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第3話 嫌われ美少年に嫌われる
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確かに俺は犬のような外見だが、何がそんなに面白いのだろう。
『……ん? なんだ、この感覚……。人の感情がはっきり分かるぞ?』
表情や笑い方だけでも馬鹿にしていることが分かるが、『侮蔑』や『軽視』がはっきりと見えた。
前から「空気を読む」ことには自信があったのだが、犬になったことで人の内面を見抜く『神の目』でも得たのだろうか。
『あれ? でも、この人達の「侮蔑」は俺に向いているというより……他に対象がいるな』
そう感じて振り向くと、俺の後ろに一人の少年が立っていた。
金髪の少年より少し幼い、中学生――十三、四歳くらいかな。
『き、君は……!』
その少年を見て驚いた。
見た目や年齢が違うが、あの愛犬家イケメンに似ている!
艶のない銀髪に、光のない紫の瞳――。
表情も暗く、共通するところがないように感じるのだが、顔つきや気配が彼と同じなのだ。
『そうか、さっきの声は……。俺を呼んだのは君か!』
呼んでくれた人が分かって嬉しくなった俺は、銀髪の少年の元に駆け寄り足にじゃれついた。
『あ』
本物の犬のような行動を自然にしてしまったことに気づき、ハッとした。
いい大人が少年の足にすり寄っているとか、どんな変態だ!
しかも、泥まみれなのにじゃれたため、銀髪の少年のズボンが汚れてしまっている。
「…………」
少年を見ると、何とも言えない苦々しい顔で俺を見下ろしていた。
感じるのは落胆とやり場のない怒り、そして困惑だ。
「わたくしのアベルは高貴な炎の聖獣を召喚したのに、あなたはこれですか。陛下の血を半分は頂いているのに、この有様だとは……」
「お前と兄弟であることが恥ずかしいよ」
「…………っ」
王妃様と王子様の言葉に、銀髪の少年は拳を握って耐えている。
でも、彼の中の内なる怒りがどんどん増していくのを感じる。
『何なんだ、お前らは! 少年、ごめんな? 俺のせいで笑われてしまって……』
どうやら銀髪の少年の聖獣召喚で出てきたのが俺――泥だらけの犬だったから、こんな状況になったようだ。本当に申し訳ない……。
しかも、銀髪の少年には何か事情があるようで、周囲から執拗な「蔑み」を感じる。
以前から辛い状況だったのだろう。
俺を召喚したことで、更に環境を悪くしてしまった……。
『俺も急に犬になって大変なんだけど……できる限り君の力になるから!』
「…………?」
必至に呼びかける俺に、銀髪の少年が小さく首を傾げる。
さっきから気づいていたが、やはり俺の言葉は通じていない。
俺が話しても口からでるのは「がうがう!」という、犬か狼か分からないような鳴き声だけだ。
「では、リアム様。契約を――」
神官の一人が、銀髪の少年に何かを渡しながらそう促した。
『リアム』が少年の名前らしい。
「あの、やり直しは……再召喚はできませんか?」
『! そ、そんな……!』
俺といういかにもハズレな犬? を召喚して、やり直したい気持ちはよく分かる。
だが、どうか思い留まって欲しい!
そんな思いを込めて、リアムの靴を両手――いや、前足でトントン連打する。
俺を捨てないでくれ~!
資料作りと交渉は得意だし、きっとこの体なら二十四時間働ける。
番犬に持ってこいだろう!?
リアムはあのイケメンにそっくりなのに、幸せそうだった彼とは違って絶望を纏っている。
誰も信用しておらず、世界中が敵だと思っているような顔だ。
栄養状態がよくないのか体も華奢だし、髪も自分で切ったのか、お世辞にも整っているとは言えない。
せめて俺がこんな体――犬でいる時だけでも、この子の力になってやりたい!
「やり直しは認められません。聖獣との契約をやめることはできますが、その場合は二度と契約できなくなります」
リアムの問いに答える神官の声や表情は冷たい。
「契約をするのか、放棄のするのか。どちらでも構いませんが、早くしないと聖獣はこちらの世界に長くいられないので、神界に還ってしまいますよ。……聖獣かどうか分かりませんが」
神官の最後の呟きが聞こえた者は、クスクスと笑い始めた。
王子様――アベルの悪い態度を助長するような言動に怒りが湧く。
怒りに任せて「がうがう!」と吠えると、笑っていた者達がビクッと身をすくめた。
そして、顔を顰めたり舌打ちをしたりしている。
あまり態度がひどいようなら、ガブリと一かじりしてしまうからな!
「……お時間を取らせてしまい、すみません。契約を行います」
少し思案していたリアムだったが、神官から何か受け取った。
味方がいない状況でも、丁寧な対応ができるリアムは偉い!
『そのビー玉みたいなのはなんだ?』
リアムが受け取った物を手のひらに乗せ、こちらに向けたことで全貌が見えた。
話の流れからすると、契約とやらをするためのアイテムのようだが……。
リアムが何かを始めると、それは光りだした。
そして、何かが俺を覆っていく気配がした。
『何だこれ……気持ち悪いな。……ごめん! これは……無理だ!』
契約のための大事なことだと分かっているから我慢した。
でも、不快過ぎて「嫌だ!」と心が全力拒否した瞬間、パリンとリアムの手にあったビー玉が割れた。
「あっ、割れちゃいました……」
「そんな馬鹿な! 今まで割れたことなんて一度も……!」
『そんなもので神獣と契約できるわけがないでしょう』
今まで興味なさそうにしていた鳥がぽつりと呟いた。
『どういうことだ?』
『その契約石では、聖獣よりも格上である神獣の力には耐えられないわ。そもそも、契約は聖獣がこちらの世界に留まれるようにするためのものだけど、神獣は契約なんかなくてもこちらに居座れるから大丈夫よ』
『居座れるって言い方に悪意あるな? まあ、とにかく、俺は大丈夫なんだな? リアム! 俺は契約しなくてもいいみたいだぞ』
「?」
やはり俺の言葉は伝わらない……。
どうしたものかと考える俺の後ろでは、王妃様と神官が揉めていた。
「契約石が割れるなんて、あれは本当に聖獣なの?」
「一応、そのはずですが……」
「……なんにしろ、わたくしたちにはもう関係ないわね。そもそもあれに、王族の権利である聖獣召喚をさせたのが間違いだったのでは?」
「それは……王の判断なので……」
「……ふん。まあいいわ。アベル、行きましょう」
「はい、母上」
王妃様とアベルは、リアムを見ることもなく出て行った。
アベルと共に鳥も行ってしまった。
鳥は解説役として置いていって欲しかった……。
リアムのことで現在分かったことは、リアムも王子様だが、王妃が生んだ子ではない。
アベルとは異母兄弟ということだ。
色々と事情はありそうだが、王族といえど家族なのだから、本人の前で「関係ない」と言い放つのはいかがなものか。
言われたリアムの方は気にしていない……というか、むしろ嫌な奴がいなくなって清々しているようだけど……。
気を取り直し、リアムは新たに受け取った石で、再び契約に挑戦したが――。
「また、割れました……」
『だから、それは俺には必要ないんだって……』
一応俺も契約できるようにがんばったのだが、やはり不快過ぎて無理だった。
「契約できないということは、それは聖獣じゃないのでしょう」
「では、この子は……なんですか?」
リアムが足元にいる俺を見る。
だから、『神獣』らしいよ?
「さあ? 本当にただの犬か……魔物かもしれないですね。あなたの聖獣召喚に誤りがあったため、どこかの犬か魔物を連れてきてしまったんじゃないですか?」
「そんな、僕は聖獣と契約したいんです! やっぱり、もう一度召喚を……」
「これ以上、煩わせないで頂けますか?」
神官はリアムの手を振り払うと、問答無用で去って行った。
彼に続き、周りの神官達も出て行ったため、部屋には俺とリアムだけが残された。
『あの……。リアム……ごめんな?』
「…………っ」
リアムが俺を睨む。
沸々と沸き上がる怒りが俺に向いているのを感じる。
聖獣と契約したかったのに、失敗して犬が出て来たんだからそりゃあ怒るよな。
でも、俺は神獣なんだよ!
リアムは俺に背を向けると、無言で歩き始めた。
俺も黙ってついて行く。
すると、リアムが足を止めて振り返った。
「お前、犬か魔物なんだろ? ついてくるなよ!」
『……ん? なんだ、この感覚……。人の感情がはっきり分かるぞ?』
表情や笑い方だけでも馬鹿にしていることが分かるが、『侮蔑』や『軽視』がはっきりと見えた。
前から「空気を読む」ことには自信があったのだが、犬になったことで人の内面を見抜く『神の目』でも得たのだろうか。
『あれ? でも、この人達の「侮蔑」は俺に向いているというより……他に対象がいるな』
そう感じて振り向くと、俺の後ろに一人の少年が立っていた。
金髪の少年より少し幼い、中学生――十三、四歳くらいかな。
『き、君は……!』
その少年を見て驚いた。
見た目や年齢が違うが、あの愛犬家イケメンに似ている!
艶のない銀髪に、光のない紫の瞳――。
表情も暗く、共通するところがないように感じるのだが、顔つきや気配が彼と同じなのだ。
『そうか、さっきの声は……。俺を呼んだのは君か!』
呼んでくれた人が分かって嬉しくなった俺は、銀髪の少年の元に駆け寄り足にじゃれついた。
『あ』
本物の犬のような行動を自然にしてしまったことに気づき、ハッとした。
いい大人が少年の足にすり寄っているとか、どんな変態だ!
しかも、泥まみれなのにじゃれたため、銀髪の少年のズボンが汚れてしまっている。
「…………」
少年を見ると、何とも言えない苦々しい顔で俺を見下ろしていた。
感じるのは落胆とやり場のない怒り、そして困惑だ。
「わたくしのアベルは高貴な炎の聖獣を召喚したのに、あなたはこれですか。陛下の血を半分は頂いているのに、この有様だとは……」
「お前と兄弟であることが恥ずかしいよ」
「…………っ」
王妃様と王子様の言葉に、銀髪の少年は拳を握って耐えている。
でも、彼の中の内なる怒りがどんどん増していくのを感じる。
『何なんだ、お前らは! 少年、ごめんな? 俺のせいで笑われてしまって……』
どうやら銀髪の少年の聖獣召喚で出てきたのが俺――泥だらけの犬だったから、こんな状況になったようだ。本当に申し訳ない……。
しかも、銀髪の少年には何か事情があるようで、周囲から執拗な「蔑み」を感じる。
以前から辛い状況だったのだろう。
俺を召喚したことで、更に環境を悪くしてしまった……。
『俺も急に犬になって大変なんだけど……できる限り君の力になるから!』
「…………?」
必至に呼びかける俺に、銀髪の少年が小さく首を傾げる。
さっきから気づいていたが、やはり俺の言葉は通じていない。
俺が話しても口からでるのは「がうがう!」という、犬か狼か分からないような鳴き声だけだ。
「では、リアム様。契約を――」
神官の一人が、銀髪の少年に何かを渡しながらそう促した。
『リアム』が少年の名前らしい。
「あの、やり直しは……再召喚はできませんか?」
『! そ、そんな……!』
俺といういかにもハズレな犬? を召喚して、やり直したい気持ちはよく分かる。
だが、どうか思い留まって欲しい!
そんな思いを込めて、リアムの靴を両手――いや、前足でトントン連打する。
俺を捨てないでくれ~!
資料作りと交渉は得意だし、きっとこの体なら二十四時間働ける。
番犬に持ってこいだろう!?
リアムはあのイケメンにそっくりなのに、幸せそうだった彼とは違って絶望を纏っている。
誰も信用しておらず、世界中が敵だと思っているような顔だ。
栄養状態がよくないのか体も華奢だし、髪も自分で切ったのか、お世辞にも整っているとは言えない。
せめて俺がこんな体――犬でいる時だけでも、この子の力になってやりたい!
「やり直しは認められません。聖獣との契約をやめることはできますが、その場合は二度と契約できなくなります」
リアムの問いに答える神官の声や表情は冷たい。
「契約をするのか、放棄のするのか。どちらでも構いませんが、早くしないと聖獣はこちらの世界に長くいられないので、神界に還ってしまいますよ。……聖獣かどうか分かりませんが」
神官の最後の呟きが聞こえた者は、クスクスと笑い始めた。
王子様――アベルの悪い態度を助長するような言動に怒りが湧く。
怒りに任せて「がうがう!」と吠えると、笑っていた者達がビクッと身をすくめた。
そして、顔を顰めたり舌打ちをしたりしている。
あまり態度がひどいようなら、ガブリと一かじりしてしまうからな!
「……お時間を取らせてしまい、すみません。契約を行います」
少し思案していたリアムだったが、神官から何か受け取った。
味方がいない状況でも、丁寧な対応ができるリアムは偉い!
『そのビー玉みたいなのはなんだ?』
リアムが受け取った物を手のひらに乗せ、こちらに向けたことで全貌が見えた。
話の流れからすると、契約とやらをするためのアイテムのようだが……。
リアムが何かを始めると、それは光りだした。
そして、何かが俺を覆っていく気配がした。
『何だこれ……気持ち悪いな。……ごめん! これは……無理だ!』
契約のための大事なことだと分かっているから我慢した。
でも、不快過ぎて「嫌だ!」と心が全力拒否した瞬間、パリンとリアムの手にあったビー玉が割れた。
「あっ、割れちゃいました……」
「そんな馬鹿な! 今まで割れたことなんて一度も……!」
『そんなもので神獣と契約できるわけがないでしょう』
今まで興味なさそうにしていた鳥がぽつりと呟いた。
『どういうことだ?』
『その契約石では、聖獣よりも格上である神獣の力には耐えられないわ。そもそも、契約は聖獣がこちらの世界に留まれるようにするためのものだけど、神獣は契約なんかなくてもこちらに居座れるから大丈夫よ』
『居座れるって言い方に悪意あるな? まあ、とにかく、俺は大丈夫なんだな? リアム! 俺は契約しなくてもいいみたいだぞ』
「?」
やはり俺の言葉は伝わらない……。
どうしたものかと考える俺の後ろでは、王妃様と神官が揉めていた。
「契約石が割れるなんて、あれは本当に聖獣なの?」
「一応、そのはずですが……」
「……なんにしろ、わたくしたちにはもう関係ないわね。そもそもあれに、王族の権利である聖獣召喚をさせたのが間違いだったのでは?」
「それは……王の判断なので……」
「……ふん。まあいいわ。アベル、行きましょう」
「はい、母上」
王妃様とアベルは、リアムを見ることもなく出て行った。
アベルと共に鳥も行ってしまった。
鳥は解説役として置いていって欲しかった……。
リアムのことで現在分かったことは、リアムも王子様だが、王妃が生んだ子ではない。
アベルとは異母兄弟ということだ。
色々と事情はありそうだが、王族といえど家族なのだから、本人の前で「関係ない」と言い放つのはいかがなものか。
言われたリアムの方は気にしていない……というか、むしろ嫌な奴がいなくなって清々しているようだけど……。
気を取り直し、リアムは新たに受け取った石で、再び契約に挑戦したが――。
「また、割れました……」
『だから、それは俺には必要ないんだって……』
一応俺も契約できるようにがんばったのだが、やはり不快過ぎて無理だった。
「契約できないということは、それは聖獣じゃないのでしょう」
「では、この子は……なんですか?」
リアムが足元にいる俺を見る。
だから、『神獣』らしいよ?
「さあ? 本当にただの犬か……魔物かもしれないですね。あなたの聖獣召喚に誤りがあったため、どこかの犬か魔物を連れてきてしまったんじゃないですか?」
「そんな、僕は聖獣と契約したいんです! やっぱり、もう一度召喚を……」
「これ以上、煩わせないで頂けますか?」
神官はリアムの手を振り払うと、問答無用で去って行った。
彼に続き、周りの神官達も出て行ったため、部屋には俺とリアムだけが残された。
『あの……。リアム……ごめんな?』
「…………っ」
リアムが俺を睨む。
沸々と沸き上がる怒りが俺に向いているのを感じる。
聖獣と契約したかったのに、失敗して犬が出て来たんだからそりゃあ怒るよな。
でも、俺は神獣なんだよ!
リアムは俺に背を向けると、無言で歩き始めた。
俺も黙ってついて行く。
すると、リアムが足を止めて振り返った。
「お前、犬か魔物なんだろ? ついてくるなよ!」
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