トリプルクラッシュ ~3つの星の時空を越えた運命~

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第一部 地球編

33 一致団結

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 レッドマジシャン、タンク、トリックスター、ビーストソウル、スノーメロディー、ガントン、カーナ、サンストーン、テュールの九人はサハラ砂漠にいた

「本当にあるの?宇宙船なんか」

 スノーメロディーがそう言うとタンクとレッドマジシャンが力強く

「ある!」

 と言った



 遡ること数日前。タンクとトリックスターは宇宙船探しの話をしていた

「どうだ?手帳は」

「僕には無理ですね。あなたが無理なのに僕が簡単に解けるわけない」

「収穫なしか」

「いえ。メロディーがカーナの指輪を持ってました。レッドマジシャンから御守りとして貸してくれたと」

「調べたのか?」

「まだです。宇宙船を見つける鍵になると言ったら、一緒に捜索することを条件に見せてくれることになりました」

「そうか。こっちはサンストーンに暗号を教えてくれと頼んだら、勝負に勝ったらいいと言われた」

「思ったんですけど、タンク副隊長。マスターはみんなで協力して見つけて欲しいんじゃないんですか?戦士隊が一致団結するように」

「・・・そうかもしれんな。もう一度、サンストーンとカーナに掛け合ってみよう。お前はこの件について誰に喋ってくれてもいいから、何としても解読しろ」

 

 トリックスターはすぐさまビーストソウルの部屋のドアを叩いた

「騒々しいな!眠りの邪魔をする奴は殺すぞ!」

 ビーストソウルが部屋から寝間着姿で出てきた

「お前、最近眠れてるのか?」

「あぁ。ソーンさんのお陰でな」

「彼女の能力凄いよな。じゃなくて、お前の能力が必要だ」

「不必要に変身はしないぞ」

「才能の方の能力だ!」

「めんどくせ~」

 トリックスターはビーストソウルに手帳を見せた。円周率の解読方法も教え、しばらく待ってると

「一人じゃ無理だ」

「お前でもか?」

「一人では無理なんだ。あいつの知識も必要だ」

「彼女か。任せろ」

 その後、トリックスターはどこに着くか分からない行き先へ空間移動した



 ヒマラヤ山脈の奥地の寺院でレッドマジシャンとテュールは修行を行っていた。朝早く起きて、瞑想をして能力を溜めてから、エベレストの山頂まで走り登り、帰ってくるとまた瞑想。その繰り返しの日々を送っていた。そんなある日、レッドマジシャンとテュールが寺院の広間で瞑想をしていると、二人とも異変に気が付いた

「感じるか?」

「えぇ。誰かの気配を感じる。誰だろう?」

「俺たちを殺しに来た奴かもしれん」

「けど、気配は一人よ。それに私の部屋の方から」

「トリックスターか?」

「分からない。彼は今、世界を旅してる最中だと思うわ」

「やることはひとつだな」



 トリックスターがレッドマジシャンに預けておいたボールと場所をチェンジすると、誰もいない部屋に着いた

「レッドマジシャン?」

 トリックスターは周りを見渡した。部屋の中には、布団しかなく、それ以外何も置いていなかった。部屋の空気を嗅ぐと微かにレッドマジシャンの匂いがしていたのでトリックスターは安心した。彼女を捜そうと部屋の外に出るためドアを開けた瞬間、床に背中から打ち付けられた。首もとに跨がれて、口を押さえつけられたトリックスターは笑った

「やっぱりあなたね。トリックスター」

 レッドマジシャンがトリックスターから身を引いた

「ひどい歓迎だな」

「何しに来たの?緊急時以外は来ないかと思ってたけど」 

「力を貸して欲しい」

「あなたに?」

A.C.T アクトにだ」

「あの組織に戻ったの?旅は終わったんだ」
 
「説明するさ。地獄の旅の話や、ここに来た理由を」

 トリックスターは一通りの話をした。スノーメロディーと世界中を回ってたことや、マスターウェザーの暗号の事、ビーストソウルが君を呼んでることなど。話を聞き終わった後、彼女は

「宇宙船か。私も気になってたんだ。エイリアン達はどうやってこの星に来たんだろうって。マスターウェザーが知ってそうなことは何となく気づいてたけど」

「協力して。テュールさんもタンクが呼んでこいと」

「いいよ。暗号とか面白そうじゃん。それより、あなたはメロディーと旅をしたの?関係良くなった?」

「以前よりはお互いを理解し合えるようになったけど、以前よりも殺し合うようになったよ」



 その後トリックスターはテュールとレッドマジシャンを連れて本部に戻ってきた。タンクはテュールとカーナ、サンストーンを呼び出し、協力して欲しいことを伝え、トリックスターはビーストソウルの部屋にレッドマジシャンを連れていった

「ビーストソウル!久しぶり!」

「レッドマジシャン。これで三人揃ったな」

「感動の再会は、また今度やってくれ」

「それで、さっき言った暗号が書かれてる手帳は?」

 ビーストソウルが懐から取り出した

「それね。ちょっと見せて」

 ビーストソウルがレッドマジシャンに手帳を渡して、じっくり読み始めた。数分後

「なるほど、何で私が呼ばれたか分かった」

「解読できる?」

「三日頂戴。ビーストソウル手伝って」

 ビーストソウルの部屋にレッドマジシャンが入った。入り際

「三日間、誰も入れないで」

「お望みとあらば」

 それから三日間、レッドマジシャンとビーストソウルは部屋から一歩も出ずに、自分が持っている知識を存分に使い解読を始めた。トリックスターはその間、ビーストソウルの部屋の前に座り込み、誰か近づこうとあらば殺意丸出しで正座しながら待った。そして三日が過ぎて四日目の朝、二人がやつれた顔で出てきた

「解けたよ」

「手帳は?」

「いろいろあってバラバラになった」

 それだけトリックスターに言うと、二人はトリックスターにもたれ掛かるように倒れた

「寝ないでやったのか。お疲れ」



 トリックスターがタンクの部屋を訪れると、カーナとスノーメロディーがいた

「解けました」

「こっちも説得し終わった所だ」

 スノーメロディーが指輪を外して、タンクに渡した

「サンストーンは?」

「俺は副隊長だぞ!戦いに勝ったから、大丈夫だ。というより気迫に負けましたと言われた」



 サハラ砂漠でタンク、トリックスター、レッドマジシャン、ビーストソウル、カーナ、サンストーン、スノーメロディー、テュールの八人がA.C.T アクトの装甲車に乗っていた

「宇宙船の場所は、ガントンとサンストーンの持ってた暗号で分かった。二人それぞれ緯度と経度が答えだった」

「それでサハラ砂漠」

「もう一人呼んである」

 八人が装甲車から降りるとガントンがいた

「これで暗号を預かった、五人が集まったな」

「全員集まってこそ意味がある」

 ビーストソウルがそういった

「お前ら手帳返せ」

「あー。無理だ先輩」

「なぜ?」

「バラバラになった」

「どうすんだよ!この先」

「大丈夫ですよ副隊長。内容はビーストソウルと私の頭の中に保存してあるから」

「ということで、これから先は僕達に従ってください」

「装甲車ではなく歩いて向かいましょ」

 ということで九人は広大に広がるサハラ砂漠を歩いて移動することになった

「本当にあるの?宇宙船なんか」

 スノーメロディーがそう言うとタンクとレッドマジシャンが力強く

「ある!」

「メロディー。暑いの大丈夫か?」

 スノーメロディーだけ、異常に歩く速さが遅い

「何で装甲車降りたの?」

「装甲車で行くと、何かあった時に対処が遅れる」

「装甲車より私のことをどうにかしてよ!」

 それから一時間ほど歩いたらタンクが立ち止まった

「この辺りだ」

「何も無いけど」

 それを聞いたレッドマジシャンとビーストソウルが

「地下よ(だ)」

 と答えた

「テュール。どうにか砂を掘れる?」

「見よう見まねだが師の技を使ってみるか。『王者の吐息』」

 テュールは深く息を吸い込むと、突風を口から吹いた

「あれってマスターウェザーの技だろ?何故できるんだ?」

「マスターウェザーの場合は、風を凝縮したものを吹いてるが、彼は能力による肉体強化や体内で空気を無理やり凝縮して吹いてるんだと思う」

 九人の周りを砂が吹き荒れた。二分程吹き続けた結果。鉄板のようなものが見えてきた

「見えた。テュールもういいぞ。スノーメロディー!氷で砂を固めろ」

 スノーメロディーは砂を触り、掘った所の周りに氷の壁を造り、砂が入ってこないようにした。みんなが掘った所を滑り降りた。タンクが見えた金属物質を叩いて

「いけるかな?『チャージ』」

 タンクが鉄球を取り出し、破壊エネルギーを込め始めた

「『ゴッドブラスト』」

 破壊エネルギーを込めた鉄球を放った。金属に当たった鉄球は、少し凹ませ傷をつけるくらいで、破壊できてなかった

「嘘だろ!?フルでチャージしてみるか」

「いいえ。恐らく地球の物質ではないから、そんな簡単には破壊できないわよ。壊せないことはないけど、ちゃんと入り口を探しましょうか」

「兄弟。指輪を取り出せ」

「指輪?『解』」

 トリックスターが指輪を取り出すと指輪に付いてた宝石が光ってた

「おー!光ってる!」

「それも恐らく、地球の宝石ではないわ」

「指輪は入り口。どうなるかな?」

「まずは砂をどかさないと、入り口を見つけられないよ」

「いいや、指輪が光ったということは、入り口に近づくに連れて光が強くなり、離れると光が弱くなるはず。指輪を見れば入り口の方向が分かる」

 指輪の宝石を見ながら、砂を掘り進めていくと、魔方陣のような柄が描かれた近未来的な扉が現れた。九人が近づいた瞬間に扉が開いた

「うわっ!本当に開いた」

「中、真っ暗」

「技術が地球より進んでるのに、電気が無いとかないよね?」

 九人が扉の中を覗き込みながら、喋ってる

「大丈夫よ。その指輪についてる宝石が動力源だと手帳に書いてあったわ」

「そこまでの明かりはどうすんだよ。だいたいどこに指輪持ってけばいいのか分かるの?」

 トリックスターの言葉にサンストーンが

「両方とも私が解決してみせよう」

 サンストーンは懐から円盤を取り出し、円盤の中心をタッチした。すると、ホログラムが映し出された

「隊長にもらった地図だ」

「宇宙船の内部の?」

「迷わず、行けると言いたいが、地図を見る限り広すぎる」
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