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追憶
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将也さんは、これはあくまでも自分の視点で、将吾にも言い分もあるはずだから、と前置きした。なんでもかんでも鵜呑みにするな、将吾の話も聞いて判断してほしい、とも。
将吾さんはいつも将也さんと同じものを欲しがったらしい。真似したいだけなのか、たまたまなのか。それとも双子だから好きなもの、興味を持つもの、欲しいものが同じになるのか……それはわからない。
一番下の弟、将平さんはこの張り合いに参加せず、何かと取り合いをしていたのは双子の彼らだった。
「一応オレが兄貴だってだけで、大して差はなかったんだよ。いや、将吾のほうが色んな面で才能はあったと思う」
勉強も運動も同じくらいできた二人。地域のリトルリーグでメキメキと才覚を示したのは、将吾さんの方だった。
中学、高校と野球を続け、誰もが将吾さんは野球推薦で大学に行くと思っていたとのことだった。
「オレは音楽がやりたかったから中学で野球やめて、貯めてたお年玉でギター買って、高校でバンド組んでさ。そしたら将吾のやつ、野球推薦やめるって言い出して、親父にぶん殴られてた」
兄の後を追ってなのか、ドラムを始めた将吾さんは野球と同じく才能が開花する。きっと、元からのセンスや、運動神経の良さもあったのだろう。二人のバンドは注目を浴びた、という。
「最初はオレと将吾と、もう一人ベースのやつがいてさ。最小編成のバンドで、オレがギター弾きながら歌ってた。けど、目指す音楽の形となんか違う。そう思ってた頃に、将吾がカオルを連れてきた」
カオルに歌わせてやって、と言われ、あまり期待せずにマイクを渡したところ、意外にもカオルさんの声と歌に引き込まれたのだという。
「荒削りだしピッチも安定してないけど、なんか引き寄せられるものがあってね。
で、ボーカルがカオルで、キーボードも入れようってことで5人編成になった」
曲を作り、練習し、セッションし、ライブをする……そんな毎日だったという。
そんな中、カオルさんは将也さんに、将吾さんとのことを度々相談するようになった。
「カオルはもっと上手くなりたいって望んでるのに、将吾はそんな真剣にやる必要ない、とか言ってたらしくて。
今思えば、カオルをコントロールして、自分の下に置いておきたかったんだろうな」
カオルさんの夢を止めようとする将吾さんと、納得いくまでやればいいと背中を押す将也さんの間で、カオルさんの気持ちが移ろうのは当然だったのだろう。
「二人が付き合ってるのは知ってたけど、オレもカオルに惹かれはじめてて、気持ちが止められなかったんだよな」
カオルさんはある日、将吾さんに別れを告げてその足で将也さんのアパートに来た。
「正直、弟の彼女だったわけだから、カオルがオレを選んでくれても素直に喜べねぇよ。なんかもう、しんみりしちゃってさ。
そしたら将吾がうちに来た。あいつ、普段は怒っても結構冷静なんだけど、そのときはかなり感情的にオレ達を罵った。まぁ、こっちが悪いわけだし、何も言えないよな」
わたしはそのときの将吾さんの悲しさ、悔しさ、怒りを思い浮かべた。今の状況と重なって見えて、後悔の涙がこぼれそうになるのを、必死で堪える。
「将吾はバンドを辞めた。ちょうど就活もあったからな。オレはバンドでやってく以外考えられなかったから、音楽活動に専念した。
カオルもバンドやめるって言ったんだけど、オレはそれ、止めたんだ。カオルをシンガーとしてデビューさせたかったから」
将也さんの指が髪に触れ、梳かれる。何度も何度も、わたしの髪を気持ち良さそうに梳いている。
「なぁ……七海ちゃん。ごめんな、こんな話」
「いえ……」
「まだ、もうちょっといいかな」
「はい」
「オレは、あいつがどれだけシンガーになりたいのかわかってたつもりだったから、結構厳しくしたと思う。
大学卒業して、ちょっと経った頃だったかな。カオルが喉の不調を訴えた。そのときはただの風邪だと思ってて、病院とか行かなかったんだよ。
カオルは症状を隠して無理をするようになった。
将吾とオレは全然連絡取ってなかったんだけど、あいつ、ライブを見に来たときにカオルの喉がおかしいってすぐ気が付いたんだ」
終演後、楽屋に現れた将吾さんは、カオルさんの腕を掴むと無理矢理病院に連れて行ったらしい。
「カオルは最初、手術を渋った。できるだけ自然療法で直したかったらしい。そんな悠長なこと言ってられない状態だったんだけどな」
カオルさんは実家のある長野に帰り、両親と何度も相談して、最終的には手術を受けた。
「手術の後もずっとそばについてた。カオルの支えになりたかったし、オレの……贖罪の意味もあった。もっと早く気づいてれば、カオルの強さに甘えなければ、カオルは声を失わずに済んだかもしれない」
わたしはきゅっと胸を押さえた。その痛みを、苦悩を、簡単に「わかる」なんて言えるわけがない。
カオルさんにとっては、声が、歌がすべてで、これからだったのだ。けれども、将也さんだけが悪いわけではない。
「将也さんの責任じゃないと思います。カオルさんには申し訳ないけど、誰の責任でもないと思うから」
「オレは不器用だから音楽しかやりたくないし、音楽がすべてだけど、カオルから歌うことを奪ったの、オレだから」
将也さんが力なく微笑む。その指が、またわたしの髪を梳く。その指が頬に触れた。中指と人差し指で、優しく頰を撫でられる。
「カオルに、アメリカでリハビリするって言われて、行ったり来たりの生活になってさ。
しばらくしてから、向こうの理学療法士を好きになったから別れたいって言われて、それ以来会ってなかった。結婚したってメールはもらってたけど、ずっと、声がどうなったか気になってた」
将也さんは立ち上がると、冷蔵庫を開けた。新しいビールを取り出しプルトップを開け、あおる。そのまま、冷蔵庫に寄り掛かり、少し遠い目をした。
「ライブの前日に久しぶりに会って話した。声は、まぁ、コミュニケーション取れるくらいには復活してた。
幸せだって言ってた。だから、将也も幸せになっていいよって言われた。
あいつ、知ってたんだよな。オレが、わざと音楽で食っていけないようメジャーなプロダクションと契約しないでいること」
遠くを見る目をゆっくりと床に移動させると、将也さんは持っていたビールの缶を軽く振った。缶の中に残っているビールが音を立てる。その音を聞きながら、わたしはそっと自分の膝を抱えた。
話を聞き終わった今、将吾さんに対しての気持ちが若干変わりつつあった。それはこの前、温泉で将吾さんの話を聞いて思ったことと同じだった。
彼を守りたい。
将也さんと肌を重ねたばかりなのに、こんな風に思うのはどうなのか。でも、それは素直な気持ちだった。
将吾さんを守るなら、将也さんとは二度と会ってはいけない。
でも、将也さんに対して感じる、強い磁力のような魅力や、そばに居るだけで他のことがどうでも良くなってしまうほど惹きつけられる気持ちを、なかったことにできるだろうか。
「七海ちゃん」
将也さんは飲みかけのビールを台所に置くと、わたしの横に腰掛けた。わたしは将也さんを見た。
「なぁ……七海ちゃんはどうしたい? 将吾と結婚すんのにオレと、こんなことになっちゃってさ」
将也さんはどうしたいのだろう。それを確認したかったけれども、わたしにそれを聞くことはできなかった。
「まぁ、すぐには決めらんないよな。実家に挨拶にも行ってるわけだし」
「そうですね」
「ゆっくりでいいよ。オレもまだ、色々考えたいし」
その言葉はわたしを傷つけた。今すぐに奪いたいわけではない、と言われた気がしたのだ。
将也さんはきっと、将吾さんを傷つけたくないのだ。それはつまり、カオルさんのときと違って、将吾さんを傷つけてまで自分を奪いたい、と思っていないということではないか。
もしも「将吾から奪う」と言ってくれたら、そうしたらきっと、わたしも心を決められるのに。
将也さんの唇が近づく。わたしは触れる直前でかわした。
「ごめんなさい、帰ります」
「なんか、気に障ったか」
「いえ、わたしの問題だから」
荷物らしい荷物も持ってきていなかったことに気づく。小さいトートバッグに、財布とスマートフォンと鍵だけ入れて出てきたのだ。将吾さんがいないときに、一体何をやっているのだろう。
「送るよ」
「いえ、大丈夫です」
「七海ちゃん」
出て行こうとした腕を掴まれる。
「何怒ってんの? オレ、なんか怒らすようなこと言った?」
「いえ、自分が気にしてるだけですから」
「わかんねぇよ、それじゃあ」
将也さんの手が離れた隙に、わたしは靴をつっかけて外に出た。
「七海ちゃん!」
後ろから声がした。追いかけてくることを少しだけ、期待した。けれども、将也さんは追いかけてこなかった。
家に着いたら、昨日の夜買って放り出したままのおにぎりとプリンに気がついた。ゴミ箱にそれらを放り込み、溢れる涙を我慢できず、わたしはキッチンに座り込んで泣いた。
将吾さんはいつも将也さんと同じものを欲しがったらしい。真似したいだけなのか、たまたまなのか。それとも双子だから好きなもの、興味を持つもの、欲しいものが同じになるのか……それはわからない。
一番下の弟、将平さんはこの張り合いに参加せず、何かと取り合いをしていたのは双子の彼らだった。
「一応オレが兄貴だってだけで、大して差はなかったんだよ。いや、将吾のほうが色んな面で才能はあったと思う」
勉強も運動も同じくらいできた二人。地域のリトルリーグでメキメキと才覚を示したのは、将吾さんの方だった。
中学、高校と野球を続け、誰もが将吾さんは野球推薦で大学に行くと思っていたとのことだった。
「オレは音楽がやりたかったから中学で野球やめて、貯めてたお年玉でギター買って、高校でバンド組んでさ。そしたら将吾のやつ、野球推薦やめるって言い出して、親父にぶん殴られてた」
兄の後を追ってなのか、ドラムを始めた将吾さんは野球と同じく才能が開花する。きっと、元からのセンスや、運動神経の良さもあったのだろう。二人のバンドは注目を浴びた、という。
「最初はオレと将吾と、もう一人ベースのやつがいてさ。最小編成のバンドで、オレがギター弾きながら歌ってた。けど、目指す音楽の形となんか違う。そう思ってた頃に、将吾がカオルを連れてきた」
カオルに歌わせてやって、と言われ、あまり期待せずにマイクを渡したところ、意外にもカオルさんの声と歌に引き込まれたのだという。
「荒削りだしピッチも安定してないけど、なんか引き寄せられるものがあってね。
で、ボーカルがカオルで、キーボードも入れようってことで5人編成になった」
曲を作り、練習し、セッションし、ライブをする……そんな毎日だったという。
そんな中、カオルさんは将也さんに、将吾さんとのことを度々相談するようになった。
「カオルはもっと上手くなりたいって望んでるのに、将吾はそんな真剣にやる必要ない、とか言ってたらしくて。
今思えば、カオルをコントロールして、自分の下に置いておきたかったんだろうな」
カオルさんの夢を止めようとする将吾さんと、納得いくまでやればいいと背中を押す将也さんの間で、カオルさんの気持ちが移ろうのは当然だったのだろう。
「二人が付き合ってるのは知ってたけど、オレもカオルに惹かれはじめてて、気持ちが止められなかったんだよな」
カオルさんはある日、将吾さんに別れを告げてその足で将也さんのアパートに来た。
「正直、弟の彼女だったわけだから、カオルがオレを選んでくれても素直に喜べねぇよ。なんかもう、しんみりしちゃってさ。
そしたら将吾がうちに来た。あいつ、普段は怒っても結構冷静なんだけど、そのときはかなり感情的にオレ達を罵った。まぁ、こっちが悪いわけだし、何も言えないよな」
わたしはそのときの将吾さんの悲しさ、悔しさ、怒りを思い浮かべた。今の状況と重なって見えて、後悔の涙がこぼれそうになるのを、必死で堪える。
「将吾はバンドを辞めた。ちょうど就活もあったからな。オレはバンドでやってく以外考えられなかったから、音楽活動に専念した。
カオルもバンドやめるって言ったんだけど、オレはそれ、止めたんだ。カオルをシンガーとしてデビューさせたかったから」
将也さんの指が髪に触れ、梳かれる。何度も何度も、わたしの髪を気持ち良さそうに梳いている。
「なぁ……七海ちゃん。ごめんな、こんな話」
「いえ……」
「まだ、もうちょっといいかな」
「はい」
「オレは、あいつがどれだけシンガーになりたいのかわかってたつもりだったから、結構厳しくしたと思う。
大学卒業して、ちょっと経った頃だったかな。カオルが喉の不調を訴えた。そのときはただの風邪だと思ってて、病院とか行かなかったんだよ。
カオルは症状を隠して無理をするようになった。
将吾とオレは全然連絡取ってなかったんだけど、あいつ、ライブを見に来たときにカオルの喉がおかしいってすぐ気が付いたんだ」
終演後、楽屋に現れた将吾さんは、カオルさんの腕を掴むと無理矢理病院に連れて行ったらしい。
「カオルは最初、手術を渋った。できるだけ自然療法で直したかったらしい。そんな悠長なこと言ってられない状態だったんだけどな」
カオルさんは実家のある長野に帰り、両親と何度も相談して、最終的には手術を受けた。
「手術の後もずっとそばについてた。カオルの支えになりたかったし、オレの……贖罪の意味もあった。もっと早く気づいてれば、カオルの強さに甘えなければ、カオルは声を失わずに済んだかもしれない」
わたしはきゅっと胸を押さえた。その痛みを、苦悩を、簡単に「わかる」なんて言えるわけがない。
カオルさんにとっては、声が、歌がすべてで、これからだったのだ。けれども、将也さんだけが悪いわけではない。
「将也さんの責任じゃないと思います。カオルさんには申し訳ないけど、誰の責任でもないと思うから」
「オレは不器用だから音楽しかやりたくないし、音楽がすべてだけど、カオルから歌うことを奪ったの、オレだから」
将也さんが力なく微笑む。その指が、またわたしの髪を梳く。その指が頬に触れた。中指と人差し指で、優しく頰を撫でられる。
「カオルに、アメリカでリハビリするって言われて、行ったり来たりの生活になってさ。
しばらくしてから、向こうの理学療法士を好きになったから別れたいって言われて、それ以来会ってなかった。結婚したってメールはもらってたけど、ずっと、声がどうなったか気になってた」
将也さんは立ち上がると、冷蔵庫を開けた。新しいビールを取り出しプルトップを開け、あおる。そのまま、冷蔵庫に寄り掛かり、少し遠い目をした。
「ライブの前日に久しぶりに会って話した。声は、まぁ、コミュニケーション取れるくらいには復活してた。
幸せだって言ってた。だから、将也も幸せになっていいよって言われた。
あいつ、知ってたんだよな。オレが、わざと音楽で食っていけないようメジャーなプロダクションと契約しないでいること」
遠くを見る目をゆっくりと床に移動させると、将也さんは持っていたビールの缶を軽く振った。缶の中に残っているビールが音を立てる。その音を聞きながら、わたしはそっと自分の膝を抱えた。
話を聞き終わった今、将吾さんに対しての気持ちが若干変わりつつあった。それはこの前、温泉で将吾さんの話を聞いて思ったことと同じだった。
彼を守りたい。
将也さんと肌を重ねたばかりなのに、こんな風に思うのはどうなのか。でも、それは素直な気持ちだった。
将吾さんを守るなら、将也さんとは二度と会ってはいけない。
でも、将也さんに対して感じる、強い磁力のような魅力や、そばに居るだけで他のことがどうでも良くなってしまうほど惹きつけられる気持ちを、なかったことにできるだろうか。
「七海ちゃん」
将也さんは飲みかけのビールを台所に置くと、わたしの横に腰掛けた。わたしは将也さんを見た。
「なぁ……七海ちゃんはどうしたい? 将吾と結婚すんのにオレと、こんなことになっちゃってさ」
将也さんはどうしたいのだろう。それを確認したかったけれども、わたしにそれを聞くことはできなかった。
「まぁ、すぐには決めらんないよな。実家に挨拶にも行ってるわけだし」
「そうですね」
「ゆっくりでいいよ。オレもまだ、色々考えたいし」
その言葉はわたしを傷つけた。今すぐに奪いたいわけではない、と言われた気がしたのだ。
将也さんはきっと、将吾さんを傷つけたくないのだ。それはつまり、カオルさんのときと違って、将吾さんを傷つけてまで自分を奪いたい、と思っていないということではないか。
もしも「将吾から奪う」と言ってくれたら、そうしたらきっと、わたしも心を決められるのに。
将也さんの唇が近づく。わたしは触れる直前でかわした。
「ごめんなさい、帰ります」
「なんか、気に障ったか」
「いえ、わたしの問題だから」
荷物らしい荷物も持ってきていなかったことに気づく。小さいトートバッグに、財布とスマートフォンと鍵だけ入れて出てきたのだ。将吾さんがいないときに、一体何をやっているのだろう。
「送るよ」
「いえ、大丈夫です」
「七海ちゃん」
出て行こうとした腕を掴まれる。
「何怒ってんの? オレ、なんか怒らすようなこと言った?」
「いえ、自分が気にしてるだけですから」
「わかんねぇよ、それじゃあ」
将也さんの手が離れた隙に、わたしは靴をつっかけて外に出た。
「七海ちゃん!」
後ろから声がした。追いかけてくることを少しだけ、期待した。けれども、将也さんは追いかけてこなかった。
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