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唇をあわせながら、遠伊の手が濡れたシャツの上から体の形を確かめるように手の平で辿っていく。
その手の感触にびくりと体を震わせていると、性急にズボンの前をくつろげられた。
「あ、や」
唇が離されないまま、大きな手が下着の上から理斗の性器を撫で上げる。
「んゃ」
そんなところを触られた経験などないし、そもそも自分でもあまり触ったことはない。
あの家でそんなことをできる空間などなかった。
「や、んぁ、ああっ」
触られるたびに形を変えていくのがわかって、いたたまれない。
下着はきっと恥ずかしい染みが出来ているだろう。
下半身に熱が溜まっていくのに唇は解放してくれなくて、クラクラとしてくる。
なのに唇から差し出される唾液をためらいなく喉へと呑み込めば、遠伊が笑う気配がした。
鈴花にどれだけのことをしたんだと言われたことを思い出す。
今までよりあきらかに濃厚だ。
また霊力が上がったりするのだろうかとぼんやりする頭で考えていると、唇を離された。
「私のことだけ考えて」
よそ事を考えていたことに気づいたらしい。
遠伊が不服そうに顔を覗き込んでくる。
思わず笑ってしまいそうになったけれど、それは出来なかった。
遠伊の手が下着を引き下げたのだ。
「ひゃっまって」
「待たない」
間髪入れずに返したかと思うと、遠伊が膝をついた。
何をするのかと赤く染めた目尻のまま見下ろした瞬間、じゅぷりとその薄く形のいい唇に性器を含まれた。
「やああ、あ、ああっ」
温かい粘膜に腰が引けそうになるけれど、遠伊の手がそれを許さない。
腰を固定されて、白皙の美貌が何のためらいもなく顔を埋めている。
とても見ていられなくて、理斗はぎゅっと目をつぶった。
浴室に恥ずかしいくらいに遠伊が理斗の性器をしゃぶる音がこだまする。
目を閉じたせいでその音と自分の声が気になってしょうがない。
耳を震える手で塞ぐと、遠伊の口淫が咎めるように激しくなった。
「や、まって、でる、でちゃうから」
「出していい」
じゅっと強く吸われた瞬間、理斗は腰を大きく震わせて吐精した。
ごくりとと遠伊の喉が鳴るけれど、気にする余裕がない。
がくがくと震える足を遠伊が支えているから、なんとか立てている状況だった。
「や、たって、られな」
へたりこみそうになると、立ち上がった遠伊に抱き上げられた。
さっさと脱衣所に連れ出されて、おざなりに遠伊が浴衣を着るとまた抱き上げられて廊下へと出る。
そのままどちらかの部屋へ行くのかと思ったら、一番近くの部屋の襖を遠伊は開けた。
あれと思ったのは一瞬で、すぐに理斗はいたたまれず真っ赤になった。
部屋のなかに布団が一組だけ敷いてある。
その枕元には漆塗りの小箱。
使用人が準備したのだろうか。
何で、とかいつのまに、と混乱と羞恥でグルグルしているあいだに理斗は布団へと横たえられた。
ふかふかの布団に下ろされたのも束の間、濡れている服をもどかしげに脱がされる。
裸にされると熱の籠った眼差しで全身を舐めつくされて、はくりと喉が震えた。
ばさりと適当に着ていた浴衣を遠伊が脱ぎ捨てると、覆いかぶさってくる。
裸の胸が合わさると、早鐘を打つ心臓の音が聞こえてしまわないかと思った。
「私と交わっても精液を中に出さなければ、さしたる影響はない。安心して」
「それってキスのときみたいに我慢してたってことだよな。俺のせい?」
眉を下げると唇を啄まれた。
「違う。私が自分の欲だけで君に無理強いしたくなかったから」
「……無理強いじゃないからな」
自分もしたいとまでは言えなくて精一杯の言葉を言うと、遠伊が柔らかく目尻を下げた。
「うん、嬉しい」
心底嬉しそうに、笑う。
手を伸ばして頬に触れると、その手を取られて手の平へと唇を落とされた。
そのまま顔を下げ、首筋や胸元を唇が這っていく。
そのたびに背が跳ねるのを止められなかった。
手が腰のラインを撫でたかと思うと、再び性器へと指を絡められる。
「んんっ」
先ほどの刺激を思い出してしまい腰が無意識に揺れた。
すぐに兆した下半身への刺激に息が上がって、視界が涙で潤むのが止められない。
性器をあやされ、また絶頂を迎えそうになったら遠伊の手が離れた。
「ゃあ、なんで」
もう少しでイケそうだったのに。
煮立った頭で泣き言を言うと、あやすように額にキスをされて遠伊が枕元の小箱に手を伸ばした。
その中には、丸いやはり漆塗りのケースが出てくる。
なんだろうと思っていると、蓋を開けた遠伊の手が中に入っていたクリームをすくい取った。
その手が性器のもっと奥。
後孔に伸ばされた瞬間、用途を理解して恥ずかしくなる。
使用人の用意のよさに、悲鳴を上げそうだった。
「んんっ」
馴染ませるように撫でていた指先がつぷりと挿入される。
違和感はあるけれど、気持ちが悪くはない。
「痛みは?薬の成分が入っているから大丈夫とは思うけれど」
「へ、いき」
はふはふとなんとか息を吐けば、なだめるように顔や胸元にキスが落ちてくる。
そのあいだにも指が増やされ、じわじわと水位が上がるように快感が腰に溜まっていく。
遠伊に雅敏に反応してしまう場所を探り当てられたときには、理斗は感じすぎて泣きじゃくってしまっていた。
「も、やだ、これいじょう、さわられたらおかしくなる」
ぐすぐすと鼻を鳴らせば、遠伊はすまないとキスをしたけれど全然悪いと思っているようには見えない。
「挿れるから、力を抜いて」
ひたりと後孔に熱いものが当てられて、理斗は体を震わせた。
緊張する体に、なんとかしようと遠伊に手を伸ばせばぎゅっと抱きしめられる。
その体温にほっと息を吐くと、ぐぐっと熱い塊が侵入してきた。
「ひっんぅ」
「息をして」
薬のおかげか痛みはない。
あやかしって凄いなんて見当違いのことが脳裏に一瞬よぎったけれど、押し込められる熱にすぐに頭が煮だって何も考えられなくなった。
「は、あ、ああ」
涙に滲んだ目で見上げる遠伊の眉が寄っている。
普段澄ました顔で汗の一滴もかかない男の快感をこらえるような顔は、とても心臓に悪かった。
ぽつりぽつりと遠伊の汗が落ちてくることさえ感じ入ってしまう。
遠伊の動きが止まったので、理斗はぐすりと涙を零しながらもその手を取って握りしめた。
「はいった?」
「うん、ありがとう」
握っていた手が逆に絡めとられて布団に縫いつけられる。
「ゆっくり動くから」
「ん」
宣言通りに緩やかな律動が始まると、理斗はひっきりなしに喘いだ。
声を抑えたくて口元に手をやろうとすれば、自由だった方も遠伊の手によって絡めとられてしまう。
「あ、やぁ、こえ、でちゃう」
「聞かせて」
少しずつ早くなる律動に、遠伊の息も荒くなる。
蒸気した頬は、白皙の美貌に壮絶な色気を浮かべていた。
「ん、んん、はっ、あ」
いつのまにかまた立ち上がっていた性器からはひっきりなしに先走りが零れている。
腰を送られるたびに体が熱くなって限界だった。
頭の中がはじける、と思った瞬間。
ずるりと遠伊の熱が引き抜かれて悲鳴が出た。
次いで腹の上に遠伊の熱いものが吐き出されて、その感触に理斗も身を震わせて達した。
腹に吐き出されたことに少し寂しく感じてしまったのは、遠伊には言えないなとぼんやり思いながら、再び熱いものが体に侵入してきた感触に溺れていった。
その手の感触にびくりと体を震わせていると、性急にズボンの前をくつろげられた。
「あ、や」
唇が離されないまま、大きな手が下着の上から理斗の性器を撫で上げる。
「んゃ」
そんなところを触られた経験などないし、そもそも自分でもあまり触ったことはない。
あの家でそんなことをできる空間などなかった。
「や、んぁ、ああっ」
触られるたびに形を変えていくのがわかって、いたたまれない。
下着はきっと恥ずかしい染みが出来ているだろう。
下半身に熱が溜まっていくのに唇は解放してくれなくて、クラクラとしてくる。
なのに唇から差し出される唾液をためらいなく喉へと呑み込めば、遠伊が笑う気配がした。
鈴花にどれだけのことをしたんだと言われたことを思い出す。
今までよりあきらかに濃厚だ。
また霊力が上がったりするのだろうかとぼんやりする頭で考えていると、唇を離された。
「私のことだけ考えて」
よそ事を考えていたことに気づいたらしい。
遠伊が不服そうに顔を覗き込んでくる。
思わず笑ってしまいそうになったけれど、それは出来なかった。
遠伊の手が下着を引き下げたのだ。
「ひゃっまって」
「待たない」
間髪入れずに返したかと思うと、遠伊が膝をついた。
何をするのかと赤く染めた目尻のまま見下ろした瞬間、じゅぷりとその薄く形のいい唇に性器を含まれた。
「やああ、あ、ああっ」
温かい粘膜に腰が引けそうになるけれど、遠伊の手がそれを許さない。
腰を固定されて、白皙の美貌が何のためらいもなく顔を埋めている。
とても見ていられなくて、理斗はぎゅっと目をつぶった。
浴室に恥ずかしいくらいに遠伊が理斗の性器をしゃぶる音がこだまする。
目を閉じたせいでその音と自分の声が気になってしょうがない。
耳を震える手で塞ぐと、遠伊の口淫が咎めるように激しくなった。
「や、まって、でる、でちゃうから」
「出していい」
じゅっと強く吸われた瞬間、理斗は腰を大きく震わせて吐精した。
ごくりとと遠伊の喉が鳴るけれど、気にする余裕がない。
がくがくと震える足を遠伊が支えているから、なんとか立てている状況だった。
「や、たって、られな」
へたりこみそうになると、立ち上がった遠伊に抱き上げられた。
さっさと脱衣所に連れ出されて、おざなりに遠伊が浴衣を着るとまた抱き上げられて廊下へと出る。
そのままどちらかの部屋へ行くのかと思ったら、一番近くの部屋の襖を遠伊は開けた。
あれと思ったのは一瞬で、すぐに理斗はいたたまれず真っ赤になった。
部屋のなかに布団が一組だけ敷いてある。
その枕元には漆塗りの小箱。
使用人が準備したのだろうか。
何で、とかいつのまに、と混乱と羞恥でグルグルしているあいだに理斗は布団へと横たえられた。
ふかふかの布団に下ろされたのも束の間、濡れている服をもどかしげに脱がされる。
裸にされると熱の籠った眼差しで全身を舐めつくされて、はくりと喉が震えた。
ばさりと適当に着ていた浴衣を遠伊が脱ぎ捨てると、覆いかぶさってくる。
裸の胸が合わさると、早鐘を打つ心臓の音が聞こえてしまわないかと思った。
「私と交わっても精液を中に出さなければ、さしたる影響はない。安心して」
「それってキスのときみたいに我慢してたってことだよな。俺のせい?」
眉を下げると唇を啄まれた。
「違う。私が自分の欲だけで君に無理強いしたくなかったから」
「……無理強いじゃないからな」
自分もしたいとまでは言えなくて精一杯の言葉を言うと、遠伊が柔らかく目尻を下げた。
「うん、嬉しい」
心底嬉しそうに、笑う。
手を伸ばして頬に触れると、その手を取られて手の平へと唇を落とされた。
そのまま顔を下げ、首筋や胸元を唇が這っていく。
そのたびに背が跳ねるのを止められなかった。
手が腰のラインを撫でたかと思うと、再び性器へと指を絡められる。
「んんっ」
先ほどの刺激を思い出してしまい腰が無意識に揺れた。
すぐに兆した下半身への刺激に息が上がって、視界が涙で潤むのが止められない。
性器をあやされ、また絶頂を迎えそうになったら遠伊の手が離れた。
「ゃあ、なんで」
もう少しでイケそうだったのに。
煮立った頭で泣き言を言うと、あやすように額にキスをされて遠伊が枕元の小箱に手を伸ばした。
その中には、丸いやはり漆塗りのケースが出てくる。
なんだろうと思っていると、蓋を開けた遠伊の手が中に入っていたクリームをすくい取った。
その手が性器のもっと奥。
後孔に伸ばされた瞬間、用途を理解して恥ずかしくなる。
使用人の用意のよさに、悲鳴を上げそうだった。
「んんっ」
馴染ませるように撫でていた指先がつぷりと挿入される。
違和感はあるけれど、気持ちが悪くはない。
「痛みは?薬の成分が入っているから大丈夫とは思うけれど」
「へ、いき」
はふはふとなんとか息を吐けば、なだめるように顔や胸元にキスが落ちてくる。
そのあいだにも指が増やされ、じわじわと水位が上がるように快感が腰に溜まっていく。
遠伊に雅敏に反応してしまう場所を探り当てられたときには、理斗は感じすぎて泣きじゃくってしまっていた。
「も、やだ、これいじょう、さわられたらおかしくなる」
ぐすぐすと鼻を鳴らせば、遠伊はすまないとキスをしたけれど全然悪いと思っているようには見えない。
「挿れるから、力を抜いて」
ひたりと後孔に熱いものが当てられて、理斗は体を震わせた。
緊張する体に、なんとかしようと遠伊に手を伸ばせばぎゅっと抱きしめられる。
その体温にほっと息を吐くと、ぐぐっと熱い塊が侵入してきた。
「ひっんぅ」
「息をして」
薬のおかげか痛みはない。
あやかしって凄いなんて見当違いのことが脳裏に一瞬よぎったけれど、押し込められる熱にすぐに頭が煮だって何も考えられなくなった。
「は、あ、ああ」
涙に滲んだ目で見上げる遠伊の眉が寄っている。
普段澄ました顔で汗の一滴もかかない男の快感をこらえるような顔は、とても心臓に悪かった。
ぽつりぽつりと遠伊の汗が落ちてくることさえ感じ入ってしまう。
遠伊の動きが止まったので、理斗はぐすりと涙を零しながらもその手を取って握りしめた。
「はいった?」
「うん、ありがとう」
握っていた手が逆に絡めとられて布団に縫いつけられる。
「ゆっくり動くから」
「ん」
宣言通りに緩やかな律動が始まると、理斗はひっきりなしに喘いだ。
声を抑えたくて口元に手をやろうとすれば、自由だった方も遠伊の手によって絡めとられてしまう。
「あ、やぁ、こえ、でちゃう」
「聞かせて」
少しずつ早くなる律動に、遠伊の息も荒くなる。
蒸気した頬は、白皙の美貌に壮絶な色気を浮かべていた。
「ん、んん、はっ、あ」
いつのまにかまた立ち上がっていた性器からはひっきりなしに先走りが零れている。
腰を送られるたびに体が熱くなって限界だった。
頭の中がはじける、と思った瞬間。
ずるりと遠伊の熱が引き抜かれて悲鳴が出た。
次いで腹の上に遠伊の熱いものが吐き出されて、その感触に理斗も身を震わせて達した。
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