レナと耽溺の食卓

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真昼の中庭(1)

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「庭師さん!」
「あら、こんにちは」

 よく晴れた昼下がりの午後。レナは屋敷の中庭で見慣れた人影を見付け、嬉しそうに駆け寄った。
 
 最近の屋敷では時々、カトルとレナの二人だけではフォローしきれない仕事を補うため、行商の者や業者が訪れている。庭仕事も外部に任せている業務の一つで、屋敷の庭の手入れをしているのは定期的にやって来るこの庭師の女であった。

 普段話し相手のいないレナにとって、彼女は貴重な歳の近い女性だ。
 庭師も自分に懐いているレナが妹のように可愛いようで、会う度に庭仕事の手を止めて彼女に季節の花の話や街の流行の話など、色々な楽しい話をしてくれる。
 最近はカトルの許可を得て、小休憩に一緒に庭でお茶を飲んだりもしていた。

 レナが足を踏み入れた中庭は、木々が青々と繁っており、花壇に咲く色鮮やかなオレンジの花が今日の晴天によく映えていた。

 この屋敷の庭はいつ見ても綺麗に整備されていて、美しい。
 その全てを管理している庭師を、レナは女神のように敬愛していた。
 どんなに萎れかけた貧相な花でも、彼女の手にかかればあっという間に元気に美しくなる。

 陽光に露の光る瑞々しい朝の庭も、黄金色に染まる凪の夕方の庭も、月明かりの下で眠る静かな夜の庭も、レナは彼女の作品の全てが好きだった。

 庭師はレナの姿を認めると手にしていた剪定バサミを降ろし、白い歯を覗かせてにっこりと笑い返してくれた。彼女の小麦色に焼けた顔にはソバカスが散らばっており、麦わら帽子の下の赤毛はまるで燃える太陽のように輝いている。

 色白で色素の薄いレナとはまるで正反対な容姿だ。

「ちょうど良かったわ。今、植木の剪定をしていたの。良かったら、部屋の生け花用に花束を見繕ってあげるわよ」
「良いんですか?」
「もちろん。どの花が良いかしら?」

 庭師は風に揺らめく色とりどりの生垣の花から少しずつ枝を切り取り、その中から数本、見栄えの良いものを選んでくれた。

 飾り気のない質素なレナの部屋で唯一彩りを与えてくれているのは、こうして庭師が定期的にプレゼントしてくれる庭の花であった。

「どうかしら?」
「とっても素敵です!」

 レナは顔を綻ばせて花束を受け取った。
 その様子に庭師も満足気に笑う。

「花が萎れない内に花瓶に入れてあげてね」
「はい! これからすぐに部屋に戻ります!」
「そう、慌てて転んだりしないでよ」

 レナは庭師に向かって深々と頭を下げて中庭を後にした。

***

 広い屋敷は使用目的によって幾つもの区画に分かれている。
 中庭からレナの部屋のある区画へはいくつか廊下を通り抜けなくてはならなかった。

 彼女が長い廊下を歩いていると、ふと、廊下の脇に飾られていた花瓶の花が枯れているのが目に付いた。
 これはいけないと、レナは慌てて花瓶の水を入れ替え、枯れた花の変わりに先程庭師から貰った花束を挿した。

 鮮やかな色の花弁と緑の葉は、まるで最初からその花瓶に生けられていたかのように陶器の柄とよく似合っていた。
 これはこれで悪くない。
 もともとこの屋敷に飾られている生け花は全て、庭師が管理する庭から採ったものなのだから当たり前のことなのであるが。

 自分用の切り花を失ってしまったレナは、もう一度庭師に頼むために中庭へ踵を返した。

***
 
 レナが中庭に続く廊下から彼女の赤毛を探していると、中庭の隅に二つの影がある事に気が付いた。

 庭師と………もう一人は誰だろう? 

 彼女は不思議に思い、足音を忍ばせて少しだけ近付いてみた。
 影の主を確認して、息を呑む。

 それは庭師と、カトルであった。

(えっ……?)

 見てはいけないものを見てしまい、レナは咄嗟に近くの木の影に身を隠した。

 カトルは使用人達を取り仕切る上級使用人の立場であるし、庭師も庭の手入れをしに来ている使用人の一人なのだから、二人が中庭にいること自体は何も不自然な事ではなかった。

 しかし、二人がしているのは明らかに庭仕事ではなかった。

「んッ……ふっ……んんぅッ! ハァッ、ハァッ……どうですか? こうやって舌先でおちんぽレロレロチロチロされるの、気持ち良いですか?」
「ちっ! うるさい、黙ってしゃぶれ。ちゃんと出来たらハメてやる」
「ふぁあい! んッ! んんんッ!」

 荒い息を吐きながら、庭師は喜悦に満ちた表情でカトルの陰茎を口に入れてしゃぶっていた。
 脱ぎ捨てられた彼女の作業服が、近くの地面に落ちている。
 ……彼女は全裸であった。

「ったく、真っ昼間から犬みたいに盛りやがって」
「んふー! ふー! だってぇ、最近カトル様達が……あむっ、んんッ……んッ! 相手に、んッ、してくれなかった、からぁ……! ハァッ、ね、ね、もう良いでしょう?」
「まだダメだ」

 風に乗ってふわりと甘い蜜のような香りと、よく知った甘酸っぱい淫靡な女の匂いが鼻を擽り、レナは頭がクラクラした。
 早くこの場から立ち去らねばならないと頭では分かっているのに、視線が外せない。

 性知識の無い彼女にも、彼らがやっている事がいかがわしい行為である事は嫌でも理解出来た。

「んふふっ! 久しぶりのカトル様のおちんぽ、おいひいッ!」
「がっつくな」

 庭師は片手でカトルの陰茎を握って扱き、もう片方の手では自身の膣口をグチュグチュと掻き回していた。
 汗と愛液でぐっしょりと濡れた恥部には彼女の髪と同じ赤色の陰毛がもっさりと生えており、赤い茂みの間から充血した大きなクリトリスがその存在を主張している。

「本当に犬なのかお前は。びちゃびちゃと涎みたいに庭にマン汁撒き散らしやがって」
「あ~ん! だってえ、こうやっておちんぽしゃぶりながらクチュクチュおまんこを掻き回すの、んッ! 気持ち、良いんだものぉ……! あッ! んんッ、あんッ! ここにハメハメしてもらうの、んッ! ずっと、待ってたんだからぁッ!」
「だったらとっととたせろ」
「ふぁあ~い」

 庭師は一層深くカトルの男根を咥えこんだかと思うと、一気に亀頭部分まで吐き出し、また根元まで咥える動作を高速で繰り返した。

 ジュブッ! ジュブッ! ジュブッ!

 卑猥な水音が大きく中庭に響く。

 美味しそうに口いっぱいに陰茎を含み、下品な音を立ててしゃぶる庭師その姿は、レナにはとてもさっきまで優しく笑いかけてくれていた彼女と同一人物とは思えなかった。

(だって、あの人が、そんな……)

 庭師の動きを注視している内に、レナの股からトロリと愛液が垂れてきた。
 そっと自身の下着の中に手を入れ陰部をなぞってみると、そこははっきりと濡れていた。

 よく知った二人の情事を目の当たりにして、きゅうんと、子宮が切ない悲鳴をあげている。
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