トリプルクラッシュ ~3つの星の時空を越えた運命~

設楽 件

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第二部 エリミア編

95 王の血を引く者 

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 ペネットを上手く使いシュリオンはアクトの猛攻を防ぐ

「ガルクをやれるチャンスなのに!」

 アクトはシュリオンの剣が自分の体に当たるギリギリで体を小さくした

「チッ!このテマニーの能力はサイズ変化か」

 その頃、ガルクはガルクで幻術と分かっていても激痛が体に流れてる感覚なので錯乱状態を通り越して危険だった

「おい、シュリオン!お互い能力解いて素の拳でやろうぜ!」

「結構だ!お前のことだから、能力を解くわけない!」

 アクトと戦いながら、シュリオンはガルクを見た。すると、ガルクは自分の方を真っ直ぐ見ており、自分が動けば、見えてないはずなのに視線が自分の方に動いている

「居場所はバレてるよな・・・」

 ペネットの形を剣から槍に変えた

「これなら?」

 シュリオンは槍をアクトに投げた。アクトはギリギリで攻撃を避けた

「それでいい」

 すると、シュリオンはガルクの背後に瞬間移動した。ガルクも背後に瞬間移動されたことは気づいたが、体が動くより先にシュリオンに蹴りを入れられた

「こんなもの!」

 ガルクは蹴りのダメージを無視して背後を見たが、そこにシュリオンは居なかった。シュリオンは、またアクトの所に戻って、投げた槍を取った

「瞬間移動。お前には出来ない力だ!」

「唯一王のみの力・・・。まぁ、ハンデと言ったところかな?」
 
「今、自分の方が優勢だと?」

「そうだろ?アクトに精一杯ではないか!」

 その後、シュリオンは瞬間移動を繰り返し、アクトとガルクを一人で相手した。ガルクは幻術にかかりながらも、能力の上限値が上がってる上に、感情吸収で肉体が強くなっている為、瞬間移動してくるシュリオンと同等なレベルだった。アクトは空を唯一翔べるのでシュリオンの攻撃は一回も当たっていなかったが、戦うこと自体が少なかった為、体力的に限界だった



 
 戦いは終盤になっていた。シュリオンはふらつきながらも、立っていた。ガルクはペネットで何ヵ所か傷を負わされていたが、致命傷は一つもなかった。アクトは翔んでいることすら限界のようで、ガルクの後ろで地面に降りていた

「シュリオン。お前、まだ瞬間移動に慣れてないだろ?肉体強化してるとはいえ、脳と体の動きが一致しなくなってきたんじゃないか?」 

 ふらつきながら立っているシュリオンは嘲笑った

「ガルク。お前こそ限界だろ?感情の起伏で精神は疲れ。俺の軍も相手してきたから、能力がそろそろ尽きただろ?ペットも疲れているようだぞ。その上、幻術にかかり続けてるからな・・・」

 兄弟ゲンカのラストはお互いに嘲笑った
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