異世界=勇者!じゃなくて魔王だっ!!

リーマンズ・ハイ

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 9話 魔王、おイタがバレる

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 リリアと、手を組む話をする数時間前


 シュベルは全員の顔を見回して

「やるなら、徹底的にやる。でも、時間が勝負だ
 同時多発攻撃は『同時』じゃないと効果がない。
 じゃぁ、同時にしなければいいんだ」
 
 と語った。

「うむぅ。少し分かりにくいですな・・」

 レイグリッドが言った。

「そうだな。わかりにくいな。
 つまりガルドは、全ての攻撃態勢が整って
 念話で号令をかけるつもりなんだよ。
 逆に言えば、態勢が整わないと号令を
 掛けられない」
 
「あ!妨害をするんですね?」

 ザリアスが声を上げた。
 
「そうだ。ただ枝葉の部隊の邪魔をしても
 効果がない。
 主要な部隊の足止めをすればいい」
 
「主要な部隊って・・・?どこですか?」

 リベラが聞いた。
 
「今、東大陸沿岸に陣取っている、
 約10万の部隊だよ。 
 ガルドは海を渡って、ファデラ王国の
 北部沿岸に乗り込むつもりだ。
 そしてファデラ王国を陸からとの挟み撃ちだな。
 オレならそうする」
 
「なるほど・・それで東大陸の沿岸に・・」
 
 アカが呟いた。
 
「しかし、シュベル様、海は海魔族の領海です。
 我々も今まで、不可侵でやってきました。
 彼らは簡単に魔王軍を通しますかな?」

 レイグリッドが、もっともな疑問を呈した。
 
「そうだな。ここがガルドの勝負所だな。
 交渉をするだろう。通してもらうだけとな。
 当然、海魔族に見返りは用意してあるはずだ。
 ま、交渉決裂なら戦闘だな」
 
 シュベルが事もなげに言った。
 
「まぁ、そこはオレに考えがある。
 オレがこれからアオと一緒に海魔族の族長に
 会ってくるわ。オレに任せてくれ」
 
「は・・・はぁ・・大丈夫でしょうか?」
 
 レイグリッドが心配そうに呟いた。
 
「大丈夫だって。任せろ!」

 シュベルがニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
 
「ま、それさえ邪魔すれば、あとは力技で
 ねじ伏せるだけだ。
 ま、圧倒的にこちらの兵力は足らんけどな」
 
 シュベルは話終わると、地図を広げ
じっと見つめていた。
考えを巡らせているようだった。

 しばらくして、シュベルが声を上げた。  
           
「ガルドは中央大陸の西国境のライトリム公国で
 残った全ての魔人兵を終結するつもりだ」
 
 何かを見つけたように、シュベルは語った。
  
「アイツに取って、もっとも手ごわいのは
 実態をつかみ切れていない、西のゴルガ大陸
 だからな。
 ここで魔人兵を集結して、一気に西の大陸に
 攻め込むだろう・・」
 
 さらに続けた
 
「最終の段階で、魔人兵が20万程残れば、
 奴の野望は 達成される」

「完全な消耗戦ですな・・」

 レイグリッドが呟いた。
 
「あぁ、昔の魔族の戦い方さ。
 オレが魔王になる前のな」 
 
 シュベルは、ガルドが謀反を起こした、
 それに至る心情を垣間見た気がした。
 
 それからしばらく、話し合いが続いた。
   
 
  
「じゃぁ、この手筈で行くぞ。
 勇者のパーティメンバーとなるのは、
 オレとアカだ。

 アカはこれから王都に行って、
 リリアの所在を探ってくれ。
 もう、ノリッチ公国に向かっているかも
 知れないが・・・探してくれ。 
 オレは後でお前と合流する」
 
「わかりました。報告は念話でいたします」

「うん。頼む。
 それで、リベラとザリアスは、
 ノリッチに飛んで、10万の魔人兵を
 極力削ってくれ。

 まだ交戦は始まったばかりだ。
 混乱に乗じろ。
 どさくさに紛れて、お前らの事も
 わからんだろう。
 
 ザリアス、辛いだろうがお前の元部下の
 指揮官は見つけ次第、必ず全員、始末しろ」

「わかりましたわ」

「仰せのままに」

「それとレイグリッドは、クロと一緒に
 ニコレを連れダークエルフの族長と話しを
 付けてくるんだ」
 
「はい。必ず交渉をまとめて参ります」
 
 レイグリッドは久々の現場に張り切って
いるように見えた。
 
「レイグリッド、交渉から戻り次第、すぐに
 異転を始めるんだ。
 なにがなんでも二日以内に終わらせるんだ」
 
「畏まりました」

「いいか、これからは時間との勝負だ。
 早く手を打てた方が勝つ。
 魔界の異転完了は絶対条件だ」
 
「わかりました!」

 全員から気合いの入った返事が返ってきた。
 
「それと・・・」
 
 シュベルがレイグリッドに向かって言った。
 
「レイグリッド、これからヘビーな戦いになる。
 アカも人型で連戦を余儀なくされるだろう」

「そうなりますでしょうな」

「うん。そこでオレは竜たちに名を授けようと
 思うが、どうだ?」
 
「そう仰って頂けると思っておりました。
 もちろん、私に異存はございません」
 
「うん。お前たちはどうだ?」

 シュベルは竜たちに向かって言った。
突然のシュベルの申し出に、驚きのあまり
我を失った3体の竜は、喜びのあまり声を上げた。

「あ・・・ありがたき幸せ!!シュベル様に名を
 授けて頂くのが、我らの夢でした!!」

 クロは感動のあまり、足を震わせ言った。
 
「私も、夢のようです!ほ・・本当なんですね?」
 
 アオも若いが故に、感動もひとしおの様だった。
 
「よし、じゃぁ始めよう」

 契約の簡易的な儀式を行った。
クロには、名をもじって『クロフォード』
アオには女の子らしく、『アヤメ』
と名付けた。

 アカは・・・・
 
「シュベル様、私は以前いただいた、アカチャンで
 お願いいたします」
 
「ブーッ!」

 シュベルは飲んでいたお茶を噴出した
 
「ゲホゲホゲホ・・・・いや、アカさ、アカチャン
 じゃなくて、アーカー=チャンね。
 苗字もいれてアカチャンなのよ。わかる?」
 
「ハッ!失礼いたしました。ではそれで」
 
 アカはブレない。
 
「わかったわかった。じゃ『アーカー』でいくよ?」

「よろしくお願い申し上げます」

 これで3体の竜は、そろって魔界竜となり、
大幅な戦力のアップにつながった。       
     
  
 
「じゃぁオレはアオ・・いやアヤメと、
 海魔族の族長と話しを付けてくる」

「しかし・・・シュベル様、いきなり出向いて
 海魔族の族長が話を聞いてくれますか?」

 リベラが、誰もが思っている疑問を口にした。
 
「そ・・それはその・・ま・・まぁ大丈夫だ」

 シュベルはアヤメの顔をチラッと見て
少し慌てた。
アヤメも、ワザと素知らぬフリをしていた。

「ん????シュベル様?なんかありますな?」

 レイグリッドはピンときた。
伊達に長く一緒にいない。
自分達に内緒で、
この魔王は、何かをやらかしている!・・・・・
と感じた。

「シュベル様!?正直に話して頂かないと、
 困りますが??」
 
 レイグリッドの追及が始まった。

 その場にいる全員の視線がシュベルを捉えて
離さなかった。

「えーーー・・えとーー・・・」
 
 シュベルは完全に浮足立っている。
 
「アヤメよ!」

 レイグリッドが急に厳しい声でアヤメを呼んだ
 
「はは・・・はいっ!」

 今度は全員の視線がアヤメを捉えた。

 アヤメもアカもクロも人型になっていた。
人型のスキルを持っていないのは、
ミリアだけだったのだ。 
 アヤメは雌であるので、女性の人型だ。
竜の中で一番若く
見た目は15~16歳の少女だった。  

「お前は・・何か知っているのだな?」

 レイグリッドがジッとアヤメを見た。

「あーーはい・・そのーーし・・知っている・・・
 というか・・そのー・・」
 
 アヤメがアタフタと落ち着かなく
なった。 
            
「あーーもう、アヤメを責めるなぁ!わーったよ!」

 シュベルが大声で空気を遮った。

「実は、以前に海魔族の親父とは、一回やり
 あってんだよっ!オレッ!」

「なっ!!!そ、そんな大事な事を
 何故仰ってくださらなかったのですか!?
 いつの話ですか!?」

 レイグリッドは腰を抜かした。
暗黙の了解で、今まで築いてきた不可侵だった。
それを争うとは・・ 
 
 その場にいた全員が、目が点になった。 

「んーー3年ぐらい前・・かな・・」

「はぁーーーっ????」

 これも全員、声を揃えて仲良く・・・
 
 海魔族は面倒くさいので有名だった。
思うように意志が伝わらない。
すぐに戦う。しつこい。根に持つ。ずる賢い。
おまけに海は広いため
数はどの種族よりも遥かに多い。
相手にしないのが正しい選択だった。

 今の海魔族の族長はミドガルズオルム
いわゆる海蛇だった。
 名はジウバ。海魔族最強の族長と言われている。

「でもさぁ、今は仲いいんだよ。ケンカはオレの
 勝ちだったけどね、意外と根に持たれなかった」

 シュベルはボソボソと話しだした。
 
「ちょっとさぁ、アヤメに乗ってさぁ、海を見に
 行ったんだよ。そしたらさぁ、ちょっとあって・・」

 シュベルは下を向いて、相変わらずボソボソと
話す。

 レイグリッドがアオを見た
 
「アヤメ!」

「ひっ!」

「何があったか言いなさい」
 
 レイグリッドは静かに低い声で言った。

「だからーアヤメを責めるなってー!
  言うよぉ言うから!
  アヤメにはオレが口止めしたんだよ」

 シュベルが半ばやけ気味に言いだした。
 
 事の発端はこうだった。
3年前、魔界は異転する予定であったはずなのに、
大幅に目途が立たず、計画の修正やら、
増加する保護の対象者の対応やらで、
レイグリッドを始め、非常に忙しかったのだった。
 
 シュベルはいつものごとく、ヒマを持て余し、
レイグリッドの監視の目が届かないことを
いいことに、海へ行こうと、海域担当の
アオ(アヤメ)に声をかけた。
 
 そして二人はまんまと魔王国を抜け出し海へ
向かった。
 
アオと海上を飛んでいるとき、小さな島が見え、
休憩がてら、そこに二人は降り立ったのだ。

 実はその島は人魚の安息所として、海魔族の間では
神聖な場所とされている所だった。

 そんなことも知らないシュベルは、浜辺でくつろい
でいる多数の人魚をみつけ・・・
 
「おい!アオ!見てみろ!人魚だ!人魚!!!
 人魚のオネーチャンがいっぱいだ!」

 とアオが止めるのも聞かず、その群れへ突っ込んで
いったのだった。
 
 人魚達は当然のごとく驚き、慌てて逃げ去る者や
突然現れた人間に引きつる者や、泣き出す者まで
出だした。

 すぐさま、連絡を受けた海魔族の族長である
ジウバが現れ
言葉が通じにくいこともあり、問答無用で
戦いになったのだ。

 戦いには勝ったものの、落ち着いたジウバから話を
聞いたシュベルは、自分に非があることを認め反省し、
土下座して謝ったのであった。

 それからはジウバとはウマが合い、仲良くなった次第
だと言う。
 
「ま・・・・また、女がらみですか・・・」

 レイグリッドがなんとも言えない表情で言った
 
「・・・はぁーーーーー・・・・・」

 そこにいる全員が、シュベルを見て、情けないという
オーラで、ため息をついた。

「・・・・す・・すんません・・・・」

 シュベルは消え入りそうな声を発した。
 
 
 
 シュベルはアヤメに乗り、
海魔族の族長の所へ出向いた
日中は海中におり出ることは無いが、海岸で海魔を
みつけ伝言を頼んだ。

 シュベルは既に族長の友人ということで海魔の間では
知られた存在であり、連絡を取るのに苦労をすること
は無かった。

 しばらく海岸で待つと、ジウバが現れた。
 
「おぉ、小僧。久しぶりじゃの」

「あぁ、最近、遊びに出れなくてさ、こう見えても
 魔王は大変なんだよ」
 
「貴様、最近、東大陸に出張ったんじゃないのか?」

「あぁ、あれはオレじゃねぇ。魔王を騙った、
 元オレの部下だ」

「なんと、舐められたもんだなぁ小僧。ははは」

 ジウバは愉快そうに笑った。

「でさ、今日はその件なんだけどさ、ちょっと
 面倒な事 になっててさ、オヤッさんの力を
 借りたいんだよ」

「うむ。他ならぬお前の頼みなら聞くぞ」

「まぁ、ブッチャケタ話、そいつガルドって
 言う奴なんだけど、どうやらこの世界を
 征服したいらしいんだよね。魔王として」
 
「ほぅ、それは聞き捨てならんな」

「でさ、今、陸地のあちこちで戦争を起こそうと
 してんだよ」
 
「陸地の事は、ワシらにはわからんが・・
 それで、ワシ に頼みとは?」

「うん。近いうちにそのガルドって奴が、魔王を
 名乗って、東大陸の沿岸からファデラ王国の
 北の沿岸へ大量 の兵を船で運ぶと思うんだよね」

「ワシらに挨拶も無しでか?」
 
 ジウバは少しムッとした表情になった
 
「いやいや、それは無いよ。海魔族の怖さは知ってる
 はずだからね。
 その前に、ガルドがアンタに交渉をしてくるよ。
 たぶん」 

「うむ。で、交渉を決裂させ、そいつらを海の藻屑に
 すればイイのだな?」

「いや、通してやってくれ」

「ん?貴様、それでいいのか?」

「うん。あいつらもバカじゃないから、手ぶらでは
 交渉にこないよ。貰うもんは全部貰ってよ」

「それはワシらは条件がよければかまわんが・・」

「だろ?実はさ、ここからが本題なんだ・・・・」

 シュベルはジウバにある計画を持ち掛けた。
 
 

 シュベルはジウバとの話を終え、アヤメに再び
乗り込み、ファデラ王国を目指した。

 途中、アカから念話が入った。
 
「シュベル様、リリア殿を見つけました。どうやら
 旅の準備をしているようです」

「わかった。お前は王都に入った所で待っててくれ
 もうすぐ着く」
 
「お待ちしております」
 
 アカとの念話を切った
 
「アヤメ、お前オレを下ろしたら、すぐに魔王国に
 帰って、レイグリッドに海魔族との話はウマく行った
 と報告しておいてくれ。

 作戦の中身はお前もソバで聞いていたから、
 説明できるだろ?」
 
「はい。聞いている途中で笑ってしまいました。
 愉快な作戦ですね」
 
「あぁ!ウマくいけば、愉快だ。はははは!」 

 シュベルはファデラ王都の近くに降り立ち
リリアの元へ向かった。

「あぁ、やっと会える!リリアちゃん、
 オレが仲間になるぞーーー!!!」
 
 シュベルは走りながら、リリアの笑顔を
思い浮かべた。     
   
        
 
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