2 / 11
未来からの告知〜見えない何かのお告げ〜
1話 家族
しおりを挟む
私の家族はお父さん、姉、弟、私の4人家族でお母さんは私が22歳くらいの時に病気で他界した。
お母さんとは良く喧嘩した。些細なことからいつも怒鳴られたり蹴られたり頭を叩かれたり…
私はそのせいでお母さんのことは嫌いで好きになれなかった。
姉といつも何かと比べられ、姉を見習うように言われ続けた。弟は両親から甘やかされて育ったため未だに自立できてないとこもある。私は保育園生の時からお母さんに虐待を受けてきた。私だけ、いつも痛い思いをし逃げ場がない毎日を送っていた。お母さんが亡くなる前まで憎み続けていた。だから今でも実家にいるのが嫌で帰らずにいる。
お父さんも勉強や学校のことになると目の色を変えて私のランドセルを外に捨てて私の胸ぐらをつかみ家から追い出した。今は歳を取り丸くなったが昔のお父さんもかなり怖かった。
一番頼りにしていたのが姉だ。私の尊敬する人で姉が好きだった。今は色々あり、複雑な関係となってしまった…。
毎年夏休みになると秦野に住んでいたおばあちゃんに会うのがめちゃくちゃ楽しみだった。私はおばあちゃんっ子でおばあちゃんが身近な親だった。あまり怒こりもせず、おばあちゃんに逢いに行く度にお小遣いをくれたり、良く温泉や買い物に連れて行ってくれたりした。そんなおばあちゃんが私が中学生になる前に病気で他界してしまった。
大好きなおばあちゃんが居なくなってから私はさらに実家にいるのが嫌になっていった。
学校でいじめが激しくなり始めて、私はいつしか心を閉ざすようになっていった。家に帰るのも学校の教室にいるのも嫌になり、学校にあるカウンセリングルームに通うようになった。両親にはいじめの話を相談しようとしたらそんな話をするなと言われ聞き入れてくれなかった。それから親には話すことも少なくなっていき、学校のカウンセリングの先生だけが頼りだった。
いじめは中学、高校、専門、職場と止むことがなくどこに行ってもいくら頑張っても悪口や陰口が消えず聞こえてきた。だから私の居場所はカウンセリングルームか保健室か休憩室しか無かった…。私の友達もいじめで転校したり自殺した子もいた。
一番は家族に話を聞いて欲しかったのに何も本当に訴えたかった心の叫びを聞いてくれなかった親に殺意が湧いた時もあった。愛されていたかもしれないがそんなの私には感じなかった。
ただ、口癖のように働いたら金入れろとか勉強しろのひとことしか無かった。
だから私はずっと将来早く自立しようと決めていた。こんなビクビクしながら生きていたくないと思い切って20歳の時に家を飛び出した。
毎晩泣きながら眠りについていた。家族という一番の居場所が居場所ではなくなっていた悲しさに辛さに悔しさに何でいつもわたしだけがこんな目にあわなきゃいけないのかと胸が痛くて張り裂けそうになっていた。
幸せな家庭ってどんな感じなんだろうっていつも思い描いていた。将来、私が家庭を持ったら幸せな毎日を過ごして行けるのかなって…。
家族とは本来支え合ってこそ本当の家族と言えると思う。今だからこそ言えるけど、素直に言いたいことが言い合えるそんな家族との関係が私が一番欲しかった理想の家族だ。
まだ殺されなくて良かったと思う。もしかしたらあの時殺されていたかもしれないって思うと恐怖しかない…。
時々思い返していた一冊の本があった。単行本でIt's と呼ばれた子という私と環境が似てるとこもある話だった。彼は家族に他人扱いされ、名前も呼ばれず寝床もない幼少期を過ごしていた。親に愛されずに育った彼は最後恋をし幸せになる話でその本と出会わなければ今の私は耐えれていなかったかもしれない。
私が高校生で定時制に通っていた時に学校の図書室で奇跡的に出会えた本だった。その話は実話ということもあり、泣きながら読んだ記憶がある。
どうしていつからこんな世の中になってしまったのか…。愛されてこなかった人達が家族を作り、でも愛さなければ愛は生まれないし家族も出来ないのに…。
いつからこんな矛盾な世界になったのだろう…。
ただ私には分かる。本当に幸せを掴み幸せだと死ぬまで思う人は誰一人いない。
人は誰といようとどこにいようと最終的には独りだから。
家族、血の繋がり…。ただそれだけ。他人になろうと思えばなれる。私がそうされてきたから。
それで幸せになれるのか、それは私には分からない。ずっと先の未来なんて誰にも分からない。
ただ、家族ってなんだろうってふと思う時がある。私にとっては未来の課題でもある…。
死ぬ時に本当に幸せだったと思えるそんな人になろうと思っている。
お母さんとは良く喧嘩した。些細なことからいつも怒鳴られたり蹴られたり頭を叩かれたり…
私はそのせいでお母さんのことは嫌いで好きになれなかった。
姉といつも何かと比べられ、姉を見習うように言われ続けた。弟は両親から甘やかされて育ったため未だに自立できてないとこもある。私は保育園生の時からお母さんに虐待を受けてきた。私だけ、いつも痛い思いをし逃げ場がない毎日を送っていた。お母さんが亡くなる前まで憎み続けていた。だから今でも実家にいるのが嫌で帰らずにいる。
お父さんも勉強や学校のことになると目の色を変えて私のランドセルを外に捨てて私の胸ぐらをつかみ家から追い出した。今は歳を取り丸くなったが昔のお父さんもかなり怖かった。
一番頼りにしていたのが姉だ。私の尊敬する人で姉が好きだった。今は色々あり、複雑な関係となってしまった…。
毎年夏休みになると秦野に住んでいたおばあちゃんに会うのがめちゃくちゃ楽しみだった。私はおばあちゃんっ子でおばあちゃんが身近な親だった。あまり怒こりもせず、おばあちゃんに逢いに行く度にお小遣いをくれたり、良く温泉や買い物に連れて行ってくれたりした。そんなおばあちゃんが私が中学生になる前に病気で他界してしまった。
大好きなおばあちゃんが居なくなってから私はさらに実家にいるのが嫌になっていった。
学校でいじめが激しくなり始めて、私はいつしか心を閉ざすようになっていった。家に帰るのも学校の教室にいるのも嫌になり、学校にあるカウンセリングルームに通うようになった。両親にはいじめの話を相談しようとしたらそんな話をするなと言われ聞き入れてくれなかった。それから親には話すことも少なくなっていき、学校のカウンセリングの先生だけが頼りだった。
いじめは中学、高校、専門、職場と止むことがなくどこに行ってもいくら頑張っても悪口や陰口が消えず聞こえてきた。だから私の居場所はカウンセリングルームか保健室か休憩室しか無かった…。私の友達もいじめで転校したり自殺した子もいた。
一番は家族に話を聞いて欲しかったのに何も本当に訴えたかった心の叫びを聞いてくれなかった親に殺意が湧いた時もあった。愛されていたかもしれないがそんなの私には感じなかった。
ただ、口癖のように働いたら金入れろとか勉強しろのひとことしか無かった。
だから私はずっと将来早く自立しようと決めていた。こんなビクビクしながら生きていたくないと思い切って20歳の時に家を飛び出した。
毎晩泣きながら眠りについていた。家族という一番の居場所が居場所ではなくなっていた悲しさに辛さに悔しさに何でいつもわたしだけがこんな目にあわなきゃいけないのかと胸が痛くて張り裂けそうになっていた。
幸せな家庭ってどんな感じなんだろうっていつも思い描いていた。将来、私が家庭を持ったら幸せな毎日を過ごして行けるのかなって…。
家族とは本来支え合ってこそ本当の家族と言えると思う。今だからこそ言えるけど、素直に言いたいことが言い合えるそんな家族との関係が私が一番欲しかった理想の家族だ。
まだ殺されなくて良かったと思う。もしかしたらあの時殺されていたかもしれないって思うと恐怖しかない…。
時々思い返していた一冊の本があった。単行本でIt's と呼ばれた子という私と環境が似てるとこもある話だった。彼は家族に他人扱いされ、名前も呼ばれず寝床もない幼少期を過ごしていた。親に愛されずに育った彼は最後恋をし幸せになる話でその本と出会わなければ今の私は耐えれていなかったかもしれない。
私が高校生で定時制に通っていた時に学校の図書室で奇跡的に出会えた本だった。その話は実話ということもあり、泣きながら読んだ記憶がある。
どうしていつからこんな世の中になってしまったのか…。愛されてこなかった人達が家族を作り、でも愛さなければ愛は生まれないし家族も出来ないのに…。
いつからこんな矛盾な世界になったのだろう…。
ただ私には分かる。本当に幸せを掴み幸せだと死ぬまで思う人は誰一人いない。
人は誰といようとどこにいようと最終的には独りだから。
家族、血の繋がり…。ただそれだけ。他人になろうと思えばなれる。私がそうされてきたから。
それで幸せになれるのか、それは私には分からない。ずっと先の未来なんて誰にも分からない。
ただ、家族ってなんだろうってふと思う時がある。私にとっては未来の課題でもある…。
死ぬ時に本当に幸せだったと思えるそんな人になろうと思っている。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる