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チリリンと普段に比べたら気忙しいドアベルの音を響かせてカフェの店内へ入ると、尚里はほうと息を吐いた。
漂うコーヒーの豆の匂いに、先ほどまでの出来事が遠ざかっていく気がする。
「おう尚里、バイト前に悪かったな」
カウンターの中から朗らかに声をかけてきた黒崎に、いつもの日常の光景だと尚里は腹の底から息を吐いた。
「はいこれ、頼まれてた本です」
「ありがとな」
カウンター越しに本を渡すと、黒崎が礼を言いながらほくほく顔でそれを受け取る。
中身をパラパラと眺める彼の表情は、尚里とは真逆のご機嫌だ。
「どうした?」
思わず先ほどのルキアージュを思い出し、わずかに眉を顰める。
「その国の偉い人が花嫁探してるって言ってましたよね」
「そうそう、外交以外にも精力的に各国を回ってるらしい。行動派だよな」
たしかに行動派ではあった。
初対面の尚里をホテルに連れて行く程度には。
それにしてもと思う。
マナを見たのは初めてだった。
(あれはちょっと凄かったな)
あんな力を持った人が四割もいるとは驚きだ。
「アルバナハルって宗教も盛んなんですか?」
ルキアージュの言葉を思い出しながら、尚里は顎に指を当てた。
彼の言い方を聞く限り、女神とやらを信仰していてルキアージュはその愛し子だという。
はっきり言って胡散臭かった。
「ああ、女神ナレージャロってのを信仰してる。国民みんな信仰心の厚い国だぞ」
「そうなんだ……」
「軍事司令官は御子さんでもあるらしい。支持率高いんだぞ」
はあと生返事を返しつつ尚里はルキアージュの言っていた言葉をそのまま話す黒崎に、からかわれてるんじゃなかったのだろうかと不安になる。
「その人の名前ってもしかして、ルキアージュとか言います?」
「あれ、俺教えたっけ?そうだよ、ルキアージュ・イシリス・ナレージャロ。御子はつねにこの名前らしい。家督制じゃないらしくてな、毎回バラバラの家柄から排出されてるそうなんだよ。凄いよなあ」
うんうんと知識を話すのが楽しそうな黒崎の言葉は途中から耳を素通りしていた。
尚里が聞いた国家機密とやらが本当なら、ルキアージュはつねにその名前で御子をしているということになる。
(そういえば、二人とも日本語上手だったな)
ペラペラと喋る黒崎を尻目に、そんなことを考えながらその日尚里は何度も溜息を吐いたのだった。
秋の終わりを象徴するような冷たい風が吹き始めるなか、尚里は相変わらず薄っぺらいシャツ一枚でバイト先へと足を進めていた。
ハッキリ言って寒い。
一応三千円で買った多少分厚い上着を持っているが、今頃から着ていたら冬の寒さに耐えられないと我慢している。
ボサボサのくせ毛が風でくしゃくしゃになるのを気にせずに、尚里は到着したカフェのドアを開いた。
「おはようござ」
「やっと来たー!」
挨拶を告げようとした尚里の声を、心底安堵したと言いたげな黒崎の声が遮った。
なんだなんだとそちらを見やれば。
「なんであんたがここにっ?」
見慣れたカウンターに銀髪をサラリと靡かせた美丈夫。
ルキアージュがスツールに腰かけて、にこりとこちらに笑みを向けていた。
相変わらず神々しさと豪奢な雰囲気がないまぜになっていて眩しい。
ルキアージュの傍らにはフルメルスタが直立不動で立っている。
「仕事を邪魔するのは本意ではないので、お客として来ました」
言い分にあんぐりと口が開いてしまう。
昨日一日だけの不思議な体験と思っていたのに。
「店内に驚きました。我がアルバナハルの写真や記事がこんなにあるなんて」
所狭しと飾られているアルバナハル関連のものは黒崎のコツコツとネットなどで集めた産物だ。
壁際の一角には、昨日尚里が受け取ってきた本と一緒に黒崎のアルバナハルコレクションのファイルなどが並べられている。
「まさかアルバナハル国の人に俺の店に来ていただけるなんて夢のようです。いつかあなた達の国に行ってみるのが夢なんですよ!」
感無量と言わんばかりにまくし立てながら、黒崎が両手を握りしめて目をキラキラさせている。
心なしか頬も興奮で紅潮していた。
「光栄です」
ルキアージュの唇が完璧な角度で笑みを形作る。
「いやあ、こんないい日はないなあ!」
ウキウキとしながらも、呆然と立ちすくんでいる尚里に黒崎は聞いたぞと視線を投げかけてきた。
「お前、花嫁らしいじゃないか」
爆弾発言だ。
まさか黒崎にそんなことを言っていたとは思わず。
「そんなんじゃない!何かの間違いだ」
反射的に言い返していた。
「とまどうのはわかります」
あまり困っているふうでもないルキアージュのなだめる言葉に、とまどいまくるに決まっていると口にしようとしたけれど。
「日本語お上手なんですね」
それより早く黒崎が口を開いた。
けれど、それは自分も疑問に思ったなとふと口をつぐんだ。
「どこに花嫁がいるかわからなかったので、習得できる言語はあらかた習得しました。護衛を兼ねている彼も同様です」
ルキアージュの言葉にフルメルスタへ目線をずらすと、小さく目礼された。
結構な努力がなければ多言語習得なんて無理だろうにと関心していたら、黒崎がひょいと親指で尚里を示した。
「こいつも英語とアルバナハル語はペラペラですよ」
「それは本当ですか?」
透き通った青い瞳を向けられ、尚里は一応とぎこちなく答えた。
バイトを始めた当初から黒崎に英語を習っていたのだけれど、ついでだからといつ使うかもしれないアルバナハル語まで叩き込まれたのだ。
使う機会が巡ってきそうで微妙な気持ちになる尚里だ。
けれどそんな尚里の心中などわからないルキアージュは。
「なんたる僥倖」
カタリと長すぎて持て余していた足で立ちあがり、尚里の方へと歩を進めた。
すぐ目の前に来たルキアージュに、思わず顔面の眩しさに目線をさっと逸らしてしまう。
けれど、昨日されたようにそっと右手を取られた。
「ぜひ一緒に国に来てもらえませんか?」
そのまま手の甲へ口づけをひとつ。
「うわああ!」
思わずバッと手を振り払うと簡単に放してくれた。
思わず左手で口づけられた右手を隠してしまう。
「へ、へんなことするなよ」
思わず声が裏返る。
ルキアージュは一瞬キョトリとした表情を浮かべたけれど、楽しそうに小首をかたむけた。
肩で切り揃えられた銀糸がサラリと揺れる。
「ぜひ旅行にいらしてください」
柔らかい感触の残る右手に狼狽えながらも、ルキアージュの提案に尚里は旅行?と首を傾げた。
「一度国を見て、私を知ってほしいのです。そのうえであなたの信頼を得たい」
思わぬ言葉に尚里が何か言う前に。
「そしてゆくゆくは花嫁として迎えたいのです」
昨日と同じことを言われて、ひえっと口の中で小さく悲鳴が零す。
「スゴイな尚里!」
黒崎が興奮したように鼻息を荒くしているけれど、尚里はそれどころではない。
「花嫁って……!男同士だぞ」
無理だろといわんばかりに言い放ったけれど、ルキアージュは一度まばたいただけだった。
「同性婚は当たり前ですよ」
「す、すすんでる……」
ガクリと肩が落ちる。
それならば性別など関係ないだろうけれど、それでいいのだろうか。
女の方がいいんじゃあとかグルグルしていると、黒崎が苦笑を浮かべた。
「今日はもう帰っていいから」
「いや、でも」
今日の夜番は尚里だ。
片付けをして店を閉めなければ。
そんな尚里の気持ちを見透かしたように、黒崎は顎髭に手を当てた。
「今日は臨時休業だ。俺も閣下にお聞きしたアルバナハルのことを、ゆっくりまとめたいからな」
「ああそう……」
そっちが理由かと、嘆息する尚里だった。
「送ります」
当然のように口にしたルキアージュの言葉に、フルメルスタが店を出ていく。
送るということは車の用意でもしに行ったのだろう。
「いや、いらない」
キッパリと言い切る。
曖昧な返事をしていては流されるおそれがあると確固たる意思で拒絶した。
しかし。
「もう少し一緒にいたいのです」
糖蜜みたいな眼差しで見つめられて、尚里は簡単に動揺した。
愛され慣れてない自分にとって、この男は毒だと頭の隅で警報が鳴り響く。
けれど、行きましょうと背中に手を添えられエスコートをする男にあうあうと口を開閉するばかりで、結局カフェの前の道路へつけられた黒塗りの高級車に乗り込んでしまっていた。
肩越しに振り返ると、閉まっていくカフェのドアの隙間から親指をグッと立てた黒崎が見えて、若干イラッとした尚里だ。
漂うコーヒーの豆の匂いに、先ほどまでの出来事が遠ざかっていく気がする。
「おう尚里、バイト前に悪かったな」
カウンターの中から朗らかに声をかけてきた黒崎に、いつもの日常の光景だと尚里は腹の底から息を吐いた。
「はいこれ、頼まれてた本です」
「ありがとな」
カウンター越しに本を渡すと、黒崎が礼を言いながらほくほく顔でそれを受け取る。
中身をパラパラと眺める彼の表情は、尚里とは真逆のご機嫌だ。
「どうした?」
思わず先ほどのルキアージュを思い出し、わずかに眉を顰める。
「その国の偉い人が花嫁探してるって言ってましたよね」
「そうそう、外交以外にも精力的に各国を回ってるらしい。行動派だよな」
たしかに行動派ではあった。
初対面の尚里をホテルに連れて行く程度には。
それにしてもと思う。
マナを見たのは初めてだった。
(あれはちょっと凄かったな)
あんな力を持った人が四割もいるとは驚きだ。
「アルバナハルって宗教も盛んなんですか?」
ルキアージュの言葉を思い出しながら、尚里は顎に指を当てた。
彼の言い方を聞く限り、女神とやらを信仰していてルキアージュはその愛し子だという。
はっきり言って胡散臭かった。
「ああ、女神ナレージャロってのを信仰してる。国民みんな信仰心の厚い国だぞ」
「そうなんだ……」
「軍事司令官は御子さんでもあるらしい。支持率高いんだぞ」
はあと生返事を返しつつ尚里はルキアージュの言っていた言葉をそのまま話す黒崎に、からかわれてるんじゃなかったのだろうかと不安になる。
「その人の名前ってもしかして、ルキアージュとか言います?」
「あれ、俺教えたっけ?そうだよ、ルキアージュ・イシリス・ナレージャロ。御子はつねにこの名前らしい。家督制じゃないらしくてな、毎回バラバラの家柄から排出されてるそうなんだよ。凄いよなあ」
うんうんと知識を話すのが楽しそうな黒崎の言葉は途中から耳を素通りしていた。
尚里が聞いた国家機密とやらが本当なら、ルキアージュはつねにその名前で御子をしているということになる。
(そういえば、二人とも日本語上手だったな)
ペラペラと喋る黒崎を尻目に、そんなことを考えながらその日尚里は何度も溜息を吐いたのだった。
秋の終わりを象徴するような冷たい風が吹き始めるなか、尚里は相変わらず薄っぺらいシャツ一枚でバイト先へと足を進めていた。
ハッキリ言って寒い。
一応三千円で買った多少分厚い上着を持っているが、今頃から着ていたら冬の寒さに耐えられないと我慢している。
ボサボサのくせ毛が風でくしゃくしゃになるのを気にせずに、尚里は到着したカフェのドアを開いた。
「おはようござ」
「やっと来たー!」
挨拶を告げようとした尚里の声を、心底安堵したと言いたげな黒崎の声が遮った。
なんだなんだとそちらを見やれば。
「なんであんたがここにっ?」
見慣れたカウンターに銀髪をサラリと靡かせた美丈夫。
ルキアージュがスツールに腰かけて、にこりとこちらに笑みを向けていた。
相変わらず神々しさと豪奢な雰囲気がないまぜになっていて眩しい。
ルキアージュの傍らにはフルメルスタが直立不動で立っている。
「仕事を邪魔するのは本意ではないので、お客として来ました」
言い分にあんぐりと口が開いてしまう。
昨日一日だけの不思議な体験と思っていたのに。
「店内に驚きました。我がアルバナハルの写真や記事がこんなにあるなんて」
所狭しと飾られているアルバナハル関連のものは黒崎のコツコツとネットなどで集めた産物だ。
壁際の一角には、昨日尚里が受け取ってきた本と一緒に黒崎のアルバナハルコレクションのファイルなどが並べられている。
「まさかアルバナハル国の人に俺の店に来ていただけるなんて夢のようです。いつかあなた達の国に行ってみるのが夢なんですよ!」
感無量と言わんばかりにまくし立てながら、黒崎が両手を握りしめて目をキラキラさせている。
心なしか頬も興奮で紅潮していた。
「光栄です」
ルキアージュの唇が完璧な角度で笑みを形作る。
「いやあ、こんないい日はないなあ!」
ウキウキとしながらも、呆然と立ちすくんでいる尚里に黒崎は聞いたぞと視線を投げかけてきた。
「お前、花嫁らしいじゃないか」
爆弾発言だ。
まさか黒崎にそんなことを言っていたとは思わず。
「そんなんじゃない!何かの間違いだ」
反射的に言い返していた。
「とまどうのはわかります」
あまり困っているふうでもないルキアージュのなだめる言葉に、とまどいまくるに決まっていると口にしようとしたけれど。
「日本語お上手なんですね」
それより早く黒崎が口を開いた。
けれど、それは自分も疑問に思ったなとふと口をつぐんだ。
「どこに花嫁がいるかわからなかったので、習得できる言語はあらかた習得しました。護衛を兼ねている彼も同様です」
ルキアージュの言葉にフルメルスタへ目線をずらすと、小さく目礼された。
結構な努力がなければ多言語習得なんて無理だろうにと関心していたら、黒崎がひょいと親指で尚里を示した。
「こいつも英語とアルバナハル語はペラペラですよ」
「それは本当ですか?」
透き通った青い瞳を向けられ、尚里は一応とぎこちなく答えた。
バイトを始めた当初から黒崎に英語を習っていたのだけれど、ついでだからといつ使うかもしれないアルバナハル語まで叩き込まれたのだ。
使う機会が巡ってきそうで微妙な気持ちになる尚里だ。
けれどそんな尚里の心中などわからないルキアージュは。
「なんたる僥倖」
カタリと長すぎて持て余していた足で立ちあがり、尚里の方へと歩を進めた。
すぐ目の前に来たルキアージュに、思わず顔面の眩しさに目線をさっと逸らしてしまう。
けれど、昨日されたようにそっと右手を取られた。
「ぜひ一緒に国に来てもらえませんか?」
そのまま手の甲へ口づけをひとつ。
「うわああ!」
思わずバッと手を振り払うと簡単に放してくれた。
思わず左手で口づけられた右手を隠してしまう。
「へ、へんなことするなよ」
思わず声が裏返る。
ルキアージュは一瞬キョトリとした表情を浮かべたけれど、楽しそうに小首をかたむけた。
肩で切り揃えられた銀糸がサラリと揺れる。
「ぜひ旅行にいらしてください」
柔らかい感触の残る右手に狼狽えながらも、ルキアージュの提案に尚里は旅行?と首を傾げた。
「一度国を見て、私を知ってほしいのです。そのうえであなたの信頼を得たい」
思わぬ言葉に尚里が何か言う前に。
「そしてゆくゆくは花嫁として迎えたいのです」
昨日と同じことを言われて、ひえっと口の中で小さく悲鳴が零す。
「スゴイな尚里!」
黒崎が興奮したように鼻息を荒くしているけれど、尚里はそれどころではない。
「花嫁って……!男同士だぞ」
無理だろといわんばかりに言い放ったけれど、ルキアージュは一度まばたいただけだった。
「同性婚は当たり前ですよ」
「す、すすんでる……」
ガクリと肩が落ちる。
それならば性別など関係ないだろうけれど、それでいいのだろうか。
女の方がいいんじゃあとかグルグルしていると、黒崎が苦笑を浮かべた。
「今日はもう帰っていいから」
「いや、でも」
今日の夜番は尚里だ。
片付けをして店を閉めなければ。
そんな尚里の気持ちを見透かしたように、黒崎は顎髭に手を当てた。
「今日は臨時休業だ。俺も閣下にお聞きしたアルバナハルのことを、ゆっくりまとめたいからな」
「ああそう……」
そっちが理由かと、嘆息する尚里だった。
「送ります」
当然のように口にしたルキアージュの言葉に、フルメルスタが店を出ていく。
送るということは車の用意でもしに行ったのだろう。
「いや、いらない」
キッパリと言い切る。
曖昧な返事をしていては流されるおそれがあると確固たる意思で拒絶した。
しかし。
「もう少し一緒にいたいのです」
糖蜜みたいな眼差しで見つめられて、尚里は簡単に動揺した。
愛され慣れてない自分にとって、この男は毒だと頭の隅で警報が鳴り響く。
けれど、行きましょうと背中に手を添えられエスコートをする男にあうあうと口を開閉するばかりで、結局カフェの前の道路へつけられた黒塗りの高級車に乗り込んでしまっていた。
肩越しに振り返ると、閉まっていくカフェのドアの隙間から親指をグッと立てた黒崎が見えて、若干イラッとした尚里だ。
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