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4章
10. 前世越しのハッピーエンド
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そして別れのときは来た。
ローズは運命に立ち向かう最強コーデ “リライトザフェイト” に身を包み、8人のポポリスたちの中央に立った。
ポポリスたちが何かの呪文を必死の形相で唱えながら、ローズの周りをグルグルと飛び回り始める。するとローズは光に包まれ、“時の船”と化した衣装が、ローズを現在から引き離し、時間の旅へと攫って行った。
ローズの周囲で、目まぐるしく時が遡ってゆく。
過去をおさらいするように、ローズはそれらを目にし、大切な時間の数々を記憶に焼き付けていった。
やがて、時が来た。
新しくやり始める地点。
ローズは「エイッ!」とばかりに、“時の船“の外の風景へと、足を踏み出した。
それは社交界デビューのその日。
ローズが悪役令嬢だということに、気付いたその日。
かつてのローズが心の中で悲鳴をあげ、華やかな大広間から逃げ出し、もつれる足を中庭へと運んだ――丁度、その瞬間。
ここから、すべてが新しく書き換えられる。
過去に戻ったローズは、自分の衣装が先程まで来ていた最強コーデではなく、舞踏会用の白いドレスになっていることに気付いた。ポポリスの編み出した最強コーデは、未来のローズを運び、過去の自分の肉体と融合させたのだ。
「そう、私はこのドレスを着ていたわ」
無事に時を超え、ローズは過去に降り立った。
――大丈夫、私はうまくやる。今度こそ、間違えない。
ローズは改めて、そう決心した。
運命に打ち勝ち、シュリを窮地から救い、シャーロットに幸せな未来を――そして、前世からの不幸に終止符を打つ。
(そうよ、守られているだけの姫なんて、もう古い! 待っていて、シュリ、今度は私が、あなたを守るから!!)
ローズは漲る決意を込め、凛とした表情で頭を上げた。そしてさっそく次の行動に移るため、辺りを見回す。
「まずは、この場から去ることね」
そう呟き、ローズは音楽の漏れ出る大広間を振り返った。
彼女の顔に、寂し気な、そして誇らしい表情が浮かぶ。
「さようなら……親愛なるシャーロット」
そうしてローズがシュリを捜しに行こうとしたとき。
足元に突然、何かがすり寄って来たことにローズは驚いた。
「えっ、何?!」
それは黒い子猫だった。足の先だけ白く、ソックスを履いているような模様の。ドレスの裾、ローズの足に体を擦りつけながら、その子猫は「ニャア~」と甘えるように鳴いた。それを見てローズの心臓が跳ね上がる。
「ミミ……! ミミなの、おまえ、ミミなのね!!」
抱き上げた子猫が、返事をするように鳴く。
「ミミ!! ああ、ミミ!! やっと会えた、やっと会いに来てくれたのね!!」
ミミは幸せそうに鳴きながら、ローズの顔にぐいぐい頭をこすりつける。そしてふいに頭を上げると、誰かを呼ぶように長い鳴き声を発した。
すると、どこからか犬の鳴き声がした。
その犬はミミと呼び合っている。
徐々に声は近付いてきて、なんとコロコロした柴犬の子犬が走って来るではないか!
ローズは目を見張った。
柴犬の後ろには、愛しいあの人の姿があったのだ!
「小太郎! 待て、どこに行くんだ!! ……あっ!!」
犬を追いかけて駆けてきたシュリの目の前に、ローズがいた。
ローズは泣きながら、震えていた。
「ああ……シュリ!」
(もう一度、会えた。
生きてる。
彼は、生きて、今目の前にいる。
もう二度と、離れない!!)
「シュリ、シュリ、シュリ!!」
「ローズ!!」
腕の中に飛び込んできたローズを、シュリはためらいもなく抱きしめた。
二人とも滂沱の涙を拭いもせず、ただお互いの体を離すまいと、しっかり抱きしめ合う。
「ああ……ローズ、会いたかった! これは夢か?!」
「夢じゃないわ! ああ、シュリ、あなたは過去のシュリではないのね? 私を呼び捨てで呼んでいるもの! こんな奇跡が起こるなんて!!」
「過去?! 何のことだ、ここは……」
「ここは王宮、私が社交界デビューした日。私はポポリスたちの魔法のコーデで、時間をさかのぼり、運命を書き換えるところなの!」
「ああ、ここは――そうか!! 君は……俺たちは、過去に飛んだのか! 俺はさっきまで、聖なる森の霧の中にいたんだ。死を覚悟してから、ずっとそこで彷徨っていた。魂だけになってもせめて君の元へ帰ろうとしたんだが、どうしても霧から出られなかった。そうやって彷徨っているうち、小太郎が現われて、俺をここまで連れて来てくれたんだ! そうだよ、この子は前世の俺が飼っていた柴犬、大切な俺の相棒、虹の橋を一緒に渡った、小太郎なんだ!!」
小太郎は「ワン!」と返事をすると、嬉しそうに尻尾を振り、もうジッとなんてしていられないと、グルグルグルグルとシュリとローズの周りを走り回っている。そこにミミも加わり、二匹は興奮してお互いの尻尾を追いかけだした。
ローズはそんな小太郎とミミを捕まえ、ギュッと抱き上げて彼らに言った。
「ありがとう、小太郎。あなたがシュリを迎えに行ってくれたのね。あの世とこの世の狭間、ユニコーンの暮らす聖なる森で、シュリの魂を見つけて私の元に連れ帰ってくれたのね! ミミ、そしてあなたは、小太郎が迷わずここに辿り着くよう、鳴いて知らせてくれたのね! ああ……こんな奇跡がおこるなんて!!」
ワオン!!と小太郎は楽しそうに吠え、ミミもまた嬉しそうに「ニャオ~ン!」と鳴いた。
ローズはシュリの腕の中に戻ると、ギュッと彼を抱擁し、言った。
「シュリ、覚悟して。もう私は二度とあなたから離れない。以前のシナリオは全部捨てて、あなたを守ることに徹するわ! これから忙しくなるわよ。私たちはあなたの故郷に乗り込んで、すべてが正しい場所に収まるように尽力しなきゃ。シナリオを、書き直しましょう。新しく、やり直すの!」
シュリはローズを抱きしめながら、晴れやかに笑った。
「ああ、書き直そう。俺の愛しい、薔薇の蕾。今度こそ二人で、幸せを掴もう!」
そう、幸せになるのは「いつか」ではなく、今この瞬間。
それは遠い山のかなたにありはしない。幸せは自分たちの踏みしめる足元の地面から、芽吹くのだ。
強くそう感じたローズの耳に、魔女ヴァネッサの言葉が甦る。
『ハブアナイスデイ、エンジョイユアライフ!』
デビュタントたちの踊る舞踏会の大広間から、光と音楽が零れてくる。
それらは二人の未来を祝福するように、キラキラと舞い、優しく鳴り響く。
その光と音色に包まれながら、ローズとシュリは長い口付けを交わすと、二匹を連れてその場を後にした。
そののち、聖樹王国にある噂が届いた。
遠い異国で、国を追われた王子が悪い大臣を懲らしめ、玉座を取り戻したと。
国には平和が戻り、見目麗しい王子の傍には、いつも白い肌の女性が寄り添っていて、やがて王子は彼女を妻にしたと。彼女はこの世に咲くどんな薔薇よりも美しく、心は更に美しく輝いていたそうだ――と。
前世の悲しみを越え、二人は遂に結ばれ悲願の幸福を手に入れた。
舞台は異国の地に変わり、新しい物語は幸福の息吹の中、新しく始まったばかり。
<終わりっぽ!>
★★★ご愛読、大感謝です!!★★★
ローズは運命に立ち向かう最強コーデ “リライトザフェイト” に身を包み、8人のポポリスたちの中央に立った。
ポポリスたちが何かの呪文を必死の形相で唱えながら、ローズの周りをグルグルと飛び回り始める。するとローズは光に包まれ、“時の船”と化した衣装が、ローズを現在から引き離し、時間の旅へと攫って行った。
ローズの周囲で、目まぐるしく時が遡ってゆく。
過去をおさらいするように、ローズはそれらを目にし、大切な時間の数々を記憶に焼き付けていった。
やがて、時が来た。
新しくやり始める地点。
ローズは「エイッ!」とばかりに、“時の船“の外の風景へと、足を踏み出した。
それは社交界デビューのその日。
ローズが悪役令嬢だということに、気付いたその日。
かつてのローズが心の中で悲鳴をあげ、華やかな大広間から逃げ出し、もつれる足を中庭へと運んだ――丁度、その瞬間。
ここから、すべてが新しく書き換えられる。
過去に戻ったローズは、自分の衣装が先程まで来ていた最強コーデではなく、舞踏会用の白いドレスになっていることに気付いた。ポポリスの編み出した最強コーデは、未来のローズを運び、過去の自分の肉体と融合させたのだ。
「そう、私はこのドレスを着ていたわ」
無事に時を超え、ローズは過去に降り立った。
――大丈夫、私はうまくやる。今度こそ、間違えない。
ローズは改めて、そう決心した。
運命に打ち勝ち、シュリを窮地から救い、シャーロットに幸せな未来を――そして、前世からの不幸に終止符を打つ。
(そうよ、守られているだけの姫なんて、もう古い! 待っていて、シュリ、今度は私が、あなたを守るから!!)
ローズは漲る決意を込め、凛とした表情で頭を上げた。そしてさっそく次の行動に移るため、辺りを見回す。
「まずは、この場から去ることね」
そう呟き、ローズは音楽の漏れ出る大広間を振り返った。
彼女の顔に、寂し気な、そして誇らしい表情が浮かぶ。
「さようなら……親愛なるシャーロット」
そうしてローズがシュリを捜しに行こうとしたとき。
足元に突然、何かがすり寄って来たことにローズは驚いた。
「えっ、何?!」
それは黒い子猫だった。足の先だけ白く、ソックスを履いているような模様の。ドレスの裾、ローズの足に体を擦りつけながら、その子猫は「ニャア~」と甘えるように鳴いた。それを見てローズの心臓が跳ね上がる。
「ミミ……! ミミなの、おまえ、ミミなのね!!」
抱き上げた子猫が、返事をするように鳴く。
「ミミ!! ああ、ミミ!! やっと会えた、やっと会いに来てくれたのね!!」
ミミは幸せそうに鳴きながら、ローズの顔にぐいぐい頭をこすりつける。そしてふいに頭を上げると、誰かを呼ぶように長い鳴き声を発した。
すると、どこからか犬の鳴き声がした。
その犬はミミと呼び合っている。
徐々に声は近付いてきて、なんとコロコロした柴犬の子犬が走って来るではないか!
ローズは目を見張った。
柴犬の後ろには、愛しいあの人の姿があったのだ!
「小太郎! 待て、どこに行くんだ!! ……あっ!!」
犬を追いかけて駆けてきたシュリの目の前に、ローズがいた。
ローズは泣きながら、震えていた。
「ああ……シュリ!」
(もう一度、会えた。
生きてる。
彼は、生きて、今目の前にいる。
もう二度と、離れない!!)
「シュリ、シュリ、シュリ!!」
「ローズ!!」
腕の中に飛び込んできたローズを、シュリはためらいもなく抱きしめた。
二人とも滂沱の涙を拭いもせず、ただお互いの体を離すまいと、しっかり抱きしめ合う。
「ああ……ローズ、会いたかった! これは夢か?!」
「夢じゃないわ! ああ、シュリ、あなたは過去のシュリではないのね? 私を呼び捨てで呼んでいるもの! こんな奇跡が起こるなんて!!」
「過去?! 何のことだ、ここは……」
「ここは王宮、私が社交界デビューした日。私はポポリスたちの魔法のコーデで、時間をさかのぼり、運命を書き換えるところなの!」
「ああ、ここは――そうか!! 君は……俺たちは、過去に飛んだのか! 俺はさっきまで、聖なる森の霧の中にいたんだ。死を覚悟してから、ずっとそこで彷徨っていた。魂だけになってもせめて君の元へ帰ろうとしたんだが、どうしても霧から出られなかった。そうやって彷徨っているうち、小太郎が現われて、俺をここまで連れて来てくれたんだ! そうだよ、この子は前世の俺が飼っていた柴犬、大切な俺の相棒、虹の橋を一緒に渡った、小太郎なんだ!!」
小太郎は「ワン!」と返事をすると、嬉しそうに尻尾を振り、もうジッとなんてしていられないと、グルグルグルグルとシュリとローズの周りを走り回っている。そこにミミも加わり、二匹は興奮してお互いの尻尾を追いかけだした。
ローズはそんな小太郎とミミを捕まえ、ギュッと抱き上げて彼らに言った。
「ありがとう、小太郎。あなたがシュリを迎えに行ってくれたのね。あの世とこの世の狭間、ユニコーンの暮らす聖なる森で、シュリの魂を見つけて私の元に連れ帰ってくれたのね! ミミ、そしてあなたは、小太郎が迷わずここに辿り着くよう、鳴いて知らせてくれたのね! ああ……こんな奇跡がおこるなんて!!」
ワオン!!と小太郎は楽しそうに吠え、ミミもまた嬉しそうに「ニャオ~ン!」と鳴いた。
ローズはシュリの腕の中に戻ると、ギュッと彼を抱擁し、言った。
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シュリはローズを抱きしめながら、晴れやかに笑った。
「ああ、書き直そう。俺の愛しい、薔薇の蕾。今度こそ二人で、幸せを掴もう!」
そう、幸せになるのは「いつか」ではなく、今この瞬間。
それは遠い山のかなたにありはしない。幸せは自分たちの踏みしめる足元の地面から、芽吹くのだ。
強くそう感じたローズの耳に、魔女ヴァネッサの言葉が甦る。
『ハブアナイスデイ、エンジョイユアライフ!』
デビュタントたちの踊る舞踏会の大広間から、光と音楽が零れてくる。
それらは二人の未来を祝福するように、キラキラと舞い、優しく鳴り響く。
その光と音色に包まれながら、ローズとシュリは長い口付けを交わすと、二匹を連れてその場を後にした。
そののち、聖樹王国にある噂が届いた。
遠い異国で、国を追われた王子が悪い大臣を懲らしめ、玉座を取り戻したと。
国には平和が戻り、見目麗しい王子の傍には、いつも白い肌の女性が寄り添っていて、やがて王子は彼女を妻にしたと。彼女はこの世に咲くどんな薔薇よりも美しく、心は更に美しく輝いていたそうだ――と。
前世の悲しみを越え、二人は遂に結ばれ悲願の幸福を手に入れた。
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