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番外編 ビリーの日常
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「ウォリャー、ウッホホーウッホホー」
「ビリー入りますよ。相変わらずですね~あなたは」
厨房を訪れると奇声を発するビリーが目に入る。
手にはボールと泡立て器を持ち、高速で何かを泡立てながらスクワットをしている
「うん?なんだ、マクスか、どした?何か用か?」
「何をなさっているのですか?」
「あ、これはだな、メレンゲを作っている。この次はホイップだ。とにかく動かして鍛える」
ビリーはあっという間にふわふわとしたメレンゲを作成し、テーブルの上に並べていく。
「早いですね。」
「そうだろう、そうだろう。常に鍛えるために編み出した。その名も、筋トレクッキング~」
「そのままですね。」
「はっはっは。すごいだろ~まずはこれを持ってみよ」
ビリーはテーブルの上のボールを指差した
マクスはメレンゲの入ったボールを持ち上げようとしたが、両手でも持ち上がらなかった。
「重っ。何でこんなに重いのですか」
「そうだろうそうだろう。これを持ちながらだな、グオりゃーと泡立てる。
そして、足で小麦粉で生地をこねる。ウッホっホーウッホっホー。
あ、もちろん滅菌ブーツを履いて清浄魔法かけてるよ。
スイーツを作ってるのさ。
ケーキやクレープやらを。
そしてこんな事もできるぞ~」
ビリーはおもむろに包丁スタンドに刺さっている包丁を順番に取り出すと、壁の的に当てていく。
シュパッシュパッと見事に中央に突きささっていく
「どうだ、この距離、このアンバランスな状態でもいつでも狙ったとこに命中だ。いつでもやれる!」
「はぁ~ダーツの的をあんな所に…
それにしてもこんなに作ってもどうするのですか?
そうでした、エリー様が美味しいお食事のお礼をお伝えしたいそうです。お会いになりますか?」
「また、かわいそうな花嫁が来られたのか…無理だ、会えない…あんな奴に…ひどすぎるだろう」
「ビリー、あんな奴ではなく旦那様ですよ」
「はぁ?俺は認めねえ!
昔はまだいたずら小僧程度だったが、今の奴は犯罪まがいのことやってるじゃないか。
マクス、一緒にシメるか?その為の訓練だ」
「まだシメませんよ。半年間はエリー様が快適にお過ごしできるように心がけるつもりです。」
「そうか、やるなら半年後だな。なぁ、マクス、男は中年から働き盛りなのか~?なんだかあれからすこぶる絶好調だ」
「ビリー、あれから34年も経ちましたよ」
「なぬ?そんな訳ないだろう。
マクスも冗談を言うようになったのか。
まぁ決行は半年後だな。それまでもっと鍛えておく。
その前に奴がここに一歩でも入ってきたら、その瞬間手が滑って何かが飛ぶかもしれないがな。
憐れな花嫁さんには美味しいご馳走をいっぱい食べてもらおう」
不適な笑みを浮かながらビリーはまた奇声を発しはじめた
「はぁ、冗談ではないのですがね…自分の年齢も忘れてるのでしょうね。
まぁ、筋トレはこの厨房内だけにしてくださいね。
くれぐれもエリー様に見られないように。聞いてませんね…?」
「ん?なんだ?マクス、もう行くのか?花嫁さんによろしく」
「やれやれ」
マクスはため息と共に厨房を後にした
「ビリー入りますよ。相変わらずですね~あなたは」
厨房を訪れると奇声を発するビリーが目に入る。
手にはボールと泡立て器を持ち、高速で何かを泡立てながらスクワットをしている
「うん?なんだ、マクスか、どした?何か用か?」
「何をなさっているのですか?」
「あ、これはだな、メレンゲを作っている。この次はホイップだ。とにかく動かして鍛える」
ビリーはあっという間にふわふわとしたメレンゲを作成し、テーブルの上に並べていく。
「早いですね。」
「そうだろう、そうだろう。常に鍛えるために編み出した。その名も、筋トレクッキング~」
「そのままですね。」
「はっはっは。すごいだろ~まずはこれを持ってみよ」
ビリーはテーブルの上のボールを指差した
マクスはメレンゲの入ったボールを持ち上げようとしたが、両手でも持ち上がらなかった。
「重っ。何でこんなに重いのですか」
「そうだろうそうだろう。これを持ちながらだな、グオりゃーと泡立てる。
そして、足で小麦粉で生地をこねる。ウッホっホーウッホっホー。
あ、もちろん滅菌ブーツを履いて清浄魔法かけてるよ。
スイーツを作ってるのさ。
ケーキやクレープやらを。
そしてこんな事もできるぞ~」
ビリーはおもむろに包丁スタンドに刺さっている包丁を順番に取り出すと、壁の的に当てていく。
シュパッシュパッと見事に中央に突きささっていく
「どうだ、この距離、このアンバランスな状態でもいつでも狙ったとこに命中だ。いつでもやれる!」
「はぁ~ダーツの的をあんな所に…
それにしてもこんなに作ってもどうするのですか?
そうでした、エリー様が美味しいお食事のお礼をお伝えしたいそうです。お会いになりますか?」
「また、かわいそうな花嫁が来られたのか…無理だ、会えない…あんな奴に…ひどすぎるだろう」
「ビリー、あんな奴ではなく旦那様ですよ」
「はぁ?俺は認めねえ!
昔はまだいたずら小僧程度だったが、今の奴は犯罪まがいのことやってるじゃないか。
マクス、一緒にシメるか?その為の訓練だ」
「まだシメませんよ。半年間はエリー様が快適にお過ごしできるように心がけるつもりです。」
「そうか、やるなら半年後だな。なぁ、マクス、男は中年から働き盛りなのか~?なんだかあれからすこぶる絶好調だ」
「ビリー、あれから34年も経ちましたよ」
「なぬ?そんな訳ないだろう。
マクスも冗談を言うようになったのか。
まぁ決行は半年後だな。それまでもっと鍛えておく。
その前に奴がここに一歩でも入ってきたら、その瞬間手が滑って何かが飛ぶかもしれないがな。
憐れな花嫁さんには美味しいご馳走をいっぱい食べてもらおう」
不適な笑みを浮かながらビリーはまた奇声を発しはじめた
「はぁ、冗談ではないのですがね…自分の年齢も忘れてるのでしょうね。
まぁ、筋トレはこの厨房内だけにしてくださいね。
くれぐれもエリー様に見られないように。聞いてませんね…?」
「ん?なんだ?マクス、もう行くのか?花嫁さんによろしく」
「やれやれ」
マクスはため息と共に厨房を後にした
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にゃあんさん、ご感想をありがとうございます♪
一気読みして下さったなんてとても嬉しいお言葉ありがとうございます❣️そうですね奇想天外なお姫様なのです^ ^
ご感想ありがとうございます❣️
楽しんでいただけて良かったですありがとうございます✨