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本編
16.公爵家
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「まさか騎士の講師までつけてくれるとは」
鉱山に関する情報は公爵が収集してくれることになった。
「これで独学とは恐れ入る。なかなか筋がいいですね」
「ありがとうございます」
死ぬもの狂いで学んだからね。騎士、傭兵の戦い方を見て学んだし、敵の戦い方も盗んでいるからいろんな流派が混ざってるのよね。
その分、変な癖がついていないといいけど。
「冒険者として魔物の討伐を主にしてきたと聞いていますが、あなたの闘い方はどちらかというと対人戦向きですね」
魔物の討伐なんて今世からだからね。
「冒険者には元傭兵がいますし、彼らの戦い方を見て真似たのでそのためでしょう」
「そうか」
公爵がつけてくたのは王族にも剣の講師をするほどの腕前を持った人だった。平民相手にと最初は遠慮したけど「この程度、魔石の鉱山に比べれば足りない」と言われれば断ることもできない。それにしっかりと戦い方を学ぶのは大事なことだ。応用は基礎ができてからというし。
「冒険者ランクSSSなら今更学ぶことなどないのではないか?」
「全てが独学なので基礎を身につけておきたいんです。それに学ぶことに限界などないと思っています」
「はははははっ!確かに、仰るとおりです。この歳になってもまだ学ぶことがある。ああ、限界などありようがありませんな。では、行きますぞ」
早いっ!
あんなにガタイが良くてここまで素早く受けるのはすごい。純粋の体を使う技量の凄さもあるけど足に魔力を纏わせ、風魔法で追い風のように後ろから自身を後押ししているからこそ出せる速さでもある。
あの太い腕で繰り出される剣技、真正面から受けたら剣が持たない上に私の筋力では無理だ。私をは体を横にずらし、剣の側面で彼の剣を受け流す。
「ほぅ、さすがですな。ですがまだまだ甘い」
「くっ」
受け流した剣の向きが変わって、私の顔の横スレスレを通る。
避けなかったら完全に当たっていた。
危なっ!真剣なんだけど、容赦がないな。より実践に近い緊張感を含んだ訓練だ。
「今の急な変更について来れない者は多い。さすがは冒険者最高ランク。年甲斐もなく楽しくなってきましたぞ。さぁ、どんどん行きましょう」
・・・・・・・マジか。
「すごいな、団長とやり合ってる」
「あんなに可愛いのに」
「深層の令嬢って見た目なのにな。ギャップがえげつな」
「誰だ、あの子?」
「知らねぇの?夜の女神様だよ。最速で冒険者最高ランクを獲得したって噂の」
「マジで!?あんなに可愛い子が?」
「今でもヤバい感じに美人だけどあともう少ししたら絶世の美女として開花しそうだな」
なんて、遠巻きに自分たちの自主練を止めて見ていた騎士たちは一瞬だけ向けられた団長の視線に顔色を失った。
たったのひと睨みで皆殺しにされた場面が全員の脳裏に浮かぶぐらいには鋭い視線だった。
「さぁ、アリステア殿、雑音が消えたところで集中しましょうか」
「・・・・・そうですね」
怖っ!
というか、この人団長だったんだ。つまりここの騎士団は王族に講師できるぐらいの実力者に率いられているのか。さすがは公爵家
***
騎士団長との訓練が終われば次は魔法に関する授業だ。
「・・・・・まさか、この程度の知識もないとは・・・・・」
講師は私の知識の乏しさに絶句していた。もはや呆れることすらできないほどの無知さだったらしい。
面目ない。
「基礎知識もなく、よくここまで魔法を使いこなしていましたね。ある意味、関心します」
そりゃあ、死に物狂いで身につけましたから。
死にたくはなかった。生きたくて、ただ、生きたくて必死に模索した。だからこそ今、一人でも生きていける。誇りに思うべきか皮肉だと笑うべきか迷うところではあるけどね。
「あなたの魔法は応用が多いですね。基礎知識がない故に常識に囚われず生み出されたと言っていいでしょう。そう考えるとここで知識を身につけることは勿体無い気もします」
ある意味、救われていたのか。ならば、皮肉だと笑うべきだな。
「とはいえ、基礎知識がないと魔力暴走を起こす可能性もあるので身につけるべきですね。その対処の仕方も知らないのでしょう」
「はい」
「はぁ、魔力暴走を起こさなかったのがせめてもの救いですね。ちなみに魔力暴走が何かを知っていますか?」
「知識としては知りません。ですが、何かは知っています。見る機会があったので」
「ほぅ」
今世ではない。死ぬ前に経験した戦場で何度か見た。
死への恐怖、相手への憎悪、信頼する仲間や尊敬する上司を失ったことへの悲しみなど感情が昂った時に魔力暴走は起きていた。
「泰平の世において、そのような光景を見る機会はないはずですが追求はやめておきましょう。冒険者という死と隣り合わせでは珍しいことでもないかもしれませんしね」
「ご配慮、ありがとうございます」
「魔力暴走とは魔力が瞬発的に高まり起こる爆発のようなものです。規模にもよりますが、起こした本人も周囲もただではすみません」
ああ、知っている。体内爆発が起きたみたいに肉塊となった人も中にはいた。敵も味方も巻き込んで。
その光景を何度か見ると心を壊す者が現れ始めた。当然だ。友人が、先輩がただ死ぬのではない。内臓を撒き散らし、肉片しか残らない死に方をするのだ。心を壊さない方がおかしい。
「魔力暴走が原因で文字通り、国が滅んだという歴史もあります。魔法とは創造、人々の想像により作り出される事象です。故に人の感情に左右されやすい。だからこそ、魔法を学ぶ人間はまず感情のコントロールする術を学ぶのです」
それでも戦場という特殊な場面とはいえ魔力暴走は起こった。彼の言う通り、何も知らない私が魔力暴走を起こさなかったのは幸いだ。でも、それだけ感情の機微に疎く、心というものがなかった或いは壊れていたということかもしれない。
「では、あなたには基礎知識を学ぶと同時に感情をコントロールする訓練も行なっていきます」
「よろしくお願いします」
***
side.アーレン
「優秀の一言に尽きるな」
執務室の窓から夜の女神と言われている冒険者最高ランクのアリステアが訓練している様子が見える。
「優秀すぎるとも言えます」
「ほぅ」
影のように背後に立つ公爵家の優秀な執事はアリステアをそう評価した。
「年齢とは経験数です。もちろん本人の努力や才能もあるでしょう。ですが、彼女を見ているとそれだけではなく、戦場を知る戦士のようにも見えます。戦い方は独学のせいもあるでしょうけどまるで傭兵です。この泰平の世においてどこでそのような戦い方を身につけたのか私はその方が気になります」
このヨーゼフは元傭兵だ。現役を退いてはいるが私の護衛を任せられるぐらいにはまだまだ優秀な男だ。
「危険だと思うか?」
「今のところはなんとも」
「そうだな」
アリステア、息子のために必要な魔石、その鉱山を提供してくれたことは有り難い。命の恩人だ。だが、それだけで信頼できるほど貴族は素直には生きられない。
恩を着せて、近づき、公爵家の全てを貪ろうとする輩がいるからだ。貴族とは本当に嫌な生き物だな。恩人ですら疑わなくてはいけないのだから。
「父上」
「ラッサールか、体調は良いのか?」
「はい。彼女が夜の女神と言われている?」
「ああ」
息子のラッサールは窓に近づき、彼女を見る。
「なるほど、女神と言われるだけあって美しい容貌をしていますね。けれど容姿だけではないのでしょうね」
「ほぅ」
「彼女の戦い方、佇まい、普通の美しさとは異なります。まるで刀剣のような美しさがあります」
確かに、ただ美しいという形容をするよりもその方が合っているな。
管理をされ、常に美しくあるように求められる貴族令嬢よりも美しいと言える彼女だが、美しさの種類が違うと思っていた。
「父上、彼女と話しがしたいです」
「いづれ機会を設けよう」
「お願いします」
「体調がいいとはいえ、無理は禁物だ。もう、戻りさない」
「はい。失礼します」
部屋を出ていく息子の背を見ながら考える。アリステア、彼女とどう関わっていくかを。
必要な訓練が終われば、あとはもう一つの条件公爵家が彼女の願いを聞くこと。これを彼女が行使するまで関わるのを止めるか。今後とも関係を続けるか。
訓練が終わるにはまだ少し時間がある。その間に彼女の人となりを見極め、考えよう。我が公爵家の利益と共に。
鉱山に関する情報は公爵が収集してくれることになった。
「これで独学とは恐れ入る。なかなか筋がいいですね」
「ありがとうございます」
死ぬもの狂いで学んだからね。騎士、傭兵の戦い方を見て学んだし、敵の戦い方も盗んでいるからいろんな流派が混ざってるのよね。
その分、変な癖がついていないといいけど。
「冒険者として魔物の討伐を主にしてきたと聞いていますが、あなたの闘い方はどちらかというと対人戦向きですね」
魔物の討伐なんて今世からだからね。
「冒険者には元傭兵がいますし、彼らの戦い方を見て真似たのでそのためでしょう」
「そうか」
公爵がつけてくたのは王族にも剣の講師をするほどの腕前を持った人だった。平民相手にと最初は遠慮したけど「この程度、魔石の鉱山に比べれば足りない」と言われれば断ることもできない。それにしっかりと戦い方を学ぶのは大事なことだ。応用は基礎ができてからというし。
「冒険者ランクSSSなら今更学ぶことなどないのではないか?」
「全てが独学なので基礎を身につけておきたいんです。それに学ぶことに限界などないと思っています」
「はははははっ!確かに、仰るとおりです。この歳になってもまだ学ぶことがある。ああ、限界などありようがありませんな。では、行きますぞ」
早いっ!
あんなにガタイが良くてここまで素早く受けるのはすごい。純粋の体を使う技量の凄さもあるけど足に魔力を纏わせ、風魔法で追い風のように後ろから自身を後押ししているからこそ出せる速さでもある。
あの太い腕で繰り出される剣技、真正面から受けたら剣が持たない上に私の筋力では無理だ。私をは体を横にずらし、剣の側面で彼の剣を受け流す。
「ほぅ、さすがですな。ですがまだまだ甘い」
「くっ」
受け流した剣の向きが変わって、私の顔の横スレスレを通る。
避けなかったら完全に当たっていた。
危なっ!真剣なんだけど、容赦がないな。より実践に近い緊張感を含んだ訓練だ。
「今の急な変更について来れない者は多い。さすがは冒険者最高ランク。年甲斐もなく楽しくなってきましたぞ。さぁ、どんどん行きましょう」
・・・・・・・マジか。
「すごいな、団長とやり合ってる」
「あんなに可愛いのに」
「深層の令嬢って見た目なのにな。ギャップがえげつな」
「誰だ、あの子?」
「知らねぇの?夜の女神様だよ。最速で冒険者最高ランクを獲得したって噂の」
「マジで!?あんなに可愛い子が?」
「今でもヤバい感じに美人だけどあともう少ししたら絶世の美女として開花しそうだな」
なんて、遠巻きに自分たちの自主練を止めて見ていた騎士たちは一瞬だけ向けられた団長の視線に顔色を失った。
たったのひと睨みで皆殺しにされた場面が全員の脳裏に浮かぶぐらいには鋭い視線だった。
「さぁ、アリステア殿、雑音が消えたところで集中しましょうか」
「・・・・・そうですね」
怖っ!
というか、この人団長だったんだ。つまりここの騎士団は王族に講師できるぐらいの実力者に率いられているのか。さすがは公爵家
***
騎士団長との訓練が終われば次は魔法に関する授業だ。
「・・・・・まさか、この程度の知識もないとは・・・・・」
講師は私の知識の乏しさに絶句していた。もはや呆れることすらできないほどの無知さだったらしい。
面目ない。
「基礎知識もなく、よくここまで魔法を使いこなしていましたね。ある意味、関心します」
そりゃあ、死に物狂いで身につけましたから。
死にたくはなかった。生きたくて、ただ、生きたくて必死に模索した。だからこそ今、一人でも生きていける。誇りに思うべきか皮肉だと笑うべきか迷うところではあるけどね。
「あなたの魔法は応用が多いですね。基礎知識がない故に常識に囚われず生み出されたと言っていいでしょう。そう考えるとここで知識を身につけることは勿体無い気もします」
ある意味、救われていたのか。ならば、皮肉だと笑うべきだな。
「とはいえ、基礎知識がないと魔力暴走を起こす可能性もあるので身につけるべきですね。その対処の仕方も知らないのでしょう」
「はい」
「はぁ、魔力暴走を起こさなかったのがせめてもの救いですね。ちなみに魔力暴走が何かを知っていますか?」
「知識としては知りません。ですが、何かは知っています。見る機会があったので」
「ほぅ」
今世ではない。死ぬ前に経験した戦場で何度か見た。
死への恐怖、相手への憎悪、信頼する仲間や尊敬する上司を失ったことへの悲しみなど感情が昂った時に魔力暴走は起きていた。
「泰平の世において、そのような光景を見る機会はないはずですが追求はやめておきましょう。冒険者という死と隣り合わせでは珍しいことでもないかもしれませんしね」
「ご配慮、ありがとうございます」
「魔力暴走とは魔力が瞬発的に高まり起こる爆発のようなものです。規模にもよりますが、起こした本人も周囲もただではすみません」
ああ、知っている。体内爆発が起きたみたいに肉塊となった人も中にはいた。敵も味方も巻き込んで。
その光景を何度か見ると心を壊す者が現れ始めた。当然だ。友人が、先輩がただ死ぬのではない。内臓を撒き散らし、肉片しか残らない死に方をするのだ。心を壊さない方がおかしい。
「魔力暴走が原因で文字通り、国が滅んだという歴史もあります。魔法とは創造、人々の想像により作り出される事象です。故に人の感情に左右されやすい。だからこそ、魔法を学ぶ人間はまず感情のコントロールする術を学ぶのです」
それでも戦場という特殊な場面とはいえ魔力暴走は起こった。彼の言う通り、何も知らない私が魔力暴走を起こさなかったのは幸いだ。でも、それだけ感情の機微に疎く、心というものがなかった或いは壊れていたということかもしれない。
「では、あなたには基礎知識を学ぶと同時に感情をコントロールする訓練も行なっていきます」
「よろしくお願いします」
***
side.アーレン
「優秀の一言に尽きるな」
執務室の窓から夜の女神と言われている冒険者最高ランクのアリステアが訓練している様子が見える。
「優秀すぎるとも言えます」
「ほぅ」
影のように背後に立つ公爵家の優秀な執事はアリステアをそう評価した。
「年齢とは経験数です。もちろん本人の努力や才能もあるでしょう。ですが、彼女を見ているとそれだけではなく、戦場を知る戦士のようにも見えます。戦い方は独学のせいもあるでしょうけどまるで傭兵です。この泰平の世においてどこでそのような戦い方を身につけたのか私はその方が気になります」
このヨーゼフは元傭兵だ。現役を退いてはいるが私の護衛を任せられるぐらいにはまだまだ優秀な男だ。
「危険だと思うか?」
「今のところはなんとも」
「そうだな」
アリステア、息子のために必要な魔石、その鉱山を提供してくれたことは有り難い。命の恩人だ。だが、それだけで信頼できるほど貴族は素直には生きられない。
恩を着せて、近づき、公爵家の全てを貪ろうとする輩がいるからだ。貴族とは本当に嫌な生き物だな。恩人ですら疑わなくてはいけないのだから。
「父上」
「ラッサールか、体調は良いのか?」
「はい。彼女が夜の女神と言われている?」
「ああ」
息子のラッサールは窓に近づき、彼女を見る。
「なるほど、女神と言われるだけあって美しい容貌をしていますね。けれど容姿だけではないのでしょうね」
「ほぅ」
「彼女の戦い方、佇まい、普通の美しさとは異なります。まるで刀剣のような美しさがあります」
確かに、ただ美しいという形容をするよりもその方が合っているな。
管理をされ、常に美しくあるように求められる貴族令嬢よりも美しいと言える彼女だが、美しさの種類が違うと思っていた。
「父上、彼女と話しがしたいです」
「いづれ機会を設けよう」
「お願いします」
「体調がいいとはいえ、無理は禁物だ。もう、戻りさない」
「はい。失礼します」
部屋を出ていく息子の背を見ながら考える。アリステア、彼女とどう関わっていくかを。
必要な訓練が終われば、あとはもう一つの条件公爵家が彼女の願いを聞くこと。これを彼女が行使するまで関わるのを止めるか。今後とも関係を続けるか。
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