20 / 31
耽溺
しおりを挟む
夜の街を、バイクで駆け抜ける。わたしは将也さんの腰にギュっとつかまった。
もう後には引けない。戻ることはできないのだ。
将也さんの住むアパートは三階建てで、かなり古そうだった。バイクを駐車場に停めると、将也さんは無言でわたしの手を引いた。
将也さんの部屋は、一階奥の角部屋だった。
ドアを閉めた途端に背中から抱きしめられた。焦るように唇を求められる。焦りすぎて歯がぶつかった。
靴を脱ぐ暇もないまま抱き上げられ、ベッドの上に寝かされた。将也さんはわたしの上に覆い被さると、「いいのか?」と聞いてきた。
見つめ返して、頷いた。
今度はゆっくりと重なる唇。優しく食みあい、軽く吸い、突き、口蓋を舌でなぶり合う……甘い。
首筋に、鎖骨にいくつものキスの雨が降る。将也さんの唇が、わたしの体のラインをなぞる。
将也さんは、あの日以上に貪欲で、優しかった。
焦らされ、甘くとろかされ、囁きがわたしを導く。素肌が密着する。まるで、溶け合って一つになりたがっているかのように。
与えられない苦しさに声にならない声を上げると、それを待っていたかのように、体の中心に将也さんの体が割り入ってくる。
将也さんの律動は自分勝手ではなくて、一つ一つをわたしに確認する。
気持ちいい?
どこがいい?
どうされたい?
言って? 全部叶えてやる
七海が気持ちよくなるなら、何でもする
恥ずかしくない
オレには何でも言って
七海のためなら、何でもする……
言われる言葉の数々は、吐息交じりで切ない。言葉の端からこぼれる将也さんの愛情。わたしは与えられるすべてを真摯に受け止めた。
奥に伝わる振動は、ときに深く、ときに浅い。早いリズムで掻き回されたかと思うとゆったりと踊らされ、何度もピークを迎えた。
声はやがて嗄れ、将也さんの律動も闇に溶けていく。もつれ合うようにベッドに沈み込み、互いの唇を求めあいながら、ゆっくりと、ゆったりと……夜に、包まれた。
どこまでも夜が続けばいい。そうしたらずっと、将也さんを感じていられる。将也さんに愛される喜びだけを感じられる……。
少しずつ空が白み始める。窓から入る朝の日差しが、一条の線となって室内に差し込む。その線に目を射抜かれ、わたしは目を覚ました。
横に、将也さんが眠っていた。健やかな寝息と、伸びた無精髭。瞼の腫れがまだ痛々しい。
じわりと愛しさがこみ上げた。怖くてぶっきらぼうで、優しくて愛情深い。このあどけない寝顔が、将也さんの本質のような気がした。
「……ん」
目を閉じたまま、将也さんの手がわたしを探す。肌に触れると、安心したように抱きこまれた。
「おはよ」
寝ぼけながらの、低い声。耳心地が良くてまた目を閉じてしまう。
「起きてる?」
「起きてます」
「ん」
額に将也さんの息がかかる。唇が額に触れた。
将也さんの腕の中で、わたしは幸せすぎて死にそうだった。でも、その反面、将吾さんへの後ろめたさや、罪悪感もこみ上げてくる。
将吾さんを裏切ることに対して、腹をくくったつもりだった。それなのに朝が来ればまた、その決意は揺らぐ。
「七海、こっち向いて」
優しく顎を摘む指は、わたしの体を固定するには充分だ。
「もう一回、いい?」
かすかに頷いたのを将也さんは見逃さなかった。
触れれば溢れる豊かさ。こんなに合う人がいる、という事実。指で、舌で自分の素をむき出しにされていく快楽。
エレガントなのに野生を感じさせる腰の動き。必ずわたしの状態を確認する気遣い。言葉、態度、体で示される「愛されている」充足感。
将也さんの愛し方はまるで音楽だ、とわたしは思う。ギターを奏でるように体を奏で、爪弾いて鳴らされる。
きっと、どうすればわたしの体が良く鳴るのかを、直感的に知っているのだろう。
時折将也さんがあげる、耐えきれない吐息と微かな声。重なり合う二人の声が儚くて切なくて、わたしは涙を堪えるのに必死だった。
次に目が覚めたのは昼下がりだった。日差しの中、うつらうつらとしながら天井を見る。耳の奥に残るギターのコード。微かに聞こえるハミングに、ゆっくりと頭を回す。
窓の近くの椅子に腰掛けて、将也さんがギターを弾いていた。
日差しを受けて光る金髪。集中しているその様子は、新しいおもちゃに夢中な子どものようにも見えた。
指の動きをぼんやりと眺めながら、将也さん自身が音楽だ、とわたしは思う。
わたしが起きたことに気づいたのか、将也さんはギターを弾くのをやめて傍らに置いた。
「おはよ」
「おはようございます」
「ま、昼だけどな」
明るい日の中で見つめ合うのは照れくさく、後ろめたかった。昼の光の中では、何もかもが暴かれてしまう。
「腹、減ってるよな。外、行こう」
「あ、はい」
定食屋に向かう間も、差し向かいで座り、食事をする間も、特に何を話すわけでもない。ただ、空いた胃袋を一杯にする。将也さんが咀嚼する口の動きを見ながら、これから先を思って不安がひたひたと寄せるのを感じていた。
部屋に戻るとまた、どちらからともなく肌を触れ合わせる。
何かを話すわけでもないのに、名前を呼ばれ、請われる。愛し、味わう互いの体には、飽きることがない。
こんな風にただずっと、愛し合えればいいのに。
生きること、生活すること。日常の瑣末なことや食べる、飲む、排泄する……それらが全部、疎ましい。
将也さんの部屋で、将也さんの肩に頭をもたせかけ、将也さんの好きな音楽を聴きながら、全身を薄い不安が覆っていく。
来週には将吾さんがドイツから帰ってくる。将吾さんが帰ってきたら、どうしたらいいのか。
「七海ちゃん、オレ、今月末からヨーロッパ行くんだけどさ」
「聞きました、将吾さんから」
「そっか。それで、オレさ、戻ってきたらもう……バンドは、やらない」
「……え? え?」
バンドをやらない、というのはどういうことか。ただ、バンドでのライブをやらないというだけで、音楽は続けるのだろうか。
「あの日、なんで急にライブやることになったかっていうとさ、知り合いがフィンランドのクリエイターチーム呼ぶから、ライブやれってお膳立てしてくれたんだ。
で、ライブ見たその人たちがオレの曲気に入ってくれて、一緒にやらないかって誘ってくれた」
「凄いですね」
「うん。まぁ、今はネットで打ち合わせしながら作れるんだけど、一度スタジオや制作環境を見て欲しいって言われてさ。それでちょっと、行くことにした」
「はい」
「で、その、帰ってきたらさ」
将也さんは、その先を言い淀んだ。少し口を開けてはキュッと口を閉じるのを何度か繰り返し、結局は何も発さないまま、沈黙した。
「あの」
わたしは、勇気を振り絞ってあのことを聞くことにした。もう、聞かずにはいられなかったのだ。
「カオルさん、ライブに来てましたか」
あの日、将吾さんはカオルさんが将也さんのライブを見にきていた、と言った。将也さんは気づいただろうか。カオルさんをステージから見つけたのだろうか。
「なんで知ってんの」
その返事は、わたしにとっては衝撃だった。カオルさんが来ていたことを、当然のように知っていた。満員のライブハウスで弟を見つけられなくても、彼女を見つけられたということが、どんな意味を持つかくらい、わたしはすぐに察した。
わたしは、震える声を懸命に抑えながら言った。
「あの日、将吾さんは朝までカオルさんと飲んでたって言ったから、ライブを見に来てたんだろうなって思って」
「そっか」
将也さんの手がわたしの肩に回る。わたしはそれを受け入れていいのかわからず、硬直したままだった。
「フィンランドのチームに声をかけて、ライブのブッキングをしろって言ってくれたの、カオルなんだよ。
あいつの旦那、アメリカ人の理学療法士でさ、世界中のミュージシャンが施術を受けに来るくらい凄腕らしい」
「カオルさんとは、ずっと連絡、取ってたんですか」
「いや」
将也さんの手が肩から離れた。ギシ、とベッドが軋み、立ち上がる。冷蔵庫から冷えたビールを二本取り出すと、プルトップを開け、渡してくれた。
「ちょっと、飲もうか。飲めなかったらいいけど」
「いえ、頂きます」
冷えた缶ビールに口をつける。ほろ苦い味は、今のわたしの気持ちそのままだ。
「年明けてからだったかな。急に連絡が来てさ。オレの音楽に興味持ってるクリエイターがいる。彼らは仕事で二月に日本にいるはずだから、ライブをブッキングしろってさ」
「強引なんですね」
「カオルはそういうところ、あるから」
「あの、将也さん……」
将也さんに山ほど聞きたいことがある。
どうしてカオルさんと別れたのか。将吾さんとカオルさんを取り合ったのは本当なのか。弟の彼女だとわかっていて、どうしてカオルさんを好きになったのか。
「カオルのこと、気になる?」
わたしはこくん、とうなずいた。
「将吾さんと、カオルさんを取り合ったと聞きました」
「将吾がそう言った?」
「はい」
「そっか」
将也さんはビールを呷った。喉仏がごくり、と動く。将也さんはビールの缶を置くと、わたしに向き合った。
「七海ちゃんには全部、知ってほしいと思ってる。だから、話してもいいか」
「はい」
わたしは覚悟を決めた。自ら望んで、聞きたいと言ったのだ。そして、将也さんはその気持ちに応えようとしてくれている。将也さんの気持ちを確認するには、すべてを聞かなければいけないとわたしは思った。
もう後には引けない。戻ることはできないのだ。
将也さんの住むアパートは三階建てで、かなり古そうだった。バイクを駐車場に停めると、将也さんは無言でわたしの手を引いた。
将也さんの部屋は、一階奥の角部屋だった。
ドアを閉めた途端に背中から抱きしめられた。焦るように唇を求められる。焦りすぎて歯がぶつかった。
靴を脱ぐ暇もないまま抱き上げられ、ベッドの上に寝かされた。将也さんはわたしの上に覆い被さると、「いいのか?」と聞いてきた。
見つめ返して、頷いた。
今度はゆっくりと重なる唇。優しく食みあい、軽く吸い、突き、口蓋を舌でなぶり合う……甘い。
首筋に、鎖骨にいくつものキスの雨が降る。将也さんの唇が、わたしの体のラインをなぞる。
将也さんは、あの日以上に貪欲で、優しかった。
焦らされ、甘くとろかされ、囁きがわたしを導く。素肌が密着する。まるで、溶け合って一つになりたがっているかのように。
与えられない苦しさに声にならない声を上げると、それを待っていたかのように、体の中心に将也さんの体が割り入ってくる。
将也さんの律動は自分勝手ではなくて、一つ一つをわたしに確認する。
気持ちいい?
どこがいい?
どうされたい?
言って? 全部叶えてやる
七海が気持ちよくなるなら、何でもする
恥ずかしくない
オレには何でも言って
七海のためなら、何でもする……
言われる言葉の数々は、吐息交じりで切ない。言葉の端からこぼれる将也さんの愛情。わたしは与えられるすべてを真摯に受け止めた。
奥に伝わる振動は、ときに深く、ときに浅い。早いリズムで掻き回されたかと思うとゆったりと踊らされ、何度もピークを迎えた。
声はやがて嗄れ、将也さんの律動も闇に溶けていく。もつれ合うようにベッドに沈み込み、互いの唇を求めあいながら、ゆっくりと、ゆったりと……夜に、包まれた。
どこまでも夜が続けばいい。そうしたらずっと、将也さんを感じていられる。将也さんに愛される喜びだけを感じられる……。
少しずつ空が白み始める。窓から入る朝の日差しが、一条の線となって室内に差し込む。その線に目を射抜かれ、わたしは目を覚ました。
横に、将也さんが眠っていた。健やかな寝息と、伸びた無精髭。瞼の腫れがまだ痛々しい。
じわりと愛しさがこみ上げた。怖くてぶっきらぼうで、優しくて愛情深い。このあどけない寝顔が、将也さんの本質のような気がした。
「……ん」
目を閉じたまま、将也さんの手がわたしを探す。肌に触れると、安心したように抱きこまれた。
「おはよ」
寝ぼけながらの、低い声。耳心地が良くてまた目を閉じてしまう。
「起きてる?」
「起きてます」
「ん」
額に将也さんの息がかかる。唇が額に触れた。
将也さんの腕の中で、わたしは幸せすぎて死にそうだった。でも、その反面、将吾さんへの後ろめたさや、罪悪感もこみ上げてくる。
将吾さんを裏切ることに対して、腹をくくったつもりだった。それなのに朝が来ればまた、その決意は揺らぐ。
「七海、こっち向いて」
優しく顎を摘む指は、わたしの体を固定するには充分だ。
「もう一回、いい?」
かすかに頷いたのを将也さんは見逃さなかった。
触れれば溢れる豊かさ。こんなに合う人がいる、という事実。指で、舌で自分の素をむき出しにされていく快楽。
エレガントなのに野生を感じさせる腰の動き。必ずわたしの状態を確認する気遣い。言葉、態度、体で示される「愛されている」充足感。
将也さんの愛し方はまるで音楽だ、とわたしは思う。ギターを奏でるように体を奏で、爪弾いて鳴らされる。
きっと、どうすればわたしの体が良く鳴るのかを、直感的に知っているのだろう。
時折将也さんがあげる、耐えきれない吐息と微かな声。重なり合う二人の声が儚くて切なくて、わたしは涙を堪えるのに必死だった。
次に目が覚めたのは昼下がりだった。日差しの中、うつらうつらとしながら天井を見る。耳の奥に残るギターのコード。微かに聞こえるハミングに、ゆっくりと頭を回す。
窓の近くの椅子に腰掛けて、将也さんがギターを弾いていた。
日差しを受けて光る金髪。集中しているその様子は、新しいおもちゃに夢中な子どものようにも見えた。
指の動きをぼんやりと眺めながら、将也さん自身が音楽だ、とわたしは思う。
わたしが起きたことに気づいたのか、将也さんはギターを弾くのをやめて傍らに置いた。
「おはよ」
「おはようございます」
「ま、昼だけどな」
明るい日の中で見つめ合うのは照れくさく、後ろめたかった。昼の光の中では、何もかもが暴かれてしまう。
「腹、減ってるよな。外、行こう」
「あ、はい」
定食屋に向かう間も、差し向かいで座り、食事をする間も、特に何を話すわけでもない。ただ、空いた胃袋を一杯にする。将也さんが咀嚼する口の動きを見ながら、これから先を思って不安がひたひたと寄せるのを感じていた。
部屋に戻るとまた、どちらからともなく肌を触れ合わせる。
何かを話すわけでもないのに、名前を呼ばれ、請われる。愛し、味わう互いの体には、飽きることがない。
こんな風にただずっと、愛し合えればいいのに。
生きること、生活すること。日常の瑣末なことや食べる、飲む、排泄する……それらが全部、疎ましい。
将也さんの部屋で、将也さんの肩に頭をもたせかけ、将也さんの好きな音楽を聴きながら、全身を薄い不安が覆っていく。
来週には将吾さんがドイツから帰ってくる。将吾さんが帰ってきたら、どうしたらいいのか。
「七海ちゃん、オレ、今月末からヨーロッパ行くんだけどさ」
「聞きました、将吾さんから」
「そっか。それで、オレさ、戻ってきたらもう……バンドは、やらない」
「……え? え?」
バンドをやらない、というのはどういうことか。ただ、バンドでのライブをやらないというだけで、音楽は続けるのだろうか。
「あの日、なんで急にライブやることになったかっていうとさ、知り合いがフィンランドのクリエイターチーム呼ぶから、ライブやれってお膳立てしてくれたんだ。
で、ライブ見たその人たちがオレの曲気に入ってくれて、一緒にやらないかって誘ってくれた」
「凄いですね」
「うん。まぁ、今はネットで打ち合わせしながら作れるんだけど、一度スタジオや制作環境を見て欲しいって言われてさ。それでちょっと、行くことにした」
「はい」
「で、その、帰ってきたらさ」
将也さんは、その先を言い淀んだ。少し口を開けてはキュッと口を閉じるのを何度か繰り返し、結局は何も発さないまま、沈黙した。
「あの」
わたしは、勇気を振り絞ってあのことを聞くことにした。もう、聞かずにはいられなかったのだ。
「カオルさん、ライブに来てましたか」
あの日、将吾さんはカオルさんが将也さんのライブを見にきていた、と言った。将也さんは気づいただろうか。カオルさんをステージから見つけたのだろうか。
「なんで知ってんの」
その返事は、わたしにとっては衝撃だった。カオルさんが来ていたことを、当然のように知っていた。満員のライブハウスで弟を見つけられなくても、彼女を見つけられたということが、どんな意味を持つかくらい、わたしはすぐに察した。
わたしは、震える声を懸命に抑えながら言った。
「あの日、将吾さんは朝までカオルさんと飲んでたって言ったから、ライブを見に来てたんだろうなって思って」
「そっか」
将也さんの手がわたしの肩に回る。わたしはそれを受け入れていいのかわからず、硬直したままだった。
「フィンランドのチームに声をかけて、ライブのブッキングをしろって言ってくれたの、カオルなんだよ。
あいつの旦那、アメリカ人の理学療法士でさ、世界中のミュージシャンが施術を受けに来るくらい凄腕らしい」
「カオルさんとは、ずっと連絡、取ってたんですか」
「いや」
将也さんの手が肩から離れた。ギシ、とベッドが軋み、立ち上がる。冷蔵庫から冷えたビールを二本取り出すと、プルトップを開け、渡してくれた。
「ちょっと、飲もうか。飲めなかったらいいけど」
「いえ、頂きます」
冷えた缶ビールに口をつける。ほろ苦い味は、今のわたしの気持ちそのままだ。
「年明けてからだったかな。急に連絡が来てさ。オレの音楽に興味持ってるクリエイターがいる。彼らは仕事で二月に日本にいるはずだから、ライブをブッキングしろってさ」
「強引なんですね」
「カオルはそういうところ、あるから」
「あの、将也さん……」
将也さんに山ほど聞きたいことがある。
どうしてカオルさんと別れたのか。将吾さんとカオルさんを取り合ったのは本当なのか。弟の彼女だとわかっていて、どうしてカオルさんを好きになったのか。
「カオルのこと、気になる?」
わたしはこくん、とうなずいた。
「将吾さんと、カオルさんを取り合ったと聞きました」
「将吾がそう言った?」
「はい」
「そっか」
将也さんはビールを呷った。喉仏がごくり、と動く。将也さんはビールの缶を置くと、わたしに向き合った。
「七海ちゃんには全部、知ってほしいと思ってる。だから、話してもいいか」
「はい」
わたしは覚悟を決めた。自ら望んで、聞きたいと言ったのだ。そして、将也さんはその気持ちに応えようとしてくれている。将也さんの気持ちを確認するには、すべてを聞かなければいけないとわたしは思った。
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
義兄様と庭の秘密
結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる