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第二部 エリミア編

12 襲撃

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 フィオルが帰って、深夜にガルクとシュリオンは客室で就寝してた



 ガルクが目を覚めたのは、爆発音だった

「何だ!シュリオン起きろ!」

「起きてるわ!」

 家の防火システムが作動し、煙や消火剤で辺りが見えにくい

「フェーナは?」

「マズイ!」

 シュリオンが走り出そうとするのを、ガルクが止めた

「二人で行動するのは危険だ。唯一王の息子が二人とも死ぬのはヤバい。僕が行く。力貸せ」

 ガルクがシュリオンにいった

「分かった。負の感情で、お前を強化すればいいんだな」

「あぁ。爆発音が怖かったろ?フェーナやフェーナの家族が心配だろ?テロかもしれない」

 ガルクはシュリオンに対して、恐怖心を煽ってる

「いいぞ。十分だ!すごく、イライラするな!」

 負の感情を吸収したガルクは、雰囲気ががらりと変わった。ガルクは客室から、飛び出していった



 リビングは爆発で、散乱してる

「フェーナ!どこだ!お父さん!お母さん!返事を!これは!?」

 ガルクは気づいてしまった。それまで分からなかったが、人間の一部が灰になっているのを見つけた

「フェーナ?いや、何人もいる?フェーナとその家族、三人だけじゃない」

 外を見ると、またいくつかの死体があった

「防衛システムも壊されているが、機能してたな。何人で襲撃したんだ!」

 その時、物音が近くから聞こえた。音のする方にガルクが行ってみた。ガルクは身体を強化しているので、熱さや呼吸を続けられている

「フェーナ」

 瓦礫を退かすと、右半身に火傷を負ってるフェーナを見つけた

「気絶してる」

 フェーナを抱えようとしたら、家の中を光に照らされた

「治安維持局。フェルムスだ!」

 隊員達がボロボロの家に突入してきた

「二人確保。上に一人いるな」

 フェルムスは、三人を保護した。フェーナも、再生して火傷は治っている



 フェーナがずっと震えているのを見て、ガルクが喋りかけた

「フェーナ」

 フェーナは無反応だ

「フェーナ。僕らがついてる」

 ガルクがフェーナの手を握った瞬間に、フェーナは発狂した

「いや~!助けて!殺さないで!」

「フェーナ。僕だよ。ガルクだよ!」

 フェルムスの隊員達が、ガルクをフェーナから遠ざけた

「お前はガルク。もう一人はシュリオンだな。フェルムス隊長のアイリン・クルトナだ」

 クルトナ?ガルクはネオルノ先生が子孫はフェルムスで働いてる。と言ってたのを思い出した

「もしかして、ザルウィン・クルトナの子孫?」

「そうだ。今から、三人をフェルムス本部に連れて帰る」

 そう言うと、アイリン・クルトナは、ガルクに触れた
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