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第3章ゲーム開始?時期じゃないでしょう
第52話 私は選択をする
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結局アイルはお茶会には現れなかった。
招待状を書いたのは私だけど、全てアイルの名前で出している。だから、誰もが何かしらの思惑をアイルに抱いてお茶会に参加したはずだ。
けれど、まさかポスト不在のままお茶会が終了するとは誰も思わなかっただろう。私以外は。
「皆様、本日はお越しくださりありがとうございます。殿下は、残念ながら急用ができ参加がかないませんでしたが皆様と会えるのを心待ちにしておりましたわ」
アイル、あなた最高ね。
この世界が日本と同じだと考えている馬鹿さに今日ほど嬉しくなった日はないわ。
貴族のあなたに対する印象は最悪。
私の言葉でお茶会はお開きとなった。
そして、お茶会は日を改めて再び開かれることになった。アイルの名の下に。なぜなら、前回のお茶会に自分が参加できていないから。ちなみに、前回すっぽかしたのは忘れていたらしい。そのことを謝罪することもなく、当たり前のように送られるお茶会への招待状は一方的な呼びつけに等しい。
でも、アイルはそのことに気づいていない。昔からそうなのだ。
周りが気まぐれな自分に合わせれるのが当然だと思っている。それでまかり通ってきた。日本では。学校という一般庶民しかいない王国の中でさながら女王のように君臨して。
だけど、ここではそういうわけにはいかない。
アイルの非常識で身勝手な招待状に当然だけど、怒り、断る貴族が当然だけどいる。
「殿下、何人か参加を拒否される方がいらっしゃるようです」と、私は事実をアイルに伝える。もちろん、彼女がどんな反応をするか、どんな対応をするか織り込み済みで。
認めたくはないけど、付き合いだけは長いから彼女のことはよく知っている。
「あら、どうして?ヒロイン(私)からの招待状よ。そこは泣いて喜ぶところでしょう?」
ははははは。冗談でしょう。そこは怒り狂うところだよ。私なら「ふざけんな」って火にくべて、なかったことにするね。
「きっと前回、殿下がお茶会に参加されなかったからでしょう」
ここは本当。
「会えないのなら参加する意味はないと思っているのです」
間違ってはいない。
「だって皆様、殿下に会いに来ているので」
招待状の名前はアイルになっている。だから、ここも嘘ではない。ただ、真実ではないかもしれないけど。
王女の名で出された初めてのお茶会だ。貴族なら、参加せざるを得ないだろう。会ったことがない人は特に。
自分たちの将来に影響を及ぼす人の為人を知っておきたいと思うのは誰しも当然のこと。ましてや相手が絶対権力の持ち主である、王家なら尚更だ。
「まぁ。じゃあ絶対に参加するから拒否している人も参加しても問題ないって伝えなくちゃね」
アイルは「人気者は辛いわ」とか思っているんでしょうね。その言葉が非常識な命令になっているとは思いもしない。
いつもそう。無邪気に、無神経に命令して、踏み荒らしていく。彼女は気づかないのだ。周囲の人間に心があるということに。だからこそ、誰しもに選択権があることに。
アイルという存在を、マヤという存在を受け入れるか否かという選択を私たちは持っている。
招待状を書いたのは私だけど、全てアイルの名前で出している。だから、誰もが何かしらの思惑をアイルに抱いてお茶会に参加したはずだ。
けれど、まさかポスト不在のままお茶会が終了するとは誰も思わなかっただろう。私以外は。
「皆様、本日はお越しくださりありがとうございます。殿下は、残念ながら急用ができ参加がかないませんでしたが皆様と会えるのを心待ちにしておりましたわ」
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そして、お茶会は日を改めて再び開かれることになった。アイルの名の下に。なぜなら、前回のお茶会に自分が参加できていないから。ちなみに、前回すっぽかしたのは忘れていたらしい。そのことを謝罪することもなく、当たり前のように送られるお茶会への招待状は一方的な呼びつけに等しい。
でも、アイルはそのことに気づいていない。昔からそうなのだ。
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だけど、ここではそういうわけにはいかない。
アイルの非常識で身勝手な招待状に当然だけど、怒り、断る貴族が当然だけどいる。
「殿下、何人か参加を拒否される方がいらっしゃるようです」と、私は事実をアイルに伝える。もちろん、彼女がどんな反応をするか、どんな対応をするか織り込み済みで。
認めたくはないけど、付き合いだけは長いから彼女のことはよく知っている。
「あら、どうして?ヒロイン(私)からの招待状よ。そこは泣いて喜ぶところでしょう?」
ははははは。冗談でしょう。そこは怒り狂うところだよ。私なら「ふざけんな」って火にくべて、なかったことにするね。
「きっと前回、殿下がお茶会に参加されなかったからでしょう」
ここは本当。
「会えないのなら参加する意味はないと思っているのです」
間違ってはいない。
「だって皆様、殿下に会いに来ているので」
招待状の名前はアイルになっている。だから、ここも嘘ではない。ただ、真実ではないかもしれないけど。
王女の名で出された初めてのお茶会だ。貴族なら、参加せざるを得ないだろう。会ったことがない人は特に。
自分たちの将来に影響を及ぼす人の為人を知っておきたいと思うのは誰しも当然のこと。ましてや相手が絶対権力の持ち主である、王家なら尚更だ。
「まぁ。じゃあ絶対に参加するから拒否している人も参加しても問題ないって伝えなくちゃね」
アイルは「人気者は辛いわ」とか思っているんでしょうね。その言葉が非常識な命令になっているとは思いもしない。
いつもそう。無邪気に、無神経に命令して、踏み荒らしていく。彼女は気づかないのだ。周囲の人間に心があるということに。だからこそ、誰しもに選択権があることに。
アイルという存在を、マヤという存在を受け入れるか否かという選択を私たちは持っている。
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