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第29話 デビューメンバー決定
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ホテルの大広間にステージまで作ってパフォーマンスを披露するための部屋に仕上げていた。
この場所でそれぞれのチームが歌とダンスを駆使してパフォーマンスを披露する。
そして、各チームが順番にステージに上がってマーサさんやジェーンさんご見つめる中、パフォーマンスを披露した。
私達も今までやって来たことの全てを出し切った。
パフォーマンスもシンクロ率も思った以上に良かった。
ステージ下でテーブルの椅子に座ってマーサさんとジェーンさんが厳しい表情で見ていた。
それだけでも緊張ものだ。
全チームのパフォーマンスが終わると、30分程の休憩があり、その間マーサさん達がパフォーマンスの審査に入る為別室に移動した。
その間、皆ステージ上で待つことになった。
何人かは会話をしていたが、緊張のあまり顔は強ばり考え事をする者や、何も話さず黙って待つ者様々だ。
そして、30分が過ぎてステージ下にマーサさん達が帰ってきた。
これから審査の結果が伝えられる。
審査の結果、私達のAチームは2位。
Bチームが1位となった。
その結果がデビューとは直結する事はないが、負けた事は悔しい。
そして、マーサさんから総評とデビューメンバーに関する話が始まる。
私達はステージの上に並んで、神妙な面持ちで待っていた。
「皆さんお疲れ様でした。
3チームともこの数週間で見違えるようなパフォーマンスでした。
特にBチームはシンクロ率も素晴らしい。
今回の審査でデビューメンバーを決めるつもりはなかったのですが、ジェーンさんとも話し合った結果。
今回の審査でデビューメンバーを決める事にしました。
その理由として、今回の審査で、ある程度実力やこれからの伸び代であったり、皆さんの個々の能力やアイドル性などが見えて来ましたので、これ以上は審査をする必要が無いと判断しました。
今回落選した方は別のオーディションもあると思いますので、今後の活躍を楽しみにしております。
それでは、ジェーンさんからも総評頂きましよう。」
マーサさんが手に持っていたマイクをジェーンさんに手渡した。
「はい。
皆さんお疲れ様でした。
この数週間、本当にレッスンやボイストレーニングや筋力強化など大変だったと思います。
その頑張りが出せた人、本番で今一つ実力が出せながった人。
様々だと思います。
実は審査自体はこの合宿が始まった日からずっと行われていて、皆さんの合宿に対する姿勢であったり、レッスンの様子、部屋での暮らし方や、様々なものが審査対象になってました。」
まさか合宿が始まって直ぐから審査が始まっていた事に全員が動揺を隠せない状態となり、各々が騒ついて冷静さを失っている。
「だから、この審査のステージだけを見て判断したのではありません。
何故かと言うと勿論本番でいつも以上に力を発揮する事も大事ですが、これからデビューしてアーティストとして仕事をしていくうえでの大事な事もあります。
そう言う事も加味して審査させて頂きました。
マーサさんも私も非常に悩みました。
皆さん本当に素敵な女性ばかりで意見が分かれた人もいます。
それでも決めなくてはいけませんので、悩んだ結果をお伝えします。」
総評が終わるとマイクをマーサさんに戻した。
マイクを受け取ったマーサさんは恐らく審査の結果で決まったであろうメンバーの名前が書かれている紙を手に取ると全員が息を呑む緊張した空気感となった。
「はい。
それでは、合格者を発表します。
先ずは1人目は楢崎詩織さん。」
名前が呼ばれた瞬間皆んなから拍手が起こった。
不自然だが、私は知っていたのでどうリアクションを取るべきか迷った末、少し驚いた顔をして会釈して前に出た。
「正直、詩織さんは我々の中で早い段階で合格だとなっていました。
その理由は皆さんの反応を見れば分かると思いますが、パフォーマンス力も歌唱力もずば抜けて凄い。もうプロとしてデビューしていないのが不思議なくらいな実力です。」
皆んなから沢山の拍手が巻き起こった。
私も皆んなの方向いて深く頭を下げてお礼を言った。
「それでは、2人目の合格者です。
リサ・藍沢さん。」
名前が呼ばれた瞬間リサさんはその場に座り込んでしまった。
恐らく緊張がマックスになっていたのだろう。
隣に居たミサさんが心配そうに声をかけた。
涙を流してぐしゃぐしゃの表情になりながら立ち上がると前に歩き始めた。
「おめでとう。」
私は声をかけて手を差し伸べるとリサさんは頷いて私の手を取った。
私は彼女を抱きしめた。
「はい。
リサさん、おめでとうございます。
リサさんも合宿の様子やレッスンの様子、総合的に見させて頂きましたが、本当に真面目で熱心に取り組んでいて、ステージでも他を圧倒する輝きを持っている。
そこに私もジェーンさんも満場一致で合格の意見でした。」
「ありがとうございます。」
私の横でやっと立っていると言う感じのリサさんは力強く、そして、やっと笑顔を見せた。
「次の合格者は、花咲愛花さん。」
「うそ!」
花咲さんは驚きで口を抑えてビックリした顔をしている。
ゆっくりと歩いて前に出て来た。
「おめでとう。」
私は花咲さんの手を取った。
「花咲さん。
おめでとうございます。
あなたの良いところはその個性的な歌声ですね。
ダンスはあまり得意では無さそうですが、あなたの声はこれからの可能性を大きく感じました。」
「ありがとうございます。」
まだ信じられないような表情で後ろを見たり笑ったり、涙を流したりで忙しい感じだ。
「4人目の合格者は、神野公香さん。」
名前を呼ばれて神野さんは涙が溢れ出ていた。
そして、ゆっくりと前に出てくる。
「おめでとう。」
私は神野さんの手を取ったが、他の2人と違って凄く手が震えていた。
私の選考とは違う人が選ばれた。
それは仕方ない。
神野さんも気になる所ではあったが、歌唱力に問題がある。
ダンスは凄く良くて、清楚で美人なので勿体ないとは思った。
「神野さん。
おめでとうございます。
あなたは歌唱力に難ありですね。
自分でも自覚してると思います。
今回の合格ポイントはダンスが素晴らしいという事。
それだけです。
今後、歌唱力が課題となりますので、頑張ってください。」
「ありがとうございます。」
深く頭を下げて泣いている。
「それでは、最後の合格者になります。
最後は本当に悩みました。
全員合格にしてあげたいと思うくらいに。
ですが、悩んだ末決めました。
5人目の合格者は、……須藤美沙希さん。」
「え?」
ミサさんが選ばれた。
ビックリして、ミサさんはその場に崩れ落ちた。
私は駆け寄って手を差し伸べて立たせると前に歩いていく。
「須藤美沙希さん。
おめでとうございます。
どうしてあなたを選んだかと言うとレッスン中やダンスの稽古、それにチームでの行動などを見させて頂いて、本当に皆んなに声を掛けていた。
恐らく周りのチームメイトも気が付いていない程自然に。
これは誰でも出来ることではない。
実力は他の4人より劣るとは思います。
ですが、これから頑張れば、あなたはこのデビューメンバーの支柱になれる存在だと思います。
頑張ってください。」
「はい。
ありがとうございます。」
私とミサさんは抱き合って喜んだ。
だが、選ばれなかった人達は俯いたまま泣いている人もいる。
私達がかける言葉を躊躇うほど。
「私達の分まで頑張りなさいよ!」
その中でも大きな声で叫んだのはマナさんだ。
涙を流していたが、赤くなった目で精一杯の笑顔を見せてくれた。
私とミサさんはその笑顔に救われた。
そして、マナさんやアカリさんと抱き合ってこれまでの頑張りを抱きしめあって讃え合った。
不合格者の人達はスタッフに案内されてステージから降りて部屋から出て行った。
「さて、この5人でこれからデビューに向けて練習や行動を共にしてもらいます。
今日は疲れたでしょう。
明日詳しく話しますので、今日は特別にスイートルームを取ったので、その部屋でデビューメンバー同士話すなりしてもらって親睦を深めて下さい。
食事は後で連絡します。
それでは、部屋に香山くんが案内しますので、移動して下さい。」
スイートルームが用意されているとは豪華だ。
まだ他のチームだった3人とは面識しか無い。
どんな人達なのか楽しみだ。
そして、スイートルームに案内された。
窓からは街の夜景が見えて素敵な部屋だ。
この場所でそれぞれのチームが歌とダンスを駆使してパフォーマンスを披露する。
そして、各チームが順番にステージに上がってマーサさんやジェーンさんご見つめる中、パフォーマンスを披露した。
私達も今までやって来たことの全てを出し切った。
パフォーマンスもシンクロ率も思った以上に良かった。
ステージ下でテーブルの椅子に座ってマーサさんとジェーンさんが厳しい表情で見ていた。
それだけでも緊張ものだ。
全チームのパフォーマンスが終わると、30分程の休憩があり、その間マーサさん達がパフォーマンスの審査に入る為別室に移動した。
その間、皆ステージ上で待つことになった。
何人かは会話をしていたが、緊張のあまり顔は強ばり考え事をする者や、何も話さず黙って待つ者様々だ。
そして、30分が過ぎてステージ下にマーサさん達が帰ってきた。
これから審査の結果が伝えられる。
審査の結果、私達のAチームは2位。
Bチームが1位となった。
その結果がデビューとは直結する事はないが、負けた事は悔しい。
そして、マーサさんから総評とデビューメンバーに関する話が始まる。
私達はステージの上に並んで、神妙な面持ちで待っていた。
「皆さんお疲れ様でした。
3チームともこの数週間で見違えるようなパフォーマンスでした。
特にBチームはシンクロ率も素晴らしい。
今回の審査でデビューメンバーを決めるつもりはなかったのですが、ジェーンさんとも話し合った結果。
今回の審査でデビューメンバーを決める事にしました。
その理由として、今回の審査で、ある程度実力やこれからの伸び代であったり、皆さんの個々の能力やアイドル性などが見えて来ましたので、これ以上は審査をする必要が無いと判断しました。
今回落選した方は別のオーディションもあると思いますので、今後の活躍を楽しみにしております。
それでは、ジェーンさんからも総評頂きましよう。」
マーサさんが手に持っていたマイクをジェーンさんに手渡した。
「はい。
皆さんお疲れ様でした。
この数週間、本当にレッスンやボイストレーニングや筋力強化など大変だったと思います。
その頑張りが出せた人、本番で今一つ実力が出せながった人。
様々だと思います。
実は審査自体はこの合宿が始まった日からずっと行われていて、皆さんの合宿に対する姿勢であったり、レッスンの様子、部屋での暮らし方や、様々なものが審査対象になってました。」
まさか合宿が始まって直ぐから審査が始まっていた事に全員が動揺を隠せない状態となり、各々が騒ついて冷静さを失っている。
「だから、この審査のステージだけを見て判断したのではありません。
何故かと言うと勿論本番でいつも以上に力を発揮する事も大事ですが、これからデビューしてアーティストとして仕事をしていくうえでの大事な事もあります。
そう言う事も加味して審査させて頂きました。
マーサさんも私も非常に悩みました。
皆さん本当に素敵な女性ばかりで意見が分かれた人もいます。
それでも決めなくてはいけませんので、悩んだ結果をお伝えします。」
総評が終わるとマイクをマーサさんに戻した。
マイクを受け取ったマーサさんは恐らく審査の結果で決まったであろうメンバーの名前が書かれている紙を手に取ると全員が息を呑む緊張した空気感となった。
「はい。
それでは、合格者を発表します。
先ずは1人目は楢崎詩織さん。」
名前が呼ばれた瞬間皆んなから拍手が起こった。
不自然だが、私は知っていたのでどうリアクションを取るべきか迷った末、少し驚いた顔をして会釈して前に出た。
「正直、詩織さんは我々の中で早い段階で合格だとなっていました。
その理由は皆さんの反応を見れば分かると思いますが、パフォーマンス力も歌唱力もずば抜けて凄い。もうプロとしてデビューしていないのが不思議なくらいな実力です。」
皆んなから沢山の拍手が巻き起こった。
私も皆んなの方向いて深く頭を下げてお礼を言った。
「それでは、2人目の合格者です。
リサ・藍沢さん。」
名前が呼ばれた瞬間リサさんはその場に座り込んでしまった。
恐らく緊張がマックスになっていたのだろう。
隣に居たミサさんが心配そうに声をかけた。
涙を流してぐしゃぐしゃの表情になりながら立ち上がると前に歩き始めた。
「おめでとう。」
私は声をかけて手を差し伸べるとリサさんは頷いて私の手を取った。
私は彼女を抱きしめた。
「はい。
リサさん、おめでとうございます。
リサさんも合宿の様子やレッスンの様子、総合的に見させて頂きましたが、本当に真面目で熱心に取り組んでいて、ステージでも他を圧倒する輝きを持っている。
そこに私もジェーンさんも満場一致で合格の意見でした。」
「ありがとうございます。」
私の横でやっと立っていると言う感じのリサさんは力強く、そして、やっと笑顔を見せた。
「次の合格者は、花咲愛花さん。」
「うそ!」
花咲さんは驚きで口を抑えてビックリした顔をしている。
ゆっくりと歩いて前に出て来た。
「おめでとう。」
私は花咲さんの手を取った。
「花咲さん。
おめでとうございます。
あなたの良いところはその個性的な歌声ですね。
ダンスはあまり得意では無さそうですが、あなたの声はこれからの可能性を大きく感じました。」
「ありがとうございます。」
まだ信じられないような表情で後ろを見たり笑ったり、涙を流したりで忙しい感じだ。
「4人目の合格者は、神野公香さん。」
名前を呼ばれて神野さんは涙が溢れ出ていた。
そして、ゆっくりと前に出てくる。
「おめでとう。」
私は神野さんの手を取ったが、他の2人と違って凄く手が震えていた。
私の選考とは違う人が選ばれた。
それは仕方ない。
神野さんも気になる所ではあったが、歌唱力に問題がある。
ダンスは凄く良くて、清楚で美人なので勿体ないとは思った。
「神野さん。
おめでとうございます。
あなたは歌唱力に難ありですね。
自分でも自覚してると思います。
今回の合格ポイントはダンスが素晴らしいという事。
それだけです。
今後、歌唱力が課題となりますので、頑張ってください。」
「ありがとうございます。」
深く頭を下げて泣いている。
「それでは、最後の合格者になります。
最後は本当に悩みました。
全員合格にしてあげたいと思うくらいに。
ですが、悩んだ末決めました。
5人目の合格者は、……須藤美沙希さん。」
「え?」
ミサさんが選ばれた。
ビックリして、ミサさんはその場に崩れ落ちた。
私は駆け寄って手を差し伸べて立たせると前に歩いていく。
「須藤美沙希さん。
おめでとうございます。
どうしてあなたを選んだかと言うとレッスン中やダンスの稽古、それにチームでの行動などを見させて頂いて、本当に皆んなに声を掛けていた。
恐らく周りのチームメイトも気が付いていない程自然に。
これは誰でも出来ることではない。
実力は他の4人より劣るとは思います。
ですが、これから頑張れば、あなたはこのデビューメンバーの支柱になれる存在だと思います。
頑張ってください。」
「はい。
ありがとうございます。」
私とミサさんは抱き合って喜んだ。
だが、選ばれなかった人達は俯いたまま泣いている人もいる。
私達がかける言葉を躊躇うほど。
「私達の分まで頑張りなさいよ!」
その中でも大きな声で叫んだのはマナさんだ。
涙を流していたが、赤くなった目で精一杯の笑顔を見せてくれた。
私とミサさんはその笑顔に救われた。
そして、マナさんやアカリさんと抱き合ってこれまでの頑張りを抱きしめあって讃え合った。
不合格者の人達はスタッフに案内されてステージから降りて部屋から出て行った。
「さて、この5人でこれからデビューに向けて練習や行動を共にしてもらいます。
今日は疲れたでしょう。
明日詳しく話しますので、今日は特別にスイートルームを取ったので、その部屋でデビューメンバー同士話すなりしてもらって親睦を深めて下さい。
食事は後で連絡します。
それでは、部屋に香山くんが案内しますので、移動して下さい。」
スイートルームが用意されているとは豪華だ。
まだ他のチームだった3人とは面識しか無い。
どんな人達なのか楽しみだ。
そして、スイートルームに案内された。
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