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8 旦那の目を盗んで人妻♂上司と甘々NTRセックスチャレンジ♡
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はぁ~~~~。昨日はマジで酷い目に遭った……
俺は今、拘束痕が痛々しく残った痺れる手足と鈍く痛み続ける喉、更に睡眠不足と極度の疲労で蓄積された体の怠さを抱えながら、朝の通勤ラッシュに揉まれてる。
あれから1時間以上みっちりイラマ奉仕やらされたが、結局最後まで遅漏の御子柴をイかせることはできなかった。窒息寸前で意識を半分手放した俺を助けてくれたのは主任だった。俺を庇ってくれた主任は、俺の代わりにイラマして御子柴を最後までイかせ、満足したらしい御子柴を説得した後、ぐったりした俺の拘束を解いて夜中に車で俺を自宅マンションの玄関先まで送ってくれた。
『今日は本当にすまなかった……。私も、こんなことになるとは思っていなくて……』
『そんな、謝らないで下さい!乗り込むって決めたのは俺だし……。何にせよ、主任が無事で良かったです』
『……君はもう、私たちに関わるべきじゃない。ユキはああ言っていたが、君が私たちのペットになるなんて、やはりどう考えてもおかしい。きっとさっきのは、浮気相手である君への……ユキなりの意趣返しだったんじゃないかと思う。だから、ペットになるなんて本気にしないでくれ……』
『主任……』
『そ、の……き、君が酷い目に遭うのは……見ていて、辛い……』
おおよそ主任らしくない、色気を纏った甘い上目遣い。
そっか。主任は俺のこと、心配してくれてるんだ。でも、何故かそこに色が含まれてるように感じてならない。純粋な労りだけじゃなくて、もっと別の何か———
(はぁ……主任の気持ち、全然分かんねー……)
あんな目で見られたら、勘違いしそうになっちまう。
もしかしたら俺の事好きなんじゃないかって。
(でも、どう考えても主任は御子柴一筋だよなぁ……)
主任は俺のこと、巻き込みたくないんだろうけど……俺はやっぱり主任を御子柴の洗脳から解放してあげたいし、あわよくば俺が主任に本当の愛を教えてあげたい。そのためにはやっぱり、御子柴の提案をのむのがベストな選択なんだよな……
とりあえず、タワマンへの引っ越し準備に1週間の猶予を貰った。それまでは今まで通りの生活させてくれるって約束も取り付けた。できればこの1週間で少しでも主任の洗脳が解けたら……なんて思ってんだけど……
どう考えたって御子柴は一筋縄じゃいきそうにないんだよなぁ……
悶々と悩んでても、通い慣れた通勤ルートは無意識に足が覚えてるモンで。満員電車から最寄り駅ホームへと吐き出された俺は、数多のビジネスマンに交じって重い足を進め、いつもより少し時間をかけて本社ビルへと到着した。エントランスから沢山の人間が中央エレベーターに吸い込まれていく。俺も程なくして1Fに再び降り立ったエレベーターへ何食わぬ顔して乗り込む。開発部のある8Fの表示板が光るのを待っていると、背後からポン、と肩を叩かれた。
「おはよ、新開。昨日は主任と連絡取れたのか?」
「! ぉ、おはようございます、八代先輩……」
10人ほど乗ったエレベーター内で気さくに声をかけてきたのは、鹿沼主任と同期の八代先輩だ。そういや年賀状見せてくれるようせびった時に主任がヤバいとか口に出しちまってたな……
「あー、その節はご迷惑お掛けしまして……じ、実は俺の勘違いだったんスよ!その、出張の時、主任体調悪そうだったんで……でも元気そうだったんで良かったっす」
「そうなのか? お前って見かけによらず上司思いなんだな。毎日あんなにこっぴどくドヤされてんのに、主任に懐いてることにびっくりだよ。……あ、そういやもう主任じゃねぇな。明日から鹿沼〈課長〉か。ったく、どんだけ先越すんだよアイツ。同期の俺はアイツの穴埋めでやっと主任だぜ? 優秀な同期持つと肩身狭いよ、ホント」
「八代先輩…じゃなかった、主任。昇進おめでとうございます。八代主任はめっちゃ優しいトコ尊敬してますよ、俺」
「ケッ。鹿沼課長の懐刀に言われてもな~~。嫌味にしか聞こえねーよ。でもま、ありがとな!明日から主任呼び、宜しくな」
カラっと笑いながら再度軽快に肩を叩かれて、俺も笑う。八代先輩は主任のことも邪険にしねーし、人の噂なんかに惑わされずフラットなモノの見方ができる人だ。冗談じゃなく人として尊敬してる。
そういや鹿沼主任、明日から主任じゃ無くて課長って呼ばなきゃなのか……課長になったら俺の直属の教育係じゃなくなるんだよな……そう思うと寂しくなる。住友課長のポストに繰り上がりで主任が入るから、物理的距離が変わるわけじゃねーけど。主任が俺だけの上司じゃなくなるのはやっぱ寂しい。
八代先輩と他愛ない雑談しながらも、脳内では複雑な心境を嘆きながら開発部に到着する。パネルに社員証をかざして中へ入ると、広いフロアには既に鹿沼主任の姿があった。珍しく住友課長と話し込んでるから、多分引き継ぎの件だろう。
「おはようございます」
「……おはよう」
昨夜の衝撃的な出来事が夢だったんじゃねぇのか?と思うほどの、いつも通りのポーカーフェイス。昨日御子柴にあんな滅茶苦茶にされてたのに、疲れなんて一切悟らせず涼しい顔してる。マジか……主任、俺より体力あるのかよ!
俺情けねーな…
主任の視線は一瞬だけ俺に向けられたあと、真顔ですぐにふい、と逸らされた。
昨日の取り乱した俺を思い出したらしい住友課長は俺らを茶化したくてしゃーないって顔してたが、冗談の一切通じない鹿沼主任の性格を思い出したのか口元をむずつかせたまま何も言わなかった。いやもういっそ話題にしてくれよ恥ずいから!!!
その他諸々、部署中の社員たちの好奇の視線を感じながら、居たたまれない気持ちで席に着く。と、隣のデスクの田辺先輩が肘で意味ありげに俺の腕をつついてきた。
「……はよーございます、田辺先輩……何すか」
「一大事とか言ってたけど、主任ピンピンしてんじゃん。何だったのよ昨日のは」
「いや、色々と勘違いだったんすよ。ご迷惑お掛けしてすみませんでした……」
「あっそ。明日からあの人課長なんだから、あんま尻尾振ってると出世狙いで媚び売ってるって思う奴も居るから気ぃつけなさいよ?」
「はぁ…。ご忠告感謝です」
なーんか言葉に棘あるけど、これも田辺先輩なりの優しさなんだろう。力強くパン、と背中叩いた後缶コーヒーをくれた。
「新開、ちょっと」
「! はい!」
PCを立ち上げ始業準備を進めてると、鹿沼主任から呼ばれる。俺はガタン!と早速動揺丸出しな大ぶりの動作で椅子から立ち上がり慌てて主任のもとへ駆けつけた。住友課長と主任と、その隣には八代先輩がいる。
「フロア内を走るんじゃない……」
「はい!すんません!」
「明日から八代主任が君の教育係になる。先日視察した伊萬里屋コラボチョコレートについては引き続き私と二人で進める事になるが、問題ないだろうか?」
「えっ、あ、はい。よろしくお願いします、八代主任…」
「おう。よろしくな」
「ただ、八代主任も案件を多く抱えている。分からない事があれば、今までのように私に聞いてくれても構わない」
「「えっ?」」
「何か問題だろうか?」
思わず八代先輩とハモっちまった。鹿沼主任が不思議そうに俺たちを見返す。いや、課長になったら俺の面倒は当然八代先輩に全振りするのが普通じゃねーのか?何か……いつもより対応が優しく感じるのは気のせいか?
「い、いや。問題ありません。俺としても鹿沼課長が新開のフォロー手伝ってくれるのはありがたいですね」
「ご、ご迷惑掛けないよう努力します…」
「いや……私こそ、上司として至らない点も多々あると思う。不備があれば遠慮なく指摘して欲しい。……宜しく頼む」
にこ。
───エ゛!? 笑った!?
しゅ、主任、どーしちまったんすか!?!?
はにかむような、ごくごく控えめな微笑だったが俺と八代先輩、そして住友課長までが鹿沼主任の笑顔に瞠目した。
会社で、鹿沼主任がこんな微笑みを自社菓子以外に……人間相手に向けるなんて多分、初めてのことだ。
俺は昨日もっとエロい微笑を間近で見たけど……八代先輩達はマジで初見なんだろう。心なしかちょっと顔が赤い。おいおい、これ以上ライバル増えんのは勘弁してくれよ!?
そしてこの微笑を皮切りに、今まで鬼だ変人だと散々な言われようだった鹿沼主任——もとい鹿沼課長の態度軟化の噂は瞬く間に社員達の間に広がった。実際かなり当たりが柔らかくなってると思う。俺に対しては特に。
「新開。プレゼン資料、よく出来ていた。この間指摘した箇所もちゃんと改善されて見やすくなっていたな。リサーチも細かく分かりやすい。従来製品との差をもう少し明文化できると更に良いな。もう少しブラッシュアップできるか?」
「遅くまで無理はしなくていい。その……自分の時間も必要だろう? 残業が必要なほどの仕事量なら、私が分担するから——」
「新開、昼まだだろう? 良かったら一緒に行かないか? 私はカフェが好きなんだが、男同士で入るのが抵抗あるなら別の店でも……」
エトセトラエトセトラ……
ほんと、一体どうしたんスか主任!?じゃなかった課長!まるで別人すよ!?
今まで褒めてくれたことも、お昼誘ってくれたことも無かったのに……昇進して意識改革したとか? …いや、違う。これは多分、俺が……俺があの出張の夜から、〈素の鹿沼律〉を暴いちまったからだ。
律さんは、徹底して仕事とプライベートを分けてた。あんなに好きで好きでたまらない御子柴とだって会社では一線引いて余所余所しく振る舞ってたくらいだ。きっと何か理由があってのことなんだろう。
けど恐らくそれを、俺が……壊した。
オンで接してた俺がオフに割って入ったことで、多分ふたつの境界線が曖昧になっちまったんだと思う。オフの律さんは、控えめで優しい人だから。
それが良いことか悪いことなのか分かんない、けど。〈鹿沼課長〉の評判が劇的に良くなってるのは確かだ。あんなに律さんを嫌ってた田辺先輩でさえ見直したとか言ってるし。
俺が律さんを変えたんだ。御子柴にも出来なかったこと。そう思うと優越感が込み上げてくるのと同時に……後悔もある。俺だけが、俺だけが律さんの良さを知っていたかった…って。
(こんなの、完全に独占欲だ。律さんにとっては皆から好かれる方が絶対良いに決まってる……)
掌返したように律さんを慕い始める奴らを面白くない気分で眺めちまう自分が嫌だ。
そして俺を特別可愛がってくれる律さんへの愛が更に深まってくのも感じる。
改めてこの人を俺だけのものにしたいって思う。
そんな律さんの変化に一喜一憂してるうちに────
もうすぐ約束の1週間が過ぎようとしていた。
俺は今、拘束痕が痛々しく残った痺れる手足と鈍く痛み続ける喉、更に睡眠不足と極度の疲労で蓄積された体の怠さを抱えながら、朝の通勤ラッシュに揉まれてる。
あれから1時間以上みっちりイラマ奉仕やらされたが、結局最後まで遅漏の御子柴をイかせることはできなかった。窒息寸前で意識を半分手放した俺を助けてくれたのは主任だった。俺を庇ってくれた主任は、俺の代わりにイラマして御子柴を最後までイかせ、満足したらしい御子柴を説得した後、ぐったりした俺の拘束を解いて夜中に車で俺を自宅マンションの玄関先まで送ってくれた。
『今日は本当にすまなかった……。私も、こんなことになるとは思っていなくて……』
『そんな、謝らないで下さい!乗り込むって決めたのは俺だし……。何にせよ、主任が無事で良かったです』
『……君はもう、私たちに関わるべきじゃない。ユキはああ言っていたが、君が私たちのペットになるなんて、やはりどう考えてもおかしい。きっとさっきのは、浮気相手である君への……ユキなりの意趣返しだったんじゃないかと思う。だから、ペットになるなんて本気にしないでくれ……』
『主任……』
『そ、の……き、君が酷い目に遭うのは……見ていて、辛い……』
おおよそ主任らしくない、色気を纏った甘い上目遣い。
そっか。主任は俺のこと、心配してくれてるんだ。でも、何故かそこに色が含まれてるように感じてならない。純粋な労りだけじゃなくて、もっと別の何か———
(はぁ……主任の気持ち、全然分かんねー……)
あんな目で見られたら、勘違いしそうになっちまう。
もしかしたら俺の事好きなんじゃないかって。
(でも、どう考えても主任は御子柴一筋だよなぁ……)
主任は俺のこと、巻き込みたくないんだろうけど……俺はやっぱり主任を御子柴の洗脳から解放してあげたいし、あわよくば俺が主任に本当の愛を教えてあげたい。そのためにはやっぱり、御子柴の提案をのむのがベストな選択なんだよな……
とりあえず、タワマンへの引っ越し準備に1週間の猶予を貰った。それまでは今まで通りの生活させてくれるって約束も取り付けた。できればこの1週間で少しでも主任の洗脳が解けたら……なんて思ってんだけど……
どう考えたって御子柴は一筋縄じゃいきそうにないんだよなぁ……
悶々と悩んでても、通い慣れた通勤ルートは無意識に足が覚えてるモンで。満員電車から最寄り駅ホームへと吐き出された俺は、数多のビジネスマンに交じって重い足を進め、いつもより少し時間をかけて本社ビルへと到着した。エントランスから沢山の人間が中央エレベーターに吸い込まれていく。俺も程なくして1Fに再び降り立ったエレベーターへ何食わぬ顔して乗り込む。開発部のある8Fの表示板が光るのを待っていると、背後からポン、と肩を叩かれた。
「おはよ、新開。昨日は主任と連絡取れたのか?」
「! ぉ、おはようございます、八代先輩……」
10人ほど乗ったエレベーター内で気さくに声をかけてきたのは、鹿沼主任と同期の八代先輩だ。そういや年賀状見せてくれるようせびった時に主任がヤバいとか口に出しちまってたな……
「あー、その節はご迷惑お掛けしまして……じ、実は俺の勘違いだったんスよ!その、出張の時、主任体調悪そうだったんで……でも元気そうだったんで良かったっす」
「そうなのか? お前って見かけによらず上司思いなんだな。毎日あんなにこっぴどくドヤされてんのに、主任に懐いてることにびっくりだよ。……あ、そういやもう主任じゃねぇな。明日から鹿沼〈課長〉か。ったく、どんだけ先越すんだよアイツ。同期の俺はアイツの穴埋めでやっと主任だぜ? 優秀な同期持つと肩身狭いよ、ホント」
「八代先輩…じゃなかった、主任。昇進おめでとうございます。八代主任はめっちゃ優しいトコ尊敬してますよ、俺」
「ケッ。鹿沼課長の懐刀に言われてもな~~。嫌味にしか聞こえねーよ。でもま、ありがとな!明日から主任呼び、宜しくな」
カラっと笑いながら再度軽快に肩を叩かれて、俺も笑う。八代先輩は主任のことも邪険にしねーし、人の噂なんかに惑わされずフラットなモノの見方ができる人だ。冗談じゃなく人として尊敬してる。
そういや鹿沼主任、明日から主任じゃ無くて課長って呼ばなきゃなのか……課長になったら俺の直属の教育係じゃなくなるんだよな……そう思うと寂しくなる。住友課長のポストに繰り上がりで主任が入るから、物理的距離が変わるわけじゃねーけど。主任が俺だけの上司じゃなくなるのはやっぱ寂しい。
八代先輩と他愛ない雑談しながらも、脳内では複雑な心境を嘆きながら開発部に到着する。パネルに社員証をかざして中へ入ると、広いフロアには既に鹿沼主任の姿があった。珍しく住友課長と話し込んでるから、多分引き継ぎの件だろう。
「おはようございます」
「……おはよう」
昨夜の衝撃的な出来事が夢だったんじゃねぇのか?と思うほどの、いつも通りのポーカーフェイス。昨日御子柴にあんな滅茶苦茶にされてたのに、疲れなんて一切悟らせず涼しい顔してる。マジか……主任、俺より体力あるのかよ!
俺情けねーな…
主任の視線は一瞬だけ俺に向けられたあと、真顔ですぐにふい、と逸らされた。
昨日の取り乱した俺を思い出したらしい住友課長は俺らを茶化したくてしゃーないって顔してたが、冗談の一切通じない鹿沼主任の性格を思い出したのか口元をむずつかせたまま何も言わなかった。いやもういっそ話題にしてくれよ恥ずいから!!!
その他諸々、部署中の社員たちの好奇の視線を感じながら、居たたまれない気持ちで席に着く。と、隣のデスクの田辺先輩が肘で意味ありげに俺の腕をつついてきた。
「……はよーございます、田辺先輩……何すか」
「一大事とか言ってたけど、主任ピンピンしてんじゃん。何だったのよ昨日のは」
「いや、色々と勘違いだったんすよ。ご迷惑お掛けしてすみませんでした……」
「あっそ。明日からあの人課長なんだから、あんま尻尾振ってると出世狙いで媚び売ってるって思う奴も居るから気ぃつけなさいよ?」
「はぁ…。ご忠告感謝です」
なーんか言葉に棘あるけど、これも田辺先輩なりの優しさなんだろう。力強くパン、と背中叩いた後缶コーヒーをくれた。
「新開、ちょっと」
「! はい!」
PCを立ち上げ始業準備を進めてると、鹿沼主任から呼ばれる。俺はガタン!と早速動揺丸出しな大ぶりの動作で椅子から立ち上がり慌てて主任のもとへ駆けつけた。住友課長と主任と、その隣には八代先輩がいる。
「フロア内を走るんじゃない……」
「はい!すんません!」
「明日から八代主任が君の教育係になる。先日視察した伊萬里屋コラボチョコレートについては引き続き私と二人で進める事になるが、問題ないだろうか?」
「えっ、あ、はい。よろしくお願いします、八代主任…」
「おう。よろしくな」
「ただ、八代主任も案件を多く抱えている。分からない事があれば、今までのように私に聞いてくれても構わない」
「「えっ?」」
「何か問題だろうか?」
思わず八代先輩とハモっちまった。鹿沼主任が不思議そうに俺たちを見返す。いや、課長になったら俺の面倒は当然八代先輩に全振りするのが普通じゃねーのか?何か……いつもより対応が優しく感じるのは気のせいか?
「い、いや。問題ありません。俺としても鹿沼課長が新開のフォロー手伝ってくれるのはありがたいですね」
「ご、ご迷惑掛けないよう努力します…」
「いや……私こそ、上司として至らない点も多々あると思う。不備があれば遠慮なく指摘して欲しい。……宜しく頼む」
にこ。
───エ゛!? 笑った!?
しゅ、主任、どーしちまったんすか!?!?
はにかむような、ごくごく控えめな微笑だったが俺と八代先輩、そして住友課長までが鹿沼主任の笑顔に瞠目した。
会社で、鹿沼主任がこんな微笑みを自社菓子以外に……人間相手に向けるなんて多分、初めてのことだ。
俺は昨日もっとエロい微笑を間近で見たけど……八代先輩達はマジで初見なんだろう。心なしかちょっと顔が赤い。おいおい、これ以上ライバル増えんのは勘弁してくれよ!?
そしてこの微笑を皮切りに、今まで鬼だ変人だと散々な言われようだった鹿沼主任——もとい鹿沼課長の態度軟化の噂は瞬く間に社員達の間に広がった。実際かなり当たりが柔らかくなってると思う。俺に対しては特に。
「新開。プレゼン資料、よく出来ていた。この間指摘した箇所もちゃんと改善されて見やすくなっていたな。リサーチも細かく分かりやすい。従来製品との差をもう少し明文化できると更に良いな。もう少しブラッシュアップできるか?」
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「新開、昼まだだろう? 良かったら一緒に行かないか? 私はカフェが好きなんだが、男同士で入るのが抵抗あるなら別の店でも……」
エトセトラエトセトラ……
ほんと、一体どうしたんスか主任!?じゃなかった課長!まるで別人すよ!?
今まで褒めてくれたことも、お昼誘ってくれたことも無かったのに……昇進して意識改革したとか? …いや、違う。これは多分、俺が……俺があの出張の夜から、〈素の鹿沼律〉を暴いちまったからだ。
律さんは、徹底して仕事とプライベートを分けてた。あんなに好きで好きでたまらない御子柴とだって会社では一線引いて余所余所しく振る舞ってたくらいだ。きっと何か理由があってのことなんだろう。
けど恐らくそれを、俺が……壊した。
オンで接してた俺がオフに割って入ったことで、多分ふたつの境界線が曖昧になっちまったんだと思う。オフの律さんは、控えめで優しい人だから。
それが良いことか悪いことなのか分かんない、けど。〈鹿沼課長〉の評判が劇的に良くなってるのは確かだ。あんなに律さんを嫌ってた田辺先輩でさえ見直したとか言ってるし。
俺が律さんを変えたんだ。御子柴にも出来なかったこと。そう思うと優越感が込み上げてくるのと同時に……後悔もある。俺だけが、俺だけが律さんの良さを知っていたかった…って。
(こんなの、完全に独占欲だ。律さんにとっては皆から好かれる方が絶対良いに決まってる……)
掌返したように律さんを慕い始める奴らを面白くない気分で眺めちまう自分が嫌だ。
そして俺を特別可愛がってくれる律さんへの愛が更に深まってくのも感じる。
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