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第二部 エリミア編

13 フェルムス隊長。アイリン・クルトナ

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 ガルク達、三人は治安維持局のフェルムス本部に連れてこられた

「三人以外に生存者はいなかった。何があった?まぁ調べてるが」

「分かりません。シュリオンと客室で寝てたら、爆発音が・・・」

「誰か、他に人間を見なかったか?」

「見ませんでした。ただ、何人かの死体が」

「ほぅ。気付いたか。さすが、ガルーダの息子。と言うべきかな」

 その時、アイリン・クルトナ隊長のところに隊員がやって来た

「出ました」

「見せろ」

 ガルクとアイリン・クルトナ隊長がいた部屋の壁にホログラムが映し出された



 深夜に防衛システムが急にオンになった。それに、気付いた元老院メンバーのフェーナの父がリビングにやって来た。その間、庭では複数人と防衛システムが攻撃しあってる。フェーナの父は急いで、緊急システムを作動させた。緊急システムが作動したため、あんなに早くフェルムスが来れたのだろう。やがて、防衛システムが破られ、複数人が家に入ってきた。フェーナと母も、異変に気付きリビングに来た

「何者だ!」

「我らは神の使い。エリミア万歳!」

 そう言った男は、爆発した。そこで、映像が終わった

「今のは?」

「見ての通りテロだ。元老院メンバーだから狙われたのだろう」

「テロ組織?」

「まだ、公にされてないが、各地でテロを起こされてる。ちょうど、唯一王が誕生した辺りからな。警報が鳴りすぐに向かったが、遅かった。来ると信じてたろうに・・・」

「フェーナの様子は?」

「錯乱してる。面会者が誰かも分かっていない」

「シュリオンは?」

「彼は、ガルーダに連絡してもらってる」

「この映像を見たのは、僕だけ?」

「そうだ。君が、死体の数に気付いたからだ。だが、テロ組織も唯一王の息子が居たとは気づかなかったんだな」

「どうして?」

「気づいてたら、お前ら二人は死んでいる。今日の事は、公にしない。なんだったら、みんなから情報が得られたらフェルムスで記憶を消すが・・・」

「フェーナの記憶はお願いします」

「分かった。事件から事故の記憶に書き換える。お前はいいのか?」

「はい。僕、決めました。フェルムスに入隊します!」

「お前は、リンドルズ学校だな。待ってるぞ。入隊するには、分かってるな」

「50の科目で、良い成績を取る」

 会話は多くなくて良かった。アイリン・クルトナ隊長は分かってた。フェーナとその家族をあんな目に遇わせたテロ組織を壊滅させてやる。とガルクが思っていることに

「そうだ。あいつの記憶はどうする?決めていいぞ」

「誰?」

「あの家には、夕方までもう一人居たろ?」

「フィオルか。真実話してみて、様子見ましょう」
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