なぜか軟禁されてました〜脇役はどうしたらいいですか〜

涙乃(るの)

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第一部

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次の日。

いつも通り私は、朝から洗濯物を干していた。

今日は、パンが届く日だ。カイン様も来られるし、朝からそわそわして落ち着かなかった。

先程、カゴは回収してある。
とりあえず一通り家事を済ませてから、カゴの中身を確認する。はやる気持ちを落ち着かせながら被せてある布をめくる。

-パサッ-

何か床に落ちた気がした。
メモ紙?だろうか。落ちた紙を拾って見ると、何か文字が書かれていた。

ー白いパンから食べるようにー

どういうことだろう。

私は、カゴの中身を改めて確認した。

白いパンは…あった。

それは、イングリッシュマフィンのようなパンで、レタスや目玉焼き、フィッシュフライがサンドしてあった。傷みやすいものを教えてくれたのだろうか。

パンを届けてくれる方は、どういう方なんだろう。

 忍耐力はある方なのかな。
今まで長期間パンを届けてくれてるし。
でも、メモなんて初めてのことで、どう受け留めたらいいのか分からない。

そもそも、どうして最近頻繁にパンが届くのか。
安心させて、そのうちに…。
ううん、悪い方向に考えるのはやめよう。

今まで、殺そうと思えば、いつでもできたはず。
毒を入れたりパンを届けなかったらいいだけだもの。

もしかして、何かの実験をされてるの…?

何かの成分を長期間摂取した場合の観察とか?
ま、まさかね。そんなこと誰がするのよ。
誰かが観察?

ううん、誰もいないし、

『あっ!』

外に出ようとした時に、一度誰かに口を塞がれた事を思い出した。

その時の恐怖が蘇り、血の気が引いていくのを感じる。
あれは誰だったのだろう…

私は、書くものがないか探した。

『あった』

引き出しの奥から、ペンとインク瓶を見つけた。
誰が使っていたものだろう?

取り敢えず、メモの余白に、何か書いてみようと思った。

助けてください
あなたは誰ですか
私はなぜ軟禁されてるのですか


うーん。
駄目だ。どれもストレートすぎる。
どんな相手か分からないのに。

少しでも疑問を持って、危険と判断されたら、殺される可能性もないとは言えない。

なら、

やっぱり、元日本人として感謝の気持ちが大事よね

~ありがとうございます~

私は、お礼の一言だけ書くことにした。日本語ではないのに、私は不思議と文字の読み書きはできた。

メモをカゴに入れると、邪魔にならない場所に移動した。
カイン様が帰った後に、カゴを門の所に置くことにした。


 

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