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♠︎決意♠︎弘田宇丈
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「アオか?悪りぃ電話出れなくて。気づかなかった。はは…や、まぁ、いい感じ…かな、うん」
オレがぐっすりと寝ている間に、アオは何度か電話をくれていた。
「ああ。今んところ変わったこともないし、具合悪そうな感じもないから。ってかさ、お前いつ寝てんの?」
電話の向こうでアオが笑う。彩花に生気分けてもらってるから寝なくても平気だよ、って…そんなことあんのか?
みひろさんの様子を報告し、彩花ちゃんの状態も聞いた。すごく楽になったみたいだ、真柴さんにお礼言っといて?と言われた。
お礼って言っても…みひろさんきっと、きょとんとするだけだ。
ひとしきり話して電話を切った直後、すぐ電話が鳴った。
「なんだよアオ、なんか言い忘れたか?」
「あの、中島です、弘田さん」
「…え?あ、ごめん」
アオだと思っていたのは、中島さん…会社でやたらオレに構って来る女子だった。
「今ちょっといいですか?」
「あ、いや今は…」
「ちょっとで済みます!聞いてくださいよ弘田さん!」
「今、時間ないからさ、かいつまんでくれる?」
「かいつまみます!聞いてくれるだけでありがたいです!」
「わかったわかった、どうしたんだよ?』
「昨日、打ち合わせだったって言ったじゃないですか?」
「あ、うん」
アニメ映画の宣伝…だっけ?サントラにもすごく力を入れてて、その関係で通常だったら宣伝の打ち合わせには来ないような関係者も来るって言ってた…んだよな?
「打ち合わせ結局延期ですよ!」
「え、なんで?」
「始まって30分で!もうっ、ほんとに!!」
「ちょ、落ち着けよ?」
「落ち着けませんよっ?休日出勤で打ち合わせだったのに!」
あー…まぁ、土曜日だったもんな…。
この業界では土日祝日ってあって無きが如し。昔に比べたら今の方がぜんっぜん休み取れるけど、オレだって徹夜続きで2-3日家に帰れない、なんてしょっちゅうだった。
「ピアニストでシンガーの平井さんが来るって言ったじゃないですか?」
「うん」
「来たのはいいんですけど、声が出なくなった、って言って」
「え?」
シンガーで声が出ないって…重大事じゃないのか?
オレがぐっすりと寝ている間に、アオは何度か電話をくれていた。
「ああ。今んところ変わったこともないし、具合悪そうな感じもないから。ってかさ、お前いつ寝てんの?」
電話の向こうでアオが笑う。彩花に生気分けてもらってるから寝なくても平気だよ、って…そんなことあんのか?
みひろさんの様子を報告し、彩花ちゃんの状態も聞いた。すごく楽になったみたいだ、真柴さんにお礼言っといて?と言われた。
お礼って言っても…みひろさんきっと、きょとんとするだけだ。
ひとしきり話して電話を切った直後、すぐ電話が鳴った。
「なんだよアオ、なんか言い忘れたか?」
「あの、中島です、弘田さん」
「…え?あ、ごめん」
アオだと思っていたのは、中島さん…会社でやたらオレに構って来る女子だった。
「今ちょっといいですか?」
「あ、いや今は…」
「ちょっとで済みます!聞いてくださいよ弘田さん!」
「今、時間ないからさ、かいつまんでくれる?」
「かいつまみます!聞いてくれるだけでありがたいです!」
「わかったわかった、どうしたんだよ?』
「昨日、打ち合わせだったって言ったじゃないですか?」
「あ、うん」
アニメ映画の宣伝…だっけ?サントラにもすごく力を入れてて、その関係で通常だったら宣伝の打ち合わせには来ないような関係者も来るって言ってた…んだよな?
「打ち合わせ結局延期ですよ!」
「え、なんで?」
「始まって30分で!もうっ、ほんとに!!」
「ちょ、落ち着けよ?」
「落ち着けませんよっ?休日出勤で打ち合わせだったのに!」
あー…まぁ、土曜日だったもんな…。
この業界では土日祝日ってあって無きが如し。昔に比べたら今の方がぜんっぜん休み取れるけど、オレだって徹夜続きで2-3日家に帰れない、なんてしょっちゅうだった。
「ピアニストでシンガーの平井さんが来るって言ったじゃないですか?」
「うん」
「来たのはいいんですけど、声が出なくなった、って言って」
「え?」
シンガーで声が出ないって…重大事じゃないのか?
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