優しい手に守られたい

水守真子

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連載

伏兵 (前編)

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 先週の水曜日に亮一は可南子の父親の歩(あゆむ)と会った。
 可南子が蛇型の温厚派と称した歩は、身長が170センチに満たない細身の穏やかな笑顔を浮かべた人物だった。所々に白いものが混じっている髪は、短く切り揃えられていて清潔感があった。
 歩は初対面の時、亮一の日本人離れした風貌に驚いたようだったが、働いている事を示すために名刺を差し出してきた亮一に歩は破顔する。
 その顔がどことなく可南子に似ていて、亮一は親しみを覚えた。

『真面目だね』

 笑いながら歩に渡された、厚めの名刺に並んだ会社名と肩書きに受け取った亮一は固まる。
 可南子に似た温和な雰囲気のその人は『雇われだよ。それに、僕はただの父親だから』と、亮一の心を見透かしたように微笑んだ。
 連れて行かれた店は気張らない庶民的な居酒屋で、カウンターで包丁を握っていた店主とは顔馴染みらしく奥の座敷に通される。
 注文を済ませ、飲み物や料理がテーブルに並んだ所で、亮一は単刀直入に可南子と結婚を前提に同棲をしたいと申し出た。
 まったく酒が飲めないとウーロン茶を飲んでいた歩は、膝に手を置いて目もそらさず真っ直ぐ見据えてきた亮一に、驚いた様子も無く笑んだ。

『あの子が同棲すると言うから、ちょっと心配になってね。親が出てきて申し訳ない』

 人を緩(ゆる)ませる雰囲気がある歩は、どこか遠くを見るような目をした後に、白身の刺身を皿に取ってわさびを乗せると口に運んだ。
 歩の目の中に現れてすぐに消えた憂慮を、亮一は見て見ぬふりをすべきかを悩む。すると、ふっと歩が笑った。

『可南子から大学の時の話を聞いたんだね。なら、問題は無いかな』

 こちらが話さずとも、何を考えているのかがわかるかのようだった。歩の話を進める勘の良さと、言い辛い事をあっさりと口に出す様に亮一は舌を巻く。

『……同棲は、許してもらえますか』
『かまわないよ。ただ、またこうやって食事に付き合ってもらえると嬉しいね』

 歩は屈託(くったく)無(な)く笑った。

『同棲は結婚を前提ですが、良いですか』

 亮一は料理に手をつけずに、歩に念を押すように尋ねる。
 可南子が親に迷惑を掛けているという思いは、重く根深く感じた。他人がどう感じていようと、自分が思い込んだことは、しっかり掴んで離さないものだ。
 その手を緩ませるために、可南子の親にも同棲は将来を考えての事だと、自分の口で伝えたかった。

『お互い、いい歳なんだから、同棲を反対はしないよ。それに、結婚云々はまずは当事者同士が決めることだろう。あの子の事だ、結婚なんて考えたことも無いだろうから、ふわふわ捉えていそうだ。……そうだね、三回は食事をしてくれたら、結婚に関しても全面的に応援するよ』
『なら、三回、食事をしてから同棲します』
『……』
『可南子さんと、そのまま結婚するつもりです』

 歩は箸を置いて、亮一にビールが入ったグラスを指差して飲むように促す。それから運ばれてきたから甘エビのから揚げを亮一に差し出した。
 それでも、箸を付けずにじっと歩の返事を待つ亮一に歩は苦笑いする。

『亮一君、君は面白いね。可南子には君のような青年が合うのかもしれない』

 亮一を面白いというのは広信くらいのものだ。けれど、可南子に合うと言われて、素直に嬉しく感じた。

『……離れるつもりが、ありません』

 歩は人の良さそうな顔を崩して笑うと、『可南子は大変なのに捕まったな』と、楽しそうに甘エビのから揚げを口に運んだ。





 亮一が買った服の袖に細く長い腕を通す可南子を見て、亮一は柔らかい時間の流れを味わう。
 すっぽりと被るだけで良い、チャコールグレーの浅いVネックのカットソーワンピースが可南子の身体を覆うと、亮一は充足感に包まれた。自分が買ったものを身に付ける彼女を見て湧き上がったのは独占の悦びだ。亮一は可南子が自分の腕の中にいる事を実感する。
 土曜日の午前中に可南子の父親に連絡し、可南子が同席したいと言っていると伝えると二つ返事で了解を貰えた。それを可南子に伝えると、自分で話すつもりだったらしく渋面を作る。歩は可南子と同棲の件を話そうとしないらしい。
 亮一が可南子の眉間に寄った皺を伸ばすように触れると我に返り、申し訳なさそうに弱く笑んだ。
 歩が可南子と話そうとしない理由はわからない。ただ、可南子は歩を蛇のようだと形容したが、年齢と地位の高さを考えれば控えめに言っても話しやすいと亮一は思う。
 最初は駅での待ち合わせだったが、可南子がいるなら店で待ち合わせをしようと言われた。
 約束の店は駅に隣接している商店街の中にある、昔からあるような蕎麦屋だった。暖簾をくぐって引き戸を開けると出汁のにおいに出迎えられる。絣(かすり)柄の布が張っている木の椅子に、長方形のテーブルはどこか懐かしく始めて来たような気がしなかった。
 13時という時間帯の店内はまだ混雑していた。空いている席が無い中、亮一は壁側のテーブルに歩の姿を見つける。その横に、同じくらいの年齢の女性がいるのも。

「いらっしゃいませ!あら、かなちゃん!」

 白い割烹着と三角巾姿の恰幅のいい女将らしき人が、可南子を見ると嬉しそうな声を上げた。

「あ、おばさん。お久しぶりです」

 嬉しそうに可南子が頬を綻ばせると、女将は両手を広げた。

「べっぴんさんになって!ほら、相馬さんと奥さん来てるよ!」

 笑顔で手を振る母親の姿を認めると、可南子は一瞬だけ伏し目になる。すぐに笑顔をつくると、手を振り返した。

「すいません。母が来てしまいましたね。何か、連絡はありましたか?」
「いや、無いな」
「……失礼があったらごめんなさい」

 大なり小なり、人間関係なんていうものは問題を抱えている。
 亮一は可南子が済まなそうな顔をしたので、何かあるんだろうと軽く考えていた。
 可南子の母親の澄子(すみこ)は目の形や大きさは可南子とは少し違うが整ったきれいな顔立ちで、歳を重ねているものの若々しい雰囲気だった。
 亮一が挨拶と簡単な自己紹介をすると、澄子は笑みを深めた。朝子と同じで浮き足立っているのが、その表情からわかる。

「お父さんが出掛けるって言うからどこに行くのって聞いたの。そうしたら、お姉ちゃんの彼氏と会うって言うでしょう。ごめんなさいね、無理を言ってついてきちゃった」

 悪びれもせずに亮一にそう言った澄子は、すぐに可南子にその顔を向ける。

「こんな立派な彼氏がいるなら、言ってくれれば良かったのに。仕事が忙しい忙しいって男の人みたいな事を言うから本当に心配していたのよ」
「そうなんだね」
「お姉ちゃんは女の子なんだから、それを忘れちゃだめよ」
「忘れるはずがないよ」
「女の仕事を一通りを教えたのは、今のお仕事のためじゃないのよ。大学に行かせたのだってそうよ」
「学ばせてもらったことは全部、役に立ってるよ。ありがとう」

 可南子は笑んだまま母親と会話していたが、言われたことに言及することなかった。
 妹の久実なら猛烈に反論している所だと亮一は可南子を窺ったが、いつもの穏やかな雰囲気を崩すことは無い。その事に亮一は心配になる。全てを受け流すような対応に、こういったことに慣れているように感じた。先ほど可南子が言った「失礼があったら」とは、この感じの延長線上にあるのだろう。
 まだ喋ろうとする澄子に、歩が「飯を食おう」と話しかけると「そうね」と手を叩いた。
 食事自体は和やかだった。
 歩は何か言いたげな可南子に「食事の後にね」と慈しむような笑顔を向けると、可南子は頷いた。その表情から歩が可南子を可愛がっていることがよくわかった。澄子も根本的な食い違いを感じるものの、可南子を大事に思っているのが伝わってくる。
 澄子は久しぶりに街に出てきたらしい。ちょっと出てこないだけで街並みがだいぶ変わる事を歳って嫌ねと零す。この周辺は変わらないから落ち着くと、そばを食べながらゆったりとした上品な口調で話していた。可南子は澄子がする世間話に素直に相槌を打つ。
 デザートに頼んだあんみつが運ばれきた。それを見て気を緩ませた澄子が喋り始めると空気が一変する。

「お写真、あんなに嫌がっていたのは、こんな立派な彼氏がいたからなのね。言ってくれれば良かったのに」

 可南子が小首を傾げながら目の前の澄子を見上げ、少しの間の後、驚いたように肩を強張らせた。

 ……写真。

 笑顔の澄子と対照的に、時を止めて心なしか青ざめた可南子に亮一は眉をひそめる。
 母親と娘の口論は容赦が無いことを、母娘喧嘩に何度か立ち会った亮一は知っていた。気の置けない女同士の舌戦には、男には無い烈(はげ)しさがある。
 けれど、この二人にはそういった感じがまったく無い。
 可南子は寒天を乗せたスプーンを漆の碗の中に戻して、困り果てたように母親を見た。

「……とっくの昔に終わっている話だよね」

 可南子は気を落ち着かせるように、大きく息を吸って吐きながら歩を見た。亮一の方を可南子が意図的に見なかったのがわかった。鈍い痛みが、亮一の胸に走る。

「お父さん」
「ああ。澄子、その話は終わった事だよ」
「だって、貴方が持って帰ってきたお話だったでしょう」

 二人から軽く咎(とが)められて、澄子は不平を漏らす。
 まったく話が見えてこないが、可南子が何か隠している事に胸騒ぎを感じて、亮一は喋りたそうな澄子を見た。
 澄子は亮一からの視線に気づいて、微笑みながら熱いそば茶が入った湯飲みを手に取った。

「春だったかしら。お父さんが可南子にお見合いの話をいただいて帰ってきたの。もうこの子も二十五だし、写真を撮ってお受けしようとしていたのよ」
「お母さん!」

 可南子が珍しく声を荒げて、本当のことだと知る。

 ……こんなところに強烈な伏兵がいたか。

 亮一は礼節の笑顔を澄子に向けて、興味深げに頷いた。こんなところで動揺を見せるわけにはいかない。
 可南子が自分の腕に落ちてくるようにただ願い続けていた日々に、全ての身の上を連(つら)ねた釣書を交換して、結婚に最短距離へ進む道筋が可南子に用意されていたとは想像もしなかった。

「春なら、付き合っていなかったですね」

 結婚がよくわからないと言った可南子に見合いの話があった事実に、仕事用の笑顔でも貼り付けておかないと顔が険しくなりそうだった。
 亮一は可南子の肩を掴んで、どういうことなのかを聞きたい激しい気持ちを抑える。
 だが、可南子の父親が持ってきた縁談なら、かなりの良縁だった事が想像できた。結婚を望むなら、喉から手が出るような条件であった可能性が高い。

 ……本当に、結婚に興味が無いのか。

 そう言われれば、最初、付き合うという形にもこだわりがないような、想いが通じ合ったらそれで良いような印象を受けた。

「あら、そうだったのね。でも、今は結婚を前提にお付き合いしているのよね」
「そうです。お許しいただけますか」

 二人のやり取りに可南子の方が慌てている。申し訳なさそうに見てきたが、結婚に後ろ向きな態度に、亮一は今すぐ可南子を連れ去りたくなった。

 ……俺は、結婚を前提にと言ったぞ。

 忘れていたというよりも、そこにあるのに認識していない、そんな感覚に近いのかもしれない。

「許すも何も大歓迎よ。お正月にでも、もう一度、写真を撮るように説得しようとしていた所なのよ。相性もあるし、すぐにお相手が見つかるとは限らないでしょう」

 可南子は横で言葉を失っている。
 澄子が本気で可南子を結婚させようとしていることに、亮一は冷や汗をかいた。亮一の両親でさえ避けた『結婚』の二文字を、澄子は可南子の前で濫用している。
 黙って聞いていた歩はあっという間にあんみつを食べ終わり、箸置きに黒の漆のスプーンを置いた。
 腕を組んで溜め息をついた後、澄子に黙るように言うと澄子は不服そうに口を閉じた。
 ほっとした可南子に、歩は少し気難しい顔を向けた。

「可南子、お前は同棲をどう考えているんだ」
「どうって」
「亮一君は真剣に考えてるよ。可南子はまたふわふわと考えているんじゃないか」
「ふ、ふわふわって」
「家を引き払って一緒に住むんだろう。別れたらどうするんだ。家を借りるのも、家具家電を揃えるのも大変だぞ」
「わかってるよ」
「どう、わかっているんだ」

 歩がいきなり別れを前提に話している事に、亮一は裏切られたような痛みを感じた。
 賛成してもらえているはずだと、亮一はさすがに苛立った雰囲気を纏わせて歩に反論しようとした。

「黙っていてくれるかな」

 感情のこもらない威圧的な目で歩に見られて、亮一は黙ってしまった自分に顔を顰(しか)めた。
 可南子の事だ、こんな言い方をされたら、別れた時のことを今から本気で考える。
 勘弁してくれと、亮一は思う。どの外野も、自分たちの邪魔をしているようにしか思えない。
 可南子が泣きそうな顔で唇を噛んでいる。

 ……こんな顔をさせる為に、親と食事をしているわけでない。

 亮一はぎり、と奥歯を噛んで、歩に言い返そうとした時、可南子が口を開いた。

「そうなりたくないから、そうならないように、努力する」

 亮一は目を輝かせてしまう。別れを意図しない、思ってもみない答えだった。

「努力の中身は」
「……」
「わからないで、どう努力をするんだ」

 ぐっと黙った可南子が、瞬(まばた)きも忘れて、あんみつの碗を見つめている。
 亮一はさすがに耐え切れず、可南子が膝の上に置いている冷たい手を、自分の熱い手で包み込んだ。
 顔を上げた可南子の苦しげな黒い目を、亮一は優しく微笑みで受けとめる。
 亮一は可南子の両親ではなく可南子の目を見つめて、伝えたい思いを口にした。

「努力は二人でします。二人の関係なので、可南子さんが一人で努力をしても、どうにもならない」

 可南子の瞳が開いて大きくなった。亮一の言葉に縋(すが)りもせずに、可南子がその目に力を宿したのを少し苦く思う。可南子は意図的に決して隙(すき)を見せない。こういう時こそ、頼ってくれてもいいだろうと思う。
 可南子は亮一の手を払うこと無く、斜め前に座っている歩に向かって身を乗り出した。

「お父さん。三回、会ったら一緒に住んでいいって言ったんだよね。私も一回で、これで三回にして欲しい」

 身を乗り出してまで一緒に暮らすことを歩に訴えた可南子の姿は、亮一の気持ちを平和にする。
 悠然と構えている歩は、眉ひとつ動かさず可南子の視線を見返す。
 亮一が目の前の歩に感情を抑えた顔を向けると、歩が急に相好を崩した。軽くふざけたように、亮一をじっと睨む。

「僕はすぐに同棲すればと言ったけどね。亮一君がハードルを上げたんだ」

 その通りだが、三回会えば結婚を応援してくれると言うのなら、そちらを取るだろう。
 亮一は歩の視線をかわすことなく、確認をするようにゆっくりと口を開いた。

「……これで三回です。応援、してもらえますよね」
「全面的に、応援しよう」
「なんだか、あてられたわね」

 澄子が頬に手をやって、歩を見た。
 それでも「お写真だけは、とっておきたかったわね」と邪気無く呟いて、歩に軽く窘(たしな)められていた。
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