに寝転がると下半身が熱くなってる感覚に襲われる。
いつの間にか、私は自慰行為に走っていた。
布団の中に潜り込んで、エッチな声を押し殺して大事な部分を指で触っている。
「あぅ!」
そして、絶頂と言うものを体験した。
オーガニズムによる気持ちよさは、この世のものとは思えない感覚だ。
女性は何度でも絶頂を迎えられると勉強したが、断続的に快感が全身を駆け巡る。

何度か絶頂を迎えて満足できた。
これは癖になりそうだ。
気を付けないと抜け出せなくなる癖物だ。

スマホには堀越くんからメールが来ていた。
私が部屋で悶々として自慰行為に走っていた事など想像もしていない文章だ。
「楢崎と付き合えることになって嬉しいよ。
いろいろ一緒に行ったりしたいな。」

私はエッチな事がしたい。
とは言えず。
「そうだね。
夏休みの間行ける時は2人で何処かに行こうよ。」
その内身体を求められる事もあるだろう。
エッチな事は、その時までのお楽しみにしておこう。

その日の夜。
お父さんとお母さんとお兄ちゃんと私で今後の事を話す家族会議が開かれた。

「詩織が芸能界入りする事になって、幾つか家族で意思統一する必要があると思うんだ。
卓也も暫くは詩織が芸能人になる事を外で言わないように。
私達も他人には話さない様にする。」
食卓のテーブルに座ってお父さんが真剣な声で話している。

「詩織が芸能人とはな。
びっくりだせ。」

「凄いでしょ!」
可愛い妹を持って幸せな兄だ事と言ってやりたいが、屁理屈を言われるだろうから言わない。

「詩織は仕事をする事になるかもしれないが、勉強も疎かにはしないように。
それが仕事をする絶対条件だからな。」

「はい。
わかってる。」
仕事と勉強の両立になるかもしれない。
まだ仕事もどんな感じでやって行くのか決まっていないから不安の方が強い。

家族会議が終わって部屋に戻ると真斗くんからメールが来ていた。
堀越くんとお付き合いをするんだから、真斗くんと慎吾くんにも2人きりで会ったり出来ない事を伝えないとダメだなぁ。

真斗くんのメールは。
「今度時間のある時に映画でも行かないか?」
と言うお誘いメールだ。
行くとなると堀越くんは嫌がるだろうな。

「ごめんね。
折角誘ってくれたけど、堀越くんとお付き合いする事になって、真斗くんとは2人きりで会うのは辞めようと思ってるの。」

メールは送ったが直ぐには既読にならなかった。
返信は送られてくるだろう。

そうしている間にも堀越くんから着信が来た。

「もしもし。」

「今大丈夫か?」

「うん。
良いよ。」
何を話しても顔がニヤけてしまう。
堀越くんはどんな気持ちなんだろう?

「明日アスノ科学館に行かないか?
プラネタリウムもあるぜ。」

「うん。
行きたい。」
これからこんなに幸せな気持ちで会う約束が出来るのは幸せだなぁ。

「駅で待ち合わせな。
何時がいい?」

「わかった。
時間は11時が良いなぁ~。」
明日の事やこれからの事や電話でいろいろ話し合った。
私が学校と仕事と両立になったら中々会えないかもしれない。
そんなに直ぐに仕事が忙しくなる程、甘い世界では無いと思っている。

堀越くんと電話を終えて明日を待ち遠しく思っていると、真斗くんから着信が入ってきた。

「もしもし。」

「メールみたよ。
堀越と付き合うのか?」

「うん。
私も堀越くんの事が気になってて、堀越くんも私の事が気になってて、会ったらお互い好きだと解ってお付き合いをする事になったよ。」
何となく真斗くんの声に元気がない様に感じる。

「そうか。
わかったよ。
でも、俺とは友達で居てくれよ。」

「うん。
友達としてよろしくお願いします。」
友達という形でしか真斗くんとは付き合う事は出来ない。
複数の人に思わせぶりな態度は良く無いと思うから。

そして、翌日。
朝は夏休みでも普段と同じ時間に起きる様に言われている。
お母さんと一緒に朝ご飯の支度をする。

「お母さん。
私ね、彼氏ができたよ。」

「え?そうなの?」

「うん。
同級生なんだけど、今日彼とアスノ科学館に行ってくるね。」
ご飯の準備の時を狙ってお母さんには話そうと昨日から思っていた。
お父さんには直接言いづらいからお母さんに伝えれば、それとなく知る事になるはず。

ご飯を食べて片付けを済ますと私以外は仕事に出かけて行った。
私は着替えるために自分の部屋に戻った。

「さて、何を着ようかなぁ~。」
堀越くんはどんな女の子の服が好きなんだろう?
Tシャツにサマーガーデン、スカートはミニ丈のチュールスカート、可愛い靴下にスニーカー。
可愛く仕上がった。
絶対堀越くんは可愛いと言ってくれるはず。

髪をセットしてナチュラルなメイクをして、少し早めに駅に向かった。

駅に着くと堀越くんはまだ来ていない。
10分ほど早かった。
駅の前でスマホを見ながら待っていると。

「お待たせ。
ちょっと待たせちゃったか?」
爽やかな笑顔で堀越くんが現れた。

「おはよう。
大丈夫だよ。
少し前に来たばかりだから。」
私も可愛らしく笑顔で返してあげた。

「今日も凄く可愛いよ。」

「うん。
ありがとう。」
褒めてくれた。
可愛くして来て正解だった。
とっても恥ずかしいけどね。
私も堀越くんも少し照れ臭い間になってしまったが、それも恋愛の醍醐味ですよ。

電車に乗って目的の最寄り駅まで移動する。
座席には座れないくらい人が乗っているので、私はドア近くに立って、堀越くんが私の前に吊革で立っている。
とっても距離が近い。
それだけでもドキドキしてしまう。

「楢崎。
キスしてもいいか?」

「え?
ここで?」

「うん。
楢崎見てたらしたくなった。」

「え?恥ずかしいよ。」
堀越くんは私に覆いかぶさる様に近づいて優しくキスをした。
堀越くんも恥ずかしいのかキスの時間は数秒だった。

私の内心はもっと気持ちいいキスを濃厚にしたいと思ってます。
とは、言えず。
堀越くんを見つめることしか出来なかった。
物欲しげな猫に見えていないだろうか?

駅に着いて徒歩でアスノ科学館に向かう。
道すがら手を繋いで堀越くんの温もりを感じる。

科学館はそれなりの人が混み合っている。
並んでいる時もとても大切な時間だ。
堀越くんの腕にしがみ付いて距離を縮める。

やっとチケットを購入すると、先ずはプラネタリウムに向かった。
室内の座席に座ると椅子がリクライニングして部屋も真っ暗になった。
隣にいる堀越くんとは手を繋いでいる。
何と満たされた時間だろうか。
周りに目が慣れてくるとカップルが多い事に気がつく。
私達と同じだ。
この部屋は今、幸せなオーラでさぞかし包まれている事だろう。
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