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第二部 エリミア編

66 唯一王への謀反

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 フェルムスでの仕事をガルク達三人は、文句言いながらちゃんとこなし。元老院メンバーになったシュリオンは、フェーナのサポートもあって、ちゃんとやっていた。しかし、ガルーダの事が面白く思ってない元老院が大陸間が同盟を結び、宣戦布告した

「おい!ガルク。シュリオン大丈夫なのか?」

 フィオルが、唯一王側と謀反側の今にも戦争が起こってもおかしくない状況を見て、ガルクに聞いた

「シュリオン?問題ない。あいつは、勝つ側についてる」

「勝つ?戦争を止めるのも、我々フェルムスの役目だろ?!」

「そうピリピリすんな。一触即発の状況だが、勝つのは父さんだよ。もちろん、戦争が起こってほしくはない。それは、父さんも同じだろ?だったら、手を打つと思うが・・・」

 ガルクは内心、不安だった。父が優秀なことは知っている。だが、優秀過ぎるため、この機会にエリミアの未来を邪魔する者を取り除くのではないかと

「だいたい、戦争が始まったら、我々は介入できないだろ?焦る状況じゃない」

「そうだ。フェルムスは独立機関。何者の圧も受けない」

 そこに、ドードルがやって来た

「何?戦争の話?」

「そう」

「僕らも、第三次勢力で乱入しようぜ!」

「ドードルって頭良いのに、飛んでるよね」

 フィオルはドードルが少し苦手だった。もちろん、勉学等は同等だから尊敬もしてる。だが、シュリオンやフェーナ、ガルクとは違うヤバさを感じていた

「いいね。ドードルは天才だよ!」

 ドードルの意見にガルクは乗ってしまった

「犠牲が増えるだけだ。冗談でもやめてくれよ」



 新元老院メンバーでの政治が始まって、まだ数年しか経っていないのに、結局戦争になってしまった

「やぁ、シュリオン」

「ガルク。久しぶりだな」

 戦場から遠く離れたシュリオンが代表の大陸で、シュリオンとフェーナ、ガルクは集まってた

「ガルク。いまいち状況が分かってないんだが、どうして反乱を起こしたんだ?」

 その質問はガルクも真意は分かっていなかった

「さぁ?父さんのこと嫌いなんじゃない?」

 ガルクがフェーナを見た

「合ってるけど。正確には、唯一王の政策が気に入らなかったのよ。反乱を起こした大陸は、農業が盛んだったり、水産業が盛んだったりと、今では貴重な資源で貿易等を行っていたの。だけど、唯一王の政策で、貴重な自分達の大陸の資源が安値で取引されるようになったわ」

「そうだったんだ。他の大陸は豊かになったが、その大陸は犠牲しかない」

「別に犠牲しかないわけではないわ。もちろん、恩恵もあった。ガルーダさんが、誰かが損だけする政策すると思う?」

 フェーナが双子を見た。しかし、二人とも父の仕事に興味がなく、分からなかった

「だけど、心境に変化があったのね。まさか、謀反を起こすなんて」

「大陸はあるけど。星の王に逆らうほど、何かを変えたいだね」

 その時、ガルクの元にスミから連絡が来た

「ガルク君。少し、相談聞いてくれない?」

「何ですか?」

「私、個人の意見は唯一王ガルーダさん側なんだけど。バンジャン大陸の人達は、反唯一王なのよね。どっちにつくべき?」

 フェーナが会話を聞いて、スミに話しかけた

「スミさん、私のこと覚えていますか?フェーナです」

「あっ!フェーナちゃん?!」

「良かった。私がアドバイスしますね。今は、何もしないで待機です。少し様子を見て、戦争で勝ちそうな方に参戦するんです」

「それ、卑怯じゃない?」

「いえ、立派に大陸のことを考えた結果です。シュリオンは唯一王側で参戦するので、もしかしたら敵対するかもしれませんね」

「参考にするわ。ありがとう」

 スミが連絡を切った。それと同時にフェーナは笑いだした
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