人生の追憶〜私のReal Life〜

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未来からの告知〜見えない何かのお告げ〜

9話 心の癒し

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私の唯一の心の癒しは音楽だけだった。
1人で辛いことや悲しいことを耐え抜かなきゃ行けない時、誰かを失った時、叱られた時、喧嘩した時…どんな時でも一番に寄り添ってくれたのが音楽だった。

励まされることがあまりなかったから音楽に励まされるのが日課になっていた。どんな時も…。いつまでも裏切ることが唯一なかったのが音楽だった。

傷つけられることも怒られることも悲しいことが起こることも嘘をつかれたり突き放されたり蹴飛ばされたり、そんな事は一切しない私には有難く心の寄りどころであった。

素直に泣いたり、悔しい気持ちを音楽が慰めてくれた。だから私は思い切り泣いたり、思い切り生き抜いてこれた。音楽を好きじゃなかったら、あまり聞かなかったら心の寄りどころはあっただろうか…。本当の心の寄りどころや癒しを見つけるのは簡単のようで難しい。

傷つけない、大切にするなんて言葉は信じていない。言葉より私は行動するものを表現してくれるものを信じて好きになる。
カッコつけない、ただ優しく守って包んでくれるそんな癒しが私には必要だったし必要だ。


私が高校生の時に先輩から教えて貰ったバンドがあった。それを聞いた時に私はバンドのボーカルに憧れを持つようになった。
26歳の時に私は音楽事務所に入り、ハードロック(メタル)のソロアーティストとして活動を3年した。CDも2枚出した。夢の歌手活動をしていたが家庭の事情で辞めることになってしまった。ずっとアーティストとしてやって行きたかったのに辞めなきゃいけないことにショックを受け泣きまくった…。
心の癒しであった音楽から距離を置いて思った。何をしていてもやっぱり一番は音楽がしたいって思った。諦めきれない気持ちを未だに引きずっている。自分に対しての後悔でもあった。

また音楽がしたい、心の寄りどころを取り戻したいと思っている。
いつかまた自分の音楽が出来るといいなと思っている。

人は心の寄りどころを探している。本当に心を許してどんな気持ちの時もそっと寄り添ってくれる存在を。時には現実から逃げたくなる時がある。死にたくなる時も、会いたくても会えない存在の人の事を思う時も、いつも泣きたい時は音楽が慰めてくれる。慰めてきてくれていた。だから音楽が大好きだし愛してる。かけがえのない存在だ。

私の大切な人達の次にかけがえのない存在。
目には見えないけど、触れ合えないけど心の癒しの薬としてこれからも色んな音楽と出会って行きたい。私を私でいさせてくれる音楽に今日も感謝しながら癒されていく。

ありがとう、私に癒しと勇気と励ましをくれて。これからも末永くよろしくね。
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