【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗

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第70話 気づかれたかもしれない

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結局、陽向と碧衣は何も話せないまま学校へ到着。

「また、帰りに」

そう言ってきた陽向に
「帰りとかないから!碧衣は私と帰る約束してるから1人で帰って」
冷たく言い放つ。

「…ちょっと、理沙?」
「何?」
「そんな言い方…。陽向くんも困惑してるよ?」

「あぁ…、僕は大丈夫だよ…」
そう言いかけた陽向に理沙はジリジリと詰め寄り、校舎の外壁まで追い詰めた。

そして、勢いよく壁ドン。

「しばらく碧衣に近づかないで!ちなみに私、合気道と空手の有段者だから」

下からグッと睨みつけ、
「わかった?!」低い声でそう言うと、
「行こう」
碧衣の手をギュッと握って引っ張った。

「何アレ…、怖いんだけど…」
「陽向くんが最上さんに何かしたのかな…?」

ざわついた普通科の校舎に背中をつけていた陽向は、
「何これ…。すんごいイラつく展開。計画を早めなきゃマズイかな?」
ゆっくりと体を離してつぶやく。

「陽向くん、大丈夫?」
「何があったの?」

心配そうに駆け寄ってくる女子たちに
「ありがとう。大丈夫だよ」
笑顔を振りまきながら考える。

もしかして、何か気づいちゃったとか…?

陽向がスマホを操作して『計画、早めようか』漣にメッセージを送ると、すぐに既読が付いて速攻で電話の着信音が鳴った。

「何?もう準備できた感じ?」
ガヤガヤした周囲の音とともに漣の声が聞こえてくる。

「何?またスロット?」
「まぁな。陽向から借りた金を返そうと思って頑張ってたんだけど、全部吸い込まれちゃってさ。今日帰ってきたらまた、追加してよ。お・か・ね」

「…なぁ、漣…」

「おおおおっ!ついたわ!連チャンくるか…!準備は任せたぜ、陽向。ぅおおおおお!」
興奮した声とともに電話はプツリと切れ、無音だけが耳の奥に広がっていく。

なぁ漣…、本当にこれでいいんだよな…?

陽向は力を込めてスマホを握り締めた。
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