トリプルクラッシュ ~3つの星の時空を越えた運命~

設楽 件

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第二部 エリミア編

40 リッゾルの記憶

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 校長とリッゾルは、医務室の隣の部屋で話し出した

「校長。リッゾルって?」

「あなたは、リッゾルだと思いますか?」

「はい?記憶見て、犯人分かったんですよね」

「見なさい」

 校長は、机の上にリッゾルの記憶を映し出した

「真っ黒ですよ?」

「記憶が無いんですよ」

「一番最後の記憶は?」

 シュリオンに言われて、校長は少し手を動かした

「これです」

 その映像は、長期休暇の時に、家に帰って家族と居る映像だった。そして、そこで終わった

「は?これが、最後?」

「そうですよ。長期休暇が最後」

「そこから、記憶ないの?!」

「だから、そうですよ。フェルムスはパニックです」

「リッゾルの家族は?」

「確認中です。ところで、フェーナを部屋に連れていきなさいと言った理由が分かりますか?」

「いえ」

「彼女は、好奇心が強い上、能力を使っています。知ってはいけない情報もあるから、来てほしくなかったのです」

「なるほど・・・」

「絶対に彼女の前で、事件の事を考えないように!校長室では、危なかったですよ。大人は大丈夫ですが、あなたとガルクは、フェーナの両親の死の真相を考えてましたよね?」

「はい。すいません」

「幸い。フェーナはあの時、能力を使わなかったから良いものの、軽率ですよ」

「すいません」

「フェーナには、後で事件の少ししか話しません。絶対にフェーナの前では、違うことを考えなさい」

「分かりました」

「ガルクと交代しなさい」

 シュリオンは部屋から出ていき、ガルクが入ってきた

「ガルク。リッゾルの記憶を見なさい」

 シュリオンと同様、真っ黒な映像を見せられた

「真っ黒ですよ?」

「流石、双子」

「ん?記憶が無いんですか?」

「ほぅ。シュリオンとは違いましたか」

 また、校長は最後に残ってる記憶を見せた

「家族?長期休暇ですね」

「そうです」

「え?長期休暇から、記憶がないということは・・・」

「気づきましたか」

「もし、新学期から憑依されていたり。成り済まされていたら・・・」

「えぇ。リッゾルではなく、違う誰かと過ごしていましたね」

「それって、危険だったんじゃ?」

「もしかしたら、寝ている間に誰が殺されていたかもしれません」

「だけど、僕達は・・・」

「数年前のフェーナの事件から、特殊な部屋で生活させましたから」

「安全だった?」

「はい。爆弾などの武器も、リンドルズ学校に持ち込もうとするなら、新学期の手荷物検査で探知機が反応しますし。学校の材料で作成しようならば、防衛システムも気付きます」

「だから、空間移動妨害装置を・・・」

「フェーナをなぜ呼びたくなかったか分かりますか?」

「いえ」

「知ってはいけない情報を能力で知られたくないのですよ。彼女自身を苦しめるだけですから」

「なるほど」

「彼女と話すときは、テロの事やリッゾルの事を考えないように」

「分かりました」

「彼女ともう一人の男子生徒には、軽い情報しか話しませんから。十分、気を付けるように」
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