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第1章〜女神様との出会いとお願い〜
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意識が覚醒すると、僕は辺りを見渡し家具などが殆ど無い何とも言い難い雰囲気の部屋(?)の中に居て、清楚さを感じさせる女性が目の前で数少ない家具の椅子に座っている現状を把握した。その女性は、僕の意識が戻ったことに気が付いたからか、純粋で親しみ易そうな笑顔を浮かべながらこちらに近づいて来る。
「あ、目が覚めましたか?」
こちらに警戒心を一切持つことなく話掛けてきた。それに対して、僕は頷くことで返事をしながら、初対面であるはずの彼女に対して不思議と警戒心を持つことはなく、近づいて来る姿を観察し始める。彼女はセミロングくらいの煌びやかな銀髪をたなびかせており、優しさを感じさせる金色の瞳でこちらを真っ直ぐに見つめている。スタイルについてはゆったりとした藍色を基調とした羽衣を着ているせいで良く分からないが、身長は僕より小さい。身長だけで判断すると小学校の高学年から中学生くらいだと思う。そんなことを考えていると、彼女は少し真剣な表情を僕に見せる。
「えーっと…。先ず、確認したいのですが、貴方自身の最後の記憶はどういった物でしょうか?」
彼女は唐突に質問してきた。この突然の質問に対して、僕は少しだけ考え込んだ後に、素直に自分の記憶について説明をした。そして、説明をし終えると聴いていた彼女は、安心したように息を零した。その態度に疑問を感じた俺が彼女を見ていると、視線に気付いた彼女は口を開く。
「あぁ、すみません。いきなり変な質問をしてしまいましたね。ですが、こちらとしては最優先で確認したいことでしたので。」
彼女はそう述べた後、一息入れる。
「では、私の自己紹介をさせていただきますね。私の名前はルアと申します。ちょっと信じられないかもしれないですけど、貴方たちにとっては神という表現が1番的確ですね。」
真剣な表情で普通に考えずとも頭の可笑しい発言をした。しかし、僕は彼女の特別な存在感と嘘をついているように見えない雰囲気、そして日頃からアニメや漫画に触れてきたことによる影響なのか意外とすんなりと彼女の発言を受け入れた。
(ーー実際、漫画やアニメじゃあ、ありそうだしなぁ…。だけど、彼女が神、…いや女神様だとすると疑問点がいくつか出てくる。)
などと思考を巡らしていると、女神様が話しを続ける。
「それでは、今貴方が置かれている状況とどうしてこうなったかを説明しますね。」
僕は了解の意を込めて頷いく。
「では、貴方がここにいる理由ですが、貴方の居た世界は今、ある人物によって新たに作り変えられています。正確に言うと、その人物による世界を改変していたエネルギーが暴走し、世界の崩壊の可能性があったので、私が介入することで世界を改変するだけに留めることができたということです。」
女神様はこちらをじっと見つめながら説明し、僕の様子を確認する。
「その改変が行われる時に、その改変の影響から貴方を守るために貴方をここに連れてきました。とはいえ、改変中に連れ出した形になってしまったので少なからず影響は受けたと思われるので、その確認のため最初の質問をしたわけです。」
そう言い終えると、女神様は俺が説明を理解するためか少し間を空けてくれる。
「次に、どうして世界の改変が行われたについてですが…、正直に言いますと此方としても予想の範疇を超えたイレギュラーだったために、どうして世界が改変されたのかわかっていません。」
少し申し訳なさそうな表情をしながら述べた。
それに対して、僕は女神様の説明内容を吟味した後、女神様に尋ねる。
「すみません、今の説明をしていただいて、いくつか質問したいんですけど、良いですか?」
僕が確認すると、女神様はにっこりと微笑む。
「ええ、大丈夫ですよ。後、そんなに気を遣っていただかなくても良いですよ。」
(ーー女神様を相手に気を遣うなってほうが無茶な気がするけど…。まぁ、本人が言ってるから良いかな。)
「じゃあ、えっと…。先ず、聴きたいんだけど、どうして僕を世界の改変から守ってくれたの?何か理由があったのかな?」
僕は真っ先に思い付いた疑問を述べた。
それに対して、女神様は軽く頷き答える。
「あぁ、それはですね…、理由としては2つ在ります。」
僕はその理由を聴き逃さないように女神様の発言に意識を集中させる。
「まず1つ目の理由ですが、貴方が世界の改変を行った人物の近くに居たために、私が介入して守ることができる場所だったということ。次に、2つ目ですが…、世界の改変を行った人物と貴方が親しい関係性を持っていたためです。」
瞬間、僕はその人物が誰なのかが予想できたが、それが事実かどうか確認するために女神様に聴いてみる。
「その人物って…。」
「はい、貴方のお姉さんである紲名明日花さんです。」
予想通りの答えが返ってきた。その答えを聴いた後、僕は他の気になっていることを質問する。
「やっぱり…。でも、どうして姉が世界の改変をすることを止めなかったの?神様的には止める必要があったんじゃないの?」
「私の仕事はあくまで、貴方たちの世界の観測を主としています。ですので、世界の改変が行われること事態に関して言えば厳密には止める必要はありません。ただ、今回はそのまま放置した場合には世界の崩壊がありえたので例外的に干渉することになりました。それで少し話を変えますが、貴方に私からお願いがあります。」
唐突に女神様が言ってきたので、僕は思わず聞き返した。
「お願い?女神様が?僕に?」
「はい。お願いというのは、貴方にお姉さんを守ってもらいたいのです。」
「僕が姉さんを守る?なにから?」
「貴方のお姉さんは世界の改変をしましたが、本人にその記憶はありません。私が封印しましたから。しかし、おそらくですが、お姉さんは世界を改変することのできるの能力がまだあると思われます。そのため、お姉さんの世界に与えることのできる影響は大きく、それを利用しようとする人たちが現れると思います。その人たちから守ってほしいのです。」
「その姉さんの力が暴走することで世界が崩壊する可能性があるから?」
「はい。しかも、恥ずかしながら世界の改変の際に私の力の半分以上が、その新しい世界のどこかに何らかの形で組み込まれてしまい、私の今の力では、次の改変に干渉することができないのです。」
そこまでの説明を聴いて、僕は女神様にいくつか確認をしようとした。
「えっと、つまり僕は姉さんの力を利用して世界を崩壊させようと考える人たちから姉さんを守りつつ、あわよくば、女神様の力がどこに使われているか探せばいいのかな?」
「はい。そこまでしていただけると大変助かります。」
「まぁ、世界が崩壊するのは嫌だし協力してもいいけど…」
僕が答えると女神様はこちらに身を乗り出すようにして、嬉しそうな表情をした。
「本当ですか!?」
「いや、ちょっと落ち着いて。」
興奮気味の女神様を落ち着けながら僕は質問した。
「協力するのはいいけど、僕個人は何の力もない一般人だよ。それなのに姉さんを守るは力不足にも程があると思うんだけど…。」
「ああ、それなら大丈夫だと思いますよ。」
女神様は得意げに返してきた。
「貴方には今、貴方のお姉さんが世界の改変を行った時の影響を受けたためか、世界の改変に使われた力を感じることが出来ます。そのため、新しい世界でお姉さんを守るための潜在能力(ポテンシャル)は十分にあると思われます。」
そのような女神様の説明を聴いて、僕は軽く身体を動かして具合を確かめた後、素直にその感想を述べた。
「そんな感覚、まったく無いんだけど…。」
「今まだ、力の使い方がわからないので実感はないと思います。だけど、新しい世界の貴方ならきっと使えるようになっていますよ。ただ…、貴方がポテンシャルを全て引き出せるかは貴方の行動次第だと思います。」
そんな女神様の台詞を聴いて、僕は1番重要だと思われる質問をしてみた。
「ところで、まだ聴いてなかったんだけど、新しい世界はどんな感じなの?」
「そういえば…、まだ説明していませんでしたね。」
女神様は軽く頷いた後、話し始めた。
「それでは、少し長くなりますが、今までの世界がどのような改変をされたか説明しますね。」
僕は、女神様の説明に耳を傾けて、自分なりに理解しようと努める。
「あ、目が覚めましたか?」
こちらに警戒心を一切持つことなく話掛けてきた。それに対して、僕は頷くことで返事をしながら、初対面であるはずの彼女に対して不思議と警戒心を持つことはなく、近づいて来る姿を観察し始める。彼女はセミロングくらいの煌びやかな銀髪をたなびかせており、優しさを感じさせる金色の瞳でこちらを真っ直ぐに見つめている。スタイルについてはゆったりとした藍色を基調とした羽衣を着ているせいで良く分からないが、身長は僕より小さい。身長だけで判断すると小学校の高学年から中学生くらいだと思う。そんなことを考えていると、彼女は少し真剣な表情を僕に見せる。
「えーっと…。先ず、確認したいのですが、貴方自身の最後の記憶はどういった物でしょうか?」
彼女は唐突に質問してきた。この突然の質問に対して、僕は少しだけ考え込んだ後に、素直に自分の記憶について説明をした。そして、説明をし終えると聴いていた彼女は、安心したように息を零した。その態度に疑問を感じた俺が彼女を見ていると、視線に気付いた彼女は口を開く。
「あぁ、すみません。いきなり変な質問をしてしまいましたね。ですが、こちらとしては最優先で確認したいことでしたので。」
彼女はそう述べた後、一息入れる。
「では、私の自己紹介をさせていただきますね。私の名前はルアと申します。ちょっと信じられないかもしれないですけど、貴方たちにとっては神という表現が1番的確ですね。」
真剣な表情で普通に考えずとも頭の可笑しい発言をした。しかし、僕は彼女の特別な存在感と嘘をついているように見えない雰囲気、そして日頃からアニメや漫画に触れてきたことによる影響なのか意外とすんなりと彼女の発言を受け入れた。
(ーー実際、漫画やアニメじゃあ、ありそうだしなぁ…。だけど、彼女が神、…いや女神様だとすると疑問点がいくつか出てくる。)
などと思考を巡らしていると、女神様が話しを続ける。
「それでは、今貴方が置かれている状況とどうしてこうなったかを説明しますね。」
僕は了解の意を込めて頷いく。
「では、貴方がここにいる理由ですが、貴方の居た世界は今、ある人物によって新たに作り変えられています。正確に言うと、その人物による世界を改変していたエネルギーが暴走し、世界の崩壊の可能性があったので、私が介入することで世界を改変するだけに留めることができたということです。」
女神様はこちらをじっと見つめながら説明し、僕の様子を確認する。
「その改変が行われる時に、その改変の影響から貴方を守るために貴方をここに連れてきました。とはいえ、改変中に連れ出した形になってしまったので少なからず影響は受けたと思われるので、その確認のため最初の質問をしたわけです。」
そう言い終えると、女神様は俺が説明を理解するためか少し間を空けてくれる。
「次に、どうして世界の改変が行われたについてですが…、正直に言いますと此方としても予想の範疇を超えたイレギュラーだったために、どうして世界が改変されたのかわかっていません。」
少し申し訳なさそうな表情をしながら述べた。
それに対して、僕は女神様の説明内容を吟味した後、女神様に尋ねる。
「すみません、今の説明をしていただいて、いくつか質問したいんですけど、良いですか?」
僕が確認すると、女神様はにっこりと微笑む。
「ええ、大丈夫ですよ。後、そんなに気を遣っていただかなくても良いですよ。」
(ーー女神様を相手に気を遣うなってほうが無茶な気がするけど…。まぁ、本人が言ってるから良いかな。)
「じゃあ、えっと…。先ず、聴きたいんだけど、どうして僕を世界の改変から守ってくれたの?何か理由があったのかな?」
僕は真っ先に思い付いた疑問を述べた。
それに対して、女神様は軽く頷き答える。
「あぁ、それはですね…、理由としては2つ在ります。」
僕はその理由を聴き逃さないように女神様の発言に意識を集中させる。
「まず1つ目の理由ですが、貴方が世界の改変を行った人物の近くに居たために、私が介入して守ることができる場所だったということ。次に、2つ目ですが…、世界の改変を行った人物と貴方が親しい関係性を持っていたためです。」
瞬間、僕はその人物が誰なのかが予想できたが、それが事実かどうか確認するために女神様に聴いてみる。
「その人物って…。」
「はい、貴方のお姉さんである紲名明日花さんです。」
予想通りの答えが返ってきた。その答えを聴いた後、僕は他の気になっていることを質問する。
「やっぱり…。でも、どうして姉が世界の改変をすることを止めなかったの?神様的には止める必要があったんじゃないの?」
「私の仕事はあくまで、貴方たちの世界の観測を主としています。ですので、世界の改変が行われること事態に関して言えば厳密には止める必要はありません。ただ、今回はそのまま放置した場合には世界の崩壊がありえたので例外的に干渉することになりました。それで少し話を変えますが、貴方に私からお願いがあります。」
唐突に女神様が言ってきたので、僕は思わず聞き返した。
「お願い?女神様が?僕に?」
「はい。お願いというのは、貴方にお姉さんを守ってもらいたいのです。」
「僕が姉さんを守る?なにから?」
「貴方のお姉さんは世界の改変をしましたが、本人にその記憶はありません。私が封印しましたから。しかし、おそらくですが、お姉さんは世界を改変することのできるの能力がまだあると思われます。そのため、お姉さんの世界に与えることのできる影響は大きく、それを利用しようとする人たちが現れると思います。その人たちから守ってほしいのです。」
「その姉さんの力が暴走することで世界が崩壊する可能性があるから?」
「はい。しかも、恥ずかしながら世界の改変の際に私の力の半分以上が、その新しい世界のどこかに何らかの形で組み込まれてしまい、私の今の力では、次の改変に干渉することができないのです。」
そこまでの説明を聴いて、僕は女神様にいくつか確認をしようとした。
「えっと、つまり僕は姉さんの力を利用して世界を崩壊させようと考える人たちから姉さんを守りつつ、あわよくば、女神様の力がどこに使われているか探せばいいのかな?」
「はい。そこまでしていただけると大変助かります。」
「まぁ、世界が崩壊するのは嫌だし協力してもいいけど…」
僕が答えると女神様はこちらに身を乗り出すようにして、嬉しそうな表情をした。
「本当ですか!?」
「いや、ちょっと落ち着いて。」
興奮気味の女神様を落ち着けながら僕は質問した。
「協力するのはいいけど、僕個人は何の力もない一般人だよ。それなのに姉さんを守るは力不足にも程があると思うんだけど…。」
「ああ、それなら大丈夫だと思いますよ。」
女神様は得意げに返してきた。
「貴方には今、貴方のお姉さんが世界の改変を行った時の影響を受けたためか、世界の改変に使われた力を感じることが出来ます。そのため、新しい世界でお姉さんを守るための潜在能力(ポテンシャル)は十分にあると思われます。」
そのような女神様の説明を聴いて、僕は軽く身体を動かして具合を確かめた後、素直にその感想を述べた。
「そんな感覚、まったく無いんだけど…。」
「今まだ、力の使い方がわからないので実感はないと思います。だけど、新しい世界の貴方ならきっと使えるようになっていますよ。ただ…、貴方がポテンシャルを全て引き出せるかは貴方の行動次第だと思います。」
そんな女神様の台詞を聴いて、僕は1番重要だと思われる質問をしてみた。
「ところで、まだ聴いてなかったんだけど、新しい世界はどんな感じなの?」
「そういえば…、まだ説明していませんでしたね。」
女神様は軽く頷いた後、話し始めた。
「それでは、少し長くなりますが、今までの世界がどのような改変をされたか説明しますね。」
僕は、女神様の説明に耳を傾けて、自分なりに理解しようと努める。
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