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花火 -2-
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僕とウミは、週に一回の体調検査を受けた。学校の保健室で行うのだけれど、夏休みにいちいち行くのは面倒でもあった。保健室にはカーテンで仕切れるベッドが二台あるので、窓側の明るい方をウミと保健教師、壁側の暗い方を僕と町医者が使った。町医者とは、この時初めて出会った。年齢は三十代半ばくらいだろうか。無精な顎髭を蓄えている。もともとは陸で勤務医をしていたらしい。
「お前、見ない顔だな」
町医者の僕に対する第一声はこれだった。こっちだって、初めて見る顔なんだからお互い様だ。
「今年の三月頃までは陸にいましたからね」僕は、指示に従ってTシャツを脱ぎながら、言った。「あなたも、この島の人には見えないですけどね」
町医者は、ニヤリと笑った。
「その通りだ。俺はこの島とは何の所縁もない。こういう離島の医者はそこそこの年収で募集があるからな。それに乗ったまでだ。いつまでもこんなところにいるつもりでもない」
はっきりした物言いだが、嘘をつかないという観点からはこの手合いの医者の方が何となく信頼ができる気がした。
「この島だと、稼いでも使うところがないんじゃないですか?」
「それも、その通りだ。金は溜まる。島の人間は俺がいくらで募集されてたかを知ってやがるから、妬む連中もいるがな」
そんなものなのかな…。僕は、ウミや野辺やアメリのおかげでうまく島に溶け込めたけれど、陸から来た誰もがそうだという訳でもないのかもしれない。
カーテンが、シャッ、と少しだけ開いて、そこから保健教師が顔を出した。
「今、こっちも上半身裸だから、間違えてもカーテンを開けないで下さいね」
保健教師は強い口調で言った。その言葉に僕は、正直、ウミの裸を想像してしまった…。
「保健師さん、あなたが開けてちゃ、世話ないですぜ」
町医者が言うと、保健教師は、少し照れた表情をしながら、またカーテンを閉めた。
「あ~、木百合さん、あなた結構、胸があるのね~」
保健教師がカーテンの向こうで、わざとらしく言った。
「ちょっと先生!」ウミが慌てて声を上げた。「変な事、言わないでください。ユウくんたちに聞こえちゃう…」
「聞かせてるのよ」
保健教師は、カラカラと笑った。僕は、町医者と顔を見合わせて、苦笑いした。
僕はベッドに座らされたり、横にならされたりしながら、色々な部分を触診されたり、目視確認されたりした。それから血液を採取し、問診があった。
「咳は出ていないか? 今のところ、肺の音は綺麗だが」
「肺ですか? 咳は全くないですけど」
町医者は聴診器を外しながら、ならいい、と言った。
「まあ、お前の場合は山に入って石を拾ってくるだけだからな。俺の厄介になるとしたら、怪我をした時くらいだろうな」
それって、やっぱり浄化をしているウミには、なんらか影響があるかもしれない、って事だろうか。
「先生、あなたは、あの石について、どう考えてますか」
町医者は白衣のポケットから煙草を取り出すと、ライターで火を点けた。すかさずカーテンが再びシャッと開き、保健教師が顔を出した。
「あ~! 保健室で煙草は禁止ですよ。吸いたいなら、外へ行って下さいね!」
町医者は、ごめんなさい、一本だけですから、と答え、カーテンを無理やり閉めると、僕の方に向き直った。
「正直、俺は、お前たちがしている事に興味がない。だから、解らん。俺は、俺に与えられた仕事をきっちりこなすだけだ。妬まれるくらいの年収分はな」
僕は、ウミへの影響をどう考えているか、の質問を継ごうと思ったが、ウミに聞こえては悪いので、やめた。
折角なので、野球の自主練をしている野辺と、図書委員当番のアメリを待って、一緒に帰る事にした。僕とウミは、図書室に向かって廊下を歩いた。
「体調は、なんともないって? 保健の先生、何か言ってた?」
ウミは微笑むと、かぶりを振った。
「全然大丈夫だってさ。これからは毎週チェックがあるし、何かあれば、すぐに解るよ」
まあ、そうなんだけどね…。
「あの保健の先生、ちゃんと診断できてるのかなあ」
僕の呟きに、ウミは、えへへ、と笑った。
「何かあれば、わたし自身で気づけるだろうし、大丈夫だよ。あっ! そうだ! わたし、別に胸は大きくないんだからね!」
あ、そこはわざわざ否定するのか。かえって変な想像しちゃうじゃないか。…どっちなんだろう、一体。
僕は、わざと咳払いをした。話題を変えよう。
「学校が始まると、色々と慌ただしくなりそうだね」
「そうだね~。学校終わった後に浄化作業をしなくちゃだものね。わたしは別に、そんなに大変じゃないけどね。ユウくんは体力仕事だから、疲れちゃうんじゃない?」
「あれ? そう言えば、バイトはどうするの? さすがに、浄化作業と両立は難しいんじゃないかな?」
ウミは首肯した。
「うん、もうマスターに言って、暫くお休みにして貰ってるよ。島外退避で人がいなくなっちゃったから、マスターひとりで回せちゃうしね」
そうか、そういうところにも影響があるのか。そもそもウミは、何のためにバイトをしているんだろう。
図書室にはアメリが居た。こちらも島外退避の煽りか、アメリの夏休みの当番日は増加してしまったらしい。なんとなく毎日居るんじゃないか、という気がする。実際、居るのかな?
ウミは、アメリと暫く駄弁った後、トイレに席を立った。
ウミがいなくなったタイミングを見計らって、アメリが耳打ちをしてきた。
「圷くん、ごめんなさい、解読はまだなの。先生には、もう渡してあるから、解ったら伝えるね」
僕とアメリが古文書を調査している事は、ウミには内緒だったし、アメリもそれに気遣ってくれたのは有難かった。ウミに話をするかどうかは、解読ができて、その内容次第、という事にしたい。
「どのくらいかかりそうだろうか」
僕が訊いた。
「夏休み明けには、ある程度は解ると思うのだけど…実は、地図については意見を貰ってるんだ」
「意見?」
そうか、地図は文字の分量が多くないから、先に確認ができたのか。
「圷くんの予想通り、あの地図だけを見ると、昔は山道があって頂上の神社に参拝ができる様になっていたみたい。人形山は立ち入り禁止ではなかったのね、きっと」
「それじゃあ、あの、大岩、とあったのは?」
「もしかすると、御神体だったのかもしれないね。今もあるか、解らないけれど…」
「地図が描かれたのがいつごろかは、何か聞いてる?」
「江戸時代の中頃くらいじゃないか、って。神社が鳥居のマークで示される様になったのは、そのくらいの時代じゃないかって言ってたよ。でも、その当時を示した地図なのか、もっと昔の言い伝えについて示した地図なのかは、解読が終わらないと解らないかな」
野辺がやってきて、僕らは四人で帰宅する事にした。
「生徒が半減したってのに、ちゃんと活動をする部活とは殊勝だよなあ」
僕が野辺に言った。野辺は、ククク、と笑った。
「今は、部活としては活動していないさ。来たいヤツが勝手にやって来て、練習してるだけ」
うん、知ってた。
「今日は二人は健康診断だったんだよね?」アメリが訊いて来た。「なんともなかった? 大丈夫なの?」
それで僕とウミは、今日の体調確認では全く問題がない事を伝えた。それで、野辺とアメリは、二人とも安心したような表情を見せた。
「あ、そういえば」アメリが、思いついたかの様に小さく叫んだ。「花火大会は中止だってね」
「ええ? そうなんだ~」ウミが、両手を頭の後ろに回して言った。「残念だな~…」
「まあ、仕方ないだろうな。島民の半数がいないのに、コストのかかる花火を打ち上げる訳にはいかないさ」
野辺が言った。でも、こういう時こそ、景気よくやりたいところではあるだろうな。島民の誰もが、そう思っている筈だ。何しろ、花火が上がれば、陸へ退避した人々が、島民が息災だという事が解るのだから。
ウミは、む~、と不満げな声を出しながら、残念そうに唇を尖らせていた。なんだか、その表情が微笑ましかった。
「お前、見ない顔だな」
町医者の僕に対する第一声はこれだった。こっちだって、初めて見る顔なんだからお互い様だ。
「今年の三月頃までは陸にいましたからね」僕は、指示に従ってTシャツを脱ぎながら、言った。「あなたも、この島の人には見えないですけどね」
町医者は、ニヤリと笑った。
「その通りだ。俺はこの島とは何の所縁もない。こういう離島の医者はそこそこの年収で募集があるからな。それに乗ったまでだ。いつまでもこんなところにいるつもりでもない」
はっきりした物言いだが、嘘をつかないという観点からはこの手合いの医者の方が何となく信頼ができる気がした。
「この島だと、稼いでも使うところがないんじゃないですか?」
「それも、その通りだ。金は溜まる。島の人間は俺がいくらで募集されてたかを知ってやがるから、妬む連中もいるがな」
そんなものなのかな…。僕は、ウミや野辺やアメリのおかげでうまく島に溶け込めたけれど、陸から来た誰もがそうだという訳でもないのかもしれない。
カーテンが、シャッ、と少しだけ開いて、そこから保健教師が顔を出した。
「今、こっちも上半身裸だから、間違えてもカーテンを開けないで下さいね」
保健教師は強い口調で言った。その言葉に僕は、正直、ウミの裸を想像してしまった…。
「保健師さん、あなたが開けてちゃ、世話ないですぜ」
町医者が言うと、保健教師は、少し照れた表情をしながら、またカーテンを閉めた。
「あ~、木百合さん、あなた結構、胸があるのね~」
保健教師がカーテンの向こうで、わざとらしく言った。
「ちょっと先生!」ウミが慌てて声を上げた。「変な事、言わないでください。ユウくんたちに聞こえちゃう…」
「聞かせてるのよ」
保健教師は、カラカラと笑った。僕は、町医者と顔を見合わせて、苦笑いした。
僕はベッドに座らされたり、横にならされたりしながら、色々な部分を触診されたり、目視確認されたりした。それから血液を採取し、問診があった。
「咳は出ていないか? 今のところ、肺の音は綺麗だが」
「肺ですか? 咳は全くないですけど」
町医者は聴診器を外しながら、ならいい、と言った。
「まあ、お前の場合は山に入って石を拾ってくるだけだからな。俺の厄介になるとしたら、怪我をした時くらいだろうな」
それって、やっぱり浄化をしているウミには、なんらか影響があるかもしれない、って事だろうか。
「先生、あなたは、あの石について、どう考えてますか」
町医者は白衣のポケットから煙草を取り出すと、ライターで火を点けた。すかさずカーテンが再びシャッと開き、保健教師が顔を出した。
「あ~! 保健室で煙草は禁止ですよ。吸いたいなら、外へ行って下さいね!」
町医者は、ごめんなさい、一本だけですから、と答え、カーテンを無理やり閉めると、僕の方に向き直った。
「正直、俺は、お前たちがしている事に興味がない。だから、解らん。俺は、俺に与えられた仕事をきっちりこなすだけだ。妬まれるくらいの年収分はな」
僕は、ウミへの影響をどう考えているか、の質問を継ごうと思ったが、ウミに聞こえては悪いので、やめた。
折角なので、野球の自主練をしている野辺と、図書委員当番のアメリを待って、一緒に帰る事にした。僕とウミは、図書室に向かって廊下を歩いた。
「体調は、なんともないって? 保健の先生、何か言ってた?」
ウミは微笑むと、かぶりを振った。
「全然大丈夫だってさ。これからは毎週チェックがあるし、何かあれば、すぐに解るよ」
まあ、そうなんだけどね…。
「あの保健の先生、ちゃんと診断できてるのかなあ」
僕の呟きに、ウミは、えへへ、と笑った。
「何かあれば、わたし自身で気づけるだろうし、大丈夫だよ。あっ! そうだ! わたし、別に胸は大きくないんだからね!」
あ、そこはわざわざ否定するのか。かえって変な想像しちゃうじゃないか。…どっちなんだろう、一体。
僕は、わざと咳払いをした。話題を変えよう。
「学校が始まると、色々と慌ただしくなりそうだね」
「そうだね~。学校終わった後に浄化作業をしなくちゃだものね。わたしは別に、そんなに大変じゃないけどね。ユウくんは体力仕事だから、疲れちゃうんじゃない?」
「あれ? そう言えば、バイトはどうするの? さすがに、浄化作業と両立は難しいんじゃないかな?」
ウミは首肯した。
「うん、もうマスターに言って、暫くお休みにして貰ってるよ。島外退避で人がいなくなっちゃったから、マスターひとりで回せちゃうしね」
そうか、そういうところにも影響があるのか。そもそもウミは、何のためにバイトをしているんだろう。
図書室にはアメリが居た。こちらも島外退避の煽りか、アメリの夏休みの当番日は増加してしまったらしい。なんとなく毎日居るんじゃないか、という気がする。実際、居るのかな?
ウミは、アメリと暫く駄弁った後、トイレに席を立った。
ウミがいなくなったタイミングを見計らって、アメリが耳打ちをしてきた。
「圷くん、ごめんなさい、解読はまだなの。先生には、もう渡してあるから、解ったら伝えるね」
僕とアメリが古文書を調査している事は、ウミには内緒だったし、アメリもそれに気遣ってくれたのは有難かった。ウミに話をするかどうかは、解読ができて、その内容次第、という事にしたい。
「どのくらいかかりそうだろうか」
僕が訊いた。
「夏休み明けには、ある程度は解ると思うのだけど…実は、地図については意見を貰ってるんだ」
「意見?」
そうか、地図は文字の分量が多くないから、先に確認ができたのか。
「圷くんの予想通り、あの地図だけを見ると、昔は山道があって頂上の神社に参拝ができる様になっていたみたい。人形山は立ち入り禁止ではなかったのね、きっと」
「それじゃあ、あの、大岩、とあったのは?」
「もしかすると、御神体だったのかもしれないね。今もあるか、解らないけれど…」
「地図が描かれたのがいつごろかは、何か聞いてる?」
「江戸時代の中頃くらいじゃないか、って。神社が鳥居のマークで示される様になったのは、そのくらいの時代じゃないかって言ってたよ。でも、その当時を示した地図なのか、もっと昔の言い伝えについて示した地図なのかは、解読が終わらないと解らないかな」
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「生徒が半減したってのに、ちゃんと活動をする部活とは殊勝だよなあ」
僕が野辺に言った。野辺は、ククク、と笑った。
「今は、部活としては活動していないさ。来たいヤツが勝手にやって来て、練習してるだけ」
うん、知ってた。
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それで僕とウミは、今日の体調確認では全く問題がない事を伝えた。それで、野辺とアメリは、二人とも安心したような表情を見せた。
「あ、そういえば」アメリが、思いついたかの様に小さく叫んだ。「花火大会は中止だってね」
「ええ? そうなんだ~」ウミが、両手を頭の後ろに回して言った。「残念だな~…」
「まあ、仕方ないだろうな。島民の半数がいないのに、コストのかかる花火を打ち上げる訳にはいかないさ」
野辺が言った。でも、こういう時こそ、景気よくやりたいところではあるだろうな。島民の誰もが、そう思っている筈だ。何しろ、花火が上がれば、陸へ退避した人々が、島民が息災だという事が解るのだから。
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