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シャイボーイ&ロックンガール
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階段を下る。
一段一段、ゆっくりと。
何もこれは急な足の踏み外しを恐れたわけでも
足音を立てないように気を使っているわけでもない。
「ケイ!試奏は楽しめたようですね!」
コルクボードから顔を上げた
シスター・アンナは嬉しげに頬を緩める。
「似合ってますよ!流石です!」
両手の平を胴の前で付け合わせて
ぱちんと音を立てるシスターが褒め称えるのは
決して、安物のTシャツと
擦れたジーンズを着こなす姿などではなく、
背中に携えたTL…をしまい込むギターケースだ。
「…そうか?まぁ誰が背負っても似合うだろ。」
結局のところ、首を縦に振ってしまった。
シスター・アンナへの気遣いを盾に
轆轤六々の説得を振り切ることはできなかった。
「いえいえ、そんな事はありませんよ!
ケイと、ケイを選んだそのTLだからこそ
マッチしているのです!」
「そうか、俺が選ばれる側か。」
今更弁明する気も取り繕う気もない。
負けたのだ、バンドを組むという魅力に。
ロックを求める自分自信の熱に。
「なぁ。」
「はい、どうしました?」
バンド組もうぜ!
「…いやぁその、だな。」
「?」
バンドしないか?俺と…。
「ちょ、ちょっとまってくれ。」
「?えぇ、構いませんが。」
一つ大きく息を吸う。
何を緊張しているんだ。
そう一息で飛ばすことは可能だったが
精神だけでは言の葉は紡げない。
けれど、逃げるわけには行かない。
「ふぅぅ~……。」
チープな言葉だが、勇気を出せ。
揺れ動く心を叩き直すように頭を振る。
「…先。」
「はい?」
ポケットから古びたスマートフォンを
取り出して、チャットアプリを立ち上げる。
「連絡先、持ってないよな。」
「え?あぁそうですね。
交換いたしましょうか!
そのほうが何かと便利でしょうし!」
カメラ機能を起動した液晶板は
差し出された画面を正確に読み取る。
『岩見』とつけられた名前に、
円形の枠に収まるギター。
「ん?ケイ、グループで作ったのですか?」
本来であればその液晶が示すのは
連絡先の名前のみ。
しかし、実際に表示されたのは
『岩見、鍵谷のグループ(2)』という電子文字。
「……。」
「?ケイ?」
素早く指をタイトルの編集に滑らせる。
若干の遅れを含み表示された文字は
『バンドやるぞ(2)』
「ッ!?…ケイッ!」
うわずった声音を上げ、
こちらに顔を向けるシスターに背を向けて
置いていくようにさっさと歩き始める。
「帰るぞ。昨日のの今日で疲れたし、
俺は明日仕事なんだから。」
シスターの顔は見えない。
それでも、声は鮮明に綴られていく。
「ちょ、まってください!
もう少し感動を堪能させて頂きたいのですが!」
その声は年相応に若々しく、
それでいて愉快げな物に聞こえた。
あれだけ無茶苦茶な思考で、
理解不能な行動をとる狂人は
まるで普通の少女のように笑っているのだろう。
「できればこの感動を共有したいのです!」
詰めようように、傍で声を上げる。
それさえも見ないふりをして歩を進める。
けれど、覗き込むような青い瞳は
的確に描写を行ったなのだろう。
「ケイ…。ふふっ!照れなくてもよいのですよ!
バンドメンバーとなった今、
私達は敬虔なる信徒なのですから!
共に、より深い信仰を目指しましょう!」
「うるせぇうるせぇ!
信仰はしねぇってんだろうが。」
あしらう様に言いつけたところで
この赤みを隠せているわけではないのだろう。
特段カンの良い奴だから暴かれたのか、
はたまた例の超能力の類なのか。
どちらにせよこの判断は間違いだったと
程なくして気が付いた。
「車でじっくり今後について話し合いましょう。
大丈夫ですとも!連絡は何時でも大歓迎!
セッションでも練習でも!
何処でも何時でもお手伝いいたしますよ!」
教会に着くまでの約40分は
人生で一番羞恥心を掘り返されたものになった。
「…あぁ、もしもしアタイだよ。」
腰に良いとされるデスクチェアに腰をかけて
応答を待つつもりでいたが、
存外、その電話は3コール内で繋がれた。
『個人電話だからな、名乗らなくても知っている。
それで、なんの用だ?』
携帯電話の音声は事実本人の声ではなく、
もっともそれに近いサンプルから来る物だと
テレビだか、ネット雑誌だかで見たのを
ふと思い出すが、それでもやはり
一枚板の向こうからの声は聞き馴染みがあった。
「随分と堪えた声音だね。
本業の方は大分忙しかったかい?」
からかうように声にしてみるが
相手の反応は素直な物だった。
『あぁ、ウィーンは嫌いではないが
此処まで格式張る必要があるのかは疑問に思うな
こっちは一介の調律師にすぎん。
まぁ、お国柄や地域性があるのだろうがな。』
「その分稼げてるんだろう?
形は違えどピアノで飯が食えてるってのは
アタイとしちゃ羨ましい限りだけどね。」
幾分かの軽口を言い合ったところで
本文は進むわけでもない。
それでも、こと暫くの猶予くらいは許されるだろう。
『ふん、誰が四楽に商売のイロハを教えたと
思っているんだ?
その店の繁盛はお前の孫の代までは
約束されているはずだがな。』
ツンケンとして、不遜な物言い。
しかしうちに潜む優しさを
隠しきれているわけではない。
現にこの手の話題は触れづらいものであるが
電話相手は悪態の一つもつかず
軽口を進めていくのだから。
「そいつに関しちゃ、頭が上がんないね。
寝て起きたら真っ先に感謝してるさ。
またこっちに帰ってきたら飯でもどうだい?
格式張った物はないが、
簡単なものなら振る舞えるさ。」
『良く言うものだな。
仕込みに1日かける料理が簡単だと?
一度でいいからオレも言ってみたいものだ。』
やや不機嫌な声音に落ちたのを感じる。
あいも変わらず彼女は
料理ができないことがコンプレックスらしい。
…もっとも、そんな小さなものではなく、
できないこと全般にコンプレックスがあるのは
嫌と言うほど知っていたが。
「ごめんよ。ついからかいたくなっちまった。
幼気な少女悪い癖さ。
それで、本題に入っても良いさね?」
『ふん。此処まで待ってやったんだ。
入らずに終わったならぶん殴っていたぞ。』
口が悪いねぇと、付け加えれば
またも長話に伸びてしまいそうだったので
それはまた飯の機会にとっておくことにした。
「アンタの楽器、買いたいって奴がでてきたよ。」
『構わん、売ればいい。』
この返答は想定外
「…本気かい?
売る奴は絶対に自分で選ぶって
あんなに言ってたじゃないかい。」
はぁと溜息混じりの声で解答はつづられる。
『絶対?絶対ならなぜお前に預ける?
お前の判断ならオレの判断と相違ない。
その信頼関係で納品しているんだろうが。』
一息ついて
『第一、接客の心得がオレにはない。
価格しか見ないオレより、
価格含んだ全体を見れるお前の判断は
こと商売という括りにおいてなら
お前の判断のほうが優先されるべきだろう。』
「そんなに信頼されてたとなりゃ
少し照れちまうねぇ。
いつからそんなに饒舌になったんだい?」
面を食らってしまったが、
そうか、またコイツは優しくなったのか。
知っている人物の遂げる些細な変化が
どこか口惜しくも感じた。
「けどま、それを差し引いてでも
連絡を入れたかったのさ。
なにせ、嬉しいことがあったからね。」
『嬉しいこと?』
少しだけ笑みを浮かべてしまう。
「買い手ってのは、
アンナちゃんが連れてきた子なのさ。
あの子もついに憧れのバンドデビューとなりゃ
誰かに自慢したくもなるってもんだろ?」
『そうか、ソイツはよかったな。
それでアンナちゃんとは一体だれだ?』
大方予想はついているに違いないが
素っ気ないふりをするのは性格を越して
もはや習性なのだろう。コイツはそういう奴だから。
「オリビアだよ、オリビア。
アンタに紹介されたのが
丁度20のときだからもう10年も前かね。」
『オリビア…、あぁあいつか。
ヤードの忘れ形見、そんな奴もいたな。』
『それで、ソイツの連れがどうした?』
やっと本題に戻った気がする。
もっとも苦に感じる瞬間などはなかったが。
「その子ね、名前は圭っていうんだけど。
…あの子はアンナちゃんと同じ物を持ってるよ。
アンタの楽器を選んだのも
所謂運命みたいなもんだと思ってさ。」
『そうか、忌々しいと言えばそれまでだが
オレを生かしているのもそれだ。
全く、忌々しいな。』
心底嫌気が差している、
そのような雰囲気を包み貸さず
舌打ちさえ付け加えて言葉をつなげる。
『しかしそうなれば…そうか。
…あと一月したら日本に渡ろう。
そこでソイツを見る。それでいいな?』
「あぁ、楽しみに待ってるよ。」
『手土産くらいは持って行ってやろう。
じゃあな、六々。』
「またねフランツ。」
一段一段、ゆっくりと。
何もこれは急な足の踏み外しを恐れたわけでも
足音を立てないように気を使っているわけでもない。
「ケイ!試奏は楽しめたようですね!」
コルクボードから顔を上げた
シスター・アンナは嬉しげに頬を緩める。
「似合ってますよ!流石です!」
両手の平を胴の前で付け合わせて
ぱちんと音を立てるシスターが褒め称えるのは
決して、安物のTシャツと
擦れたジーンズを着こなす姿などではなく、
背中に携えたTL…をしまい込むギターケースだ。
「…そうか?まぁ誰が背負っても似合うだろ。」
結局のところ、首を縦に振ってしまった。
シスター・アンナへの気遣いを盾に
轆轤六々の説得を振り切ることはできなかった。
「いえいえ、そんな事はありませんよ!
ケイと、ケイを選んだそのTLだからこそ
マッチしているのです!」
「そうか、俺が選ばれる側か。」
今更弁明する気も取り繕う気もない。
負けたのだ、バンドを組むという魅力に。
ロックを求める自分自信の熱に。
「なぁ。」
「はい、どうしました?」
バンド組もうぜ!
「…いやぁその、だな。」
「?」
バンドしないか?俺と…。
「ちょ、ちょっとまってくれ。」
「?えぇ、構いませんが。」
一つ大きく息を吸う。
何を緊張しているんだ。
そう一息で飛ばすことは可能だったが
精神だけでは言の葉は紡げない。
けれど、逃げるわけには行かない。
「ふぅぅ~……。」
チープな言葉だが、勇気を出せ。
揺れ動く心を叩き直すように頭を振る。
「…先。」
「はい?」
ポケットから古びたスマートフォンを
取り出して、チャットアプリを立ち上げる。
「連絡先、持ってないよな。」
「え?あぁそうですね。
交換いたしましょうか!
そのほうが何かと便利でしょうし!」
カメラ機能を起動した液晶板は
差し出された画面を正確に読み取る。
『岩見』とつけられた名前に、
円形の枠に収まるギター。
「ん?ケイ、グループで作ったのですか?」
本来であればその液晶が示すのは
連絡先の名前のみ。
しかし、実際に表示されたのは
『岩見、鍵谷のグループ(2)』という電子文字。
「……。」
「?ケイ?」
素早く指をタイトルの編集に滑らせる。
若干の遅れを含み表示された文字は
『バンドやるぞ(2)』
「ッ!?…ケイッ!」
うわずった声音を上げ、
こちらに顔を向けるシスターに背を向けて
置いていくようにさっさと歩き始める。
「帰るぞ。昨日のの今日で疲れたし、
俺は明日仕事なんだから。」
シスターの顔は見えない。
それでも、声は鮮明に綴られていく。
「ちょ、まってください!
もう少し感動を堪能させて頂きたいのですが!」
その声は年相応に若々しく、
それでいて愉快げな物に聞こえた。
あれだけ無茶苦茶な思考で、
理解不能な行動をとる狂人は
まるで普通の少女のように笑っているのだろう。
「できればこの感動を共有したいのです!」
詰めようように、傍で声を上げる。
それさえも見ないふりをして歩を進める。
けれど、覗き込むような青い瞳は
的確に描写を行ったなのだろう。
「ケイ…。ふふっ!照れなくてもよいのですよ!
バンドメンバーとなった今、
私達は敬虔なる信徒なのですから!
共に、より深い信仰を目指しましょう!」
「うるせぇうるせぇ!
信仰はしねぇってんだろうが。」
あしらう様に言いつけたところで
この赤みを隠せているわけではないのだろう。
特段カンの良い奴だから暴かれたのか、
はたまた例の超能力の類なのか。
どちらにせよこの判断は間違いだったと
程なくして気が付いた。
「車でじっくり今後について話し合いましょう。
大丈夫ですとも!連絡は何時でも大歓迎!
セッションでも練習でも!
何処でも何時でもお手伝いいたしますよ!」
教会に着くまでの約40分は
人生で一番羞恥心を掘り返されたものになった。
「…あぁ、もしもしアタイだよ。」
腰に良いとされるデスクチェアに腰をかけて
応答を待つつもりでいたが、
存外、その電話は3コール内で繋がれた。
『個人電話だからな、名乗らなくても知っている。
それで、なんの用だ?』
携帯電話の音声は事実本人の声ではなく、
もっともそれに近いサンプルから来る物だと
テレビだか、ネット雑誌だかで見たのを
ふと思い出すが、それでもやはり
一枚板の向こうからの声は聞き馴染みがあった。
「随分と堪えた声音だね。
本業の方は大分忙しかったかい?」
からかうように声にしてみるが
相手の反応は素直な物だった。
『あぁ、ウィーンは嫌いではないが
此処まで格式張る必要があるのかは疑問に思うな
こっちは一介の調律師にすぎん。
まぁ、お国柄や地域性があるのだろうがな。』
「その分稼げてるんだろう?
形は違えどピアノで飯が食えてるってのは
アタイとしちゃ羨ましい限りだけどね。」
幾分かの軽口を言い合ったところで
本文は進むわけでもない。
それでも、こと暫くの猶予くらいは許されるだろう。
『ふん、誰が四楽に商売のイロハを教えたと
思っているんだ?
その店の繁盛はお前の孫の代までは
約束されているはずだがな。』
ツンケンとして、不遜な物言い。
しかしうちに潜む優しさを
隠しきれているわけではない。
現にこの手の話題は触れづらいものであるが
電話相手は悪態の一つもつかず
軽口を進めていくのだから。
「そいつに関しちゃ、頭が上がんないね。
寝て起きたら真っ先に感謝してるさ。
またこっちに帰ってきたら飯でもどうだい?
格式張った物はないが、
簡単なものなら振る舞えるさ。」
『良く言うものだな。
仕込みに1日かける料理が簡単だと?
一度でいいからオレも言ってみたいものだ。』
やや不機嫌な声音に落ちたのを感じる。
あいも変わらず彼女は
料理ができないことがコンプレックスらしい。
…もっとも、そんな小さなものではなく、
できないこと全般にコンプレックスがあるのは
嫌と言うほど知っていたが。
「ごめんよ。ついからかいたくなっちまった。
幼気な少女悪い癖さ。
それで、本題に入っても良いさね?」
『ふん。此処まで待ってやったんだ。
入らずに終わったならぶん殴っていたぞ。』
口が悪いねぇと、付け加えれば
またも長話に伸びてしまいそうだったので
それはまた飯の機会にとっておくことにした。
「アンタの楽器、買いたいって奴がでてきたよ。」
『構わん、売ればいい。』
この返答は想定外
「…本気かい?
売る奴は絶対に自分で選ぶって
あんなに言ってたじゃないかい。」
はぁと溜息混じりの声で解答はつづられる。
『絶対?絶対ならなぜお前に預ける?
お前の判断ならオレの判断と相違ない。
その信頼関係で納品しているんだろうが。』
一息ついて
『第一、接客の心得がオレにはない。
価格しか見ないオレより、
価格含んだ全体を見れるお前の判断は
こと商売という括りにおいてなら
お前の判断のほうが優先されるべきだろう。』
「そんなに信頼されてたとなりゃ
少し照れちまうねぇ。
いつからそんなに饒舌になったんだい?」
面を食らってしまったが、
そうか、またコイツは優しくなったのか。
知っている人物の遂げる些細な変化が
どこか口惜しくも感じた。
「けどま、それを差し引いてでも
連絡を入れたかったのさ。
なにせ、嬉しいことがあったからね。」
『嬉しいこと?』
少しだけ笑みを浮かべてしまう。
「買い手ってのは、
アンナちゃんが連れてきた子なのさ。
あの子もついに憧れのバンドデビューとなりゃ
誰かに自慢したくもなるってもんだろ?」
『そうか、ソイツはよかったな。
それでアンナちゃんとは一体だれだ?』
大方予想はついているに違いないが
素っ気ないふりをするのは性格を越して
もはや習性なのだろう。コイツはそういう奴だから。
「オリビアだよ、オリビア。
アンタに紹介されたのが
丁度20のときだからもう10年も前かね。」
『オリビア…、あぁあいつか。
ヤードの忘れ形見、そんな奴もいたな。』
『それで、ソイツの連れがどうした?』
やっと本題に戻った気がする。
もっとも苦に感じる瞬間などはなかったが。
「その子ね、名前は圭っていうんだけど。
…あの子はアンナちゃんと同じ物を持ってるよ。
アンタの楽器を選んだのも
所謂運命みたいなもんだと思ってさ。」
『そうか、忌々しいと言えばそれまでだが
オレを生かしているのもそれだ。
全く、忌々しいな。』
心底嫌気が差している、
そのような雰囲気を包み貸さず
舌打ちさえ付け加えて言葉をつなげる。
『しかしそうなれば…そうか。
…あと一月したら日本に渡ろう。
そこでソイツを見る。それでいいな?』
「あぁ、楽しみに待ってるよ。」
『手土産くらいは持って行ってやろう。
じゃあな、六々。』
「またねフランツ。」
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