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3話 魔王の落胆
しおりを挟む魔王が、ファデラ王国の城下町に滞在していた頃。
ーーーーーー魔界ーーーーーーーー
トントントン
魔王の間のドアが、鳴った
「入りなさい」
レイグリッドが報告書類に目を落としたまま声を
上げた。
重そうなドアがゆっくり開く。
「あれ?レイグリッド様、シュベル様は?」
ザリアスが部屋に入りながら、レイグリッドに
尋ねた。
後ろには、ガルドとリベラの姿もあった。
「おぉザリアス殿、お帰りなさい」
レイグリッドは、立ち上がり、3人に席を勧めた。
ザリアス、ガルド、リベラが状況報告のため、
魔王の元へと帰ってきた旨を伝える。
「また、お出かけですか?シュベル様は」
ガルドは椅子に座りながら飽きれたように言った。
リベラがニヤリと笑い、隣に座るガルドを見た
「そうなのですよ、あの方は本当に何というか、
奔放でいらっしゃる・・ははは」
レイグリッドも釣られたように笑った。
「まぁそれがシュベル様のいいところですけどね・・
うふふ」
リベラが口に手をあてて笑う。
「あのお方は、今まで我々がお仕えいたした魔王様達と
全くタイプが違いますからな・・」
レイグリッドはドアの横にいるお付きの者に、
お茶の用意をするよう指示を出したあと椅子に
座り直した。
「あら・・私は好きでしてよ・・今の魔王様。
まぁ威厳は余り感じませんけど・・うふふ」
リベラが、思い出し笑いをするように微笑んだ。
「あのお方が魔王様になられてから、我々の収穫は
倍増しましたから。
威厳は無くとも実力はかなりでございますね。
ふふ・・まぁ奔放な方ですが」
ザリアスも笑いを噛みしめるように言う。
「まぁ、魔王様のお立場で、娼館で遊ぶなど、
前代未聞ですからねー・・あはははは」
ガルドが堪え切れず、笑い出した。
「ん・・・・おほん。ま、まぁ、大事な時期が近づいて
おりますからな。
シュベル様には自重願わないと」
レイグリッドが、少し顔を赤らめ、困ったよう
表情をした。
魔界は西北のはずれに位置している
レイグリッド以外の3将は東の大陸・西の大陸・南部に
位置する中央大陸と、それぞれの地域を担当とし、
各諸国の動きを観察していた。
帝国を中心とした、東の大陸はガルド。
この度、勇者を召還成功したファデラ王国を中心とした
中央大陸をザリアス。
我々が魔界を構えている前方に広がる、森の大地。
獣人・亜人などが中心の西の大陸を、リベラ。
それらの情報を集め、勇者が現れたのを察知し、生産
調整を行うのがレイグリッドの主な役割となっている。
現魔王は、この魔界にマーケティングという
発想を持ち込み、無駄のない効率的な収穫をもたらした
のだった。
今まで行き当たりばったりの突撃攻撃を行って、
失わなくてもいい魔属や、人間達を削ってきた
彼らには、目からウロコの戦略であった。
恐怖を煽るだけ煽って、犠牲を少なくする。
子供は絶対襲わず、村を襲っても全滅させない。
恐怖の火種はできるだけ大きく、憎しみの火種は
極力小さくというのが、魔王の指示である。
憎悪が激しく強くなると、人間は力以上の事を
成そうとし、自滅するというのが、魔王の
考えであった。
程よいバランスにすると、人間は最善を尽くそうと
人員を補充し、魔獣討伐に向かい、成功させる。
後は成功体験の積み重ねを繰り返すようになる。
時には失敗をしながらも考える。
恐怖に慄くだけではなく、考えて戦えば勝てるという
概念が広まれば、自らの可能性に挑戦する
冒険者パーティーがどんどん増えていく。
魔王側は事前の調査をしっかりと行い、魔獣の元
となる動物が少ない地域では、無駄に
魔力を噴霧しない。
魔獣の強さもその地域の状況によって変えていく。
そうすることにより、魔獣たちを操る魔人達の
人員や労力も最小限で済む。
結果的に魔界の生産性が効率よく上がってくるという
仕組みを、魔王は説いてきたのだった。
「畑だって、作物を植え続けたら土が痩せてきて
育たなくなるんだぞ!?お前たちそんなことも
わからんのか?焦土作戦は許さん!」
召還され、しばらく様子を見ていた魔王が、
初めて彼らに落とした叱責だった。
始めは何を言っているのか、意味が分からなかった
彼らも、今では理屈をしっかりと熟知していた。
「ところで、レイグリッド様、中央大陸と東側大陸の
国境辺りが少し騒がしくなっております。」
中央大陸を観察するザリアスが、改まった様子で報告する。
「ふむ。私も東側を飛ばせている白竜から、
様子がおかしいと聞いております」
レイグリッドが、ガルドを見る
「ガルド殿、東側は帝国領でしたな。帝国は何か
動きがあるのですか?」
レイグリッドはガルドに聞く。
「ウラは取れておりませんが、中央大陸の東、
ノリッチ公国に攻め入る情報をつかんでおります。
兵も国境辺りに集結させているようです」
ガルドがレイグリッドに応じた。。
「全く、帝国は何を考えているのやら・・・・
魔王様が降臨されておるこの時期に、戦争で
も起こすつもりか・・・。」
ザリアスが吐き捨てるような口調で言う。
「ザリアス殿、帝国の国王は、野心の塊です。
今まで何十年と諍いの絶えない
周辺諸国を今の国王の代でねじ伏せてきております。
魔獣討伐で手すきになっている、豊かな中央大陸の国々を、
どさくさまぎれに手に入れようと考えるのは
有りうる事です」
ガルドが冷静な口調で話す。
「あぁ、そう言えば、西の大陸の戦闘種族の一部が、
東大陸に行ってるみたいですわよ。なんでも
傭兵とかで」
リベラが思い出したように言った。
「ほう??あの亜人廃絶主義の帝国側に??」
レイグリッドが驚いたように呟いた。
東の大陸、正式名ゲンベルク大陸には、
イスプロン帝国を中心とし周辺諸国十数国が
ひしめいていた。
人間が人口の大半を占め、他種族は全体の2割にも
満たない。
それも、ほとんど奴隷としての扱いで、他種族や
亜人を兵力とするのは考えにくいことだった。
周辺諸国同士の小さい諍いが絶えずあり、度重なる
諍いで、森や畑などが焦土化していた。
他種族、特に森の民には厳しい環境だ。
そこに自ら望んで向かうとは、戦闘種族だとしても、
かなりの覚悟と思われた。
魔王はゲンベルク大陸を得るものが少ない不毛な
土地とし、魔力の噴霧を控えていた。
しかし、帝国の存在は怪しく感じて、ガルドに
見張らせることで情報は得るようにいていた。
東大陸(ゲンベルク大陸)と
中央大陸(ハンプトン大陸)との境には
ファデラ王国の国王、エドワードー=グラスターの
実弟、ダミア=グラスターが、帝国領との
国境の国、ノリッチ公国を治めていた。
ノリッチ公国も、積極的に魔物討伐に
取り組んでおり、戦力は分散されているのは
明らかだった。
「帝国がノリッチ公国に攻め入るような事が
あれば、我々の計画も、見直す必要がありそう
ですね」
レイグリッドは、小さなため息を落とした。
「いずれにしても、シュベル様がお戻り次第、相談
する事といたしましょう。
貴殿らには、シュベル様の命があり次第、また
出向いてもらうことになるやもしれません。
心しておかれよ」
レイグリッドは3人を見送り、席に戻った。
「ふぅー・・面倒な事にならなければいいが・・」
レイグリッドは窓の外に目をやった。
薄紫色の靄がかかった外を眺め、嫌な予感を
感じていた。
「シュベル様、もうすぐ着きますよ。起きてください」
アカが念話で話かけてきた。
「ん?もう着いた??あーーよく寝たーーー!」
リリアとの出会いで久々に興奮したオレは、疲れて
アカの背中で眠ってしまったらしい。
「さーて、レイグリッドは怒ってないかなぁ~。。
なんだかんだで半日出てたからなぁ」
「取りあえず、私はホッとしました。大ごとが起こらず。
さ、到着です」
「おぅ!ありがとな!また頼む」
「仰せのままに」
アカから降りたオレは、瞬間移動を使わず、
歩いて部屋に向かうことにした。
瞬間移動で部屋に着いた途端、レイグリッドが
機嫌を悪くしていて小言をもらうのがイヤだったからだ。
取り合えず、甘いもの好きなレイグリッドの
土産に、蜂蜜マフィンを買って来たので、これで機嫌
を取るようにしよう。
部屋に着いた。まずは様子を伺おう。
オレは音を立てず、そーっとドアを開け、
レイグリッドの様子を見た。
うっわぁーーーー・・・・機嫌悪そうだぞぉ。。。
「おかえりなさいませ」
レイグリッドの声が響いた。
「ひっ!」
「ひっ!じゃありません。何をコソコソされて
いるのですか?お入りください」
ヤッベー・・・・小言パターンだぁ。。。。
「あ・・あぁ!た・・ただいまぁ!こ、これお土産!!
あま~~い蜂蜜マフィンだよぉ!!」
「お気遣い、ありがとうございます。
シュベル様、どうぞこちらに」
あ~~~もう~~~・・・・土産作戦失敗かよぉ。。。
オレは言われるがまま、席に着いた。
「あ・・・・あのさ!もうちょっと早く帰ろうと
したんだよねぇ!
でもさ、折角出たんだから、次いでにちょっと
街に寄ろうと思ってぇ~、
いや、ちょっと覗くだけね。覗くだけ。
覗いてすぐに帰ってきたよぉ!」
「ほぅ、覗くだけで、このような土産まで・・」
チッ!しまったぁ!ヤブヘビだったぁ!
「それよりも、シュベル様。ちょっと面倒な事が
起こるやもしれません」
いつもなら、小言パターンだが、様子が違う。
なんかあったか???
「どうした?話してみろ」
東の大陸の一連の報告を聞いた。オレがこの世界
に来た当初からイヤな感じを持っていた大陸だ。
侵略だと?戦争だと??余計なことを!
このオレを差し置いて、そんな余裕がどこにあるんだよ。
これ以上、この世界は居る必要がない。
収穫も減っているのだ。
とっとと勇者にやられて、次の世界に
移行しなければ、計画が崩れる。
もう、すでに次の世界には斥候も送り込んである。
「じゃぁさ、オレたちで帝国を潰しちゃえば
いいじゃん。そうしたら戦争も起こせないし、予定
通り事が進むだろ?」
「恐れながら、それは出来かねます」
「はぁ???なんで?」
「我々が特定の国に加担し争うということは、有って
はなりません」
「だから、なんで!」
「シュベル様。我々は魔族です。魔族がある国を
援護したとするとその国は、魔王様の傀儡属国と
なりましょう。
我々がこの地を去ったあと、その国が世界を支配
するようになるかも知れません。
我々の威を借りた魔国として」
「別にいいじゃん。どーせ次来るのは300年か
400年後だろ?」
「そうです。しかしそのような状態のまま、
再度、この地に我々が見えたとき、果たして
我々の思惑通り事が進むと思われますか?
貴方様ならおわかりでしょう?」
「それはっ・・・・・・んんん。つまり単純に
言えば、オレたちがまた現れても新鮮味や恐怖が
無いし、何を今更ってことになる
というんだな?」
「それもあります。あと、重要なのが魔界が特定の
国に手を貸す大儀がありません」
大儀かぁ。確かに、それを言われるとごもっともだ。
「じゃぁ、どうする?諦めて次の世界へ移転するか?」
「いえ、勇者を待ちます」
「は?待つって・・・・戦争はどうするの?」
「放っておきます。静観です」
「いやいやいや・・・・勇者も戦争に
駆り出されるだろ?当然」
「勇者はもうすでに、こちらに向かっております。
もどる時間はございますまい。
もうそこまで来ているやも知れません」
すると、大きな足音と共に、ザリアスが部屋
に入ってきた。
「無礼お許しください、シュベル様」
「おぉ、ザリアス。久しぶり。どうした?」
「勇者の素性が判明いたしました!」
「ふぅん、それで?」
今更、勇者の素性なんかどうでもいいわ。
どーせまた、オッサンだろーし。
連れてるメンバーもむさ苦しい
連中に違いない。あ~~~ヤダヤダ・・・・。
「只今、王国に放っている間者より報告が
入りました。
此度の勇者は女性です!!」
え?・・・・なにそれ!嬉しいサプライズ!!!
やったぁ!!
ということわぁ・・・
仲間にもオネーチャンがいるかも!!
ザリアスが続けた。
「名は、リリアーヌ=ヴィルドー、剣士です!」
え・・・・・・・・??????
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!
あのリリアが・・勇者ぁ??マジかぁーー!
「それとパーティメンバーは、これがよく
わからんのですが・・・・たった1名。
アーチャーらしいです」
パメラだ。間違いない。
あーーーオレの始まった恋は、いやまだ始まりも
してねーけど、終わったぁ。。。。
「しかし、何故王国の間者から今頃報告が???」
レイグリッドが納得がいかない感じでクビを捻った。
「はい、それが魔王討伐の行程途中で王国に
呼び戻されたとか・・」
ザリアスが意味ありげにレイグリッドを見た
「つまり??」
レイグリッドは何かを悟ったようだ。
「レイグリッド様のご懸念の通りでございます。
勇者は王命で魔王討伐を中断しノリッチ公国へ
向かうようです」
ほらほら~やっぱ、勇者も戦争に駆り出される
じゃん。
オレが王様だったら、そうするもんよ。
だってオレたち、もうここでは終盤なんで、
派手な事やってねーし。
目先の脅威は、どう考えたって帝国じゃん。
まだまだ読みが甘いねぇ~レイグリッド。
レイグリッドはチラッとオレの方へ視線を向け、
わざとらしく咳払いをした。
「オホン。。。。えーシュベル様、今回は例外と
しまして、この地での終焉は諦めて、次の世界への
移動を始めるのも一考かと・・・・」
バツが悪そうに、レイグリッドが言い出した。
ですよねぇ~~~。もう、勇者イベントもなにも
あったもんじゃないよねぇ。
さぁ、どうする。リリアは勇者なのだろうから、
戦争になっても、そう簡単には帝国に殺られるとは
思えない。
しかし、カタがついて、再度魔王討伐に向かう
としても、中央大陸との国境からだと、ここまで
かなり距離がある。
強力な魔法士がパーティに居れば、移動魔法で
訪れたところまでは一瞬で行けるだろうが、
アーチャーのパメラしか仲間はいない。
時間はかなりかかる。
オレにも魔王として、魔族の民130万の
生活への責任がある。
収穫も終わりに近づき、資源も徐々に減って
来ている今、どうすべきか。。
もう、レイグリッドの言う通り、新天地に
移動するか・・・・。
うーーーん、どうもシックリ来ない。
何かがひっかかる。
「レイグリッド」
「はっ」
「少しだけオレに考える時間をくれ。なぁに今すぐ
戦争が勃発するわけでもないだろう。
若干の猶予はある」
「畏まりました」
あ~~~しかしぃ~~・・リリア、勇者かよぉ。
マジかぁーーー!!
オレを殺りに来るんだよねぇ。「魔王覚悟!!」
とか言ってぇ。。
あぁ想像しただけでゾクゾクするわ。
オレ、Mっ気はないけどぉ。。
でもあんな可愛い娘にやられたら、本望かも。
でも、ガッカリだぁ。凹む。複雑だぁ。。
まぁ、でも、こんなこと言ってられない。
「レイグリッド、それと頼みがある」
「はっ!なんなりと」
オレはシックリ来ない、このモヤモヤをスッキリさせるため、
ある手を打つことにした。
今日の気分は、まるでジェットコースター並みだな。
上がって、急降下の一日だ。やりきれん。
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