本当はあなたを愛してました

涙乃(るの)

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第三部

ダーニャ②

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「ダーニャ、我が家の天使を紹介するわ。末の妹のサラよ」

「初めまして サラ・ゴーテルです」

覚えたてのカーテシーだったので緊張したことを覚えている

恥ずかしくてすぐに姉の後ろに隠れてしまったけれど


「よろしくね。ダーニャだ。サラと呼んでもいいかな? 怖がらせちゃったかな?」


「ふふ、サラ。聞いてる?」

「あ、えっと、はい!」

返事をするのがやっとだった
だってその人は見たことのない格好をしていたから

金髪が多いこの国には珍しくその女性は紅い髪の女性だった


その髪色が明るくて私には輝いて見えた

それに服装だってドレスではなかった
ドレスのスカートの部分がパンツみたいで、当時の私には理解できない服装だったから
放心状態の私にダーニャお姉さまは握手を求めた

「じゃあ握手をしよう、サラ。手をだして」

「?」

女性同士でも手の甲にキスすることがあるのかなと、差し出した手をぎゅっと力強く握られて思わず「ひゃっ!」と叫んだほど。


「ははは、びっくりさせちゃったかな?
握手はね、挨拶の意味もあるし、強く握ることで相手への親愛の気持ちも表わしているんだよ」

「しんあい?」

「あぁ、大好きって意味だよ、サラ。あ、呼び捨てでごめんね。文化の違いに驚くよね?」

「ダーニャ、私ちょっとあちらのお客様へ挨拶に行ってくるわ。サラをお願いしてもいいかしら?あなたの国のことサラにもお話ししてあげて。
サラ、ダーニャはね学園に留学に来ているの。サラにも会わせたくて。ちょっと席をはずすわね」

「エミリアは忙しそうだね、戻ってくるまで何かお話ししようか」


ダーニャはどんなことを尋ねても気さくに答えてくれた。
遠い異国に住んでいること
挨拶に握手をすること
その国では紅い髪の人が多いこと
女性はキュロットパンツを履いていること
男女関係なく仕事をすること
結婚しない人もいること

とにかく聞くことが全て新鮮だった

お茶会がお開きになる頃には、私はすっかりダーニャお姉さまになついていて、私もキュロットパンツが欲しい!とだだをこねていたほどに


「サラまた遊びに来るから、約束する」

ダーニャお姉さまは約束を守ってくれて、
留学期間終えても、2年に1度くらいは邸を訪れてくれた


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感想 10

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