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甘くて幸せな、1日の約束 続
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「そうだ、王都に新しいケーキ屋ができたんだ! 行ってみよう」
「はい!」
並んだショーケースに輝くケーキを前に、カリーナは目を輝かせる。
「わあ……どれも美味しそう……!」
カリーナは桃のケーキを、ノアはモンブランを選んだ。
一口食べた瞬間、カリーナの頬がほころぶ。
(お、おいしすぎるぅぅ……!)
そんな彼女を見て、ノアも思わず笑ってしまう。
「カリーナのケーキも美味しそう。一口、ちょうだい?」
「も、もちろんいいですよ、殿、ノア。じゃあ……あーん」
(危ない…。“殿下”って言いかけた……あれはセーフだよね?セーフだよね!?)
フォークを差し出すと、ノアが嬉しそうに口を開ける。
「……うん、すごく甘い。君が食べさせてくれたから余計に甘くて美味しい」
「ふふ……」
今度はノアがモンブランを差し出す。
「ほら、僕のも。あーん」
カリーナは恥ずかしそうに口を開ける。
(……甘い。ケーキだけじゃない、ノアの優しさまで甘くて……)
2人は幸せな時間を噛みしめるようにケーキを味わった。
⸻
店を出て、手を繋いで歩いていると、ノアがふいに立ち止まり、カリーナを壁際へと寄せる。
「さっき……ケーキ屋で“殿下”って言いかけたよね?」
イタズラな笑みを浮かべるノア。
「あ、あれはセーフですっ!」
「ううん……アウトだよ?」
そう言って、ノアは彼女の唇にそっとキスを落とす。
最初は軽く、次第に深く、啄むように。
「ノ、ノア……こんなところで……だめ……」
唇が離れたとき、カリーナの瞳は涙のように潤んでいた。
(本当に……君は可愛すぎる)
ノアは彼女の頬を包み、優しく微笑んだ。
王都のざわめきの中、2人の世界だけが静かに息づいていた。
「はい!」
並んだショーケースに輝くケーキを前に、カリーナは目を輝かせる。
「わあ……どれも美味しそう……!」
カリーナは桃のケーキを、ノアはモンブランを選んだ。
一口食べた瞬間、カリーナの頬がほころぶ。
(お、おいしすぎるぅぅ……!)
そんな彼女を見て、ノアも思わず笑ってしまう。
「カリーナのケーキも美味しそう。一口、ちょうだい?」
「も、もちろんいいですよ、殿、ノア。じゃあ……あーん」
(危ない…。“殿下”って言いかけた……あれはセーフだよね?セーフだよね!?)
フォークを差し出すと、ノアが嬉しそうに口を開ける。
「……うん、すごく甘い。君が食べさせてくれたから余計に甘くて美味しい」
「ふふ……」
今度はノアがモンブランを差し出す。
「ほら、僕のも。あーん」
カリーナは恥ずかしそうに口を開ける。
(……甘い。ケーキだけじゃない、ノアの優しさまで甘くて……)
2人は幸せな時間を噛みしめるようにケーキを味わった。
⸻
店を出て、手を繋いで歩いていると、ノアがふいに立ち止まり、カリーナを壁際へと寄せる。
「さっき……ケーキ屋で“殿下”って言いかけたよね?」
イタズラな笑みを浮かべるノア。
「あ、あれはセーフですっ!」
「ううん……アウトだよ?」
そう言って、ノアは彼女の唇にそっとキスを落とす。
最初は軽く、次第に深く、啄むように。
「ノ、ノア……こんなところで……だめ……」
唇が離れたとき、カリーナの瞳は涙のように潤んでいた。
(本当に……君は可愛すぎる)
ノアは彼女の頬を包み、優しく微笑んだ。
王都のざわめきの中、2人の世界だけが静かに息づいていた。
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